戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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第8話『シャリバンVSマリア』

二課仮説本部・発令所………

 

「まさか、そんな………」

 

「彼女が………蘇ったフィーネ?」

 

あおいと朔也がコンソールを操作しつつ、ウェルから齎された情報に驚きを示す。

 

「…………」

 

嘗てフィーネであった了子は、マリアの事を睨む様に見据えている。

 

(本当にそうなのか?………)

 

だが、弦十郎は何処か懐疑的な目でマリアを見つめているのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃病院跡地………

 

「フィーネ………轟の奴の報告に在った、ドン・ホラーが乗っ取っていたと言う先史文明の巫女」

 

「嘘ですよね………」

 

会場に浮かぶ槍の上に立つマリアに視線を向けながら、シャリバンと響がそう言い合う。

 

リインカーネイション………」

 

「遺伝子にフィーネの刻印を持つ者に魂を移し、永遠の刹那に存在し続ける輪廻転生システム………」

 

と、ウェルが呟くと、クリスが思い出した様に語る。

 

「そんな………じゃあ、本当のマリアさんは?」

 

「さて………それは自分も知りたいですね」

 

「………?」

 

響の言葉にそう返して来たウェルに、シャリバンが違和感を覚える。

 

(ネフィリムを死守出来たのは行幸………だけどこの場では、次の一手を決めあぐねるわね)

 

一方、槍の上の佇んだままだったマリアがそう考えていると………

 

突如海面が弾けた!!

 

「!!」

 

落下した翼が、海中から飛び出し、足のブースターでホバリングしながらマリアへと接近!

 

跳び上がりながら、剣を横薙ぎに振るう!!

 

「…………」

 

しかし、マリアは槍の上に立ったまま、僅かに身を反らして躱す。

 

「甘く見ないで貰おうか!!」

 

 

 

蒼ノ一閃

 

 

 

だが、翼は素早く反転し、続け様に蒼ノ一閃を繰り出す!

 

それをマントを使って防ぐマリア。

 

「甘くなど見ていない!」

 

「!!」

 

翼はそのまま、巨大化させたままの剣で斬り掛かるが、マリアはまたもマントを使って弾き、更にそのまま翼を仮説本部の潜水艦の方へ弾き飛ばした!

 

潜水艦の甲板に叩き付けられながらも、翼は体勢を整えて甲板上に着地し、剣を通常状態に戻す。

 

「…………」

 

そこでマリアは、ネフィリムが入っていたケージを真上に放り投げた。

 

すると如何いうワケか、ネフィリムが入ったケージが()()()()()()()()()

 

そして槍の上から跳躍すると、自らも潜水艦の甲板上に降り立つ。

 

右手を掲げると、海上に浮かんでいた槍が引き寄せられて納まる。

 

「だからこうして、私は全力で戦っている!!」

 

吠える様にそう言い放つと、再度跳躍し、槍を振り下ろして来る!

 

「ハアアッ!!」

 

それを翼は受け止め、身体を回転させて横薙ぎの斬撃を繰り出したが弾かれ、少し後方に飛ばされる。

 

素早くマリアに突っ込んで行くが、マリアはマントを伸ばして攻撃して来る。

 

「!!」

 

躱す翼だったが、外れたマントが潜水艦の船体を傷付ける。

 

狙いを定ませない様にジグザクに動きながら接近して斬り付ける翼だったが、またもマントで防がれ、槍の攻撃で弾かれる。

 

そこでマントがマリアを包み込み、まるで竜巻の様になって翼に迫る。

 

「ハアアアアアアァァァァァァァッ!!」

 

迫って来た竜巻を斬り付ける翼だったが、回転の勢いで弾かれてしまう。

 

「ツアッ!!」

 

ならばと跳躍し、頭上から回転していない中心部を狙う。

 

しかし、マリアはそれを読んでおり、回転するマントを解くと、槍での突きを繰り出して来る。

 

「!!」

 

弾かれた甲板上に降り立った翼に、またもマントの攻撃が襲い掛かる。

 

「くうっ!!」

 

アクロバティックな動きで躱す翼だが、その度に潜水艦の損傷が酷くなって行く。

 

『被害状況出ました!』

 

『船体に損傷! このままでは、潜行機能に支障が在ります!』

 

『翼! マリアを振り払うんだ!!』

 

「ハア………ハア………」

 

発令所からの報告を、息を切らしながら聞く翼。

 

まだAnti_LiNKERで低下した適合率は戻っておらず、翼は苦しい戦いを強いられていた。

 

とそこで、剣を一旦しまうと、逆立ちとなって逆羅刹を繰り出す。

 

「!!」

 

トリッキーな攻撃に、マリアが一瞬動揺する。

 

「勝機!」

 

「ふざけるなっ!」

 

その隙を見逃さない翼だったが、マリアは素早く建て直し、マントを手で振るって翼を弾き飛ばす!

 

「………!!」

 

立ち上がろうとした翼だったが、そこで左足に痛みが走り、動きが止まってしまう。

 

「貰ったぁっ!!」

 

「!! グアアアッ!!」

 

そして、マリアの1撃を真面に喰らってしまう。

 

「! 翼ぁっ!!」

 

「アイツ! 何をっ!?」

 

「最初に貰ったのが利いてるんだ!」

 

奏が悲鳴の様な声を挙げ、クリスが戸惑うと、翼が最初に槍の攻撃を足に貰っていたのを見ていた響がそう言う。

 

「だったら白騎士のお出ましだっ!!」

 

そこでクリスが、翼を援護しようと、ボウガンに変形させたアームドギアを構える。

 

「! 危ないっ!! シャリバンプロテクションッ!!

 

しかしそこで、シャリバンがクリスの前に出ながら、バリア………『シャリバンプロテクション』を展開。

 

何処からとも無く飛んで来た多数の小型丸鋸が、シャリバンプロテクションに当たって砕け散る!

 

「!!」

 

「イガリマーッ!!」

 

クリスが驚いていると、同じく何処からとも無く現れたシンフォギアを纏った切歌が、大鎌で斬り掛かって来る。

 

「クライムバスターッ!!」

 

「!? デースッ!?」

 

しかし、シャリバンが足元にクライムバスターを撃ち込んで牽制した事で、体勢を崩された切歌は一旦後退する。

 

下がった切歌の隣に、調が降り立つ。

 

「増援!?」

 

「一体何処から!?」

 

奏と響が、突然現れた様に見えた切歌と調の出現場所を探すが、周囲には何も見当たらない。

 

『伏兵が潜んでいるのか? 交戦地点周辺の索敵を徹底するんだ!』

 

『やってます! ですが………』

 

『装者出現の瞬間まで、アウフヴァッヘン波形、その他全てのシグナルがジャミングされている模様!』

 

『ぬう………俺達の持ち得ぬ異端技術………或いはマドーの科学力か?』

 

本部の方でも解析が出来ず、通信回線には弦十郎達のそんな会話が飛ぶ。

 

「いや~、助かりましたよ、御2人供」

 

「別に貴方達を助けに来たワケじゃない………」

 

「コレは手厳しい」

 

揉み手をしながら言うウェルに、調は冷たくそう返す。

 

と、その時………

 

「………では、後は任せるぞ。行くぞ、ウェル」

 

「えっ!? ちょっ………」

 

突然レイダーがそう言い放ち、戸惑うのを無視してウェルを連れてその場から消えてしまった。

 

「!? なっ!?」

 

「投げっぱなしデスか!?」

 

コレには調と切歌も唖然とする。

 

「ハッ! 良い仲間を持ってんじゃねえか!」

 

「「!!」」

 

その様子を見ていたクリスが皮肉る様にそう言い放つと、切歌と調は睨む様な目をしながら得物を構えた。

 

「ちょっ! クリスちゃん、挑発しないで!」

 

「アタシ達は適合係数の低下でまだ真面に動けねえんだぞ」

 

クリスに抗議する様に響と奏が言う。

 

「クッ!(アッチの方も助けに行きたいが、此処を放って行くワケには………)」

 

シャリバンがそんな響達を護る様に切歌と調の前に立ちはだかっているが、潜水艦上の翼の救援も行わねばならないと逡巡する。

 

 

 

 

 

と、その時!!

 

 

 

 

 

切歌と調の足元に、風切り音と共に飛んで来たカード………JPカードが突き刺さった!

 

「!?」

 

「デスッ!?」

 

「! 来てくれたのか!」

 

調と切歌が驚き、奏が笑みを浮かべると、その場を閃光が包み込む。

 

「ウッ!?」

 

「眩しいデスッ!?」

 

調と切歌が怯む中、カマダブラーが怯む中、逆光の中に黒い革のジャンパーと革のズボンを着用しているジャンパーソンの姿が現れる。

 

ジャンパーソンがジャンパーの前を勢い良く開けると、紫と銀色のメタリックなボディが露わになり、光を放つ。

 

そのまま勢い良くジャンパーとズボンを脱ぎ捨てるジャンパーソン。

 

そして顔に、フェイスガードを装着。

 

目や胸の電飾の様な部分が起動したかの様に光を放つ。

 

「Janperson, For Justice!」

 

そして高らかに決め台詞を叫ぶ。

 

「ジャンパーソンッ!!」

 

「ジャンパーソン?………」

 

「カ、カッコイイデス!!」

 

奏が嬉しそうな声を挙げ、調が戸惑い、切歌が燥ぐ。

 

「此処は俺が引き受ける」

 

「! 頼むぞっ! ケアッ!!」

 

ジャンパーソンがそう言ったのを聞くと、シャリバンは赤い光の球となって飛び、翼を護る様に潜水艦上へ降り立った。

 

「! 宇宙刑事シャリバン!!」

 

「俺が相手だ!」

 

「クッ!………マドーの怨敵、宇宙刑事シャリバン! 貴様は私が倒す!!」

 

マリアは一瞬苦い顔を見せながらも、すぐさま槍をシャリバンへと向けた。

 

「何故マドーに味方する!」

 

「問答無用! ハアアアアアアァァァァァァァッ!!

 

シャリバンの問い掛けを無視して、マリアは躍り掛かるのだった。

 

 

 

 

 

一方、切歌・調と戦うジャンパーソンは………

 

「デースッ!!」

 

「!………」

 

大鎌で斬り掛かる切歌だが、ジャンパーソンはその長柄の部分を掴んで止める。

 

「!!」

 

そして大鎌ごと切歌を投げに掛かる。

 

「うわあっ!?」

 

「…………」

 

しかし、切歌が地面に叩き付けられる寸前に、背中に手を入れ、完全に地面に叩き付けられる事を防ぐ。

 

「?!………」

 

その事に戸惑いながらも、すぐにジャンパーソンから距離を取る切歌。

 

「フッ!!」

 

今度は調が、α式・百輪廻で無数の小型丸鋸を放つ。

 

「ジャスティックッ!!」

 

するとジャンパーソンは、左上腕から特殊警棒………『ジャスティック』を抜き、振り回して小型丸鋸を全て叩き落す!

 

そして、一瞬にして調の目の前に移動したかと思うと、ジャスティックを振り下ろす。

 

「!?………」

 

身構える調だったが、またも何故かジャスティックは調に当たる寸前で寸止めされる。

 

「! 馬鹿にしてるの!?」

 

それを舐められていると捉えた調は、γ式・卍火車でヘッドギアに出現させた巨大丸鋸を振るう。

 

「…………」

 

ジャンパーソンは跳躍して躱しながら調から離れ、距離を取った。

 

「如何言う積りデスか!?」

 

「私達を虚仮にする積り?」

 

「…………」

 

自分達を傷付けない様にしているジャンパーソンの戦いに憤りを見せる切歌と調だが、ジャンパーソンは何も答えない。

 

「! そっちがその気なら!!」

 

「コッチは遠慮無しに行くデスッ!!」

 

容赦無く攻撃を繰り出す調と切歌。

 

「…………」

 

しかしそれでも尚、ジャンパーソンは2人に対し、守勢に回るのだった。

 

「何やってんだ、アイツ!?」

 

そんなジャンパーソンの様子に、クリスも呆れた様に叫ぶ。

 

「そう言うな、クリス。アイツにはアイツなりの考えが有るんだ………」

 

しかし、その意図までは読めないが、きっと信じて良いと確信している奏がそう言う。

 

「ジャンパーソンさん………」

 

響も、ジャンパーソンに思う所が有る様な視線を向けるのだった。

 

 

 

 

 

再び、潜水艦上では………

 

「ハアアアアアアァァァァァァァッ!」

 

落下の勢いも乗せた槍の突きをシャリバンに繰り出すマリア。

 

「シャリバンパンチッ!!」

 

シャリバンはそれに対し、真正面からパンチを喰らわせる。

 

マリアの方が押し負け、弾き飛ばされる!

 

「!?」

 

驚きながらも空中で姿勢を整えて着地を決めると、今度はマントでの攻撃を繰り出す。

 

「フッ! ケエアッ!!」

 

最初に来た攻撃を手刀で弾くと、続けて来た攻撃で回し蹴りで弾き飛ばす。

 

「クライムバスター・融解ビームッ!」

 

「!!」

 

そこでシャリバンがクライムバスターを抜き、ビームを放つと、マリアはすぐさまマントを纏う様にして防御する。

 

しかし、高熱により当たった対象を文字通り融解させる融解ビームは、マリアのマントを一瞬で溶かして蒸発させた!!

 

「!? 嘘でしょっ!?」

 

「シャリバンキックッ!!」

 

驚愕したマリアにシャリバンの跳び蹴りが決まる!

 

「あうっ!? このおっ!!」

 

 

 

HORIZON†SPEAR

 

 

 

喰らったマリアが甲板上を転がるが、止まると同時に槍をシャリバンに向け、展開した矛先からビームを放つ。

 

「シャリバンプロテクションッ!!」

 

だが、シャリバンが展開したシャリバンプロテクションでアッサリと防がれる。

 

「! そんなっ!?」

 

「もう止せ! 君では俺には勝てないっ!!」

 

愕然となるマリアに、シャリバンはそう言い放つ。

 

「クウッ!………」

 

その言葉に、マリアは悔しさを露わにし、唇を噛み締める。

 

『マリア! 適合係数が低下しています。ネフィリムはもう回収済みです。戻りなさい』

 

とそこで、ナスターシャからの通信がマリアの耳に入る。

 

「ッ! 時限式ではココまでなのっ!?」

 

(! 時限式だと! まさか彼女達もLiNKERを?………)

 

マリアが思わず漏らした言葉から、翼は彼女達が奏と同じくLiNKERの使用者なのかと推測する。

 

するとそこで、突如突風が吹き荒れた!

 

「!?」

 

「何っ!?」

 

翼とシャリバンが驚きを示すと、マリアが跳び上がり、何時の前にか何も無い空中から吊り下げられていたワイヤーを掴む。

 

その直後に、そのワイヤーの先に………

 

V-22 オスプレイの様な形状の巨大輸送機が出現した!

 

「! アレはッ!?」

 

翼が驚いていると、その巨大輸送機………『エアキャリア』は、切歌と調の方へ向かう。

 

「! 切ちゃん! 退くよ!」

 

「デース………」

 

それを見た調と切歌は、ジャンパーソンとの戦闘を中止して離れる。

 

「…………」

 

ジャンパーソンは追撃する素振りすら見えずに見送る。

 

「「!………」」

 

そんなジャンパーソンの姿に悔しさを露わにしながらも、エアキャリアから垂らされたワイヤーを掴んで乗り込んで行く切歌と調。

 

2人を収容すると、エアキャリアは水平線の向こうへと飛び去って行く。

 

「! 逃がすかよっ!!」

 

 

 

RED HOT BLAZE

 

 

 

そこでクリスが、アームドギアを二脚の付いた巨大スナイパーライフルへと変形させて、更にヘッドギアからスコープ付きのバイザーが下り、角の様な観測装置が伸びる。

 

「ソロモンの杖を返してもらう為にも、ココで仕留める!」

 

そう言いながら、エアキャリアに狙いを定めようとしたクリスだが、エアキャリアから怪しい光が放たれたかと思うと、その姿が解ける様に消えた………

 

「!? 何だとっ!?」

 

『反応………消失』

 

『超常のステルス性能………コレもまた、異端技術に拠るものか』

 

クリスが驚きを示す中、本部の方でもエアキャリアを捉えられず、朔也と弦十郎が愕然となっている。

 

「神獣鏡の機能解析の過程で手に入れたステルステクノロジーは有効の様ですね………」

 

一方、エアキャリアのコックピットでは、パネルに備え付けられたギアペンダントを見ながらナスターシャがそう呟いていた。

 

まんまと二課から逃げおおせるかに思われたマリア達だったが………

 

「モトシャリアーンッ!!」

 

そこでシャリバンがポーズを取って空に向かって叫ぶと、衛星軌道上で待機しているグランドバースの機首部が開き、格納されていた宇宙船を思わせるオートバイタイプのマシン………『モトシャリアン』が発進した!

 

「トアッ!!」

 

一瞬で翔け付けたモトシャリアンに飛び乗ると、エアキャリアが飛んで行った方向へ向かうシャリバン。

 

「サーチャースコープッ! 高次元ソナーッ!」

 

シャリバンが再度叫ぶと、コンバットスーツのゴーグル部分の目が発光し、あらゆる波長の光をキャッチし、隠れた敵を探し出す『サーチャースコープ』………

 

そして耳も部分からアンテナの様な物が伸び、あらゆる次元の音波、電波、念波の通信や分析が出来る『高次元ソナー』が作動。

 

バード星の科学力の結晶であるコンバットスーツの機能は、聖遺物のステルスを見破る!

 

「モトシャリアンビームッ!!」

 

装備されていたビーム砲『モトシャリアンビーム』が放たれ、エアキャリアに命中する!

 

命中部分から黒煙が上がったかと思うと、エアキャリアの姿が露わになった!

 

!? まさかっ!? 神獣鏡のステルスをこうもアッサリと見破った!?」

 

「モトシャリアンロケッターッ!!」

 

流石のナスターシャも驚きを隠せない中、シャリバンは更に、ロケット砲『モトシャリアンロケッター』を放ち、ロケット弾を次々に見舞う!

 

姿の露わになったエアキャリアに、次々とロケット弾が命中して行く!

 

「キャアッ!?」

 

「デースッ!?」

 

機体に次々と走る衝撃に、調と切歌が床に倒れる。

 

「! 2人供! 大丈夫っ!?」

 

そんな切歌と調に、マリアが慌てて駆け寄ろうとした瞬間!!

 

マリア達が居る場所の壁にロケット弾が直撃!

 

壁に大穴が空き、気圧差から機内の空気が吸い出される!

 

「!? キャアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

切歌と調に駆け寄ろうとしていた為に踏ん張れなかったマリアは、そのまま機外へ放り出されてしまった!!

 

「「!? マリアッ!?」」

 

切歌と調が悲鳴を挙げるが、彼女達も機内に吹き荒れる気流の為、動けない。

 

LiNKER切れでシンフォギアを纏っていなかったマリアはそのまま海へと落下し、水没した!

 

そこで漸く隔壁が閉まって、空気の流失が止まる。

 

「! マムッ! マリアが落ちたデスッ!!」

 

「マム! すぐに戻って! マリアが! マリアが!!」

 

切歌と調はすぐにコックピットに飛び込み、ナスターシャにマリアを救助する様に訴えるが………

 

「! ゴホッ! ゴホッ! ゴホッ!」

 

ナスターシャは突如激しく咳き込み、吐血する。

 

「「!? マムッ!?」」

 

またも切歌と調が悲鳴を挙げる中、ナスターシャは一瞬で顔色を悪くし、操縦さえも覚束なくなる。

 

と、その時………

 

機体の彼方此方から黒煙を上げながら高度を落として行くエアキャリアの前方に、奇妙な空間が広がった。

 

「「「!?」」」

 

「! 幻夢界っ!!」

 

ナスターシャ達が驚き、シャリバンがそれがマドーの作り出す異次元空間………『幻夢界』である事に気付く。

 

エアキャリアはそのまま幻夢界へと吸い込まれ………

 

それと入れ替わる様にマドー戦闘機群が出現!

 

そのまま幻夢界への入り口が閉じると、残ったマドー戦闘機群がモトシャリアンに乗ったシャリバンに攻撃を仕掛けて来る!

 

「くうっ!」

 

爆風に襲われながらも、モトシャリアンを宙返りさせるシャリバン。

 

そのままマドー戦闘機編隊の後ろを取る。

 

「モトシャリアンロケッターッ!!」

 

そしてモトシャリアンロケッターを放ち、マドー戦闘機編隊を撃墜!

 

そこで、別のマドー戦闘機編隊がモトシャリアンの後ろを取ったが………

 

「モトシャリアンビームッ!!」

 

シャリバンはバレルロールで後ろを取り返し、モトシャリアンビームで撃墜する!

 

モトシャリアンの機動性に翻弄され、マドー戦闘機群は瞬く間に全機叩き落されたのだった。

 

「………逃げられたか」

 

しかし、本命であるエアキャリアには逃げられ、シャリバンはすぐさま落下したマリアを探して海面に目を遣る。

 

だが、既に流されてしまったのか、その姿は何処にも無かった。

 

「…………」

 

それを見たシャリバンは、ヘルメットの中で複雑そうな表情を浮かべるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

レイダーとウェルのフォローにやって来たマリア達。
しかし、当のレイダーはウェルを連れてさっさと徹底し、後を丸投げにしてしまいます。
けど、二課の装者達もアンチリンカーで調子が出ない。
そこへ、ジャンパーソンが救援に登場。
切歌と調を任せて、シャリバンがマリアの元へ。

しかし、何故か切歌・調と真面に戦おうとしないジャンパーソン。
その間に、シャリバンはマリアを圧倒しますが、ナスターシャが操縦するエアキャリアが現れ、原作通りに撤退………
とは、ならずです。

コンバットスーツの機能で神獣鏡のステルスを見破られ、モトシャリアンに乗ったシャリバンの追撃を受けてしまいます。
それにより、何とマリアが海へ落下!
ナスターシャも病状が出てピンチに陥るが、幻夢界とマドー戦闘機群の出現で何とか撤退に成功。
しかし、マリアは行方不明となってしまう………

オリジナル展開でマリアが行方不明となりましたが、次回で捜索が入り、雷が発見します。
以前にも言ったかもしれませんが、シャリバンのヒロインはマリアになります。
次回の事で交流の切っ掛けとなり、シャリバンはマリア達を助ける為に奔走する方向へ舵を取ります。
お楽しみに。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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