戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

40 / 162
第10話『マリアとサイコラー』

某・海岸の岩場………

 

「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」

 

「「「「「コワッコワッ!?」」」」」

 

気合の雄叫びを挙げながら、腰のブースターを使って一気に突っ込んだ響が、伸ばしていた右腕のギアをインパクトさせるとエネルギーが放出され、ファイトロー達が纏めて吹き飛ぶ!

 

「スパークボンバーッ!!」

 

シャリバンも、ジャンプして身体をドリルの様に捻って回転させながらの両手パンチ………『スパークボンバー』を繰り出す!

 

「「コワッコワッ!?」」

 

真面に喰らったファイトロー2体がブッ飛ばされ、海へと落ちて水中に消える。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

とそこで、キバビーストがシャリバンに跳び掛かって来て組み付く。

 

「ぐうっ!?………ハアッ! ケアァッ!!」

 

しかし、シャリバンは慌てずに腹に膝蹴りを叩き込んで引き剥がすと、そのまま顔面に手刀を喰らわせる。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

「シャリバンパンチッ!!」

 

更に厚さ10cmの鋼鉄もブチ破るパンチを喰らわせ、ブッ飛ばす。

 

「フッ! ハアッ!!」

 

響も負けじと、正面から来たファイトローを殴り倒すと、後ろから来たファイトローに蹴りを喰らわせる。

 

「カアアアアッ!!」

 

とそこで、サイコラーの奇声を挙げると、両手に握った剣を頭上で交差させ、稲妻状の光線を放って来た。

 

「!? うわっ!?」

 

「「「「「コワッコワッ!?」」」」」

 

響は咄嗟に転がって回避行動をとったが、ファイトロー達が巻き込まれて爆散する。

 

「! 自分の仲間を!?」

 

「ファイトローなど、消耗品よ………代わりは幾らでも居る」

 

「! ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」

 

サイコラーの無情なその台詞は、響を怒らせるには十分だった。

 

右手のギアを思いっ切り引っ張ると、腰のブースターに足のジャッキを合わせて、最高速でサイコラーへ突っ込む!

 

「ハアッ!!」

 

そして、渾身の拳を叩き込むと同時に、ギアをインパクトさせた。

 

サイコラーの身体から火花が散る!

 

………しかし!!

 

「カアアアア………」

 

サイコラーは微動だにしていない………

 

「!? 嘘っ!?」

 

「カアアアアッ!!」

 

「!? うわあああぁぁぁっ!?」

 

驚愕で動きが止まってしまった響に、サイコラーは左の剣で斬り上げを食らわせ、響は錐揉み回転しながらブッ飛ばされる。

 

「ガフッ!」

 

「! 響ちゃん!」

 

そのまま地面を転がった響の姿を見て、シャリバンがキバビーストとの戦いを中断して駆け寄って来る。

 

「カアアアア………」

 

「! クライムバスターッ!」

 

唸る様な声を挙げていたサイコラーに、クライムバスターからビームを放つ。

 

ビームはサイコラーに命中して火花を散らしたが、大したダメージは見られない。

 

「カアアアアッ!!」

 

「シャリバンプロテクションッ!!」

 

サイコラーが反撃にと両手の剣を頭上で交差させ、稲妻状の光線を放って来たが、シャリバンプロテクションで防ぐ。

 

「ムンッ!」

 

そこでシャリバンは、手を左腰へと当てると、レーザーブレードを抜く。

 

「レーザーブレードッ!!」

 

エネルギーを注入し、刀身を発光させる。

 

「カアアアアッ!!」

 

「トアアッ!!」

 

両手の剣を広げる様に構えて突進して来るサイコラーに対し、シャリバンもレーザーブレードを構えて突撃する。

 

そのまま両者共に跳躍!

 

「カアアッ!!」

 

「ツアッ!」

 

サイコラーの左手の剣の攻撃をレーザーブレードで弾くシャリバン。

 

「カアアアッ!!」

 

「何のっ!!」

 

続け様に放たれた右手の剣の攻撃も、蹴り上げで弾く。

 

「ツアアッ!!」

 

そのまま蹴り上げの勢いを利用して横回転し、サイコラーの腹に横薙ぎの1撃を入れる!

 

「!? カアアアアッ!?」

 

これは効いたのか、斬られた箇所から火花を伴った爆発を起こしてサイコラーが失速して、地面に叩き付けられる。

 

「貰ったっ!!」

 

そのサイコラー目掛けてシャリバンも落下し、立ち上がろうとしていたところへレーザーブレードを脳天目掛けて振り下ろす!

 

「! 止めてぇっ!!」

 

と、その瞬間にマリアが割って入って来て、サイコラーの前に両腕を広げて立ちはだかる。

 

「!?」

 

すぐさまシャリバンは空中で反転。

 

マリアとサイコラーから距離を取って着地する。

 

「マリア、君は………」

 

「…………」

 

思わず挙げたシャリバンの声に、マリアが僅かに顔を伏せる。

 

「カアアアアッ!!」

 

「!? あうっ!?」

 

すると、そんなマリアの首に、サイコラーが締め上げる様に腕を回す。

 

まるで人質にでもする様に………

 

「! サイコラー!」

 

「成程、少しはやる様だな………」

 

シャリバンが吠えると、サイコラーは挑発する様にそう言い放つ。

 

「シャリバンさん!」

 

とそこで、漸くダメージから立ち直った響が、シャリバンの隣に並び立つ。

 

「キバビースト………」

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

すると、マリアを掴んでいるサイコラーの前にも、キバビーストが立ちはだかる。

 

「今日のところは挨拶代わりだ………だが、貴様達は必ず地獄へ叩き落としてくれよう」

 

「何っ!?」

 

と、そう言ったサイコラーに、シャリバンが反応した瞬間………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻夢城・玉座の間………

 

「幻夢界に引き摺り込め………」

 

「幻夢界発生マシーン、作動!!」

 

魔王サイコがそう言うと、ドクターポルターが号令を飛ばす。

 

直後に、魔王サイコの目から光線が放たれ、それが多数のトゲの付いた装置に命中し、その多数のトゲの先端から人工知能に向かってエネルギーが飛ぶ。

 

更にエネルギーを受けた人工知能が光線を放つと、それが別の装置へと集まり、強大な力が発生した。

 

 

 

幻夢界とは、一種のホワイトホールである。

 

ブラックホールに吸い込まれた夥しい物質が原子分解して逆噴射している、光と熱の渦巻く悪魔の空間である。

 

魔怪獣は、幻夢界では4倍の力を持つ事が出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某・海岸の岩場………

 

「! 幻夢界か!?」

 

「! コレって………魔空空間と同じっ!?」

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

発生した幻夢界にシャリバンが反応し、響が魔空空間を思い出していると、キバビーストが幻夢界へと吸い込まれ行った。

 

「カアアアアッ!!」

 

「キャアッ!?」

 

更に、サイコラーもマリアを抱えたまま跳び上がり、幻夢界へ突入する。

 

「! マリアさん!」

 

「モトシャリアーンッ!!」

 

響が声を挙げた瞬間に、シャリバンはモトシャリアンを呼ぶ。

 

「響ちゃん!」

 

「! ハイ!!」

 

シャリバンがモトシャリアンに飛び乗って跨ると、その後ろに立ち乗りで乗り込む響。

 

そのまま、サイコラーとマリアを追う様に幻夢界へ突入する。

 

「マリアさんっ!!」

 

「フハハハハハハハ………」

 

マリアに向かって手を伸ばした響だったが、それをサイコラーが嘲笑うと、2人の姿が煙の様に消えてしまった。

 

「ああっ!?」

 

「逃げられたか!?」

 

と、シャリバンがそう言った瞬間に、マドー戦闘機群が飛来!

 

シャリバンと響の乗るモトシャリアンに光線を放って来る!

 

「!? グアッ!?」

 

「キャアッ!?」

 

直撃を受け、モトシャリアンから放り出されるシャリバンと響。

 

そのまま幻夢界の中………

 

採石場の様な場所へと落下する。

 

直後に、轟音と共に地響きが襲い掛かる。

 

「うわあっ!? じ、地震っ!?」

 

響がよろめいていると、その瞬間!

 

巨大な地割れが発生し、その中から炎が噴き出す!!

 

と、その炎に乗る様にして、マドー戦闘母艦が浮上して来た!!

 

先程のマドー戦闘機群と合わせ、シャリバンと響に空爆をお見舞いして来る!!

 

「フアッ!?」

 

「うわあっ!?」

 

周囲で次々に爆発と共に火柱が上がって、シャリバンと響が吹き飛ばされる。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

そこで、先端が牙状になった槍を手に、キバビーストが再び姿を見せる。

 

「! シャリバンさん! 魔怪獣は私が!!」

 

「頼むぞ! グランドバースッ!!」

 

響が相手を買って出ると、シャリバンは空に向かって叫び、グランドバースを召喚!

 

「トアッ!!」

 

大きく跳び上がり、そのまま下部のハッチを使ってグランドバースに乗り込むシャリバン。

 

マドー戦闘機群の1編隊が、グランドバースに攻撃を仕掛ける!

 

「バースビームッ!!」

 

しかし、シャリバンが叫ぶと、艦橋部の砲門から赤い鏃状の光線・『バースビーム』が放たれ、マドー戦闘機編隊が撃墜される。

 

すぐに別の編隊が接近して来たが………

 

「バトルバース! フォーメーションッ!!」

 

再度シャリバンが叫ぶと、グランドバースが変形を開始。

 

機首部分が船体中央部に格納されたかと思うと、艦橋部分を含めた船尾上部が起き上がりる。

 

2つのバーニアノズルが下部へと折れ曲がり、足の様に変形する。

 

そして両主翼も上部へ90度折れ曲がると、先に変形した船尾上部と合わさり、上半身となる。

 

主翼が折り畳まれて露出した側面部から砲門の様な物が飛び出す。

 

そして、折り畳まれた主翼の下部部分から、手の様な物が出現!

 

人型巨大ロボット形態『バトルバース・フォーメーション』が完了する!!

 

「グランドバスターッ!!」

 

肩に装備された2連ビーム・『グランドバスター』が火を噴き、マドー戦闘機群を一瞬で薙ぎ払う!!

 

すると、残されたマドー戦闘母艦が特攻の様に突っ込んで来る!

 

「プラズマカノンッ!!」

 

それに対し、シャリバンはバトルバース・フォーメーションのグランドバースの最大の武器・『プラズマカノン』を放つ!!

 

赤いエネルギーの奔流が、マドー戦闘母艦へと直撃したかと思うと、そのまま大爆発を起こし、木っ端微塵に消し飛ばしたのだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、キバビーストと戦う響は………

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

「フッ! ハアッ!!」

 

低く薙ぎ払われた槍の攻撃をジャンプで躱すと、キバビーストの腹に向かって拳を放つ響。

 

しかし、腹に突如口が出現し、響の腕の噛み付く。

 

「!? ガアッ!?………このおっ!!」

 

腕を噛み付かれたまま、響はキバビーストに両足でのドロップキックを喰らわせる。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

衝撃で響の腕を離してしまうキバビースト。

 

だが、お返しと言う様に、顔部分が垂れ下がる様に開き、巨大な1つ目が出現すると、赤く発光。

 

「うわあ!?」

 

直後に響の周りで小爆発が連続で起こり、爆風を喰らう。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

キバビーストは更に巨大な1つ目を赤く発光させたが………

 

「! 今だっ!!」

 

そこで響は跳び上がり、爆風を利用してキバビーストの頭上を取る!

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

「ウオオオオオオォォォォォォォッ!!」

 

キバビーストが見上げた瞬間に、響は身体を錐揉み回転させて勢いを付けた跳び蹴りを、キバビーストの巨大な1つ目に叩き込む!

 

「たああああっ!!」

 

更にその瞬間に、キックの反動を利用して再度中に舞い上がり、空中で反転して再度巨大な1つ目に蹴りを叩き込んだ!

 

藤兵衛との特訓で身に付けた『仮面ライダーV3』の必殺技『V3きりもみ反転キック』だ!!

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

強烈な跳び蹴りを2連続で喰らったキバビーストがよろけ、慌てて1つ目の顔を隠す。

 

「むんっ!!」

 

そこで響は、レーザーブレード・Dを取り出す。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!!

 

「フッ! ハアッ!」

 

キバビーストが振って来た槍を弾くと、足元を狙って斬り付けたが躱され、再度来た攻撃をまた弾く。

 

「レーザーブレードッ!!」

 

とそこで、響はレーザーブレード・Dにフォニックゲインを注入し、刀身を金色に発光させる。

 

「ハアアアアアアァァァァァァァッ!!」

 

そのまま袈裟懸けを繰り出すと、キバビーストは槍の柄の部分で受け止めようとしたが………

 

レーザーブレード・Dの1撃は、槍の柄をアッサリと切断し、そのままキバビーストの身体を斬り付けた!

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

「たあああああっ!!」

 

ダメージでよろけたキバビーストに、続いて横薙ぎを喰らわせる響。

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

 

 

 

 

我流 ギャバン・ダイナミック

 

 

 

 

 

ギイイイイィィィィィーーーーーーッ!?

 

そしてトドメの我流 ギャバン・ダイナミックが叩き込まれ、キバビーストは爆発四散した!!

 

直後の幻夢界が消滅し、響とシャリバンは元の海岸へと復帰した。

 

「やったな、響ちゃん」

 

「ハイ!」

 

「響っ!!」

 

シャリバンと響がそう言い合っていると、戦闘が終わったのを察して出て来た未来が駆け寄って来る。

 

「未来っ!!」

 

それに気付いた響は、レーザーブレード・Dとシンフォギアを解除すると、自らも未来の方へと駆けて行った。

 

「…………」

 

シャリバンはそれを見ながら、自分も赤射を解除して雷の姿に戻る。

 

そしてそのまま、夜空を見上げる………

 

(マリアの妹のセレナはサイコラーへと変身した………サイコラーが嘗ての存在と同じであるならば、彼女は………)

 

その脳裏には、セレナが変身したサイコラーと、マリアの事が過っていた。

 

 

 

 

 

その後、雷と響は一連の事を二課へ報告。

 

()()()()()()()()()()』と雷が言った事で、響は翼とクリスから小言を言われながらも厳重注意で済まされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻夢城・玉座の間………

 

「あうっ!?」

 

ドクターポルターに逆平手打ちを喰らったマリアが、床に倒れる。

 

「「マリアッ!!」」

 

切歌と調が慌てて駆け寄り、頬の赤くなったマリアを助け起こす。

 

「何たる醜態だ! 危うく敵に捕まりかけた上におめおめと逃げ帰って来るとは!!」

 

「ドクターポルター! マリアはLiNKERが切れて戦えなかったのです!」

 

「フッ、所詮は()()()()()というワケか………」

 

怒りを露わにしているドクターポルターに、ナスターシャがマリアを庇って言うが、そこでガイラー将軍の罵倒が飛ぶ。

 

「フフフ………」

 

「ハハハ………」

 

ミスアクマ達も隠さずに嘲笑を見せる。

 

「「!!………」」

 

そこで切歌と調が怒りを露わにするが………

 

「駄目よ、2人共………」

 

「「! マリアッ!?」」

 

他ならぬマリアがそう言って止め、フラつきながら立ち上がったかと思うと、ドクターポルター達の前で土下座の姿勢となった。

 

「………この度は私のせいで大変なご迷惑をお掛けしました………どうかお許し下さい」

 

「「!!………」」

 

そんなマリアの姿を見て、切歌と調は唇を噛み締め、拳を血が出んばかりに握り締める。

 

「フン、まあ良い………それよりも今はネフィリムだ」

 

するとドクターポルターは、そんなマリアの姿に興味が無くなった様に話題を変える。

 

「今回、二課のシンフォギアの一部を食らわせましたが、正直想像以上の成長を見せています。やはりフォニックゲインが宿った聖遺物を食べると、通常より成長が促進される様です」

 

そこでウェルが、廃病院でのネフィリムと二課装者達の交戦データを見ながらそう報告を挙げた。

 

「やはりココは二課の装者、延いてはシンフォギアを狙うのが良いかと存じます」

 

「成程。ネフィリムは成長し、我々の敵が減る………正に一石二鳥と言うワケだな」

 

レイダーの言葉に、ガイラー将軍が悪い顔で同意する。

 

「「…………」」

 

その話を聞いていた切歌と調が、何かを思い付いた様な様子を見せる。

 

「………魔王サイコ様。マリアは大変疲れています。我々はもう下がっても良いでしょうか」

 

とそこで、ナスターシャがマリアを気遣い、魔王サイコにそう問う。

 

「………良かろう。下がれ」

 

「ありがとうございます。さ、マリア」

 

「…………」

 

魔王サイコの許しを得ると、ナスターシャはマリアを連れて玉座の間から退室して行く。

 

「「…………」」

 

それに続いて、切歌と調も玉座の間から出て行く。

 

「…………」

 

その様子を、相変わらず壁に凭れ掛って見ていたセレナだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻夢城・通路………

 

「マリア、マムは私達が」

 

「マリアは疲れてるのだから、無理しちゃ駄目デース」

 

調と切歌が、ナスターシャの車椅子を押すのをマリアと代わる。

 

「………ありがとう」

 

マリアは弱弱しく笑って車椅子を押すのを交代し、切歌と調がナスターシャの車椅子を押して前を行く。

 

「………

 

ふとそこで、服のポケットに何かが入っている事に気付くマリア。

 

取り出してみると、それは紙に包まれていた。

 

「…………」

 

恐る恐るその紙を開くと………

 

中から出て来たのは、スイッチが1つだけ付いている小さな機械だった。

 

「コレは?………

 

とそこで、機械を包んでいた紙が手紙である事に気付くマリア。

 

『マリア・カデンツァヴナ・イヴへ

 

もし君がどうしようもない状況に陥り………

 

助けが欲しいと思ったのなら………

 

この機械のスイッチを入れるんだ。

 

そうすれば君の居場所が俺に伝わる。

 

君が何処に居ようと必ず駆け付ける。

 

必ずな………

 

宇宙刑事シャリバンこと甲賀 雷より』

 

「シャリバン………何時の間に」

 

手紙を読んだ後、再度その機械を見つめるマリア。

 

「!!」

 

そこで、手を振り上げ、機械を床に叩き付けようとしたが………

 

「………

 

直前で思い止まる様に動きを止める………

 

「…………」

 

結局、忌々し気な顔をしながらも、機械を再度手紙で包み込み、ポケットの中へと戻し、ナスターシャ達の後を追うのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

マリアを回収しに来たサイコラーとキバビーストと交戦するシャリバンと響。
戦いの最中に、マリアは思わずサイコラーを庇いますが、当のサイコラーはそんな彼女を利用する………

そして今回初披露の幻夢界。
サイコゾーンは出しましたが、幻夢界はシチュエーション的に中々使う機会がなくて、今回が初の戦闘となりました。

無事キバビーストは倒したものの、サイコラーにマリアは奪還される………
しかし、シャリバンはマリアに助けの手を預けていました。
マリアに渡した機械は、シャリバン原作3話で電がゲストの少女に渡した緊急信号発信装置です。
果たして、マリアがコレを使える日は来るのでしょうか?

次回、思わぬ人物が情報を持ってきます。
お楽しみに。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。