戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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第20話『邪悪の胎動』

幻夢界………

 

「ハアッ!」

 

「ホッ!」

 

「ヨッ、と!」

 

「トアッ!」

 

幻夢界へ突入した装者達とシャリバンは、ミサイルとモトシャリアンから飛び降り、採石場の様な場所へと着地する。

 

すると途端に、上空にマドー戦闘機の編隊が多数出現。

 

シャリバン達を空爆して来た!

 

「フアッ!?」

 

「グウッ!?」

 

「おわっ!?」

 

「がっ!?」

 

爆風に吹き飛ばされて宙に舞い、地面に叩き付けられるシャリバン達。

 

「この野郎っ!!」

 

 

 

MEGA DETH FUGA

 

 

 

クリスが反撃にと2発の大型ミサイルを放つ。

 

狙われて回避行動を執るマドー戦闘機だったが、ミサイルの誘導性能が勝り、2機が撃墜される。

 

しかし、マドー戦闘機の編隊は多数居り、構わずに空爆を続けて来る!

 

「うおあっ!? チキショウッ!!」

 

「シャリンガータンクッ!!」

 

近くで起きた爆発にクリスがたじろいでいると、シャリバンが空に向かってポーズを決めながら叫び、シャリンガータンクを召喚!

 

「皆! 手を貸してくれっ!!」

 

「! 承知した!」

 

「任せなっ!」

 

「頼むぜっ!」

 

「よしっ! トアアッ!!

 

シャリバンは装者にそう呼び掛けたかと思うと、シャリンガータンクに向かって跳び、下部ハッチからコックピットへ乗り込む。

 

「「「ハアッ!!」」」

 

更に続けて装者達も跳躍し、シャリンガータンクの上に乗った!

 

装者達を乗せたシャリンガータンクが、マドー戦闘機群へ迫る。

 

「ファイヤッ!!」

 

そして、射程内に捉えた瞬間に、シャリンガーロケッターでロケット弾を連射し、撃墜する!

 

「ハアアッ!」

 

「そらよっ!」

 

「喰らいやがれっ!」

 

 

 

蒼ノ一閃

 

 

 

STARDUST∞FOTON

 

 

 

CUT IN CUT OUT

 

 

 

更に、上に乗っていた装者達も次々に技を放ち、マドー戦闘機群を叩き落して行く!

 

とそこで、巨大な地割れが発生し、その中から炎が噴き出す!!

 

その炎に乗る様にして、マドー戦闘母艦が浮上して来た!!

 

「!!」

 

それを見たシャリバンは、シャリンガータンクを降下させ、低空飛行に入る。

 

直後に、迫って来ていたマドー戦闘母艦がロケット弾を発砲!

 

低空飛行しているシャリンガータンクの周辺の地面にロケット弾が着弾し、火柱を上げる。

 

「クッ!」

 

「おわっ!?」

 

「チイッ!!」

 

「掴まって居ろ!!」

 

装者達が思わず声を挙げる中、シャリバンはロケット弾の弾幕が一瞬だけ途切れた瞬間を狙い、シャリンガータンクを急上昇させて宙返り。

 

「「「!!」」」

 

急激なGに顔を歪めながらもシャリンガータンクにしがみ付く装者達。

 

「ファイヤッ!!」

 

そして機首部分からシャリンガービームを放つ!

 

マドー戦闘母艦から爆発が起き、黒煙が上がるが、まだ撃墜には至らない。

 

そこでシャリンガータンクは大きく旋回し、マドー戦闘母艦に対し正面から向かって行く。

 

「ファイヤッ!!」

 

 

 

双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-

 

 

 

MEGA DETH INFINITY

 

 

 

そして、再びシャリンガーロケッターでの攻撃に、装者達の大技を加えて放つ!

 

ロケット弾と装者達の大技がマドー戦闘母艦に直撃!!

 

とうとうマドー戦闘母艦は大爆発し、黒煙の尾を引きながら高度を下げて行き、墜落して爆散した!!

 

ヒイアアアアアアッ!?

 

とそこで、マドー戦闘母艦に乗っていたのか、ハードビーストが出現して地面に転がった!!

 

「トアッ!!」

 

「「「!!」」」

 

シャリバンがすぐさまシャリンガータンクから飛び降りて、ハードビーストの前に降り立つと、装者達も続いて降り立つ。

 

ヒイアアアアアアッ!!

 

ハードビーストは咆哮を挙げると、先端がフック状の形をしている槍を出現させる。

 

「むんっ!」

 

それに対し、シャリバンもレーザーブレードを抜く。

 

「後はコイツを………」

 

片付ければ終わりだとクリスが言おうとしたところ………

 

キュエエエエエエッ!!

 

クエエエエエエッ!!

 

奇怪な咆哮と共に、新たに2体の魔怪獣………

 

4つ足の巨体を誇る『ブンリビースト』と、頭部がアダムスキー型UFOの形をしている『ユーホービースト』が姿を現した!

 

「! 増援かよ!?」

 

「シャリバン! コイツ等は私達が片付ける! お前はソイツを!」

 

「分かった! 頼むぞっ!!」

 

新たに現れたブンリビーストには翼と奏のコンビ、ユーホービーストにはクリスが立ち向かい、シャリバンはそのままハードビーストの相手を続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼&奏VSブンリビースト………

 

キュエエエエエエッ!!

 

その巨体で突進を繰り出して来るブンリビースト。

 

「おっと!」

 

「ハアッ!」

 

奏と翼は左右に広がる様に躱す。

 

「セヤアッ!!」

 

そして翼が、剣をブンリビーストの胴体中心部に振り下ろす。

 

しかし………

 

翼の剣が当たるよりも先に、ブンリビーストの身体が2つに分かれる!

 

「!? 何っ!?」

 

キュエエエエエエッ!!×2

 

驚く翼の前で、2体になったブンリビーストの前部を形成していた動物体と、巨大な花弁の様な姿を露わにした後部を形成していた植物体が咆哮を挙げる。

 

「コイツ等、2体だったのか!?」

 

キュエエエエエエッ!!

 

と奏が言った瞬間、ブンリビースト(植物体)が、蔦の様な触手を奏に伸ばし、身体に巻き付けた!

 

「!? しまっ………」

 

た、と言い切る前に、ブンリビースト(植物体)は蔦に高圧電流を流す!

 

「! うわああああぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「奏っ!!」

 

キュエエエエエエッ!!

 

慌てて助けに向かおうとした翼の前に、ブンリビースト(動物体)が仙人の持つ杖の様な形状の棍棒を持って立ちはだかる。

 

「邪魔をするなっ!!」

 

キュエエエエエエッ!!

 

剣を巨大化させて一気に斬り裂こうとした翼だったが、ブンリビースト(動物体)は棍棒で難なく受け止める。

 

キュエエエエエエッ!!

 

そして、口から火花の様な火炎を放って来る!

 

「! クウッ!」

 

すぐさまバックステップを踏んで距離を取って躱す翼。

 

キュエエエエエエッ!!

 

ブンリビースト(動物体)は口から火花の様な火炎を吐き続けながら、翼を牽制する。

 

「クッ! 奏ぇっ!!」

 

「アアアアアァァァァァァッ!!」

 

翼がやきもきしている間にも、奏への高圧電流攻撃は続いている。

 

キュエエエエエエッ!!

 

苦しんでいる奏を見ながら、ブンリビースト(植物体)は得意そうな咆哮を挙げる。

 

だがそこで………

 

奏が電流を流しているブンリビースト(植物体)の蔦を、空いている左手で掴んだ!

 

キュエエエエエエッ!?

 

「調子に………乗るなよぉっ!!」

 

高圧電流に気合で耐えながら、奏は勢い良く蔦を引っ張る!

 

キュエエエエエエッ!?

 

突然の事で踏ん張れなかったブンリビースト(植物体)は、宙を舞いながら奏の元へと引き寄せられた!

 

「オリャアアアアアアァァァァァァァッ!!」

 

そのブンリビースト(植物体)に対し、片手で持った槍でのフルスイングを喰らわせる!

 

キュエエエエエエッ!?

 

ブンリビースト(植物体)は今度はブッ飛ばされて、蔦の触手が千切れたかと思うと、翼に注視していたので背後を見ていなかったブンリビースト(動物体)に激突!

 

キュエエエエエエッ!?×2

 

「そこだぁっ!!」

 

その瞬間に、奏は槍を勢い良く投擲!

 

2体のブンリビーストが、串焼きの様に纏めて貫かれる!!

 

キュエエエエエエッ!?×2

 

「翼! 今だぁっ!!」

 

「!!」

 

奏が叫ぶと、翼は大きく跳躍して剣を串刺しになっているブンリビースト目掛けて投擲したかと思うと巨大化させ、柄に蹴りの姿勢で合体する!

 

 

 

天ノ逆鱗

 

 

 

必殺の天ノ逆鱗が、串刺し状態のブンリビーストを纏めて押し潰す!!

 

キュエエエエエエッ!?×2

 

断末魔が挙がると、ブンリビーストは爆発四散した!!

 

「よっ、と!」

 

その爆風で飛んで来た槍をキャッチする奏。

 

「奏! 無事か!?」

 

「ああ、コレくらいなんて事ないさ」

 

慌てて駆け寄って来た翼に、ややスーツの彼方此方に焦げ跡を残している奏がそう返す。

 

「もう………心配させないでよ」

 

無事な様子に安心したのか、翼は奏に抱き着く。

 

「へへ、あんがとな、翼」

 

その翼を優しく抱き返す奏だった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスVSユーホービースト………

 

クエエエエエエッ!!

 

ユーホービーストが咆哮を挙げたかと思うと、鋏状の両手の手甲が分離し、クリスに襲い掛かって来る!

 

「んなもんっ!!」

 

クロスボウ状にしたアームドギアから光の矢を放ち、鋏手甲を撃墜するクリス。

 

クエエエエエエッ!!

 

すると何と!!

 

ユーホービーストは今度はそのUFO型の頭部を分離させて、クリス目掛けて飛ばして来た!

 

「!? なあっ!?」

 

頭が身体から分離して襲い掛かって来ると言う奇怪な技に、クリスは一瞬戸惑う。

 

クエエエエエエッ!!

 

その隙を衝き、分離したユーホービーストの頭部が体当たりを喰らわせる!

 

「!? グアッ!?」

 

クエエエエエエッ!!

 

クリスが地面を転がると、頭部の無いユーホービーストの身体が、先端が刺付きの鉄球となっている棍棒を握り、跳躍してからクリスが目掛けて振り下ろして来る!

 

「!!」

 

クエエエエエエッ!!

 

地面を転がって躱すクリスだったが、ユーホービーストの身体は次々に棍棒を振り下ろして来る。

 

「このぉっ!!」

 

そこでクリスは、腰アーマーの片側だけを展開させ、至近距離から小型ミサイルをユーホービーストの身体に撃ち込んだ!!

 

クエエエエエエッ!?

 

「うわああああぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

自身も爆風で吹き飛ばされたが、それによって距離を取る事に成功したクリス。

 

「クウッ!」

 

 

 

RED HOT BLAZE

 

 

 

そこでクリスは、アームドギアを巨大なスナイパーライフルへ変形させた!

 

クエエエエエエッ!!

 

それを見たユーホービーストの身体は、撃たれる前に潰そうと一気に距離を詰めた!

 

スナイパーライフルの取り回しの悪さを突いて、近距離まで近寄り、棍棒を振り下ろそうとしたユーホービーストの身体だが………

 

「ちょっせいっ!!」

 

何とクリスは、スナイパーライフルの銃床でユーホービーストの身体を殴り飛ばした!!

 

クエエエエエエッ!?

 

今度はユーホービーストの身体の方が思わぬ反撃を受けて地面を転がる。

 

勢いが止まるとすぐに起き上がろうとしたユーホービーストの身体だったが、そこでクリスがスナイパーライフルの銃口をユーホービーストの身体に押し付けた!

 

「喰らいやがれぇっ!!」

 

そのままゼロ距離射撃をお見舞いするクリス!

 

クエエエエエエッ!?

 

ユーホービーストの身体はゼロ距離攻撃で大穴が空き、そのまま爆発四散した!

 

クエエエエエエッ!?

 

それを見た残る頭部が、逃げようとして高度を上げる。

 

「逃がさねえよぉっ!!」

 

それに対し、クリスはスナイパーライフルを右手だけで真上に向け、某機動戦士の最終射撃の様に発砲!

 

真上に向かって放たれたビームが、見事にユーホービーストの頭を捉えた!

 

クエエエエエエッ!?

 

そのままユーホービーストの頭も、空中で爆発四散したのだった。

 

「きたねえ花火だ………」

 

その空中の爆発を見ながら、何処ぞの王子の様な台詞を吐くクリスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャリバンVSハードビースト………

 

レーザーブレードと槍で剣戟を展開するシャリバンとハードビースト。

 

ヒイアアアアアアッ!!

 

と、切り結び状態になったかと思うと、ハードビーストは槍を大きく円を掻く様に動かし、レーザーブレードを真上に弾き飛ばす!

 

ヒイアアアアアアッ!!

 

「フアッ!?」

 

そして槍の先端のフックで、シャリバンの身体を挟み込んだかと思うと、投げ飛ばす!

 

「フッ!」

 

だが、シャリバンは難なく着地し、落ちて来たレーザーブレードをキャッチ。

 

「レーザーブレードッ!!」

 

レーザーブレードにエネルギーを注入し、刀身を発光させるシャリバン。

 

ヒイアアアアアアッ!!

 

突っ込んで来たハードビーストに突きを繰り出すが、ハードビーストは地面を転がって躱し、シャリバンの背後に回り込む。

 

そして槍を振るったが、シャリバンはレーザーブレードで弾く。

 

更にシャリバンは、ハードビーストの胸に横薙ぎの一閃を喰らわせる!

 

ヒイアアアアアアッ!?

 

怯んで槍を落としてしまうハードビーストだったが、すぐさま刃の巨大な曲刀を取り出す。

 

そのまま袈裟懸けを繰り出したが、シャリバンはまたレーザーブレードで受け止めたかと思うと弾き、そのままの勢いで斬り上げを喰らわせる!

 

ヒイアアアアアアッ!?

 

弾き飛ばされたハードビーストだったが、すぐに立ち上がるとシャリバンに向かって突撃。

 

「!!」

 

シャリバンもハードビーストに向かって突撃し、そのままレーザーブレードと曲刀をぶつけ合って擦れ違った。

 

ヒイアアアアアアッ!!

 

とそこで、ハードビーストが曲刀を勢い良く振り回して地面に刃を突き刺したかと思うと、地面を3本の電流が走り、爆発を起こさせる!

 

「ケアァッ! クライムバスターッ!!」

 

しかし、シャリバンは跳躍して爆発を躱すと、頭上からクライムバスターを見舞った!

 

ヒイアアアアアアッ!?

 

怯んだハードビーストを、そのまま落下の勢いも加えた1撃で斬り付ける!

 

ヒイアアアアアアッ!?

 

「シャリバン・クラッシュッ!!」

 

ヒイアアアアアアッ!?

 

そして必殺のシャリバン・クラッシュが叩き込まれ、ハードビーストは爆発四散!

 

シャリバンが残心の様にポーズを取る中、幻夢界が消滅し、スカイタワー前へと戻った。

 

「シャリバン!」

 

そこへ、装者達が駆け寄って来る。

 

「すぐに上に向かおう! マリア達が気掛かりだ!」

 

マリア達の安否を確かめる為、スカイタワーの上へと向かおうとするシャリバン達だったが………

 

「残念だが、彼女はもう居ない………」

 

とそこで、そう言う声が聞こえたかと思うと、何者かがシャリバン達の傍へと降り立つ。

 

「「「「!?」」」」

 

シャリバン達が視線を向けるとそれは………

 

服に多少焼け焦げた跡が残っている、気絶したナスターシャを抱き抱えたジライヤの姿だった。

 

「! アンタは!」

 

「戸隠流正統、ジライヤ………」

 

「アンタがジライヤか………」

 

奏が驚き、クリスがロケットマンからの聞いていた事を思い出す。

 

「その人は?」

 

シャリバンがナスターシャの事を問い質す。

 

「ナスターシャ教授だ………」

 

「! コイツが!?」

 

「!!」

 

ジライヤが答えると、クリスが驚き、翼も表情を険しくする。

 

「如何やら教授の計画は最初からマドーに筒抜けだったらしい。私が駆け付けた時には教授を助けるので精一杯だった………」

 

「いや、十分さ。ありがとう」

 

マリアまで助ける事が出来なかった事を詫びるジライヤをフォローするシャリバン。

 

「兎も角、詳しくは教授から話を聞くしかないな………」

 

「頼む………」

 

シャリバンがナスターシャを受け取ると、ジライヤは去って行った。

 

(切歌ちゃんと調ちゃんもコチラで保護した今………ナスターシャ教授が居なくなってとすれば、もうマドーにマリアの味方は居ない筈だ………大丈夫なのか?)

 

それを見送りながら、最早味方の居ないマドーに連れ返されたマリアの身を案じるシャリバンだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻夢界の幻夢城・玉座の間………

 

「マリアは如何した?………」

 

「エアキャリア内で休んでいます。あの様子ではもう我々に歯向かう気など無いでしょう」

 

魔王サイコの問い掛けに、セレナがそう返す。

 

「フン、愚かな奴だ………マドーから簡単に抜けられると思ったのか」

 

「フフフ」

 

「ハハハッ」

 

ガイラー将軍もそう吐き捨て、ミスアクマ達も嘲笑する。

 

「いよいよフロンティアを浮上させる………ウェルよ、例の装者の準備は如何だ?」

 

「調整は順調に進んでおります。『ダイレクトフィードバックシステム』も融合症状例共々に装着済みです」

 

魔王サイコに進捗状況を尋ねられ、ウェルがそう答える。

 

「ウェルよ、何なら手伝ってやっても良いぞ。あの2人をマドーの技術で改造してみるのも面白い」

 

そんなウェルに対し、ドクターポルターがまるで新しい玩具で遊んでみようかと言う感覚で言って来る。

 

「いえいえ、ドクターポルター様のお手を煩わせるまでもありません。コレでも生化学ではF.I.S.で1番だったと自負しております」

 

しかし、ウェルはやんわりとながらもそれを断る。

 

「………フン、まあ良い。作戦には必ず間に合わせるのだぞ」

 

「ハッ! 畏まりました………」

 

その態度に僅かに違和感を覚えながらもドクターポルターがそう言って魔王サイコの方に向き直る。

 

「………魔王様。如何やら先客が居る様です」

 

とそこで、レイダーがそう言ったかと思うと、空中に映像が投影される。

 

そこには、フロンティアが封印されている海域に陣取っている大型空母を中心として多数の艦艇群の姿が在った。

 

「コレは………アメリカの第七艦隊ではないか」

 

その艦艇群が世界最強と言われている『アメリカ第七艦隊』である事に気付くガイラー将軍。

 

「アメリカめ。とうとう自国最強の艦隊を繰り出して来たと言うワケか」

 

「馬鹿め。如何に第七艦隊と言えど、我等マドーの敵では無い」

 

「丁度良い………奴等を血祭りに挙げるのだ。世界に今一度マドーの恐ろしさを思い知らせてやれ」

 

ミスアクマ達がそう言い合うと、魔王サイコはそう命じた。

 

「「「「「ハッ!!」」」」」

 

「「「「「コワッコワッ!」」」」」

 

「フフフ………」

 

魔王サイコの命を受けたガイラー将軍達とファイトロー達は畏まり、セレナも愉快そうに笑いを零す。

 

「カオーッ!」

 

その様子を見て満足そうにしながら、不気味な咆哮を響かせるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

幻夢界で魔怪獣達と戦うシャリバン。
今回、シャリンガータンクに装者達が乗ると言うメカニックとの共闘を試してみました。
如何だったでしょう?
魔怪獣達は退けたものの、マリアはマドーへ戻ってしまう………
しかし、ジライヤの活躍でナスターシャの保護には成功したのでした。

一方、マドーはいよいよフロンティア奪取に動き出す。
原作では米国の哨戒艇の艦隊でしたが、この作品では何と第7艦隊が出て来てます。
最も、海の藻屑になる運命は見えてますが………(笑)

次回、遂にあの2人が………

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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