戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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『ガルパン』の水島努監督の新作アニメ………

『終末トレインどこへいく?』が面白くて仕方ありません。

情報量過多な1話で、見る人を選ぶ作品ですが、ギャグっぽく見えてかなりの絶望が漂っている世界で、主人公達が親友を探しに行くってシンプルな目的で行動しているのが私にはハマりました。

早速脳内で、『烈車戦隊トッキュウジャー』とクロスさせて『終末トッキュウレッシャーどこへいく?』なんて作品を考えたりしてます。


赤射しないシンフォギア その2

『2人の関係』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜景の見える丘の上………

 

「わあ、素敵!」

 

眼下に広がる所謂100万ドルの夜景と言った光景に感嘆の声を漏らす了子。

 

その姿はドレスで着飾られており、何時もの眼鏡も外して美しく化粧をしている。

 

「気に入って貰えたかな?」

 

そんな了子に声を掛けた弦十郎も、彼にしては珍しい高級そうなスーツに身を包んでいた。

 

「ええ………でも、如何言う風の吹き回し? 急に食事に誘ってくれたかと思ったら、ドレスコードが有る超が付く高級レストランでディナーだなんて?」

 

了子は怪訝そうな顔で弦十郎の方を振り返る。

 

彼女の言葉通り、弦十郎から急な夕食の誘いを受けて付いて行ってみれば、ドレスに着替えせられて矢鱈高級そうなレストランでディナーを満喫。

 

食事が終わると弦十郎の車でこの場所まで連れて来られたのだ。

 

「…………」

 

了子の言葉に、弦十郎の顔が険しくなった様になる。

 

「弦十郎くん?………」

 

「了子………すまなかった」

 

了子が首を傾げた瞬間、弦十郎は彼女に向かって頭を下げた。

 

「えっ!? ちょっ、ホント急に何よ?」

 

「フロンティアに乗り込んだ時………君を守ると言っておきながら結局は危険に晒してしまった。あの時、仮面ライダーBLACK RXが来てくれなければ、君を失っていた」

 

フロンティアの制御室での事を思い出しながらそう言う弦十郎。

 

「そんなの気にしないで良いわよ。マドーがソロモンの杖無しでノイズを操れる様になってたなんて、誰も予想出来なかったんだから」

 

「それでも俺は自分を許せん。君を失っていたかも知れないと思うと………」

 

「! 弦十郎くん………」

 

「………こんな不甲斐無い俺だが………了子」

 

とそこで、弦十郎は懐から小箱を取り出したかと思うと、了子の前に跪き、蓋を開ける。

 

中には、銀色の小さなリング………『指輪』が収められていた。

 

「俺と………結婚してくれないか?」

 

「!!」

 

弦十郎からにプロポーズに、了子は驚きに目を見開き、口元を両手で覆う。

 

そのまま両者の間に沈黙が流れる………

 

「………本気………なの?」

 

「嘘や冗談でこんな事が出来る程、俺は器用じゃない………知ってるだろう?」

 

確認する様にそう問い質す了子に、弦十郎はそう返す。

 

「………ええ、そうね。貴方って本当に愚直なんだから」

 

そこで了子は、目に涙を浮かべながら、左手を弦十郎の前に差し出した。

 

「! 了子………」

 

その意味を察した弦十郎は、小箱から指輪を取ると、了子の左手の薬指に填めた。

 

「ありがとう、弦十郎くん………ううん、これからは『アナタ』って呼んだ方が良いかしら?」

 

「む、それは止めてくれないか?」

 

「アラ、如何して?」

 

「その………照れ臭過ぎて耐えられそうにない」

 

「アハハハッ!」

 

困った様な表情を浮かべる弦十郎に、了子は思わず吹き出す。

 

「弦十郎くん………」

 

と、了子が立ち上がった弦十郎に抱き着く。

 

「了子………」

 

弦十郎も了子の背に手を回し、抱き締め返す。

 

「「…………」」

 

そのままお互いに見つめ合う2人。

 

やがて………

 

夜景の光の中、2人のシルエットが、1つに重なった………

 

 

 

 

 

翌日、了子の指輪に気付いた装者達と二課職員が軽く騒ぎになるのは、また別の話………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『切歌と調の青春スイッチ、オン!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新リディアン音楽院………

 

「「…………」」

 

その校門の前に、切歌と調が気まずそうな様子で立って居た。

 

「ホラ、2人共。大丈夫だって」

 

そんな切歌と調の肩に手を置きながらそう言う、保護者代理の雷。

 

まだ10代のこの2人は学院への入学が決まり、今日は学校見学に訪れていたのだが………

 

「雷………やっぱり良いよ………」

 

「あんな事があったんデス………きっと皆、私達がマドーの一員だと思ってるデス」

 

調と切歌はそう言い、顔を伏せる。

 

以前、秋桜祭の時、マドーと一緒の姿を見られた事で、マドーの一員だと思われていると考え、入学を止めようとさえ思っていた。

 

「大丈夫だって。二課の人達や響ちゃん達が学院の皆に事情を説明してくれている。君達を邪険にする様な子は居ないさ」

 

「「…………」」

 

励ます様にそう言う雷だが、切歌と調は顔を伏せたままだった。

 

(参ったな………)

 

如何したものかと、雷が頭を捻っていると………

 

「あーっ! 貴方達!!」

 

「「「!?」」」

 

そう言う声が聞こえたかと思うと、1人の生徒が、切歌と調の元に駆け寄って来た。

 

「君は………歌唱ステージで司会をやっていた」

 

それは、秋桜祭の時に、歌唱ステージで司会をやっていた生徒だった。

 

「「!!………」」

 

途端に切歌と調は気まずさから視線を背けるが………

 

「あの時は本当にありがとうね!」

 

「「! えっ!?」」

 

司会だった生徒がお礼を言って来たので、困惑する。

 

「如何して?………」

 

「だって、貴方達が助けてくれたから私は無事だったんだよ!」

 

「わ、私達はマドーに………」

 

「それも事情が有ったんでしょ? 大丈夫、ちゃんと聞いてるから!」

 

「「…………」」

 

裏の無い笑みを浮かべている司会だった生徒に、切歌と調は動揺を隠せない。

 

 

 

 

 

「お前等が如何思ってるかは知らないが、そいつはもうお前達の事をダチだと思ってるぜ」

 

するとそこで、そう言う台詞と共にグレーのスーツに身を包んだリーゼントヘアの男が現れた!

 

 

 

 

 

((!? 不良だぁーっ!?))

 

リーゼント=ヤンキーと言うイメージが有った切歌と調は、その男を見て思わず心の中でそう叫んでしまう。

 

「あ! 如月先生!!

 

「先生? 教師の方ですか?」

 

「おう! 提携校『新・天ノ川学園高校』から交換出向で来てる『如月 弦太朗』だ。よろしくな」

 

雷の問いにリーゼントの男………新・天ノ川学園高校から交換出向中の臨時教師『如月 弦太朗』が、自身の胸を2回叩いて、雷を指差しながらそう挨拶する。

 

「お前達の事は聞いてるぜ。暁 切歌と月詠 調だな」

 

「デース………」

 

「…………」

 

弦太朗が放つ独特の迫力に気押しされている様な素振りを見せる切歌と調。

 

「さっきも言った通り、コイツはもうお前等の事をダチだと思ってる。だからそんな顔すんじゃねえよ」

 

「如何して?………」

 

「馬鹿野郎! 友達になるのに理由なんて要らねえだろ!!」

 

「「!!」」

 

「例え何があろうと、それを乗り越えて行ける………それがダチってもんだ!!

 

切歌と調に向かって拳を突き出す様なポーズを取りながら、弦太朗はそう言い放つ。

 

「あ、そうだ! 此処に居るって事は学校見学に来たんだよね? 私が案内してあげるよ」

 

とそこで、司会だった生徒がそう言って来た。

 

「「…………」」

 

切歌と調は、お互いに顔を見合わせて、少し考えた様な様子を見せたかと思うと………

 

「それじゃあ………」

 

「お願いするデース!」

 

2人して笑顔を浮かべてそう返した。

 

「うん! じゃあ、付いて来て!」

 

そして、司会だった生徒は切歌と調を連れ、学校見学の案内を開始する。

 

「へへ、正に青春だな!」

 

「青春か………良いモノだな」

 

そんな3人を雷と弦太朗は優しい暖かい目で見送る。

 

「「…………」」

 

とそこで、今度は雷と弦太朗の視線が交差する。

 

弦太朗の目には、雷の後ろにシャリバンの姿が幻視され………

 

一方雷も、弦太朗の後ろに『仮面ライダーフォーゼ』の姿を幻視した。

 

「「…………」」

 

2人はそのまま握手を交わし、拳を握って数回打ち付け合う『友情のシルシ』を交わすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『雷の特技』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あくる日………

 

マリア達の拘束も解除され、銀河連邦による各地の復興と、二課をベースにしたタスクフォースの設立も順調も進んでいた。

 

全員が落ち着いた事で、また弦十郎の一声で慰労会が開かれる事になった。

 

バード星のナスターシャとセレナもリモートで参戦する運びとなり、あっと言う間にどんちゃん騒ぎが始まった。

 

初参加となったマリア達は当初は戸惑っていたものの、やがて周りの雰囲気に流される様に燥ぎ始めた。

 

そして恒例のカラオケライブが始まり、ツヴァイウイングの後にマリアが続き、更にはクリスも歌を披露するなど大盛り上がりとなった。

 

今は、また響と未来に懇願された轟が、アコースティックギターでの弾き語りで『星空のメッセージ』を披露していた。

 

「ありがとうございました」

 

歌い終えた轟が頭を下げると、一同から拍手が送られる。

 

「どうもどうも………そうだ、雷! 折角だから、お前も『アレ』を披露したら如何だ?」

 

「えっ! 俺もかよ!?」

 

そこで、轟が雷へとそう話を振り、雷は戸惑った様子を見せる。

 

「雷! 雷も何か楽器が弾けるデスか!?」

 

「聞いてみたい………」

 

傍に居た切歌と調が、期待している様な視線を向ける。

 

「………私も聞きたいわね」

 

更にマリアも参戦して来る。

 

「………やれやれ」

 

雷は仕方ないなと言う様に立ち上がり、轟と入れ替わりでステージ上に上がった。

 

そして、ライダースジャケットの内側から、『ハーモニカ』を取り出すと、『SON OF SUN ~太陽の息子~』を演奏し始めた。

 

「わあ………」

 

「凄いデース!」

 

「こんな特技が有ったのね………」

 

雷の奏でるハーモニカの音色に聞き惚れている調・切歌・マリア。

 

『良い音色です………』

 

『素敵………』

 

リモート参加しているナスターシャとセレナも同様に聞き惚れている。

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

何時しか、会場の皆の視線が、雷へと集まっていた。

 

「…………」

 

特にマリアは、雷に向かって熱の籠った視線を向けているのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『GX編予告』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクー、そしてマドーをも退けた宇宙刑事達と装者達。

 

だが、新たなる敵はそこまで迫っていた。

 

遂に姿を現す最凶の宇宙犯罪組織『フーマ』

 

そのフーマに組みしている謎の錬金術師の少女『キャロル』

 

宇宙犯罪組織と錬金術師………

 

果たして、その目的は何か?

 

地球に迫る、新たな危機に………

 

遂に、青いコンバットスーツを纏った宇宙刑事がやって来る!

 

その名は!

 

『戦姫絶唱シンフォギア 奏者と鋼の勇者達』

 

第3部 GX編・君も走れ 君も戦え

 

お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

先ずは遂に弦十郎が了子にプロポーズ。
2人とも付き合い自体は長いですし、良い大人だからもうそうなっても良いかなと思いまして。
それに………
早めに結婚させておけば、後に『家族』が増えるって展開を盛り込めると思いまして………
楽しみにしていて下さい。

そして2本目は、切歌と調がリディアンの学校見学へ。
以前、マドーに組みしている姿を見られたから、リディアンに通えないんじゃと言う指摘があったので、そのフォローの為の話となります。
事情を説明されていた事と、助けられた生徒の言葉………
そして出向で来ていた『仮面ライダーフォーゼ』こと『如月 弦太朗』の言葉で、切歌と調は救われます。
弦太朗は後に教師になっていたので、ちょっと出向えリディアンに来たりなんかしてたらなんて思いまして。
切歌と調をフォローする役に良いんじゃないかと。

そして3本目は轟に続く雷の楽器演奏披露。
雷が得意としている楽器はハーモニカとなります。
ウルトラマンオーブのクレナイ ガイがハーモニカを模した楽器を使ってるのを見て、ハーモニカも男の楽器だなと思ってまして。
如何だったでしょう?

さて………
いよいよ次回からGX編です。
キャロルと共に活動を開始するフーマ。
そして舞い降りる3人目の青い宇宙刑事。
楽しみにしていて下さい。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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