戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
ご了承ください。
延期を挟みながらも、先日無事に最終回を迎えた終末トレイン。
前にも言いましたが、私このアニメにドハマりしてまして。
見る人を選ぶ作品だと思いますが、是非皆様もご覧になって見て下さい。
独特の世界観と少女達の友情と成長が非常に魅力的です。
S.O.N.G.本部の潜水艦がドック入りしている基地を襲撃したオートスコアラーのミカ。
Project IGNITE完成までの時間を稼ぐ為、切歌と調が改修前のギアを持ち出して時間稼ぎを行って居たところへ………
突如として大鉄人ワンセブンが飛来!
アルカ・ノイズ達とミカと対峙した。
一方、その頃………
都内各地の発電施設を襲撃しているオートスコアラーと不思議獣の元へ向かった宇宙刑事達とセレナは………
都内某所の火力発電施設………
爆発するコインを投擲しながら、アルカ・ノイズ達と共に発電施設を破壊しているレイア。
「そろそろ派手に決める」
トドメとばかりに、発電設備が有る建物に向かって大量のコインを投擲する。
だが、そこへ!!
ギャオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーッ!!
雲を切り裂いて現れた電子星獣ドルが、ドルファイヤーを放ち、コインを蒸発させた!
「!!」
レイアがすぐさま飛び退くと、ドルファイヤーがそのままアルカ・ノイズ達を焼き払う!
「チュウッ!!」
「宇宙刑事ギャバン………」
そして、着地したレイアの前に、ギャバンが降り立つ。
「コレ以上はやらせんぞ!」
「貴様はマスターにとって最大の障害の1つ。派手に散って貰おうか!!」
構えを取るギャバンに対し、レイアも新たなコインを取り出すのだった。
郊外・某所の風量発電施設………
「フフフ………」
巨大な緑色の竜巻が幾つも発生し、風力発電機を次々に薙ぎ払っているのを見ながら笑みを浮かべているファラ。
だがそこで!
突如として飛んで来たロケット弾が次々に竜巻へと命中し、吹き飛ばして行く。
「!?」
ファラが見上げると、シャリンガータンクが姿を現す。
「ケエアッ!!」
そのシャリンガータンクからシャリバンが飛び出し、ファラの前に着地する。
「シャリバン………私の相手は貴方ですか」
「お前は………ロンドンの時の」
お馴染みのフラメンコの様なポーズでソードブレイカーを構えるファラの姿を見て、シャリバンはロンドンでの事を思い出す。
「丁度良い………ロンドンでの翼の借りを此処で俺が返してやる!」
シャリバンはそう言うと、レーザーブレードを抜く。
「フフフ、出来ますかね?」
「その余裕が命取りになるぞ!」
余裕を見せるファラに、シャリバンはレーザーブレードを構えて突撃するのだった。
都内某所の水力発電施設………
「まるで積み木のお城ね………」
両手で水を操りながら、水力発電の為の水門を破壊して行くガリィ。
川岸からは地上型のアルカ・ノイズ達が迫って来ており、更に上空には飛行型のアルカ・ノイズ達の姿も在る。
「さ~て、一気にやっちゃっ………」
ガリィがそのアルカ・ノイズ達に号令を下そうとした時………
雲を切り裂いて、『超次元戦闘車シャイアン』が飛来!
「むっ!?」
ガリィが反応した瞬間、シャイアンは上下に分離!
上部が戦闘機『スカイシャイアン』となり、シャイアンビームで飛行型アルカ・ノイズ達を薙ぎ払って行く。
更に、川岸に降り立った下部は、ドリル戦車『バトルシャイアン』に変形!
シャイアンロケットを放ち、地上型アルカ・ノイズ達を吹っ飛ばす!
「タアッ!!」
アルカ・ノイズ達が片付くと、バトルシャイアンの方からシャイダーが飛び降り、ガリィの前に立つ。
「出たわね、宇宙刑事シャイダー………」
「! 君は、あの時の!?」
ガリィの姿を見て、彼女がキャロルを回収して行ったオートスコアラーである事を思い出すシャイダー。
「マスターにとって最大の障害の宇宙刑事………排除させてもらうわ」
そう言いながら、ガリィが両手に形成していた水玉をシャイダーへと向ける。
「ちょっと待って下さい!」
しかしそこで、シャイダーがバッと広げた右手をガリィに向かって突き出してそう言う。
「あらぁ、命乞いでもする積りぃ? 宇宙刑事も案外情けない………」
「キャロルちゃんの怪我の具合は如何なんですか!?」
「ふえ?………」
シャイダーからの問い掛けに、ガリィは思わず呆気に取られ、形成していた水玉も消えてしまう。
「ずっと気になっていたんです! キャロルちゃんは大丈夫なんですか!?」
「………マスターの怪我ならとっくに治ってるわよ」
「! そうですか! 良かった~!」
ガリィがそう返すと、シャイダーは心からの安堵の言葉を漏らす。
「………アンタ、何考えてるワケ? 私達とアンタ達は敵でしょ? それが怪我の心配をするなんて………はは~ん、さては偽善者って奴ね」
シャイダーの真意が分からないガリィだったが、やがてそう思い至り、小馬鹿にした様子で言い放つが………
「? 怪我人を心配するのは当然の事ですよ?」
シャイダーは首を傾げながらさも当然の様にそう返す。
「…………」
それを見たガリィの表情が、チベットスナギツネの様になる。
「あ、申し遅れました。僕は宇宙刑事シャイダー、陸街 劾と言います。初めまして」
「………ガリィ・トゥーマーンよ」
「ガリィさんですか。良いお名前ですね。キャロルちゃんの事、大切にしていらっしゃる様ですけど、お姉さんだったりします?」
「マスターッ! 助けてぇーっ!! コイツ、ガリィが1番苦手なタイプーッ!!」
天然マイペース全開なシャイダーに対し、そう言ったタイプが1番苦手なガリィは、思わずキャロルに助けを求めるのだった。
都内某所・バイオマス発電施設………
ジイイイイィィィィィーーーーーーッ!!
「「「「「シュワシュワッ!!」」」」」
不思議獣ロボロボが手にしているレンチを模したメイスを振り回して施設を破壊し、ミラクラー達もハンドアックスで同様に施設を破壊して行く。
だがそこで!!
無数のビームダガーが降り注ぎ、ミラクラー達を貫いた!!
「「「「「シュワシュワッ!?」」」」」
ミラクラー達はバタバタと倒れ、怪しい光と共に消滅する。
ジイイイイィィィィィーーーーーーッ!!
「そこまでですっ!!」
残されたロボロボが咆哮を挙げた瞬間に、シンフォギアを纏ったセレナが降り立ち、そう言い放つ。
ジイイイイィィィィィーーーーーーッ!!
セレナにレンチ状のメイスを向けるロボロボ。
「!!」
それに対し、セレナも右手に持っていたビームダガーを、左手に逆手で持ち替えたかと思うと、空いた右手にビームソードを出現させる。
ジイイイイィィィィィーーーーーーッ!!
「ハアアッ!!」
そして、レンチ状のメイスで殴り掛かって来たロボロボの攻撃を、ビームソードとビームダガーで受け止めるのだった。
そして………
S.O.N.G.本部の潜水艦がドック入りしている基地では………
嘗て、世界中の優秀な科学者達がその英知を結集させ、天変地異や災害の予測など平和利用の為、世界最大の人工知能システムを開発した。
その超高性能の巨人電子頭脳の名は『ブレイン』
だが、科学者の中に1人であった『ハスラー教授』が、世界制覇の野望を抱き、ブレインを奪取してしまう。
しかし、そんなハスラー教授の野望に触れた事で、彼自身も予想していなかった変化がブレインに起きた。
ブレインは人工知能でありながら、自我を目覚めさせたのである。
そして自我に目覚めたブレインは、地球環境の保全の為には人類を排除する必要が有ると言う結論を下す。
これによってブレインは逆にハスラー教授を奴隷にし、世界中の刑務所から死刑囚や凶悪犯を集め、『ブレイン党』を組織。
更に、スプーン1本から宇宙船まで作り出す事が可能である『超生産能力』により、『ブレインロボット』と呼ばれる巨大ロボットを次々に建造。
人類抹殺の為の行動を開始した。
しかし、最強の人工知能であるブレインも、1つ計算違いを起こした。
それは、17番目のブレインロボットの建造した時の事である………
その17番目のブレインロボットは、ブレインの分身となるべく建造され、ブレインと同じ超生産能力と思考力、自我を持たせられた。
だが、その自我によって、17番目のブレインロボットは人類は地球に必要だと言う、ブレインとは真逆の結論を下した。
そう、この17番目のブレインロボットこそが、『大鉄人ワンセブン』だった。
ブレインに逆らったワンセブンは、電磁フィルターによって電子頭脳を停止させられ、洞窟に閉じ込められたが………
偶然にもその場所に迷い込んだ、ブレインロボットによって両親と嫁入りする筈だった姉を殺された『南 三郎』少年により、電磁フィルターが外され、脱走。
国際平和部隊レッドマフラー隊に入隊した親友である三郎と共に、ブレインに立ち向かった。
激戦の末に、遂にブレインとの決戦が始まったが………
ブレインは半径2キロ以内のコンピュータを支配下に置く能力………『ブレインエリア』を持っており、ワンセブンでさえも近づく事が出来ない。
そこでワンセブンは、自らを改造して操縦席を作り、三郎に自身を操縦して貰う事でコレを突破。
しかし、超生産能力によって自身さえも再生させてしまうブレインを倒すには、ワンセブン自身が体当たりするしかなかった………
覚悟を決めた三郎はワンセブンと共にブレインへと突っ込んだが………
寸前のところで、ワンセブンは三郎を脱出させ、自身のみでブレインへと特攻!
相打ちの形でブレインは木っ端微塵に消し飛んだ!
斯くして、ワンセブンの犠牲により、人類は救われた………
しかし、その後………
爆心地点の調査が行われたところ………
何とワンセブンの人工知能部分が奇跡的にも無傷の状態で発見された!!
三郎は国際平和部隊が解散されたのを機に、日本支部の指揮官で科学者であった『佐原 正』博士に弟子入りして教えを受けて才能を開花させ………
若くして天才と称されるロボット工学の権威となる。
そして、発明や論文でのパテントで得られた資金や、元レッドマフラー隊メンバー達の支援を受けて、ワンセブン再建を開始した。
長い年月を掛けながらも、遂にワンセブンは蘇る。
『ワンセブン。残念な事に、如何やらまた君の力が必要な時代となってしまった。嘗て僕を助けてくれた様に、僕の様な子供を助けてあげてくれ』
マドー大災害やフーマの暗躍によって混沌と化していた地球の様子を見て、三郎はワンセブンにそう願った。
親友の願いを叶える為、ワンセブンは再び活動を開始し、あの時にレイアの妹に襲われる切歌と調を見過ごせず、戦闘に介入したのだ。
そして今………
ワンセブンは再び切歌と調を守る為に現れたのだ!!
「…………」
その巨体で、足元のミカを見下ろすワンセブン。
「な、何だか知らないけど、ミカは負けないゾ! 喰らえっ!!」
怯みながらも、ワンセブンに向かって両手からカーボンロッドを次々に射出するミカ。
しかし、やはりサイズ差が有り過ぎる為、効果はまるで無く、カーボンロッドはワンセブンの装甲で弾かれて砕け散って行く。
「…………」
と、そこでワンセブンが右足を振り上げる。
ワンセブンの右足の影が、ミカと周囲に居たアルカ・ノイズ達に掛かる。
「あ………」
ミカの間抜けた声が響いた次の瞬間………
ワンセブンの右足が容赦無く降り注いだ!!
コンクリートの地面が踏み砕かれ、罅割れ状態となる。
そして、舞い上がった粉煙が治まったかと思うと、再度右足を退けるワンセブン。
「きゅう~~~~………」
そこには、四肢どころか首までが身体から千切れ、罅割れ状態で壊れた玩具の様になって目を回しているミカの姿が在った。
アルカ・ノイズ達は赤い霧となって辺りに広がっているので、ミカが潰れ切っていないのは奇跡に等しかった。
「…………」
「デース………」
流石に敵であっても、あんなやられ方をしては同情を禁じ得ない調と切歌。
「…………」
しかし、ミカがまだ機能しているのを見たワンセブンは、トドメを刺す為に再び足を振り上げようとする。
………だがそこで!!
突如として海から巨大な水柱が上がった!!
「「!?」」
「!!」
驚く切歌と調に、すぐさまその水の方向に向き直るワンセブン。
水柱の中から現れたのは、レイアの妹だった!
「…………」
その肩には、魔法使いの様な格好をしたキャロルの姿が在った。
そのキャロルが肩から跳ぶと、レイアの妹は上陸しながらワンセブンへと襲い掛かる!
ウオオオオオオォォォォォォォッ!!
ワンセブンは咆哮の様な音を立てながら、レイアの妹を迎え撃った。
「派手にやられたな………」
「申し訳無いゾ、マスター………」
と、その間に、キャロルは破壊されたミカの傍に降り立つ。
「気にするな、イレギュラーだ………計画が最優先だ、退け」
そこでキャロルは、服の裾からテレポートジェムを取り出し、バラバラになっているミカに叩き付けた。
「了解だゾ~………」
魔法陣が展開して、ミカが撤退する。
「さて………」
「キャロル・マールス・ディーンハイムッ!!」
「ラスボス級のお出ましか!!」
キャロルがそれを見届けた瞬間、シンフォギアを纏った翼とクリスが現れた。
「! 先輩達っ!!」
「暁、月読。お前達のお陰でギアの改修は完了した!」
「! 良かった………」
「ったく、無茶しやがって………けど、お手柄だぜ!」
翼とクリスの言葉を聞いて、切歌と調は嬉しそうな笑みを浮かべる。
「漸くお出ましか………だが、高が2人で俺の相手が………」
と、キャロルが言いかけた時………
轟音と共に、上空にバビロスが現れた!
「!? 何っ!?」
「タアッ!!」
驚くキャロルの前に、バビロスからシャイダーが降り立つ。
「宇宙刑事っ! シャイダーッ!!」
キャロルに向かって堂々と名乗りを挙げるシャイダー。
「宇宙刑事シャイダー………」
「また会いましたね、キャロルちゃん」
キャロルはシャイダーを睨み付けるが、シャイダーはまるで友達の様にフレンドリーに接する。
「シャイダーッ!?」
「オイオイ、随分早いお帰りじゃねえか」
「ガリィをこんなにも早く退けて来るとはな………」
誰よりも早く戻って来たシャイダーに、翼とクリス、そしてキャロルは多少なり驚きを露わにする。
「いえ、それが………ガリィさん、突然帰ってしまわれて………」
「「「ハアッ!?」」」
しかし、シャイダーから返って来た予想だにしていなかった言葉に、翼・クリス・キャロルは揃って呆気に取られた顔になる。
「僕が何か気に障る事を言ってしまったんでしょうか? だとしたら、申し訳無い事をしてしまいました………今度会ったら謝らないと」
「イヤイヤイヤ! おかしいだろっ!? 何で帰ってんだよっ!?」
(オイ、ガリィ! 如何言う事だ!? 説明しろっ!!)
相変わらずの天然マイペースぶりを見せるシャイダーに、クリスのツッコミが飛び、キャロルはすぐさまガリィに念話を送る。
(マスタ~ッ! ガリィちゃん、ソイツの相手嫌だ~! 何言っても通じない上に、良い様に解釈するんだもの~!!)
すると、ガリィからの泣きが返って来る。
如何やらシャイダーの余りの天然マイペースぶりに付き合い切れず、逃げ帰ってしまった様だ。
(クソッ!!)
悪態を吐くキャロルだが、オートスコアラー達の性格は、キャロルの精神構造の一部をベースにしており、ガリィの心情は十二分に理解出来た為、強く叱る事が出来なかった。
「………まあ良い。貴様とはこの手で決着を着けたいと思っていたところだ」
自身の心を搔き乱す不確定要素な存在を、自分で葬むると言う体で気を執り直そうとしたキャロルだったが………
「うん、ガリィさんから伺った通り、怪我はもう大丈夫みたいですね。良かった」
そんなキャロルの心情など知らず、怪我が治っているのを見て、シャイダーは安堵の声を挙げる。
するとキャロルには、コンバットスーツ越しに劾が朗らかな笑みを浮かべているのが容易に想像出来た。
ドクンッ!!
「!?」
途端に、キャロルの胸が高鳴った。
「(ええいっ! またコレか!?)コレ以上俺の心を搔き乱すなああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」
「えっ? あ、ゴメンなさい」
「何謝ってんだ!!」
「と、兎も角! ココで決着を着けるぞ!!」
コントの様な遣り取りをしながら、何とか一同は気を取り直し、戦いの空気を作って行くのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
発電施設を襲うオートスコアラー達と不思議獣を相手にする宇宙刑事達とセレナ。
しかし、シャイダーだけは思わぬ理由ですぐに帰還する事に(笑)
敵をも惑わす劾の天然ぶり(爆)
そして前回登場したワンセブン。
説明の通り、親友である三郎によって修復され、その願いを叶える為に再び正義のロボットとして活動を開始したのです。
そんなワンセブンとミカの対決………
うん、勝負にならない、知ってた(笑)
しかし、入れ替わりでレイアの妹が現れ交戦を開始。
そして、共に現れたキャロルとは、ギアの改修が終わった翼とクリス、戻って来たシャイダーが戦う事に。
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。