戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達 作:宇宙刑事ブルーノア
申し訳ございませんが、ご了承ください。
深淵の竜宮内にて………
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
デスデスが振るった青龍刀が、切歌の大鎌の鎌部分を斬り飛ばす。
「デスッ!?」
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
得物をやられた切歌にトドメを刺そうとするデスデスだが………
「ハアッ!!」
調が割って入り、γ式・卍火車で青龍刀を受け止める。
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
激しく火花を散らす青龍刀を押し込もうとするデスデス。
「ぐうう………」
「調っ! イガリマーッ!!」
調が苦しそうな声を漏らすと、大鎌を再形成した切歌が跳び上がり、調の頭上を越す様に切・呪りeッTぉを放つ。
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
それを見たデスデスは後ろに跳び退いて躱し、距離を取った。
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
そして、次々に左手にエネルギー球を形成して、投げつけて来た!
「「!!」」
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
切歌と調は左右に分かれて回避行動を執るが、デスデスは関係無いとばかりにエネルギー球を乱れ投げる。
「ちょっ!?」
「危ないデスっ!!」
調と切歌から悲鳴の様な声が挙がる。
自分達の身ばかりだけでなく、余り次々に爆発を起こしたら、深淵の竜宮に被害が生じる可能性が有るからだ。
深海に建てられている施設が激しく損傷すれば、そのまま水圧で押し潰されてしまう………
コンバットスーツを着ているシャイダーは大丈夫だが、水中での活動を想定していないシンフォギア装者である切歌・調・クリスは一溜りも無い。
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
当然、デスデスはそんな事はお構い無しに、次々とエネルギー球を見舞う。
だが、そこで………
「ハアッ!!」
シャイダーがレーザーブレードをウィップ状に変化させ、エネルギー球を投げつけていたデスデスの左腕を絡み取った。
!? キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
「セヤアアアアアッ!!」
デスデスが戸惑った瞬間、持ち前の怪力で投げ飛ばす!
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!?
投げ飛ばされたデスデスは、壁に減り込む程に叩き付けられ、粉煙の中に消えた!
「シャイダーッ!!」
「やり過ぎデス! 貴方が深淵の竜宮を壊す気デスか!?」
「あっ!? す、すみません!」
調が声を挙げると、切歌がそう叱り付け、シャイダーは思わず頭を下げる。
とそこで、今度は無数のコインが飛んで来た!!
「「!?」」
「! ブルーフラッシュスパークッ!!」
驚く切歌と調の前にシャイダーが立ち、ブルーフラッシュスパークでコインを蒸発させる。
「派手に奇襲失敗………ならば、地味に追撃!」
コインを放って来た主………レイアがそう言うと、コインのトンファーを形成し、シャイダーの頭上を飛び越えて、切歌と調に踊り掛かる!
「!」
「狙いはコッチデスか!?」
「調さん! 切歌さん!」
すぐにシャイダーが援護しようとするが………
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
そこで粉煙の中からデスデスが飛び出し、襲い掛かって来る!!
「! クウッ!! クリスさん! 此方の援護をっ!!………」
デスデスの攻撃を、再度実体剣に戻したレーザーブレードで受け止めながら、クリスに救援を求めるシャイダーだったが………
「オラオラオラオラァッ!!」
「…………」
クリスはエレクライトの背の翼を展開して飛び回る響に対し、ガトリングガンから豪雨の様に弾幕を見舞っていた。
「クリスさん! 援護をっ!!」
「ウルセェッ! 今それどころじゃねえんだっ!!」
重ねて援護を呼び掛けるシャイダーだが、クリスはそう怒鳴り返して来る。
(………最悪、あの馬鹿を殺さないといけねえかも知れねえ………そんな事を後輩にさせられるか! ココは
その胸中には、そんな考えが生まれていた。
「…………」
しかしそれは隙を生じさせ、エレクライトを纏った響の肉薄を許してしまう。
「!? しまっ………」
「!………」
た、と言い切る前に、響の両手のエナジーブレイドを振るい、クリスの両手のガトリングガンを斬り裂く。
「このぉっ!!」
即座にクリスは、腰部の小型ミサイルと、背部に大型ミサイルを出現させ、自爆覚悟で撃ち込もうとしたが………
「…………」
それも即座に、響によって全ての弾頭部分だけが斬り裂かれ、無力化されてしまう。
「!?」
「!!」
響はそのまま、右手のエナジーブレイドを逆手に握ったかと思うと、クリスの腹に柄頭を叩き込む!
「ガハッ!?」
吐き気が込み上げて来たのを気合で耐えるクリスだったが、その瞬間に響のハイキックが頭部に炸裂!
「ゲバッ!?」
ボールの様に蹴り飛ばされ、数回バウンドした後、地面を転がるクリス。
「クソがぁっ!!」
吠えながら立ち上がると、アームドギアとミサイルポッドを再形成する。
クリスは焦っていた………
先日、切歌と調がミカを撃破した戦いから、確実に強くなっていた2人を見て、クリスは自分だけが置いて行かれていると感じていた………
このままでは自分が足手纏いとなってしまい、結果仲間達を死なせてしまうのではないかと………
その焦りが、彼女を1人で突っ走らせていた。
「…………」
更に、響が敵となって現れた事が、その感情に拍車を掛けていた。
「このおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!」
クリスは衝動的にフルオープンアタックを掛けようとする。
「! クリスさんっ!!」
とそこでシャイダーの叫びが挙がったかと思うと、クリスに大きな影が掛かる。
「!?」
「派手に注意散漫だな」
驚いたクリスに、レイラのそう言う声が飛ぶ。
影の正体は、レイラが無数のコインを合わせて生成した2枚の巨大なコインだった。
響の方に狙いを定めていたクリスは、慌ててフルオープンを解除するが対応出来ない!
「しまっ………」
た、と言い切り前に、巨大なコインはクリスを挟み込む様に展開し、そのままサンドイッチにしようとしてくる!
「デスッ!!」
「ヤアアアアアアッ!!」
するとその瞬間、切歌と調がクリスと巨大コインの間に割って入り………
切歌は封伐・PィNo奇ぉを地面に突き刺して固定し、調はγ式・卍火車を車輪の様に地面に押し当てて推進力を得て、巨大コインを押し止める!
「グウウウウウウウッ!!」
「ウウウウウウッ!!」
押し潰そうとしてくる巨大コインを必死に押し止める切歌と調。
「!!」
そこでクリスの脳裏に、何時ぞやのイグナイトの際に見た光景が過る。
「1人ぼっちが、仲間とか友達とか、先輩とか後輩なんて求めちゃいけないんだ………でないと………でないと………残酷な世界が皆を殺しちまって、本当に1人ぼっちになってしまう!」
あの光景が現実のものになってしまうと錯覚したクリスが取り乱す。
「何で………世界はこんなにも残酷なのに、パパとママは………歌で世界を救おうとしたんだ」
「!………」
歌で世界を救うと言う言葉に、響が僅かに反応する。
と、そこで………
「「それはこの世界に救う価値が有ると思ったから(デス)!!」」
そう言う声が挙がったかと思うと、巨大コインがバラバラに斬り裂かれた!!
「!?」
「何っ!?」
クリスとレイラが驚きを示す中………
「「…………」」
巨大コインを斬り裂いた切歌と調が、不敵な笑みを浮かべていた。
「お前等………」
「1人じゃないデスよ」
「未熟者で半人前の私達だけど、傍に居れば、誰かを1人ぼっちにさせないくらいは………」
クリスの方を振り返りながらそう言う切歌と調。
「後輩を求めちゃいけないとか言われたら、ちょっとショックデスよ」
「私達は、先輩が先輩で居てくれる事、頼りにしています!」
「!………そっか。アタシみたいなのでも先輩やれるとするなら………お前達みたいな後輩が居てくれるからなんだな!」
2人のその言葉で、クリスの迷いは消え去った!
「!? ぐううっ!?」
とそこで、その一連の光景を見ていた響が苦しそうに頭を押さえる。
「! オ、オイッ!?」
「何だ………コレは?………頭が………痛む………」
キャロルが思わず声を掛けると、響が息も絶え絶えにそう漏らす。
「!!」
「響さんっ!!」
「オイ、お前っ!!」
正気に戻るのかと切歌・調・クリスの心に期待が浮かぶが………
『退け………立花 響、キャロルよ』
そう言う声が響いたかと思うと、クビライの幻影が姿を現す。
「! 大帝クビライッ!!」
「「「!!」」」
シャイダーがそう声を挙げると、幻影だと分かって居ながらも、圧倒的な迫力にクリス・切歌・調は息を呑む。
「貴様………俺に命令する気か?」
『コレ以上の戦いは貴様としても無意味ではないのか?』
「…………」
一瞬不服そうにしたキャロルだったが、クビライから正論を返され、不承不承ながらもテレポートジェムを取り出す。
「レイア!」
「ハッ!」
「オートスコアラーの務めを………」
「派手に果たして見せましょう」
レイアとそう会話を躱すと、キャロルはテレポートジェムを床に叩き付け、頭を押さえている響と共に撤退した。
それと同時に、クビライの幻影も消える。
「! チイッ!!」
「…………」
その光景に舌打ちしたクリスの前に、トンファーを構えたレイラが立ちはだかる。
「………もう怖くない。イグナイトモジュール、抜剣っ!!」
『ダインスレイブ』
そこでクリスは、イグナイトモジュールを起動させた!!
(アイツ等が、アタシをギリギリ先輩にしてくれる! そいつに応えられないなんて、他の誰かが許しても、アタシ様が許せねぇってんだ!! そうだろ、小父さん!!)
呪いの力を気合で捻じ伏せ、黒いシンフォギアを身に纏うクリス。
アームドギアをボウガンに変えると、無数のエネルギー矢を放つクリスだが、レイアはトンファーを回転させて防ぐと、クリスを肉薄。
するとクリスは、アームドギアをハンドガンに変え、またガン=カタの動きでレイアを往なす。
(失う事の怖さから、折角掴んだ強さも暖かさも全部手放そうとしていたアタシを止めてくれたのは………)
そこでクリスが一瞬切歌と調に視線を向けたかと思うと、飛び退いて空中で両手のハンドガンを合わせる様に合体させたかと思うと、ライフルを作り出した!
「ライフルを!?」
RED HOT BLAZE
「殴るんだよっ!!」
驚くレイアに向かって、クリスはライフルの銃身部分を掴み、銃床部分で殴りつけた!!
(先輩と後輩………この絆は、世界くれたモノ………世界は大切なモノを奪いけど、大切なモノをくれたりもする! だから、パパとママは、少しでも貰えるモノを多くする為、歌で平和を………小父さんもそれが分かってたんだ!!)
MEGA DETH FUGA
レイアに向かって2発の大型ミサイルを放つクリス。
「諸共に巻き込む積りかか!?」
最初に来た1発目をトンファーで迎撃したレイラが2発目に備えていると………
2発目の大型ミサイルの上に乗ったクリスが突っ込んで来る!!
それによって正確にコントロールされた大型ミサイルは、レイラを捉える!!
「!………フッ」
躱せないと悟るレイラだったが、最後の瞬間に、何故か笑みを浮かべていた。
「うりゃーっ!!」
とそこで、肩のアーマーをアンカーにして伸ばしていた切歌が、クリスを回収する。
「レーザーブレードッ!!」
一方、シャイダーとデスデスの戦いも決着の時が訪れていた。
レーザーブレードにエネルギーが注入され、刀身が光り輝く。
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!!
そのシャイダーに向かって、デスデスは青龍刀を振り回しながら突撃するが………
「セヤアッ!!」
そこでシャイダーは、レーザーブレードを再度鞭へと変え、光の縄をデスデスの腕に巻き付けた!
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!?
腕ごと青龍刀を封じられるデスデス。
「シャイダー・ブルーフラッシュッ!!」
そしてその瞬間に、必殺のシャイダー・ブルーフラッシュが炸裂!!
キエエエエェェェェェェーーーーーーッ!?
必殺技を喰らったデスデスの身体が、断末魔の叫びと共に大爆発!
直後にレイアに直撃した大型ミサイルも大爆発を起こし、フロアを埋め尽くさんばかりの爆炎が生じる。
「!!」
シャイダーは青い光球となり、切歌に回収されているクリスと同じ方向へと退避。
「スイッチの位置は覚えてる!!」
調がそう言うと、α式・百輪廻を放ち、隔壁のスイッチを押す。
閉じる隔壁を、切歌に引っ張られているクリスと、光球となったシャイダーがギリギリ擦り抜け、爆発は隔壁が閉まったブロック内に押し止められた。
「やったデス!」
「即興のコンビネーションで………全く、無茶苦茶」
歓声を挙げる切歌とは対照的に、呆れた様子を見せる調。
「その無茶は、頼もしい後輩が居てくれてこそだ………ありがとな」
「「! フフ(エヘ))」」
クリスが2人の手を取って笑うと、切歌と調も釣られる様に笑みを浮かべた。
「ですが………大変な事になってしまいましたね」
「「「…………」」」
だが、シャイダーがそう言うと、今度は揃って表情を陰らせる。
「響さん………」
「本当に………私達の敵になってしまったんデスか?」
「………馬鹿野郎」
調・切歌・クリスは俯き、絞り出す様にそう呟いたのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
深淵の竜宮での戦いも決着。
原作同様の焦りを見せ、更に響が敵となった事もあって焦るクリス。
しかし、原作とは違い、頼もし過ぎるくらいになった切歌と調の言葉で立ち直ります。
その光景に響は何かを感じて頭痛を覚えるものの、クビライに促されてキャロルと共に撤退。
残ったレイラとデスデスは無事倒せましたが、響は敵となったまま………
地味に深淵の竜宮は無事でしたが、この後が大変です。
次回、未来ちゃんの状態が明らかに………
ある意味、かなりショッキングな描写があるのでご注意ください。
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。