戦姫絶唱シンフォギア 装者と鋼の勇者達   作:宇宙刑事ブルーノア

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本日は外出するので、感想に返信出来るのは夜以降になります。

ご了承ください。


第32話『決戦の時、来る』

宇宙刑事ギャバンと装者となった未来達の活躍により………

 

失われていた響の記憶が甦り、神官ポーを除くフーマの幹部達の撃破に成功した。

 

しかし………

 

戦闘が終わった後に現れたキャロルにより、衝撃の事実が明らかになる。

 

オートスコアラー達の撃破は、彼女の計画の内だったのだ。

 

イグナイトモジュールを使用した装者達の攻撃を受けて倒される事で、呪われた旋律をその身に刻み、それを元に世界の分解を始める………

 

それこそがキャロルの真の狙いだった!

 

近日中に世界の分解を開始する事を宣言し、その時こそが決戦の時だと宇宙刑事達と装者達に宣戦布告して消えたキャロル。

 

衝撃を受けながらも、宇宙刑事達と装者達は、来るべきキャロル………

 

そして大帝王クビライとの決戦に備える。

 

そんな中で………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都内の都庁近くの某喫茶店・野外席にて………

 

「「…………」」

 

向かい合った状態で席に着いている響と洸が沈黙を貫いている………

 

キャロルと大帝王クビライとの決戦が控えている中で、戦いが終われば事後処理に忙殺されるであろう事を予期した弦十郎が、特別な計らいで、響に洸と話し合う時間を与えたのだ。

 

しかし………

 

いざ対面した響と洸は、お互いに色々な意味での気まずさで言葉が出ずに居た。

 

「「………あの」」

 

と、漸く言葉が出たかと思えば、タイミングが被ってしまう。

 

「お、お父さんから良いよ!」

 

「い、いや、響からで良いぞ!」

 

「わ、私は別に………大した事じゃないから」

 

「そ、そうか………俺も大した事じゃないんだ」

 

「「…………」」

 

お互いに譲り合い、結局また互いに沈黙してしまう響と洸。

 

「オイ、もう1時間近くあの調子だぞ………」

 

「響ったら、もう………」

 

そんな2人の居る席から、少し離れた席でその様子に呆れている人物………轟と未来が居た。

 

洸と話し合う事になった響を未来が心配し、轟を半ば強引に巻き込んでコッソリと付いて来たのだ。

 

2人が居る席と、響と洸の席との間には上手い具合に観賞植物が並んでいて、姿を隠しながら会話を聞くのに丁度良かった。

 

しかし、響と洸はあの調子で有り、流石の2人も呆れざるを得なかった。

 

「如何する? 間に入って取り持つのか?」

 

「う~ん、もうちょっとだけ様子を見よう」

 

このままでは埒が明かないと思った轟が尋ねるが、未来はもう少しだけ見守る事を選択する。

 

「「…………」」

 

そんな2人の様子など露知らず、相変わらず気まずい沈黙を続けている響と洸。

 

(あ~、何を話したら良いんだろう~! さっきからずっと気まずいよ~!)

 

若干参って来た様子の響が、チラリと洸の様子を盗み見る。

 

「…………」

 

しかし、その洸は響以上に参っている様子で、視線を俯かせ、心成しか顔色も悪くなって来ている様に見える。

 

(! 何やってるんだ、私! お父さんだって辛い筈なのに! 此処は私が頑張らないと………よろしく勇気!)

 

そんな洸の姿を見て、響はお馴染みの言葉で勇気を絞り出す。

 

「お! お父さん!!」

 

「! な、何だ?」

 

「えっと、その………か、身体の具合はもう大丈夫?」

 

「あ、ああ、大丈夫だよ。筋肉痛の痛みはすっかり無くなったよ」

 

「そっか、良かった………」

 

洸の言葉に、安堵の笑みを浮かべる響。

 

イマジンのモモタロスに憑依され、仮面ライダー電王(ソードフォーム)として戦った洸。

 

戦いが終わった後、嘗ての『野上 良太郎』の様に、受けたダメージと筋肉痛で2、3日は真面に動けないまでの状態となっていた。

 

尚モモタロスは、キンタロスの時と同様にデンライナーが現れ、そこから飛び出して来た少女………『コハナ』にノックアウトされた後、タローズによって回収されて行った。

 

その際に、勝手にデンバードを呼び出して使った事で、『オーナー』なる人物がご立腹である事を聞かされると、『ごめんなさーーーいっ!!』と情けない悲鳴をあげていた事と………

 

デンライナーを飛び出した理由が、『隠してあった大好物のプリンを勝手に食われて怒って買い直しに飛び出した』など言う下らない理由だったのは余談である。

 

「しかし、響は凄いな………あんな戦いをずっとしてきたんだろ?」

 

「私だけの力じゃ無いよ。翼さんに奏さん、クリスちゃんにマリアさん達………それに未来や轟兄が居てくれたからだよ」

 

「十城士くんか………そう言えば、響が人助けをする様になったのも、十城士くんの影響だったな。彼は色々な人に影響を与えているな」

 

「うん………」

 

「俺の事も助けてくれたし………本当に、十城士くんには頭が上がらないよ」

 

「べた褒めだね、轟お兄ちゃん」

 

「むう………」

 

響と洸からの手放しの感謝に、轟は照れ臭そうに頭を掻く。

 

「昔、彼の事を勇者(ゆうじゃ)なんて言った事があったが、それは本当だったな」

 

懐かしそうな顔をしながらそう語る洸。

 

(………あの事、お父さんにも言った方が良いよね)

 

とそこで、響はそう思い至る。

 

「あのね、お父さん………」

 

「ん? 何だ?」

 

洸は注文していたコーヒーに口を付けながら響の話を聞こうとしたが………

 

「私………将来、轟兄と結婚しようと思ってる」

 

「!? ブーッ!?」

 

響からの爆弾発言で、コーヒーを噴き出してしまう。

 

「は?………」

 

(ひ、響ーっ!?)

 

一方、寝耳に水な轟も唖然となり、未来も心の中で悲鳴を挙げる。

 

当の本人に聞かれているなど、響は予想すらしていないだろう………

 

「ゲホッ! ゴホッ!………け、結婚っ!? 十城士くんとか!?」

 

「私だけじゃないよ………未来も轟兄と結婚する気で居るから」

 

「ハアッ!?」

 

更なる爆弾発言に、洸はもう思考が付いて行けなくなる。

 

「えっ?………」

 

「ッ!!~~~~///

 

それを聞かされた轟はまたも唖然とした状態で未来の方に向き直ると、未来は真っ赤になった顔を隠す様に両手で押さえ、頭から湯気を噴き出しながら悶絶していた。

 

まさかこんな形で轟への好意を暴露されるなど、夢にも思っていなかっただろう。

 

しかし、この場に来たのは未来の勝手で有り、ましてや轟は半ば強引に連れて来た身である。

 

響に文句を言う資格は無い。

 

「み、未来ちゃんもって、それは………」

 

「轟兄が実は地球人じゃないのは知ってるよね?」

 

「あ、ああ………確か、バード星って星の人間なんだったか?」

 

「そのバード星では、条件付きで多重婚が認められてるんだって」

 

「ええっ!?」

 

「雷さん………宇宙刑事シャリバンから聞いたんだ」

 

(あの野郎っ!!)

 

響と未来に何を話してるんだと雷に怒りを露わにする轟。

 

「………と言っても、まだ告白もしてないんだけど」

 

「そ、そうか………しかし、未来くんも十城士くんにか………」

 

噴き出してしまったコーヒーを拭きながら、洸が少し考え込む様子を見せる。

 

「………まあ、考えてみれば当然か。十城士くんは大した男だから。俺なんかと違って………」

 

「! お父さん………」

 

「すまなかったな、響………今更謝ったところで、許しちゃくれないのは分かってるが………」

 

「………ううん、そんな事無いよ。お父さんだって色々有ったんでしょう?」

 

「! 響………」

 

「もし、お父さんがやり直したいと思ってるなら………私手伝うから

 

響は曇りの無い笑みを浮かべて、洸にそう言った。

 

「響………本当に強くなったな」

 

「よろしく勇気………へいき、へっちゃらだよ」

 

「!」

 

その言葉に洸は驚きで目を見開く。

 

「そうか………覚えていてくれたのか」

 

「うん。ずっと忘れてたけど………お父さんから教わった言葉だったから」

 

すっかり気まずい雰囲気は無くなり、穏やかな空気が響と洸の間に流れる。

 

今、2人の関係は完全に親子に戻っていた。

 

「「…………」」

 

一方、逆に轟と未来の居るテーブルは気まずい雰囲気となっていた。

 

響から思わぬ形で好意を暴露されて真っ赤になっている未来と、珍しく戸惑い、困惑している轟。

 

「あ~、未来ちゃん………さっき響ちゃんが言ってた事って、本当なのかい?」

 

「…………」

 

漸く轟がそう尋ねると、未来は真っ赤になったまま無言で頷いた。

 

暴露されたとは言え、轟への好意、そして愛が有るのは確かな事であり、それを否定する積りは毛頭無かった。

 

「マジか………」

 

そんな未来の姿を見て、空を見上げる。

 

と、その瞬間!!

 

空にヒビの様な物が入る!!

 

「!? 何っ!?」

 

「「「!?」」」

 

轟が思わず声を挙げると、響・洸・未来もその異変に気付く。

 

そしてその次の瞬間には、罅割れていた空が、ガラスの様に砕け散った!

 

「空が………割れる!?」

 

唖然となる響の目には、その空が罅割れて空いた穴の中から………

 

まるで城を思わせる構造物が、穴を広げながら都庁の上に降下して来た!

 

「「「「「ウワアアアアアアッ!!」」」」」

 

「「「「「キャアアアアァァァァァーーーーーーッ!!」」」」」

 

この異常事態に、人々は忽ち悲鳴を挙げて逃げ惑う。

 

「アレはっ!?」

 

「まさか! アレがチフォージュ・シャトーか!?」

 

響が再び声を挙げると同時に、轟も思わず立ち上がりながら叫ぶ。

 

「ふえっ!? 轟兄っ!? 未来も!?」

 

「ちょっ! 轟お兄ちゃん!」

 

「あっ!? ヤベッ………」

 

そこで響は、轟と未来の存在に気付き、轟は気まずそうな顔になる。

 

「ど、如何して此処に!?………!? まさかっ!?」

 

「スマン、響ちゃん………未来ちゃんが心配だったって言うもんだから、つい」

 

最早隠せないと思った轟は、正直に響に告げる。

 

「………ひょっとして、()()()()()も………」

 

「うん、聞いてた………」

 

「!??!」

 

途端にトマトの様に真っ赤になり頭から湯気を噴き出す響。

 

「ほう、まさか貴様達が居合わせるとはな………」

 

とそこで、そう言う声が上から振って来て、竪琴状態のダウルダブラを携えたキャロルが空中に現れた。

 

「! キャロルッ!!」

 

「いよいよ世界の分解を開始する時が来た………って、如何した?」

 

「ウワアアアアアアッ!!///

 

宣戦布告を行おうとしたキャロルだったが、真っ赤になっている響が顔を両手で押さえて地面の上をゴロゴロと転がって悶えているのを見て、思わず動きを止める。

 

「あ~………ちょっと待って貰って良いかな?」

 

「ウワアアアアアアッ!!///

 

「う、うむ………良いだろう」

 

尚悶えている響を見て、このままでは色々と台無しだと思ったのか、轟の提案を受け入れるキャロル。

 

「小父さん! 今の内に逃げて下さい!」

 

「し、しかし………」

 

そこで未来も、洸に逃げる様に促すが、娘を置いて自分だけ行く事に洸は躊躇する。

 

「大丈夫です、洸小父さん。響ちゃんは俺が必ず守ります」

 

「!………頼んだぞ、十城士くん!」

 

そんな洸に、轟がそう言うと、洸は避難を開始した。

 

「ウワアアアアアアッ!!///

 

その間も悶え続ける響………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後………

 

「ハアッ、ハアッ………」

 

疲労も相まって漸く落ち着いた響が、呼吸を整えようとする。

 

「大丈夫か、響ちゃん?」

 

「響、しっかり」

 

心配そうに顔を覗き込む轟と、肩を貸して立ち上がらせる未来。

 

「う、うん、何とか………」

 

「………もう良いか?」

 

響がそう返すと、憮然とした表情で腕組みをしていたキャロルが言う。

 

既に周囲に人影は無く、居るのはキャロルと対峙しているのは轟・響・未来の3人だけだ。

 

「キャロルちゃん………」

 

息の整った響がキャロルを見上げる。

 

「キャロル! アレが世界を分解するとか言う装置か!?」

 

「如何にも………俺の城、チフォージュ・シャトー。アルカノイズを発展・改良した世界をバラバラにする解剖機関でもある」

 

「やっぱり………」

 

轟の問いにキャロルが淡々とした様子で返すと、未来が都庁の上に浮かぶチフォージュ・シャトーに視線を向ける。

 

「………本当に世界を分解する積りなの? キャロルちゃん」

 

「言った筈だ………コレは俺が父親から託された命題だと」

 

「キャロルちゃんのお父さんは、そんな事を望んでたの!? 自分の娘に、世界を滅ぼさせるなんて!!」

 

「! 黙れっ!!」

 

響の指摘に、キャロルは怒声を返す。

 

「キャロルちゃん! 本当はもう分かってるんでしょ! キャロルちゃんのお父さんはそんな事、望んでないって!!」

 

「黙れと言っているっ!!」

 

響は怯まずに言葉を続けたが、キャロルは激昂のままに錬金術の竜巻を放つ!

 

「! チュウッ!!」

 

そこで轟が、響と未来を抱き寄せると、そのまま跳躍して竜巻を回避!

 

外れた竜巻が地面を爆ぜさせると、そこから少し下がった位置へと着地する。

 

「あ、ありがとう、轟兄」

 

「助かったよ、轟お兄ちゃん」

 

「何、気にすんな」

 

「例えそうだとしても! 今更止めれるものか!! 俺のはこの日の為に数100年も生き長らえて来たんだ!!」

 

轟が響と未来を降ろしていると、キャロルの怒声が響く。

 

「俺は奇跡を壊す! あんなに人の為に錬金術を使っていたパパを………アイツ等は!! 貴様にも分かるだろう、立花 響!! この俺の怒りと憎しみが!!」

 

「!!」

 

激高したまま続くキャロルの言葉に、響が目を見開く。

 

最早キャロルは取り繕っては居なかった………

 

生の感情を曝け出し、怒りと憎しみを吐き出している。

 

その気持ちは、少し前まで自らも復讐者となって響には、痛い程に分かった。

 

「………だから私は、キャロルちゃんを止めるよ」

 

そしてそれを自覚し尚、キャロルに向かって真っ直ぐにそう言い放つ。

 

「! 貴様!!」

 

「キャロルちゃんの気持ち、分かるよ………そしてキャロルちゃんのお父さんの為にも、それを止めなきゃいけないって事も!」

 

「本当はキャロルちゃん自身も、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

とそこで、キャロルと響の会話に、そう言いながら劾が混ざって来た。

 

「! 劾さんっ!」

 

「立花っ!!」

 

「待たせたなっ!!」

 

響が声を挙げた瞬間、翼と奏を筆頭に、クリス・マリア・セレナ・切歌・調・雷も現れる。

 

「皆さんっ!!」

 

「役者が揃ったな」

 

未来と轟がそう言うと、装者達と宇宙刑事達は宙に浮かぶキャロルを見上げる。

 

「陸街 劾………」

 

「この間、響さんの居場所を教えてくれたのも、態々真正面から決戦を挑んで来たのも………いえ、そもそもエルフナインちゃんを僕達の元へ逃がした時から、キャロルちゃんは望んでいたんじゃないですか。自分の事を、止めてくれる人の事を」

 

「! 黙れ黙れ黙れっ! そんな事! そんな事!!………!」

 

あるものかと否定したかったキャロルだが、如何してもその言葉が口から出なかった。

 

「キャロルちゃん………」

 

「! ウワアアアアアアッ!!」

 

と、再度劾が呼び掛けた瞬間、キャロルは絶叫と共に竪琴状態のダウルダブラを掻き鳴らし、大人の姿となってファウストローブを身に纏った!

 

「俺を止められるものなら………止めてみろぉっ!!」

 

劾達を見下ろしながら、キャロルはそう言い放つ。

 

「止めてみせるよ………」

 

「キャロルちゃん………今こそ、君を救って見せます!」

 

それに対し、ギアペンダントを手にした響と、拳を握った劾が宣言する。

 

「行くぞっ!!」

 

「「「「「「「「!!」」」」」」」」

 

そして轟が声を挙げると、残る装者達も一斉にギアペンダントを構えた!

 

Balwisyall nescell gungnir tron

 

Rei shen shou jing rei zizzl

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

Killter Ichaival tron

 

Seilien coffin airget-lamh tron×2

 

Zeios igalima raizen tron

 

Various shul shagana tron

 

光に包まれたかと思うと、シンフォギアを身に纏う装者達。

 

「蒸着っ!!」

 

「赤射っ!!」

 

「焼結っ!!」

 

そして、宇宙刑事達も一斉に叫び、銀色・赤色・青色の光に包まれ、コンバットスーツを身に纏う。

 

「宇宙刑事っ! ギャバンッ!!」

 

「宇宙刑事っ! シャリバンッ!!」

 

「宇宙刑事っ! シャイダーッ!!」

 

3人の宇宙刑事が、一斉に見栄とポーズを決める。

 

 

 

 

 

宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない!

 

では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

 

「蒸着っ!!」

 

轟がそう叫び、蒸着ポーズを取ると、それは直ちに地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元高速機ドルギランへと伝わる。

 

『了解! コンバットスーツ、電送シマス!』

 

そして、ドルギランより粒子状に分解されたコンバットスーツが轟へと電送される!

 

その粒子状となったコンバットスーツが、轟の体に吹き付けられる様にスーツを構成していき、蒸着は完了する。

 

もう1度言おう!

 

この一連動作………僅か0.05秒!!

 

 

 

 

 

宇宙刑事シャリバンは、僅か1ミリ秒で赤射蒸着を完了する。

 

では、赤射プロセスをもう1度見てみよう!

 

「赤射っ!!」

 

雷がそう叫び、赤射ポーズを取ると、それは直ちに地球の衛星軌道上で待機している超次元戦闘母艦グランドバースへと伝わる。

 

すると、灼熱の太陽エネルギーが、グランドバースの増幅システムにスパークする!

 

増幅された太陽エネルギーは、赤いソーラーメタルに転換され、シャリバンに赤射蒸着されるのだ!

 

もう1度言おう!

 

この一連の動作………僅か1ミリ秒!!

 

 

 

 

 

宇宙刑事シャイダーは、僅か1ミリ秒で焼結を完了する。

 

では、その原理を説明しよう。

 

「焼結っ!!」

 

劾の焼結コールが送られると、すぐにそれは地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元戦闘母艦バビロスにキャッチされる。

 

そして、バビロス号からプラズマ・ブルーエネルギーが、劾に向かって照射される。

 

宇宙刑事シャイダーは、バビロス号から放たれるプラズマ・ブルーエネルギーを浴びて、僅か1ミリ秒で焼結を完了するのだ。

 

もう1度言おう!

 

この一連の動作………僅か1ミリ秒!!

 

 

 

 

 

「来い! 歌乙女と宇宙刑事共っ!!」

 

キャロルはそう言う台詞と共に結晶をばら撒き、大量のアルカ・ノイズを出現させるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

チフォージュ・シャトー内の大帝王クビライの間では………

 

「遂にキャロル・マールス・ディーンハイムが世界の分解を開始する様ですね」

 

「いよいよだ………この地球が再びフーマの物となる」

 

神官ポーとクビライがそう言い合っている。

 

他の者達の姿は無く、今この間に居るのは神官ポーとクビライだけだった。

 

「ヘスラー指揮官達は見事使命を果たして下さいました。大帝王クビライ様……如何か、あの者達の忠義をお組み上げ下さい」

 

と、そう言って神官ポーが左の掌を上に向けたかと思うと………

 

そこに折れたヘスラー指揮官の剣と、倒されたギャル軍団達から出現した光る蝶が現れる。

 

そして………

 

折れたヘスラー指揮官の剣が浮かび上がり、光る蝶達と共にクビライの口の中へと吸い込まれて行った。

 

「ヘスラー、そしてギャル軍団よ………お前達の忠義、無駄にはせんぞ」

 

そう大帝王クビライが言った瞬間………

 

その額の第3の目が、怪しく………そして不気味に輝き出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

キャロルとの決戦を前に、話し合いの場を持つ響と洸。
原作よりも響が強く成長し、洸もちゃんと責任を感じていたので、蟠りはアッサリ気味に解消します。
しかし、洸へは話しておいた方が良いと思った響が、轟への好意を暴露!
まさか本人に聞かれているとは夢にも思わず、轟は唖然とし、未来も悶絶します。

しかしそこへ、タイミングが良いのか悪いのか………
遂にキャロルが決戦を仕掛けてきます。
最早命題を言い訳にするのでもなく、ストレートに世界への復讐を口にするキャロル。
そんなキャロル止める為、戦いを始める宇宙刑事達と装者達。
だが、その裏で………
大帝王クビライが不気味に動き出します。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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