とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク 作:SUN'S
Π月Ζ日
織斑一夏に手を引かれて頬を赤く染めるシャルル・デュノアことシャルロット・デュノアに、ムスッとした篠ノ之箒を教室から見下ろす。
よく耳を澄ませば「一夏のあほ!ばか!えと、あんぽんたん!」なんて罵倒なのか分からない声が聞こえ、なんとも甘酸っぱい雰囲気だ。
そしてセシリア・オルコットの「お二人とも授業が進みませんわ」やら「イチャイチャしたいのでしたら寮でしてくださいまし!」と叫ぶ声も聞こえる。
そういうのはブリュンヒルデの役目だろうと思い、彼女を見ると私を睨み付けていた。どうやら裏社会の人間を紹介したのは失敗だったようだ。
あとで別のやつを紹介しよう。
∨月↓日
私の弟子で、ブリュンヒルデの教え子、それがラウラ・ボーデヴィッヒだ。私とブリュンヒルデを除外すれば間違いなく最強に数えられる。だが、どうにも思い込みが激しくてな。
ブリュンヒルデと私が日本に留まっているのは織斑一夏のせいだと盲信し、お前を倒せばドイツに戻ってくると信じているようだ。
私はラウラ・ボーデヴィッヒに目的のブリュンヒルデを越えていないので帰るつもりはないと伝えたところ。織斑一夏がいるからと譫言のように呟き、現時点で分かると思うがお前の命を狙っている。
まあ、そう気負うことはない。
ブリュンヒルデも説得を試みている。たとえラウラ・ボーデヴィッヒが無惨にもボコボコにされていても自業自得の結果だ。
織斑一夏は黙っていればいい。こうやって篠ノ之箒と朝食を食べていれば、すぐにブリュンヒルデが解決するだろう。もしもの時は私がラウラ・ボーデヴィッヒの勘違いを正す。
ヶ月ゑ日
ラウラ・ボーデヴィッヒのゲルマン忍法に翻弄されるセシリア・オルコットと凰鈴音を上空に投げ飛ばし、私に向かって飛んできたワイヤーを避け、ラウラ・ボーデヴィッヒに歩み寄る。
私の教えた技にワイヤーを織り混ぜるとは良い考えだ。しかし、模擬戦をするならブリュンヒルデか教員に許可を貰うのがIS学園のルールだ。
凰鈴音、セシリア・オルコット、お前達の奮闘は見させてもらったが現役軍人の口車に乗るのはやめておけ。ほら、ラウラ・ボーデヴィッヒも行くぞ。私も一緒にブリュンヒルデに怒られてやる。
私がそう言うと「次のタッグトーナメントだ。そこで貴様らを潰し、織斑一夏を抹殺する。覚悟しておくことだ」と宣言してしまった。
アリーナの出入り口を見るとブリュンヒルデが立っていた。なぜか織斑一夏と篠ノ之箒は抱き合って震えている。
ふむ、そういうのが恋人のハグなのか。
ブリュンヒルデも今度のトーナメントで来日する恋人候補と会えるのだ。そんなに怒らずとも良いだろう。なぜ、私の頭を叩いたんだ?