とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク   作:SUN'S

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第19話

∧月※日

 

織斑一夏の棄権を破棄せよ。

 

そう通達されたと私に話してきた生徒会長を訝しげに見ながらも理由を問うとやはり天災の名前があげられる。しかし、単なる客引きのつもりなら篠ノ之箒だけでも十分のはずだ。

 

考えられるのは織斑一夏の敗北を望んでの命令だ。彼は世界で唯一ISを起動させた男だ。人体実験に使いたいと考えるものも多い。

 

とくにドイツなんて改造大好きだ。私の専用機もカタログスペックは破格だが私以外に乗りこなせる代物じゃない。

 

そんなことを生徒会長と話しながら織斑一夏の今後について案を出し合う。それにしても意外なものだ。数週間前まで織斑一夏のことは要注意と言っていただろ?いったい、どういうつもりなんだ。

 

私の問いかけにとモゴモゴする生徒会長。どうやら聞かれたくないらしい。まあ、それは追々だな。ただし篠ノ之箒から奪おうとするなよ?

 

どうも織斑一夏は年上に靡きやすい。

 

◇月℃日

 

 

私達の会話を盗み聞きしていた二年生・三年生による織斑一夏誘惑大作戦を生徒会長と一緒に眺めているとブリュンヒルデが現れた。

 

まずは落ち着けと諭そうとするブリュンヒルデの言葉を遮り、ブリュンヒルデに「自分は婚約者いるからって調子に乗るな!」「私達だって灰色の学生生活に色がほしいんです!」「だいたい、なんなんですか!?ドイツの名門貴族の嫡男と結婚ってふざけてるんですか!?年増の癖に良い思いしやがってよぉ!」という思い思いの言葉を彼女にぶつける。

 

あと最後のやつの顔は覚えた。

 

それと生徒会長も聞こえていないと思っているのかは知らんが「いいぞ、いいぞ、そのまま婚約解消されろ」なんて言うのはやめろ。

 

私にまで余波が来るかもしれないだろう。

 

ああいう面倒には関わりたくない。

 

あっ、ブリュンヒルデが怒った。おお、すごいぞ。ただの生徒名簿帳なのにISの武装を受けた上に叩き折っている。私の言葉に生徒会長がそっと視線を逸らしてアイマスクをつけた。

 

×月{日

 

篠ノ之箒にどうにかしてほしいと泣きつかれた。しかし、そういう経験の少ないというよりも経験皆無の私が口出しできるものなのかと聞く。

 

すると、篠ノ之箒は「そんなものはどうでもいいですから一夏を助けてやってください!あいつは上級生に襲われ過ぎて、もう二日も寝てないんです」と重苦しく言ってきた。

 

お前のせいだぞと生徒会長を睨みつけ、篠ノ之箒に引っ張られるがまま学生寮の自室に立て籠っているという織斑一夏を助けるために向かう。

 

私はいるのだろうか?なんて思いながらも扉の前でブリュンヒルデが「早く出てこないと篠ノ之箒の首をへし折るぞ」と脅迫している姿を見て、思いっきり溜め息を吐いた。

 

 

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