とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク 作:SUN'S
∃月♡日
1年生の臨海学校を見送り。
私と生徒会長はIS学園に侵入してきた多国籍企業の一つ『亡国機業』の構成員とやり合っている。教員陣営によるバックアップのおかげでIS抜きの格闘戦のため向こうは殆んど非武装みたいなものだ。
それに生徒会長も知らない間に随分と変わった技を身につけたらしく構成員を容易く蹴散らし、私の動きを不完全ではあるが模倣した。
ならばと両手を大きく左右に広げ、踏み込みと同時に集束させたエネルギーを両手に乗せてカイザーウェイブを放つ。
私は唖然としている彼女に「やってみろ」と言うと生徒会長は「さすがに無理よ!」なんて怒り、プンプンと書かれた扇子を投げつけ、私のとなりにいた構成員を吹き飛ばす。
確か不知火流忍術だったか?と思いながら立ち上がってきた構成員の後頭部に踵落としを決めて彼女をもう一度見つめる。
お父様に楯突いたチンピラの仲間が使っていたと聞いたような気もするが、おそらく生徒会長とは違うやつなのだろう。
♡月〓日
今日も今日とて生徒会長は鬱陶しい。
ここ最近はトレーニングに付き合ったりしていなかったことも加味して仕方ないと割り切っているが「不知火流忍術の技を試したいの!ねえ、いいでしょう?一回だけ、ほんとに一回だけ!」とつけ回してくるのだ。
あまりにもうるさいので叩いてしまった。
その日は平和に過ごせた。
▲月°日
また、天災がやって来た。彼女は自分がどれだけ素晴らしいのかを語り始めた。だが、私の勉強を遮ろうとするのはやめろ。
それから延々とISについて話すので仕方なく聞いていると彼女は「じゃじゃーん!これが最新型のIS『紅椿』だよ、箒ちゃんにプレゼントするんだ、よろこんでくれるかなぁ?」と言う。
そういえばもうすぐ篠ノ之箒は誕生日だった。
私もなにか用意するか。そんなことを考えながらムカつくほど楽しそうに笑っている天災を見る。この瞬間だけ見ればただのシスコンだな。
天災による天災のための素晴らしい計画について語る彼女は楽しそうだ。しかし、ブリュンヒルデのいるかぎり、その理想は叶うことはないだろう。
なぜなら彼女には婚約者がいる。世界がおかしくなれば結婚どころではない。下手したら愛弟子に婚約者を奪われるかもしれない。
そういうわけだ。
私はお前の夢に付き合うつもりはないし、お前の計画を邪魔するつもりもない。ただ、少し若者にアドバイスをする。困っていれば話を聞き、その手助けをすることもある。
そんな立場の人間で私はありたい。