とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク 作:SUN'S
Η月ゐ日
織斑一夏のISは進化を遂げた。
いや、織斑一夏だけではない。
篠ノ之箒のISもまた進化している。どちらと戦うのも楽しみだが、あまり手に入れたばかりの力を過信するのはやめておけと私は告げる。
すると、ふたりは面白い事を言い出した。
今なら私を倒せると言うのだ。なるほど、なるほど、それは興味深いものだ。だが、私がいつ本気を出して戦った。
私はブリュンヒルデにお前たちを鍛えてくれと言われ、優しく手解きしてやった。本気の戦闘など一度だって仕掛けた覚えはない。
むしろその逆だ。私はいつも殺さないように手加減し、お前が強くなるのを見守っていた。まあ、そんなことはどうでもいい。
この際だ。ハッキリと教えてやる。
お前達の遊戯に付き合うつもりはない。
私と戦いたければ少なくとも生徒会に選ばれるほど強くなるか。ブリュンヒルデを含む教職員に認められることだ。
ゞ月÷日
私のところにブリュンヒルデが来た。
どうしたのかと問うと織斑一夏たちに鍛えてくれと言われたそうだ。私と戦いたいというのは本心だったのかと驚きつつ、とくになにもしていないと彼女に伝える。
一瞬、ブリュンヒルデがキョトンとした顔になるもすぐに戻ってしまった。なにが面白いのか私に向かって「楽しみにしておけ」と言い残し、そのまま帰っていった。
なんなんだ、ブリュンヒルデのやつめ。私はなにを楽しみすればいいんだ?と考えながら眠りについた。ただ、なんとなく楽しいことがある。
そう考えると明日が楽しみに思えてきた。
‰月√日
織斑一夏と篠ノ之箒に呼び出された。
いったい、どういうつもりなのだろうか?なんて思っているとラウラ・ボーデヴィッヒとシャルル・デュノア、セシリア・オルコットに凰鈴音まで勢ぞろいで出迎えられた。
ブリュンヒルデと生徒会長に何事かと問い掛けると「貴女に挑戦するそうよ、みんなで」と言ってきた。つまりはあれなのか。
まさか私を倒すつもりなのか?
たった四人だけで未だに代表にさえ選ばれていない候補生が、この私を本当に倒せると思っているのかとブリュンヒルデに問う。
ブリュンヒルデは沈黙したまま答えない。
なるほど、その反応からして本気というわけだな。だが、お前は一つ間違っているぞ。お前達は私とISによる戦闘を望んでいるのは分かっているが、残念だが私の専用機を見ることはない。
これは慈悲でもなければ手加減でもない。シュトロハイム家の歴史に則り、素手によってお前達という若き戦士を相手してやる。
正真正銘、私の生身での本気だ。
さあ、死ぬ気で掛かってくるがいい。