とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク   作:SUN'S

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第3話

○月$日

 

今日は基礎訓練ではなく決め手を教える。

 

例えとして挙げるのはブリュンヒルデの零落白夜だ。この技は光子剣、ビームサーベルやフォトンソード等という実体の無い特殊兵装であり、ISの保護バリアの切断を可能とする稀有な代物だ。

 

この能力の他にバリアを無効化する技能を得たIS操縦者は存在しない。織斑一夏、お前の姉が最強たる所以は操縦技術と零落白夜によるものだ。

 

お前には専用機が与えられる。もしかすればブリュンヒルデと似た能力を得るかもしれない。だが、それは数年後になるだろう。

 

今は仮定の決め手を想像し、構築する。

 

ん?私の決め手を知りたいのか。ふむ、私とお前では戦闘のスタイルが違うのだが、お前の参考になるのなら教えてやろう。私の決め手はこいつだ。

 

なんだ、分からないのか?私の必殺技は左手による掴み技だ。ブリュンヒルデと違ってバリアを消し飛ばすことは出来ないが、私の愛機ならバリアその物を握りつぶす事は可能だ。

 

○月⊃日

 

夕方、ブリュンヒルデが部屋にやって来た。

 

どうやら私の指導のおかげで見れる程度には強くなった織斑一夏の試合の日取りを伝えるために訪ねてきたらしい。それは構わないのだが、私は織斑一夏の戦いを見に行くつもりはないぞ。

 

私はドイツの代表だ。

 

あの忌々しい生徒会長の相手もしなければならない。あと私の弟子の教育の件について。いくつか聞いておきたい。

 

あいつの成績の伸びの異常のことだ。

 

お前が彼女に戦い方を教えたというのは本人に聞いている。だからこそ疑問なのだ。なぜ、あいつの動きがお前と酷似し、刀剣の使用頻度が増えた。

 

明らかに思考も可笑しくなっている。以前のあいつは規律には口煩かったが、自分の部下には優しく接する良き隊長だった。

 

それがなぜだろうな?

 

お前のように抜き身の剣のような威圧感を纏い、私にも噛みついてきた。まあ、それはそれで私も楽しめるから悪くはない。しかし、あいつは一刻も早く正気に戻さねばならない。

 

あいつ、織斑一夏を敵視しているのだ。

 

○月∃日

 

織斑一夏とセシリア・オルコットの試合は明日だ。

 

篠ノ之箒の献身的なマッサージを受けているであろう織斑一夏の事を考えながら私の脳天に向かって振り下ろされる木刀の側面を手のひらで叩き、僅かに軌道をずらし、木刀を肩に受ける。

 

やれやれ、また相打ちだな。

 

ブリュンヒルデの脇腹に当たった拳を引き戻す。やはり、いつもの授業よりもブリュンヒルデとの訓練は参考になるな。

 

そう思ったことを素直に伝えるとブリュンヒルデは「お前ほど頑丈で私のリハビリ相手になるヤツも早々いないさ。もっとも相打ちに持ち込まれたのは予想外だがな」と言いつつ木刀を構え直す。

 

 

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