とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク   作:SUN'S

5 / 24
第5話

◎月ζ日

 

織斑一夏の祝勝会に参加しないのかと言うブリュンヒルデに「織斑一夏の努力による勝利だ。私の勝利ではない」とだけ伝える。

 

少し残念そうに眉間にシワを寄せながら試合で織斑一夏の使った分身の事を聞かれた。そういえば言っていなかったなと思いながらフォークでパスタを巻き、ブリュンヒルデに与える。

 

あの決め手は初見殺しだ。

 

お前のように視野の広い相手には通用しない不完全な代物だが、さらに研鑽すれば織斑一夏の代名詞になるだろう。

 

それにしても教職員の癖に生徒の前でビールを飲むのはどうなんだ?と聞けば「今は教師ではない。そうだな、ただの弟が心配な姉さんだ」とつぶやき、不敵な笑みを見せてくる。

 

◎月-日

 

織斑一夏と篠ノ之箒は恋人同士だ。

 

その事を聞き回っている中国の転校生と擦れ違った。生憎と関わりを持つつもりはない。それに彼女が織斑一夏を勧誘するためにやって来たハニトラ要員なのは誰もが理解している。

 

篠ノ之箒を羨ましく思うものは多い。

 

しかし、彼女を恨むものは一人もいない。

 

なぜなら織斑一夏によって篠ノ之箒が幼馴染みだった事も含めて赤裸々に公開されたのだ。つまり、IS学園公認の幼馴染みカップルとして受け入れられているということだ。

 

ブリュンヒルデは事実確認に来た新聞部に子供の頃の写真を提供し、篠ノ之箒と織斑一夏の甘酸っぱい幼馴染みエピソードを面白おかしく話すせいか。

 

篠ノ之箒へ向けられる視線は「ISの生みの親の妹」ではなく「健気で可愛い幼馴染み」というものに変わっていた。

 

◎月π日

 

織斑一夏を賭けて勝負しろ。

 

そう宣言する転校生と織斑一夏に庇われてか弱い乙女になっている篠ノ之箒を遠目に眺める。ブリュンヒルデも私の隣で朝食を食べながら「暴力に訴えなければ問題ない」と答える。

 

そして、ここぞとばかりに現れた生徒会長は「花嫁と言えば手料理ね!織斑君の胃袋を掴み取りなさい!」とISを使わないように誘導している。

 

ブリュンヒルデは私の隣で「出来れば美味い飯の作れるやつを嫁にくれ。私は和食が好きだ」と呟きながらサンマの骨を丁寧に取り除いていた。

 

それにしても織斑一夏はモテるな。

 

これ、下手したらハニトラまみれで大変なことになるんじゃないか?と思いながら昼休みに料理対決を決行すると楽しそうに話す生徒会長に呆れる。

 

私の考えなど素知らぬ顔で計画を進めていく生徒会長から視線を外し、篠ノ之箒を見る。現実逃避しているのか、だらしない顔で織斑一夏に正面から抱き締められている。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。