とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク   作:SUN'S

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第6話

Ο月Ι日

 

今日も織斑一夏を賭けて勝負しなさい。

 

そう叫ぶ声が下の階から聞こえてくる。あの転校生は諦めるという事を知らないらしく毎日毎日飽きることなく昼休みに篠ノ之箒に勝負を挑む。

 

1組と2組の生徒は一週間も諦めず、ひた向きに織斑一夏を奪い取ろうとする転校生を称賛はしている。だが、ほとんどの生徒は篠ノ之箒を応援し、絶対に奪わせるものかと助力しているのだ。

 

ブリュンヒルデは見守るとは言っていた。しかし、こうも続いては授業妨害でしかない。織斑一夏もハッキリと告白を断れば良いものを。

 

私の言葉に生徒会長が「あの子、告白もしてなければ好きだって伝えてないわよ?むしろ篠ノ之さんを負かせば付き合えると思ってるみたい」とつぶやき、パサッと扇子を開く。

 

『蛇頭蛇尾』

 

それはなんて読むんだ?と思いながら黒板を見ると生徒会長にチョークがぶつかり、私にもチョークが飛んできたが授業は聞いているし、しっかりとノートも書いていると主張する。

 

。月о日

 

織斑一夏に教えた流儀は朧流。妖刀や魔剣など存在するのかさえ曖昧な刀剣を操り、妖怪を斬り伏せるというものだ。

 

もっとも朧村正というゲームに登場する架空の流派に、百と八つ存在する刀特有の剣技を当て嵌めてある。まあ、織斑一夏は知らないようだが何人かは気付いているだろう。

 

私の教授するモノを疑いもせず誠実に学ぼうとする織斑一夏は悪いとは思っている。だが、だがしかしだ。これは滅多にないチャンスなのだ。

 

篠ノ之箒にも虎眼流を教え込んだ。

 

最初は殺人剣に恐怖しながら織斑一夏と特訓に励んでいたが、織斑一夏の成長に負けるものかと張り切ってくれたはおかげで、彼女も架空の流儀を使えるようになってくれた。

 

このまま使える流儀を増やしていけばブリュンヒルデと私に届くかもしれないな。そう考えながら「一夏の浮気者ー!」「浮気なんかしてねえよ!?」「一夏は渡さない!」という声に頭を悩ませる。

 

あいつら痴話喧嘩しかしない。

 

‡月⇔日

 

私のところにやって来た織斑一夏たちにIS学園三大勢力とは何なのかを問われる。まず三大勢力というのを訂正しておこう。

 

あれはファンクラブだ。

 

ブリュンヒルデ、生徒会長、そして私の三人を讃える非公式の同好会である。私は止めてほしいが、調子に乗っている生徒会長のせいで止まらんのだ。

 

付け加えて言えばブリュンヒルデも知らない。あいつは面倒事を起こさなければ基本的に受け身のスタンスゆえIS学園で最も巨大な勢力を持つ。

 

そんなことを織斑一夏たちに話したら「なにしてんだよ、千冬姉ぇ…」と肩を落とし、私の派閥はどうなのかと聞いてきたので少数精鋭だと答える。

 

私の動きを真似て強さを求める。

 

あれほど期待できるやつらは中々いない。私を踏み越えてブリュンヒルデも踏み越えていけば戦士として更なる高みへと行けるだろう。

 

 

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