とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。リメイク   作:SUN'S

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第7話

#月¥日

 

ついに篠ノ之箒が怒った。

 

彼女の「私と一夏の生活を乱すのはやめてくれ!もうお前に構っているのも疲れるし、そのせいで一夏と過ごせる時間が減っているのだ!」という声が食堂に響く。

 

私は篠ノ之箒の気持ちは分からない。

 

だが、ようやく再会できた幼馴染みに告白されて恋仲になれた。しかし、いきなり現れた転校生に「あんたは彼の恋人に相応しくない、さっさと別れなさい」と言われているのだ。

 

それはすごく悲しいだろう。

 

ブリュンヒルデも朝早くに騒々しいと苛立っていたのが嘘だったのかと思うほど素早く動き、篠ノ之箒を抱き締めながら「落ち着け、誰もお前から一夏を奪ったりしない。ゆっくり深呼吸しろ。よし、一夏はこいつと一緒に保健室へ行け」と伝える。

 

いつもそれぐらい動けよ。

 

そんなことを思いながら凰鈴音に説教をするブリュンヒルデを見つめる。やはりブリュンヒルデは弟思いの優しいやつだな。

 

そろそろ私も教室に行くか。

 

#月≫日

 

とうとう我慢の限界を迎えた織斑一夏の言葉に凰鈴音が言い返し、明後日に決闘するそうだ。セシリア・オルコットは呆れながら篠ノ之箒に付き添い、二人の勝敗を予想している。

 

織斑一夏に新しい技術を教える。

 

凰鈴音は中国代表候補生だ。

 

おそらく固有武器に『衝撃砲』を搭載しているのは確実である。お前が一撃も貰わずに勝つことは難しい。だが、この剣術を使えるようになれば勝機は飛躍的に上がるだろう。

 

まず第一前提として『剣術とは何か』だ。

 

お前の習っていたという篠ノ之流は剣道。分かりやすく言えば整えられた正しい道だ。それなら剣術はなんだ?と考えてみろ。

 

そう剣術とは確実に相手を斬り殺す技法だ。現存する格闘技や武術は衰退し、殆んどの流派は殺人術を伴う技法を破棄もしくは秘匿している。

 

それは何故だと思う。私の問いかけに少し悩み、ゆっくりと「今の時代に使う必要がないからですか?」と聞き返してきた。

 

うむ、それも正解だ。

 

しかし、答えはもっと単純だ。

 

もう殺人術は『いらない』のだ。剣術だって人を正しく出来るし、殺人術も組み換えれば立派な手段になる。詰まる所、私達の気分次第という事だ。

 

∃月↓日

 

織斑一夏の基礎能力を底上げするためにISの操縦に掛かる負荷を増やしてある。一歩踏み出すだけで全身に重りが付けられたかのように錯覚するのは私も経験済みだ。

 

私のところまでギチギチと軋む音が聴こえたかと思えば織斑一夏の斜めに振るった雪片弐型が突風を作り出し、アリーナの壁面に亀裂を刻み付ける。

 

今のは私の想定していたモノとは違うのだが、まあ真古流"飯綱"を使えるようになったのは嬉しい誤算だ。私も似たような技は出来るが、やはり男に比べると筋力的に劣っている。

 

私の言葉に驚いたような表情を浮かべる織斑一夏に呆れながらブリュンヒルデも男に組み付かれたら逃げ出すのは容易ではない。

 

むしろ押し倒される可能性もあるのだぞ?

 

そう織斑一夏に言えば「確かに千冬姉って俺より小さいし、荷物運びも俺の方が早く終わらせてる。……実は千冬姉ってツンツンしてるだけで箒とおんなじで可愛いのでは?」と謎の答えに辿り着いた。

 

こいつ、やっぱり変わってるな。

 

 

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