ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

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その過去は

恐竜からの襲撃から翌日。

 

同じ学校という事で、放課後に再び話す事にした。

 

そして、誰も来ないだろう公園で、話していた。

 

「えっ、タロウの息子にZの弟子!

しかも、これって明らかにティガとダイナだよねぇ!!

えぇ、私の知らないウルトラマンが、こんなに沢山いるなんてぇ!!」

 

そう言いながら、麻中の目の前にいるアカネと呼ばれた少女は、興奮するように見つめていた。

 

それは、麻中が手にしていたディメンションナイザーにあるカードで、ウルトラマンの事を本当に知っているかどうかの確認だった。

 

その結果、ロッソとブルまでのウルトラマンの存在は知っているようだったが、それ以外のウルトラマンは知らなかった。

 

「それにしても、ウルトラマンが存在せずに、番組として放送されていた世界か」

 

麻中自身も、その事については理解していた。

 

ウルトラマンの1人であるガイアから、似た経験をしていた事を以前聞いた事があり、アカネはそれに似た人物である事。

 

しかし、アカネの事については、以前から駒王学園に所属しており、彼女自身も通っていた学校がそこだと理解していた。

 

「あぁ、もしかしたら、私、平行世界から来た?

それとも、融合した?」

 

そう、疑問に思うように首を傾げる。

 

彼女自身、それがどういう訳か理解出来ていない様子だった。

 

実際に彼女は並行同位体という可能性があった。

 

だからこそ、疑問に思ったのは、彼女を狙う理由。

 

「あいつらは、一体何を」

 

「んっ、どうしたの?」

 

「いや、少し疑問があってな」

 

そう言いながら、首を傾げながら言う。

 

そんな会話を行っている間だった。

 

彼らの周りを取り囲むように何かが発生する。

 

最初に気づいたのは、アカネだった。

 

「これは」

 

その様子に、何かに気づいたように、周りを見渡す。

 

そこには人影などない。

 

だが、確かにいる。

 

そんな疑問に思っている間にも、しゅるりっと、何かが近づく気配がした。

 

「っ!」

 

それに気づいた麻中は、すぐに彼女を抱えて、その場を離れる。

 

同時に、先程まで座っていたベンチはたちまち破壊される。

 

「えっ、何っ何なのっ!」

 

疑問に思っている間にも、見つめた先には怪獣が一匹いた。

 

巨大な、まるでナメクジを思わせる怪獣が。

 

その怪獣の名はペドレオン。

 

かつて、ウルトラマンネクサスの世界に現れたスペースビーストの一体であり、スペースビーストの中でも気味の悪い怪獣だった。

 

「あいつら、またっ」

 

そう言っている間に、新条を見つめる。

 

すると

 

「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」

 

それと共に、怯えるように声を出していた。

 

それが、何を意味をしているのか、分からない。

 

だが、その怯えは尋常ではなかった。

 

『これはっ、マイナスエネルギー!

しかも、この量は異常だっ』

 

ディメンションナイザーから聞こえたゼロの言葉に麻中は疑問に思う。

 

「マイナスエネルギーだって」

 

その言葉に疑問に思いながらも、すぐにペドレオンを睨む。

 

「まさか、彼女を狙った理由は、これが」

 

それが本当なのか、未だに分からない。

 

それでも、麻中はすぐに手にカードを取る。

 

「どんな理由か分からないけど、絶対に許さない!」

 

その言葉と共に、手に持ったディメンションカードを構える。

 

「輝け、フラッシュ!デッカーッ!!」

 

『ディメンションロード!ウルトラマンデッカー!』

 

その音声が鳴り響くと同時に、ディメンションナイザーを通じて現れたウルトラマンデッカーがすぐにペドレオンを吹き飛ばす。

 

ペドレオンは、ウルトラマンデッカーの存在に気づくと同時に、触手を真っ直ぐと放つ。

 

それに対して、ウルトラマンデッカーは光を右手に集めて、光のカッターリングを投げる。

 

それによって、ペドレオンの触手は斬られる。

 

同時に、ウルトラマンデッカーはそのまま真っ直ぐと殴り、ペドレオンを吹き飛ばす。

 

「よしっ、これだったら!」

 

だが、そんな声とは裏腹に、ペドレオンは頭部の触角から放つ火球、触手からの電撃を放っていく。

 

それに対して、ウルトラマンデッカーは、真っ向から受け止めながら、そのまま力強く殴る。

 

だが、その攻撃を正面から受け止めたペドレオンの様子は、まるで余裕だった。

 

「『なっ』」

 

それに疑問に思っている間にも口を発光させて放つ衝撃波がウルトラマンデッカーに襲い掛かる。

 

後ろに吹き飛ばされ、驚きを隠せなかった。

 

「一体、どうなって」

 

「私が殺したっ、私がっ、不快な絡みだと思ってっ」

 

「新条」

 

その言葉の意味は、どういう事なのかは、麻中は疑問に思う。

 

だが、それよりも早くペドレオンに向ける。

 

「新条、お前が何をしたのか、分からない。

けどな、お前を、こんな所では絶対に死なせない」

 

「麻中君」

 

「なぁに、心配するな。

ここには、俺がいや俺達がいる!

そうでしょ、カナタさん!」

 

その言葉を、ウルトラマンデッカーは頷く。

 

両手を握り拳にし、胸の前で両腕をクロスしてから左右に広げる。

 

それによって、デッカーの身体は赤く、燃え上がるような姿へと変わる。

 

「あれは、ダイナのストロングタイプに似ている」

 

「あぁ、そうだ。

だったら、分かるはずだろ!」

 

同時にデッカーはそのまま走り出す。

 

ペドレオンは、それに対して、すぐに触手を伸ばす。

 

しかし、デッカーはその拳を炎で纏わせ、殴る。

 

その瞬間、触手は、蒸発し、消滅する。

 

それに驚いているペドレオンに対して、さらに追撃するように、重く、熱い拳を次々と殴っていく。

 

それによって、ペドレオンは、徐々に燃えていく。

 

それでも、ペドレオンは、真っ直ぐと触手を、新条に襲い掛かろうとする。

 

「っ」

 

瞬間、恐怖で泣きそうになる。

 

だが、麻中は、彼女を守るように前に出る。

 

「言っただろ、やらせねぇって!!」

 

その言葉と共にペドレオンの触手が止まる。

 

それは、ペドレオンがウルトラマンデッカーの放った一撃によって吹き飛ばされていたからだ。

 

見れば、ウルトラマンデッカーは拳を突き上げており、ペドレオンは空高く、燃えながら、消えていた。

 

「ドルネイドブレイカー」

 

その一言と共に、確かに燃やし尽くした。

 

「新条」

 

「ごめん」

 

「気にしないでくれ。

だからこそ、教えてくれ。

君は、過去に何があったんだ」

 

「・・・うん、分かった」

 

その言葉と共に新条から、その話を聞く事になった。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー
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