「・・・」
それは、どこかの光景だろう。
見た事のない光景。
どこかの街の光景だろう。
そこに対して、麻中裕太は知らない。
だけど、どこか知っている二つの光景。
「・・・なるほど、これがそういう事か」
重なった二つを見て、どこか察すると共に、俺は横を見る。
それは、以前、アカネが言っていた話。
そして、それは偶然なのか、それとも、それを作り出した人物の無意識だったんだろう。
それと共に、俺は、この風景を見せている人物に対して、目を向ける。
「俺の事を知っていた。
だからこそ、俺と偶然似ていた彼の名前を重ねた。
そして、悲しんでいた彼女の味方である事を籠めて、名字を同じ人物に、無意識で付けたんだな」
「君には、非常にすまない事をしたと思っている」
それと共に、俺に、その人物は現れた。
ウルトラマンレジェンド。
彼を召喚する事ができるようになり、俺の意識は、彼と繋がる事ができるようになったんだろう。
「それで、実際の所は、どうなんだ、グリッドマン」
そう、俺は問いかける。
グリッドマン。
彼は、俺が繋がっているウルトラマンとはまた違った世界で、世界を守る為に活動している存在。
同時に、多くの経験を得た事によって、神のような存在となり、様々な時空を作り出す事ができるようになった存在。
たった1人のヒーローで、様々なマルチバースを作り出す存在である彼は、おそらくは神に最も近いヒーローと言えるだろう。
「私があの宇宙での、彼女の事を知った。
彼女を救う手段はないかと、考えていた時には、既にアブソリューティアンが手を回していた。
だからこそ、私は既に手を伸ばす事はできなかった。
もしも、裕太だったら、救えるのでは。
そう考えた」
「その結果が、あの世界、ダイナゼノンが存在した世界という訳か」
その答えにグリッドマンは頷く。
「勿論、それが全てという訳ではない。
可能性の一つに過ぎないと言いたい。
正直に言えば、自分の事とはいえ、自信はない」
「それはまぁ」
人間は、様々な可能性を考える生き物だ。
グリッドマンは、その影響を受けたヒーローであり、結果、想像すれば世界を作り出す事ができるようになった。
今は、それを最小限に抑える事はできるが、彼がそう考えたのは無理はないだろう。
「だとしたら、あの時、ガウマさんと出会ったのは、なんというか、凄い偶然だな」
俺は思わず苦笑する。
同時に、俺は向き直す。
「だけど、ありがとうグリッドマン」
「えっ?」
それと共に、俺の言葉に、グリッドマンは驚きを隠せない様子だった。
「グリッドマンが行った行動は、本当だったら、一握りもない可能性を、僅かでも救える可能性へと変えた。
たぶん、グリッドマンの行動がなければ、ユメと対話する事もできなかっただろう」
それだけ、あの子の恨みは強い。
犠牲を厭わない行動をしただろう。
「だが、君の気持ちを尊重しなかった」
「それは、気にしないでくれ。
人間、誰しも、わかり合うのは難しい。
人の、恋には特にな」
俺自身、自虐するように言う。
「黒歌のキスの1件から、ゼノヴィアの夢、ロスヴァイセさんとの偽物の恋人。
それに、アカネと本当の意味で一緒に戦った時。
それらを重ねたから、俺はようやく、それが恋だと分かった。
分かったんだけどなぁ」
それと共に、俺は肩を落とす。
「これって、やっぱり不純だよなぁ」
「良いんじゃねぇか」
そんな俺に対して、グリッドマンではない誰かの声が聞こえた。
見ると、そこには、ゼロさんがいた。
「ゼロ」
「まぁ、話は途中から聞かせて貰ったぜ。
にしても、ようやく気づいたようで、良かったじゃないか」
「真剣に悩んでいる時に、それを言いますか」
「悪い悪い。
けどな、今のお前は、それに答える事はできないんだろ」
「・・・はい」
ゼロさんの言葉に対して、俺は強く頷く。
「俺の、この気持ち。
どう決着をつけるにしても、ユメを救わなければいけない」
「そうだな、だったら」「既に決まったようだな」
「えぇ」
同時に目が覚める。
レジェンドを召喚した事で、気絶していた。
そして、目覚めると共に、俺の元には手紙があった。
それと共に、確かに書かれていたのは。
「決戦の誘い、という訳か」
麻中と一体化しているウルトラマンは
-
ギンガ
-
ビクトリー
-
X
-
オーブ
-
ジード
-
ロッソ
-
ブル
-
タイガ
-
ゼット
-
トリガー
-
デッカー