ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

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聖剣

麻中は、目の前にある光景に、ある意味、驚きを隠せなかった。

 

白いローブを着込んでおり、素顔は見えない。

 

僅かに青い髪に緑色のメッシュが入っている程度は分かり、倒れ込んでいる。

 

「えっと」

 

困惑を隠せない麻中はゆっくりと近づくと共に聞こえた音。

 

それは、明らかに腹の音だった。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

そう、麻中はゆっくりと問いかける。

 

それに対して

 

「腹が」

 

「あぁ、腹が」

 

その言葉に察した麻中は、鞄の中にある物を取り出す。

 

「これ、良かったら。

昼の残り物だけど」

 

そう、あまり食べなかった弁当を差し出す。

 

同時に、その女性は、そのまま弁当をガツガツと食べ始める。

 

その行動に驚きを隠せずにいる中で、そのまま食べ終わる。

 

「感謝する。

異国に来て、持っていた金は相方に渡していて、そのまま迷子になっていたから」

 

「あぁ、それは、ご愁傷様」

 

そう、麻中は未だに呆けた様子で、少女の話を聞く。

 

「それで、その。

食べ物をくれたばかりで、申し訳ないが、君は見た所、駒王学園の者のようだが」

 

「まぁ、一応は」

 

「実は、そこに用事があるんだ。

すまないが、案内してくれないか」

 

「案内ですか。

まぁ、それだったら」

 

そう、見ず知らずの人物だが、特に疑問に思わず、麻中は案内しようとした。

 

同時に、少女は後ろにある物も手を持って

 

「いや、それは駄目でしょ」

 

「なに?」

 

その言葉に、少女は疑問に思う。

 

布に巻かれた明らかに危険物を思わせるそれを見て、麻中は思わず言う。

 

「こんな怪しいの、持って行ったら、すぐに警備の人に捕まっちゃいますよ」

 

「むっ、それは心配しなくても大丈夫だ。

向こうには既にある程度、話をしている」

 

「えぇ」

 

その言葉に、麻中は思わず苦笑いをする。

 

「それで、その中身は一体」

 

「それは答えられない」

 

「えぇ」

 

ますます怪しいと思える行動に、麻中は先程以上に疑う。

 

「心配しなくても、大丈夫だ。

君には危害は加えるつもりはない」

 

「それって、学校で何かする気ですか」

 

「場合によっては」

 

「・・・」

 

それを聞いて、ますます信じられなくなったように、見つめる。

 

それに対して、少女は思わず目を逸らす。

 

「わっ分かった。

暴力沙汰にしないように注意する。

これは神に誓っても良い」

 

「・・・まぁ、その時は遠慮無く警察に突き出しますよ」

 

「あぁ、承知した」

 

そう言いながら、そのまま少女を駒王学園に案内していく。

 

「そう言えば、聞きたい事があるんだが、良いか?」

 

「なんでしょうか?」

 

「この辺では、最近になって、巨人が現れるという噂を聞いているが、何か知らないか?」

 

「巨人ですか。

まぁ、噂程度だったら」

 

「何でも良いから、教えてくれないか?」

 

そう、彼女は気になった様子で、麻中に問いかける。

 

「そうですね、俺も、彼らの事はあまり知りません。

けど、誰かを守る為に戦っていると思います」

 

「そう、確信して言えるのか?」

 

「えぇ、何度も命を救われましたから」

 

その会話を行いながらがら、向かっている最中だった。

 

ふと、違和感を感じた。

 

それは、少女も同じだった。

 

「これは」

 

「何が」

 

それは、少女も同じだったのか、背中にある物を取り出す。

 

すると、地響きが聞こえる。

 

見ると、地中から現れた巨大な存在。

 

それは恐竜を思わせる怪獣、ゴルザだった。

 

ゴルザが地上に舞い上がった際、巨大な土煙が辺り一面を覆う。

 

同時に、麻中はディメンションナイザーを取りだし、そのままスキャンする。

 

『ディメンションロード!ウルトラマンビクトリー』

ウルトラマンビクトリーが地上に現れると同時に、ゴルザに向かって、真っ直ぐと走って行く。

 

地面は大きく揺れながら、巨人であるウルトラマンビクトリーと、怪獣であるゴルザが激突する。

 

そして、ビクトリーは拳を振り上げて、ゴルザに殴りかかる。

 

しかし、ゴルザも負けじとビクトリーの拳を両手で受け止める。

 

そのまま、二人は押し合いを始める。

 

お互いに力を入れて、一歩も譲らない戦いを繰り広げる。

 

「ジュワァ!」

 

ビクトリーはそのまま、空中で回転蹴りを繰り出す。

 

すると、ゴルザはその攻撃を避けきれず、まともに喰らってしまう。

 

ゴルザは地面に倒れ込みながらも、すぐに起き上がる。

 

だが、今度は逆にビクトリーが先に攻撃を仕掛けた。

 

右足を前に出して、高くジャンプして、右脚を大きく振りかぶってから、ゴルザに向けてキックを放つ。

 

この一撃により、ゴルザは再び倒れる。

 

すぐに追撃を行うように、ビクトリーは、真っ直ぐと突っ込む。

 

だが、ゴルザは額にエネルギーを集めて、紫の光線を一直線状に撃つ超音波光線をビクトリーに放つ。

 

「ジュワァッ!」

 

その一撃を受けて、後ろへと飛ばされてしまう。

 

さらに追い打ちをかけるかのように、ゴルザは紫色のエネルギー弾を放ってくる。

 

ビクトリーは足から回し蹴りの要領で放つ黄色い光線、ビクトリウムスラッシュで相殺する。

 

ゴルザは回避しようとするが、少しだけ遅く、左腕に切り傷を負う。

 

「ふんっ!」『ウルトランス!シェパードンセイバー!』

 

その音声が鳴り響くと同時に、ウルトラマンビクトリーの手に召喚されたのは、巨大な剣。

 

まるで、水晶を思わせる刀身が特徴的な剣、シェパードンセイバーを構えると同時に、真っ直ぐとゴルザへと近づく。

 

ゴルザは、すぐにその尻尾をウルトラマンビクトリーに向けて、薙ぎ払う。

 

しかし、シェパードンセイバーの鋭い斬撃は、簡単にゴルザの尻尾を切り落とす。

 

それによって、動揺を隠せないゴルザに対して、ウルトラマンビクトリーは瞬時にシェパードンセイバーを地面に突き刺す。

 

それと共に空中にV字を描いた後、光を溜める。

 

それと共に作った拳を開き。

 

「ビクトリウムシュート!」

 

その叫び拳を握るとVの光線が真っ直ぐとゴルザに向けて、発射される。

 

光線を受けたゴルザは、大きな爆発を起こして倒れた。

 

「ふぅ」

 

それと共に物陰から出てくる麻中。

 

先程の戦闘の最中、少女の方へと見る。

 

「大丈夫でしたか」

 

そう、少女の方を見る。

 

そこにはフードから素顔が見えると共に、ウルトラマンビクトリーが去った場所を見つめていた。

 

「・・・」

 

何か、呆けていた。

 

それに疑問に思いながら、少女に近づく。

 

「あの」

 

「あっあぁ、君、大丈夫だったか?」

 

「えぇ、俺は。

あなたは」

 

「あぁ、私も無事だ。

それにしても、あれが噂の巨人。

確かに凄まじい力だった。

だが、それ以上に」

 

それと共に少女は、綺麗な景色を見たような、感動したような目をしていた。

 

「あの美しい剣。

あれに、なぜか惹かれた」

 

「・・・そうでしたか」

 

その言葉に、麻中はふと笑みを浮かべていた。

 

「噂程度に聞いた話ですけど、教えましょうか?」

 

「あぁ、教えてくれ。

あの巨人は一体」

 

「ウルトラマンビクトリー。

地底を守護する存在であり、その手に持つ剣は、ビクトリーと共に戦った聖獣の魂が宿っているそうです」

 

「聖獣が宿った剣か。

不思議だな」

 

それと共に少女はそのまま麻中の方へと見つめる。

 

「そう言えば、未だに自己紹介をしていなかったな。

私はゼノヴィア。

君は」

 

そう、聞いてきた。

 

麻中の中には、あのシェパードンセイバーを心から美しいと言った少女の言葉を信じたかった。

 

「麻中裕太です」

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー
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