ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

15 / 134
限界

「それにしても、なかなかに愉快な世界じゃないか、麻中」

 

そう言いながら、先程の出来事を思い出しながら、ジャグラーは笑みを浮かべながら麻中へと話しかける。

 

 

「ジャグラーさんは、またなんでこんな所に?」

 

「なに、噂のアブソリューティアンがどんな奴なのか、少し興味を持って来ただけだ。

だけど、いるのは、それの遣いだという巫女だけだからな」

 

「だったら、既に用事は終わっているという事ですか」

 

「いいや、少し面白い奴を見つけた。

そいつがどんな選択をするのか、見てからでも遅くないからな」

 

「あぁ」

 

その言葉を聞いた麻中は何かを察したように、笑みを浮かべながら、優しく見つめる。

 

「なんだ、その目は」

 

「いえ、特には」

 

その言葉と共に、麻中は手元にあるディメンションナイザーに目を向ける。

 

「そう言えば、先日、ディメンションナイザーを貸した時、何をしたんですか?」

 

「何、ちょっとしたお遊びだよ。

それにしても、お前は、よくあの時貸したな」

 

「ハルキさんからは信用できる人物だって、教えられたので」

 

「俺は闇の戦士だと、忘れているのか」

 

「だけど、悪い人じゃない」

 

「それは、夢を見過ぎだぞ、まったく」

 

そんな呟きをしながら、ジャグラーはそのまま歩き続ける。

 

「さて、ここだな」

 

「本当にここに?」

 

「あぁ、間違いない。

さて」

 

そう言いながら、ジャグラーはその手に刀を持つと共に、そのまま走り出す。

 

麻中もそれに合わせるように見えたのは、巫女と神父服を来た男がいた。

 

「よぅ、そんな所でこそこそしていないで、俺達も混ぜてくれないか」

 

「なっ」「へぇ」

 

ジャグラーはそのまま2人の元へと近づくと、巫女は笑みを、男は驚愕の表情で立っていた。

 

「なっ何者だ、何時っ」

 

「ジャグラス・ジャグラー。

まさか、有名なあなたがここにいるとは」

 

「ジャグラス・ジャグラー?

誰だ、それは」

 

「我々の世界では有名な人物だよ」

 

「顔を隠しているが美人に褒められるのは嫌いじゃないぜ。

まぁ、それはそれとして、お前には聞きたい事があるけどな」

 

「それは、残念。

私も、こう見えて忙しい。

だから、私の代わりに彼らが相手になってくれるよ」

 

その言葉と共に巫女は取り出したディメンションナイザーに良く似た機械を翳す。

 

同時に、巫女の周りには黄金の門が開くと共に古代ローマの兵士を思わせる黄金の鎧を纏っている兵士、アブソリューティアンの兵士が次々と現れる。

 

そして

 

『ディメンションロード!ドグーフ』

 

その音声と共に、土偶を思わせる巨大な魔神が、その姿を現す。

 

「ちっ、面倒な」

 

そうしている間にも、アブソリューティアンの兵士が麻中達を襲い掛かる。

 

「こいつらは俺が相手をする。

お前は、あのデカブツを片付けろ」

 

「分かりました!!」

 

その言葉と共に、麻中もまたディメンションナイザーを取り出す。

 

そして

 

『ディメンションロード!ウルトラマンタイタス!』

 

黒と赤のカラーリングの鍛え抜かれた筋肉隆々の体付きのウルトラマンタイタスは目の前にいる土の魔神であるドグーフを前に構える。

 

ドグーフは両手を大きく広げてウルトラマンタイタスに向けて振り下ろしてくる。

 

ウルトラマンタイタスは両腕で受け止めようとするが、ドグーフの腕の一撃を受け止めただけで大きく後退してしまう。

 

さらにドグーフは足の裏で地面を蹴りつけて地面を揺らす事でウルトラマンタイタスの動きを止めてしまう。

 

その隙を逃す事無くドグーフは巨大な拳を振り上げて一気に距離を詰めると、渾身の力を込めて拳を叩きつけた。

 

ドグーフの巨体に似合わぬ素早い動きによって放たれた右ストレートを喰らったウルトラマンタイタスに当たる。

 

しかし、ウルトラマンタイタスの鍛えられた肉体にはまるでダメージはなく、逆にドグーフの方がダメージを受けていた。

 

それは硬い岩石で作られた鎧のような皮膚を持つドグーフの防御力を上回れるほどの攻撃だった。

 

ドグーフは一旦、後ろに下がる。

 

だが、そんなドグーフに対して、ウルトラマンタイタスは拳を突き出し挑発する。

 

すると、ドグーフの方も拳を突き出して反撃を開始した。

 

両者の激しい攻防が始まり、お互いに拳をぶつけ合ったり、お互いの拳を避けて距離を取るとまた接近し、互いの顔や腹などを殴ってダメージを与えていく。

 

戦いの中、ついにドグーフの拳がウルトラマンタイタスの顔に命中し、よろめく。

 

その瞬間を狙ってドグーフは拳を叩きつけようとした時、ウルトラマンタイタスはその手を掴んで引き寄せ、強烈な膝蹴りを顔面に叩き込んだ。

 

さらにそのまま地面に押し倒すと、馬乗りになって顔面を連続で殴りつける。

 

そのあまりの攻撃速度にドグーフの反応が遅れてしまい、殴られ続ける。

 

そして、とどめの一撃として拳を強く握り締め、腕を引いて拳を放つ。

 

拳はドグーフの腹部へと命中して、そのままめり込んでいく。

 

吹き飛ばされたドグーフに対して、構える。

 

『プラニウムバスター!』

 

緑色のエネルギー光球を形成し、右手のパンチで打ち出す。

 

その必殺の光線は、真っ直ぐとドグーフに激突する。

 

それによって、ドグーフは、完全に爆発する。

 

それと共に、ジャグラス・ジャグラーもまた、既にアブソリューティアンの兵士を全て斬り終えていた。

 

しかし

 

「逃げられたか」

 

見れば、既に巫女達の姿はなかった。

 

「あいつらは一体」

 

「さぁな。

だが、このまま終わるとは思えない。

さて」

 

そう言いながら、ジャグラス・ジャグラーは麻中を見る。

 

「おそらく、次の戦い。

このままじゃ、負けるぞ」

 

「それは」

 

「お前自身も、限界を超える時が来た。

ならば、どうするか、考えておけ」

 

そう言ったジャグラス・ジャグラーは、そのまま刀を納める。

 

「限界を超える」

 

その言葉を、麻中はそのまま呟き返す。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。