「それにしても、まさかここまで下らない計画を行っていたとはな」
そう言いながら、ジャグラーは、巫女と手を組んでいると思われる堕天使とその部下達。
そして、彼らが使うエクスカリバーの情報を、麻中に渡しながら言う。
かつて教会で行われていた非道な実験。
使い手を選ぶため、確保しただけでは意味が薄い聖剣を、適合者を人工的に作り上げることによって解決しようとした計画。
その研究によって聖剣を扱うためには、人体に存在するある種の因子が一定値以上あることが必要だと判明。
これを複数の人間から取り出して一人に移植するという方法で、分割されたエクスカリバーまでなら最大で複数本扱えるというレベルにまで到達した。
しかし当時の主任であったバルパー・ガリレイの暴走によって多くの犠牲者が生まれており、研究自体は成功したもののそれが汚点となっている。
教会ではバルパーのように因子を抜き出した物を殺すような真似はしていないものの、それでも移植者が因子に耐えきれずしんでしまう事もある。
「ジャグラーさんは、それを見た事あるんですか」
「あぁ、俺が見たのもあるが、それよりも過去にな」
過去にウルトラマンと共に戦った防衛組織の人間。
だが、その中には『欠陥だらけの試作兵器を強引に実戦投入』したり、『目先の目的だけに囚われ、思慮の足りない命令や作戦を実行』する、『敵対した宇宙人の置き土産を自分達の戦力に加えよう』としたり、『人類には過ぎたる超兵器を盲信した』末に、いずれもとんでもない事態を引き起こす者もいる。
ジャグラー自身も、またその一例を見ており、嫌気をさしていた。
「あの時はできなかったが、外道相手には、丁度良いからな」
「ジャグラーさん」
その言葉が何を意味するのか、察してしまう。
そう、考えていた時だった。
「おい、隠れてないで出てこいよ」
その言葉と共にジャグラーは、その手に持った刀を、近くにある物陰に向ける。
その言葉に合わせて、出てきたのは、ゼノヴィアだった。
「ゼノヴィアさん」
「麻中。
君は、そこにいる彼とは関係者なのか」
「あぁ、だとしたら」
麻中が答える前に、ジャグラーが、前に出て答える。
それに対して、ゼノヴィアは少し複雑そうな顔をする。
「君に対しては好感を持っていた。
だけど、そこにいる者と仲間と言うならば」
「悪いが、そんな事を話している場合じゃなさそうだぜ」
同時にジャグラーが何かを感じ取ったのか、周りを見る。
それには、ゼノヴィアも気づいた様子だった。
その視線の先には巨大な花を胴体にした怪獣、アストロモンスが、その姿を現す。
「なっ、怪獣」
「奴め、何かをする為の時間稼ぎか。
麻中、さっさと片付けろ」
「でも」
「ここまで見られた以上、どうせ隠しても無駄だ」
「・・・分かりました」
その言葉と共に麻中は、その腰にあるディメンションナイザーを取り出す。
「あれは」
「見ていろ、あれこそが、お前の知りたかった答えだ」
そうしている間にも、麻中は一枚のカードを取り出す。
「光の勇者、タイガ!」
『ディメンションロード!ウルトラマンタイガ!』
「バディゴー!」
その言葉と共に、麻中がディメンションナイザーを天に掲げると同時に飛び出したのは、ウルトラマンタイガだった。
「ウルトラマンだとっ」
その様子に、ゼノヴィアは驚きを隠せなかった。
「麻中の奴は、ウルトラマン達を呼ぶ事ができるアイテム。
ディメンションナイザーの持ち主だ。
その戦いを見学していろ」
そう言いながら、ジャグラーはゆっくりと構える。
ウルトラマンタイガが地上に降り立つと同時にウルトラマンタロウと同じ構えを取る。
眼前にいる怪獣、アストロモンスを倒す為に。
アストロモンスはその右腕の鞭を激しく叩きながら、挑発している。それを見たタイガは冷静に拳を固める。
そしてタイガは駆け出すと勢いよく跳躍して飛び蹴りを繰り出す。
だがその攻撃に対してアストロモンスは左手の鎌で受け止めた。
そしてその状態から鎌を振るう。
しかしそれは空振りに終わった。
既にタイガはそこにいなかったのだ。
アストロモンスが周囲を見渡すもタイガの姿はどこにもない。
すると背後からタイガが現れて強烈な一撃を背中に喰らわせる。
それを喰らったアストロモンスは思わず怯んでしまう。
そして追撃するようにタイガの連続した拳が何度もアストロモンスの肉体を打ちつける。
それを受けてアストロモンスは反撃に出ようとするが、その時タイガは既に空中にいた。
『スワローバレット!』
タイガは空中で身動きの取れないアストロモンスに向けて腕を十字に組んで光弾を放つを放つ。その攻撃を受け、アストロモンスは怯む。
タイガはそのまま落下し、地面を転がってから立ち上がる。
それと同時に先程まで上空にいたはずのアストロモンスが地面に倒れ伏していた。
どうやらタイガの攻撃が直撃したらしい。
しかし、アストロモンスは右腕の鞭でタイガの首を絞める。
そしてそのまま宙に持ち上げ、何度も地面に叩きつける。
そのダメージの影響によって、タイガのカラータイマーが赤く点滅する。更にアストロモンスは右手で何度も殴ったり、腹部のチグリスフラワーから溶解液を発射する。
その猛攻を前にタイガは苦しそうにもがく。
そして遂に、首に巻きついた鞭で自身の元に近づけさせる。
その鎌で最後のとどめを刺すつもりだ。
だがその時だった。
左腕を上に、右腕を下に支えとしたポーズで、タイガスパークを向けて腕をT字型に組む。
『ストリウムブラスター!』
その叫びと共に放たれた必殺光線は、アストロモンスの胴体にある花へと放たれる。
その光線を受けて、アストロモンスは苦しみながら、鞭を放す。
同時にそのまま後ろに倒れると共に爆散した。
この光景を見て、タイガは、そのままディメンションナイザーへと戻っていく。
「あれが、ウルトラマン。
だけど、なぜ、君は、その力を隠していたんだ」
「・・・大きな力は、争いを呼びます。
それは、ウルトラマンが、教えてくれました。
だからこそ、俺は隠していた」
「・・・そうか。
なるほど、無礼を働いて済まない。
だが、それと同時に頼みがある」
「どうせ、聖剣を破壊するのを手伝えだろ?
どうせ、こっちの関係者も向こうにいるからな」
「貴様には頼んでいない。
私は、あくまでも麻中に頼んだ」
「俺は一応、今はこいつの保護者のような立場だからな。
怪しい宗教には注意しないといけないからな」
そう、ジャグラーとゼノヴィアが睨み合っているのを、麻中はどうすれば良いのか、分からず、困惑するだけだった。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー