ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

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ネタバレ防止の為に、活動報告の書き換えを本日行いました。
こちらで募集していますので、皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=292936&uid=45956


ゼロ

先に動き出したのは、ゼロジェネレーションだった。

 

その身に纏っている重厚な鎧を思わせる身体から出ているとは思えない速さで、真っ直ぐとダークルシフェルを蹴る。

 

瞬く間の接近に気づいたダークルシフェルは瞬時に、その手を交差させ、防御する。

 

同時に、獣を思わせる咆哮と共に、真っ直ぐとゼロジェネレーションに向けて、爪を振り下ろす。

 

その斬撃に対して、ゼロジェネレーションは瞬時に爪の軌道を変えさせ、反対にカウンターで殴る。

 

それらの攻防は一瞬であり、巨大な地震だと勘違いさせる程の衝撃だった。

 

「すげぇ」

 

その感想を、兵藤は思わず呟く。

 

これまで、幾度もウルトラマンの戦いを見てきたはずだが、それらを遙かに超えている。

 

「くくっ、巫女よ!

本当にいるんだなぁ、ウルトラマンのような強敵が宇宙には!!」

 

「宇宙だって」

 

それには、ゼノヴィアは思わず首を傾げる。

 

「宇宙って、まさか、ウルトラマン達の正体って」

 

「お前達、気づかなかったのか。

そうだ、ウルトラマンと呼ばれた存在。

奴らは、この地球から遠く離れた星から来訪してきた者達だ!」

 

「あの時、蛇蔵が言っていた空の向こうって、そう言う事だったのか」

 

同時に納得するように、見つめる。

 

ダークルシフェルは、身体の各部から暗黒の雷をまき散らしながら、気味の悪い触手やミサイル。

 

様々な怪獣を思わせる攻撃を、真っ直ぐとゼロジェネレーションに襲い掛かる。

 

だが、それよりも早く、ゼロジェネレーションは右腕に鋭い剣を構える。

 

すると、その鋭い剣から、現れたのは、槍と刃とナイフだった。

 

それは、ウルトラマンゼロが使用する武器であるウルトラゼロランス、ウルトラゼロスパーク、ウルトラゼロスラッガーだった。

 

それも、その数は無数にあり、ゼロジェネレーションは真っ直ぐと剣を薙ぎ払う。

 

同時に、それらの武器は、ダークルシフェルの攻撃を全て、打ち消し、さらにはダークルシフェルを斬り裂く。

 

ゼロジェネレーションの能力。

 

それは、彼がこれまで所持してきた武器を一瞬で呼び出し、さらには分身させ、操る事ができる事である。

 

ゼロが、光の国で手に入れた武器を操るように。

 

世代を超えた様々な武器を操る。

 

それこそが、ゼロジェネレーションの能力だった。

 

ダークルシフェルも、また反撃しようとするが、それよりも早く、ウルトラマンゼロが目の前まで来ると共に、両手には光の刃を纏っていた。

 

光の刃は、ダークルシフェルに対して、目にも止まらない斬撃を放つ。

 

そして、最後には、これまで操ってきた全ての武器が胸の星マークが特徴的な鎧に合体される。

 

『ゼロジェネレーションシュート!!』

 

その叫び声と同時に、ダークルシフェルは、その光の中へと吸い込まれ、消えていく。

 

「凄い、瞬く間に終わった」

 

「あぁ、ならば、今度は」

 

それと共に、コカビエルの目線は校舎の上にいる麻中だった。

 

「俺の相手をして貰おうか!!」

 

「させると思うか?」

 

それよりも早く、コカビエルの背後にいたジャグラーが、その日本刀を薙ぎ払う。

 

それに気づき、コカビエルは下がる。

 

「それにしても、はぁ。

まさか、光と闇を両方を受け入れるとはなぁ」

 

それと共にジャグラーは、木場に対して、少し残念そうに見つめる。

 

「あなたには、感謝はしています」

 

「俺に、感謝だと?」

 

そう、ジャグラーは首を傾げる。

 

「あなたとのあの攻防で、エクスカリバーとの戦いでの逆転の手になった。

目にも止まらない速さも、目には見えない幻覚も。

あなたの攻防に比べれば、簡単に見抜けた」

 

「くくっ、まさに経験という訳か。

ならば、見せてやるよ」

 

その言葉と共に、ジャグラーは構える。

 

「聖剣の光や、聖魔剣の光と闇。

だけど、この俺が見せるのは、純粋な闇だ」

 

その言葉と共にジャグラーの身体は変化する。

 

先程までの人間ではなく、まるで魔人。

 

「その姿は」

 

「これが、俺の姿という訳だ。

さぁ、残業は勘弁だからな。

一瞬で終わらせるぜ」

 

同時に、ジャグラーの手に持った日本刀には、周囲の夜の闇を。

 

全てを吸収するように集まる。

 

「これはっ闇」

 

「蛇心剣・新月斬波」

 

闇のエネルギーを三日月形の刃として発射し、コカビエルの翼を斬り裂く。

 

「なっがああぁぁ!!」

 

その衝撃は凄まじく、そのまま地面に叩きつけられる。

 

それによって、白目を向く。

 

「おい、そこにいる奴。

さっさと回収するんだったら、回収しな。

俺はこのまま帰らせて貰うぜ」

 

その一言を言い終えると共に、ジャグラーはそのまま校舎の上にいる麻中を抱えて、消えていった。

 

それに合わせるように、ウルトラマンゼロもまた、既に姿を消していた。

 

「宇宙か。

まさに、予想もできない所だったな」

 

同時にジャグラーが、指した存在である白龍帝もまた空から舞い降りていた。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー

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