麻中に関する謎。
それは、これから行われる三大勢力の和平においても、重要な要件だと、アザゼルは考えていた。
この10年の間に起きている摩訶不思議な事件。
こちらの陣営の誰もが把握していない結界内にて、巨大生物が現れる。
その存在は、三大勢力のどの資料にも描かれていない未知の生命体である。
犠牲者の数に関しては、未だに0となっており、それを防いでいるのは、麻中という少年が召喚した存在、ウルトラマンに関係していると、予想していた。
当初、アザゼルは、この現象に関しては神滅具である絶霧と魔獣創造を所有者達が行った犯行だと考えていた。
だが、それにしても、明らかに生み出される存在が規格外過ぎる為に、それは違うと断定した。
その最中、今回の会議のきっかけとなった戦いにおいて、ヴァーリからの報告で多くの事が分かった。
怪獣を召喚したと思われる黒幕は、巫女。
そう呼ばれていた。
実際に、どのような巫女なのかについては未だに詳細は不明だ。
だが、その巫女の目的はこれまでの巨大生物が出現した場所における被害者を調べれば簡単に分かった。
巫女に接触した者、つまりは自身の邪魔となる存在の排除を目的とした事が1つ。
もう1つは、こちらでも確認できなかった神器の持ち主達への襲撃。
これらだと、既に分かっている。
なぜ、神器を持つ者を狙っているのかについては謎だ。
それでも、このまま放置するにはあまりにも危険過ぎる。
そして、麻中は、そんな巫女を止める為に動いている人物だと考える。
どのような理由でかは不明であり、どのような経緯で、ウルトラマンという存在を呼び出せたのか分からない。
しかし、ウルトラマンの存在に関する謎もある程度は理解している。
ウルトラマンの正体は宇宙人。
堕天使であるアザゼルが言うのも馬鹿馬鹿しいが、あり得ない話ではない。
むしろ、自分達のような存在がいる以上、宇宙にもその存在がいる可能性がある。
だからこそ、宇宙人であるウルトラマン達はなぜ彼に自分達を召喚する力を授けたのか。
実際に、麻中とは関係なしに、今回の事件の終わりに現れたウルトラマンは、そんな麻中とは関係なく現れた。
残された映像から確認できたウルトラマンが身に纏っている鎧は、黄昏の聖槍を遙かに超える存在だと簡単に予測はできる。
そんな彼らに関する事を知る為に、その日、アザゼルは麻中と接触を図ろうとした。
「そう思っていたけど、とんでもない奴が現れたな」
苦笑いをしながら、目の前にいる人物に対して、問いかける。
アザゼルの目の前にいる老人。
だが、その見た目とは裏腹に、身体から溢れる力は、アザゼルでも油断はできない。
「なに、私も少し用事があってここに来たんだ。
そこで、偶然だが、あなたが彼に接触した。
だから丁度良いと思って、私もあなたに接触したんだ」
「俺に接触ねぇ?」
未だに、自分の目の前にいる存在の正体が分からない。
頭の中で幾つもの推察を重ねるが、その正体は辿り着けない。
麻中と協力関係にあるとされる謎の存在、蛇蔵もといジャグラス・ジャグラー。
その存在と同じだと考えていた。
「それで、どういう要件だ」
「彼をもしも三大勢力の会議を出すつもりならば、私も出させて貰おう」
「ほぅ」
こちらとしては、怪しい存在を会議に出したくない。
「悪いが、そういうのは、麻中の奴が了承してからだ」
そう言いながら、そのままアザゼルは警戒しながらも、麻中に接触する事にした。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー