「あぁ、まったく。
本当に、ここ最近はどうなっているんだ!」
そう叫びながら、麻中はその日もディメンションナイザーに導かれるように走っていた。
これまで通り、ディメンションナイザーが既に怪獣の出現した事を知らせており、真っ直ぐと向かった。
既に結界は張られており、その結界の中へと飛び込む。
すると、既に怪獣は何かを狙うように攻撃を仕掛けていた。
「あれは、ガイガレードかっ」
ガイガレードが、地上にいる何かを狙っているのは、既に分かっていた。
だからこそ、迷いのない動きで、ディメンションナイザーをすぐに取りだし、そのまま構える。
「頼みます、ゼノンさん!」
『ディメンションロード!ウルトラマンゼノン!』
ウルトラマンゼノンが地上に降り立つと同時に、ガイガレードの鉤爪が襲い掛かる。
その一撃に対して、ゼノンは軽く身体を動かすだけで、その攻撃をかわす。
そしてカウンターとして、鋭い蹴りを放つ。
だがガイガレードもそれを察知してか、バックステップで回避して距離を取る。
お互いに構えを取りながら、相手の出方を伺う。
しかしそんな静寂を破ったのは、ガイガレードの方だった。
ガイガレードは、その口から発射する光弾を真っ直ぐと、ゼノンに向かって放つ。
それに対して、ゼノンはそのまま後ろにバク転を行いながら、それを回避する。
そのまま着地すると同時、今度はゼノンから仕掛ける。
その場で跳び上がると共に、真っ直ぐとゼノンが跳び上がると同時に、蹴りを放つ。
しかしガイガレードはそれを右腕の鉤爪で受け止めると、同時に左拳を叩きつける。
それに対して、ゼノンはその腕を蹴り上げ、空中で回転しながら体勢を整える。
だが、ガイガレードの攻撃はまだ終わらない。
再び口を開くと、そこから光線を吐き出したのだ。
その一撃に対し、ゼノンもまた右拳を突き出す。
その拳は、そのままガイガレードを殴り飛ばす。
更に追撃を行おうとするも、ガイガレードは翼を広げ空へと飛びあがる。
そのまま上空から急降下を行うと共に、勢いよく両足の鉤爪を振り下ろす。
それに対し、ゼノンは両手を手刀で落下してくるガイガレードの攻撃を受け流す。
同時にガイガレードを蹴り飛ばす。
しかしそれでもガイガレードはすぐに起き上がり、反撃を仕掛けようとした。
だが、既に遅かった。
ゼノンは両腕を逆L字に組んで放つ必殺光線、ゼノニウムカノンを放っていた。
その必殺の一撃を、ガイガレードは避ける事もできず、真っ正面から受け止め、同時に爆散する。その爆発の中で、ガイガレードの体は粒子となって消えていく。
「ありがとうございます、ゼノンさん!」
それに対して、ゼノンは頷くと同時に、そのままディメンションナイザーへと戻っていく。
「ふぅ、倒せたか。
さて、ガイガレードが狙っていたのは」
そう言いながら、麻中は攻撃が集中していた場所へと向かう。
激しい戦闘が行われた以上、誰か怪我をしている可能性がある。
その事も考慮し、麻中はその場所へ向かう。
しかし、人影はなかった。
ガルガレードが放った攻撃によって、燃え広がっている様子が見える。
だが、その中で動く影が。
「んっ?」
気になり、すぐに近づく。
そこにいたのは、一匹の黒猫だった。
「まさか、あいつ。
猫を狙ったのか?」
疑問に思っていると、ふらふらと黒猫はそのまま倒れ込んだ。
「うわっと、まったく、結局あいつらの狙いはまるで分からないか。
とりあえず、動物病院まで連れて行かないとな」
それと共に麻中はすぐに動物病院へと連れて行く事にした。
今回の話から、今作でのヒロインをタグに追加させて貰います。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー