ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

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巫女

 その日、姫島朱乃はとある男子生徒を追っていた。

 

 数日前に起きたとある事件。

 

 それは、この10年で頻発に起きている謎の現象に関する事だった。

 

 彼女が所属している悪魔の勢力を始めとした、様々な勢力でも、その存在は確認されながらも、謎の多すぎる現象。

 

 突然現れた結界に閉じ込められ、そこに出現する巨大な生命体に襲われる事。

 

 それらの形は様々であり、生き物、人型、果てにはロボットなど。

 

 共通点はあまりにも少なかった。

 

 だが、あえて共通点があるとしたら、それは結界に閉じ込めた人々を襲っている事だった。

 

 その多くは、人々の命を簡単に刈り取る事ができる力を持ち、さらには偶然居合わせた上級悪魔でも、まるで歯が立たない存在であった。

 

 しかし、その現象に巻き込まれる事は多々あるが、実際に死亡した事例はこれまで1つもない。

 

 それは、その巨大な生命体と敵対しているだろう巨人達によってだ。

 

 巨人の特徴は様々であるが、共通して分かる点としては、身体の中央または頭の中央にランプがついている事。

 

 彼らの目的に関しても不明だが、そのほとんどが巨大な生命体から人々を守るように戦っている。

 

 だからこそ、これまで死亡者は奇跡的に0であった。

 

 そんな奇妙な事件に関して、先日、姫島は偶然に目撃した。

 

 謎の現象に巻き込まれ、対処しようとした時に見えた駒王学園の生徒。

 

 その生徒は、まるで巨人の事を信頼しているように見つめていた事を。

 

 疑問に思っている間にも、戦いは終わり、巨人は消えた。

 

 同時いに少年は、まるで、それが日常的だと言わんばかりに去った。

 

「これは、何か知っていますね」

 

 そう、確信めいた言葉と共に少年の事を探り始める。

 

 幸い、同じ駒王学園という事で、どのような人物なのかはすぐに知る事ができた。

 

 麻中裕太。

 

 駒王学園の2年生の男子生徒。

 

 影は非常に薄く、人見知りが激しい。

 

 ただ、積極的に人助けをする行動があるのか、クラスで嫌う生徒はあまりいない様子。

 

 ただし、友人というべき人物はいない様子。

 

 経歴に関してもどこにでもいる一般家庭であり、裏の世界とはまるで関係なかった。

 

 だからこそ、巨人とはどのような関係があるのか。

 

 姫島はそのまま調べる事にした。

 

 警戒心の為か、少し遠くから見つめる程度で、様子を見ていた。

 

 だからこそ、彼女自身も気づかなかった。

 

「ふむ、少し気に入らないねぇ」

 

「誰?」

 

 聞こえた声。

 

 振り向くと、そこには1人の人物がいた。

 

 春には珍しいフードが顔で覆っており、顔は見えない。

 

 しかし、明らかな態度でこちらを見ていた。

 

「なに、少し私の周りでうろちょろされていてね。

 

 邪魔だと思っただけだよ、悪魔君」

 

「あなたは一体」

 

「究極生命体に選ばれた巫女。

 

 とでも思ってくれ」

 

『モンスロード! バドリュード』

 

 その音が突然聞こえる。

 

 それに疑問を余所に、姫島はその変化に気づく。

 

 周りに人影はいなくなり、代わりに現れたのはロボットだった。

 

 巨大な一つ目のロボットは、真っ直ぐと姫島に目を向けていた。

 

「まさかっあなたが」

 

 そう、振り返った時には、既に、巫女と自称したその存在は姿を消していた。

 

 同時に、姫島はすぐに行動を移していた。

 

 バドリュードと呼ばれた存在は、その目を真っ直ぐと姫島に向かって、攻撃を行う。

 

 その一撃をまともに食らえば、死んでしまう。

 

 その直感を信じると共に、すぐに避ける。

 

 幸い、ロボットの動きは姫島でも簡単に避ける事ができた。

 

 すぐに反撃するように電撃をロボットに向けて放つ。

 

「まさかっ、ダメージがないなんてっ」

 

 今、放つ事ができる最強の一撃。

 

 それを放ったはずだが、バドリュードには傷1つついていない。

 

「本当に噂通りなんて」

 

 そう、言っている間にも、地面に向けて放たれたバドリュードの攻撃の余波に姫島は吹き飛ばされる。

 

「このままではっ」

 

 そう思った時だった。

 

『ディメンションロード! ウルトラマンギンガ!』

 

 街中で響き渡る音と共にバドリュードは、その音の方に視線を向ける。

 

 そこに立っていたのは、1人の巨人だった。

 

 身体の様々な箇所にクリスタルが特徴的な巨人。

 

 その巨人の名はウルトラマンギンガ。

 

 それが、先程聞こえた音からも理解できた。

 

 ウルトラマンギンガが現れた事で、バドリュードは驚きながらもすぐにウルトラマンギンガに向けて、超音波光線を発射する。

 

 先程まで、街を破壊していたその光線は真っ直ぐとウルトラマンギンガに向かって、放たれ、攻撃は当たる。

 

 だが、多少火花が散った程度で、ウルトラマンギンガの身体には傷1つついていなかった。

 

 そんな事など気にせず、ウルトラマンギンガはそのまま真っ直ぐとバドリュードに向かって、走り出す。それに対して、バドリュードも動き出しお互いに拳をぶつけ合う。

 

 ぶつかり合った瞬間、辺りに大きな衝撃音が鳴り響く。

 

 しかし、バドリュードの攻撃は全く効かず、逆にウルトラマンギンガの攻撃は全て直撃しダメージを与えていく。

 

 それどころか、徐々にウルトラマンギンガの方が押し始めていた。

 

 そのまま、一方的に殴り続けていき遂にはバドリュードを吹き飛ばす。

 

 吹き飛ばされた後、バドリュードはすぐに光線を放とうとした。

 

 だが、次の瞬間、ウルトラマンギンガもまた動き出していた。

 

 その手を上に突き出す。

 

 それと同時だった。

 

 黄色に発光したそのクリスタルは、空へと放たれる。

 

 空に放たれた光は、ゆっくりと巨大な雷雲を造り出す。

 

 その雷雲は銀河に似た形へと変わる。

 

「なっ」

 

 その雷雲を見て、姫島は驚きを隠せなかった。

 

 離れているはずだが、その威力は、自分の最大の一撃よりも遙かに強い。

 

『ギンガサンダーボルト!』

 

 ウルトラマンギンガからの掛け声と同時に、稲妻が放たれる。

 

 そして、それは一直線にバドリュードの方へ向かっていく。

 

 慌てて回避しようとするも間に合わず、直撃してしまう。

 

 すると、バドリュードは爆発を起こし粉々になってしまう。

 

 一撃で、倒された。

 

 その事に姫島は、驚きを隠せなかった。

 

 そうして、呆けている間にも、ウルトラマンギンガは既に去っていた。

 

「結局、何が起きたのかしら」

 

 ここまでの間、1時間にも満たない。

 

「そう言えば、麻中君は、もういませんか」

 

 しかし、それまで起きた一連の出来事で、知り得た情報を報告する為にも主であるリアス・グレモリーの所へと向かう。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
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