一応、これまでの活躍したウルトラマンやアブソリューティアンに関する事の振り返りを雑に行った感じの話になります。
また、ここはどの作品の映像を使っているかなども書いているので、もしかしたらこのシーンかもと想像していただくと幸いです。
これからもよろしくお願いします。
「さて、今回の事で、さすがにウルトラマンの事について、より詳しく知りたい所だな」
そう言いながら、目の前にいるアザゼルはそう呟く。
夏休みが終わりを迎えそうになった頃。
麻中は、今回の一件を詳しく聞きたいというアザゼルからの声と共に、それに応える事にした。
その内容は、ウルトラマンに関する事だった。
「詳しい事ですか、どこまででしょうか」
「正直に言えば、全部。
だけど、そういう訳にはいかないんだろ。
さすがに、いきなり全てを言えと言うのは、図々しいからな」
「せめて、今、君が戦っている相手だけでも教えてくれないか」
「アブソリューティアンの事ですか。
正直に言うと、俺達も分からない事が多いですが、良いですか」
「あぁ、構わない」
その言葉に同意を得ると共に頷く。
「アブソリューティアン。
奴らは簡単に言えば、ウルトラマンと良く似た存在です」
「ウルトラマンとよく似た存在?」
「えぇ、その目的に関してもウルトラマン達の生まれ故郷である光の国への侵略です」
「光の国?」
「まぁ、簡単に言えば、多くのウルトラマン達の故郷です。
銀河系から300万光年離れたところに存在している惑星です」*1
「300万光年って、マジかよ、
そんな遠い所の話じゃないぞ」
「だけど、それを聞けば、納得する所だぜ。
あのアブソリューティアンがこっちを見下すのも、少しは納得だぜ」
「ならば、彼らの目的は一体」
「それは、分かりません。
ただ、神器使いを狙っているぐらいしか」
「まぁ、これまでの戦いを見てたら、納得だな。
それで、あのトレギアという奴は何者なんだ」
それと共に、次に出た話題は、今回の話のきっかけとも言える人物、トレギアだった。
「トレギアは、元々は光の国の出身だったけど、とあるきっかけで闇に墜ちました。
だけど、とある戦いで、タイガさん達を始めとしたニュージェネレーションヒーローズによって、倒されました」ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス
「ニュージェネレーション?」
「また、新しい単語だな」
その言葉に、また首を傾げるアザゼル達。
「俺が主に協力してくれるウルトラマンの皆さんです。
その中で、皆さんがよく知っているのは、ウルトラマンオーブとウルトラマンタイガの2人だと思います」
「ウルトラマンオーブ」
「えぇ、光の国とはまた違った星。
O-50という惑星で、ウルトラマンとなった戦士です」
「それって、三大勢力の時に戦っていた奴か?」
「えぇ、オーブさんは、様々なウルトラマンの皆さんの力を借りて戦います。
光の力を自在に操る事に長けているウルトラマンさんとティガさんの力を借りたスペシウムゼペリオン。神速の速さで武器を自在に操るジャックさんとゼロさんの力を借りたハリケーンスラッシュ。電撃を自在に操る事ができるライトニングアタッカー。三大勢力会議で見たこれ以外にも、様々な姿を得ています」*2
「おいおい、それって、1人で様々なウルトラマンの力を組み合わせる事ができるという事なのか」
「えぇ、同時にディメンションナイザーを通じて、ジードライザーとウルトラZライザーによる強化も、オーブさん達の力を参考に造られた物ですから」
「造り出した物という事は、まさかウルトラマン達が造ったのか」
「えぇ、彼らはどちらかと言うと、優れた科学力を持っていますので」
「マジかよ。正直に言えば、ぜひとも見学したい所だけどな」
そう言いながら、笑みを隠せない様子のアザゼル。
「アザゼル」
「おうおう、分かっているよ。
とりあえず、ウルトラマンに関しては、ある程度分かったぜ。
けど、さっきの話を聞くと、トレギアの奴は既に死んだという事になるよな」
「えぇ、だけど、アブソリューティアンだったら、おそらく、それは可能でしょう」
「どういう事だ?」
「アブソリューティアンの1人であるアブソリュートタルタロスは過去の時間軸へも自在に行き来出来ます。
これを使い、様々な時代を行き来し、倒されたはずの怪獣や宇宙人を時空を越えて、連れてくる事ができます」*3
「おいおい、インチキも大概にしろよ」
「おそらく、あのアブソリューティアンの巫女と名乗っていた女性が持っていたあれは、擬似的にタルタロスの能力を再現した物だと思います」
それと共に思い浮かべた麻中の脳裏には、アブソリューティアン・タルタロスの手の甲にある宝石。
それがアブソリューティアンの巫女の持つディメンションナイザーによく似た装置に埋め込まれているので、その可能性があると考えている。
「なるほど、時空を越えて、様々な存在を呼び出すとんでもない代物。
そして、お前の持つディメンションナイザーは、結局は何なんだ?」
「それが、俺にもさっぱり」
「はい?」
それには、その場にいた全員が思わず首を傾げた。
「元々はウルトラ戦士の記憶を強く思うことで送られてくるウルトラディメンションカードをスキャンし、未来に残されたウルトラの記憶を読み取るだけの機械でした。
だけど、何かのきっかけなのか、それとも抑止力なのか。
10年前、俺の元に来ました」
「10年前、それは確かに怪獣事件が確認され始めた頃だったな」
「つまり、君は、そんな幼い頃から戦っていたんですか」
「俺自身が戦っていた訳じゃないですよ。
ウルトラマン達が一緒に戦ってくれたおかげですから」
「なるほどね。
どうやら、俺達は、そのウルトラマンとアブソリューティアンの争いに巻き込まれた感じか」
「まぁそうですね」
それに対して、アザゼル達は苦笑するしかない。
そして、アザゼルが話を続ける。
「どちらにしても、アブソリューティアンに対抗するには、ウルトラマン達の力が必要だ。
何よりも、あいつらは侵略者だからな。
こっちの事情なんて、関係ないだろうな」
そう苦笑して話すアザゼル。
「だとしたら、これからも君に頼る事になる。
頼めるか、麻中君」
「えぇ、勿論」
その言葉と共に、未だに続く戦いを予感させる。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー