日々、アブソリューティアンを経由して、宇宙からの侵略者が次々と来ていた。
そして、その日の夜も、また激闘が行われていた。
「まったく、まさか、こいつらまで出てくるとはな」
その言葉と共に、麻中はウルトラマンZと共に、囲んでいる存在に目を見る。
そこにいたのは、巨大ヤプールが率いるバキシムとベロクロンの超獣の2体だった。
『貴様を殺す!Aと大きく関係している貴様を!ウルトラマンであるお前を!!』
「まったく、どこから聞いたんだが!」
そう言っている間にも、ベロクロンは全身から無数のミサイルをウルトラマンZに向かって放つ。
「ガンマビームマント」
それに対して、ウルトラマンZは既に変身していたガンマフューチャーの能力で、背中からマントを造り出し、その攻撃を受け止める。
だが、それは一時的な物であり、そのままバキシムとベロクロンは、真っ直ぐと襲い掛かる。
すぐにウルトラマンZは反撃しようとしたが
『甘いわぁ!!』
「なっ」
巨大ヤプールの鎌状の右手から多彩な光線を発射し、ウルトラマンZを妨害する。
同時にバキシムとベロクロンによって、ウルトラマンZの両手を押さえ込まれる。
「ぐっ」
すぐに飛びだそうとするが、二体の超獣の腕力は凄まじく、すぐに脱出する事はできなかった。
『これで終わりだぁ!!』
同時に巨大ヤプールは、そのままウルトラマンZにとどめを刺す為に攻撃を仕掛ける。
その瞬間だった。
ベロクロンが真っ二つに切れる。
『なに!?』
それに驚きを隠せない巨大ヤプールだったが、その隙を見逃さなかった。
ベロクロンによって拘束された手にはウルトラZライザーを手にし、空へと掲げる。
「ライトニングジェネレーター!」
その言葉と共に、ゼットライザーを用いて空中で雷雲を発生させ、そこから発射される電撃光線でバキシムを電撃で拘束する。
それに合わせるように、再び真っ二つに斬られる。
見ると、そこには身の丈はあるだろうアイスラッガーにエースのウルトラホールを合わせたような剣を手に持っていた。
それは、かつてオーブから教えてもらった姿の1つであるスラッガーエースに良く似ていた。
だが、明らかに違うのは、まるでロボットを思わせる姿である事。
『エース!?
いや、エースロボット!?』
「この気配は」
「やっほぉ、久し振りと言う程じゃないにゃ」
「黒歌!」
そこにいたのは黒歌だった。
その手あるビートスターライザーから推測しても、それが黒歌が召喚したロボットだと理解できた。
「とりあえず、話をしたいから、さっさとあいつを始末しない」
「あぁ、分かった。
お願いします、Zさん!」
「あぁ、一気に決めるぜ!」
その言葉と共に、ウルトラマンZもまたすぐに構える。
手に持ったゼットライザーから巨大な光剣を出現させ、そこから竜巻を発生させて巨大ヤプールを巻き上げる。
同時に、一緒にいたロボットと共に、真っ直ぐと巨大ヤプールに向かって、2人は同時に斬り裂く。
『エース!!』
エースへの怨念が籠もった絶叫と共に、巨大ヤプールはその姿を消した。
同時に、麻中は目を向ける。
「黒歌、元気そうだな」
同時に安堵するように、麻中は見つめる。
「まぁ、おかげさまでにゃ。
にしても、あの後、死にかけたと聞いたけど、大丈夫かにゃ?」
そう言いながら、ペタペタと身体を触れる。
かなり過剰に。
「まぁ、大丈夫だけど。
そういう黒歌は、なんでここに?」
「あぁ、そうだったにゃ。
実は、少し面倒な事があってにゃ」
「面倒?」
それに首を傾げる。
「私が今所属している組織に、どうもアブソリューティアンの奴が手を貸しているらしいにゃ」
「なっ」
それには、驚きを隠せなかった。
「なんで」
「ウルトラマンがいずれ邪魔になるからという理由らしいにゃ。
それで、その中で最近、目立った奴が1人いたから、教えに来たにゃ」
「目立った奴?」
それに、首を傾げる。
「確かセレブロとか言う奴にゃ。
姿は誰も見ていないらしいけど、知っているかにゃ?」
「セレブロだって?!」
その言葉に、麻中はさすがに驚きを隠せなかった。
「なんにゃ、そんなに慌てて」
「当たり前だ。
そいつはかなり厄介だぞ」
同時に麻中はそのままセレブロの事について話し始める。
かつて、ウルトラマンZと戦った敵。
非常に高い知能を持つ反面、肉体が脆弱な生物である為、常に他の生命体に寄生する必要がある。
そして、セレブロによって、数々の星が滅んでおり、同時に悪辣極まりない遊びを行っていた。
「にゃぁ、それじゃ、そいつを放っておいたら、ヤバ過ぎるにゃ」
「何よりもセレブロは寄生している奴を突き止めないと。
それに、おそらく、今も動いている」
未だに見えないセレブロの脅威。
そして、その罠がすぐそこまで迫っている。
麻中と一体化しているウルトラマンは
-
ギンガ
-
ビクトリー
-
X
-
オーブ
-
ジード
-
ロッソ
-
ブル
-
タイガ
-
ゼット
-
トリガー
-
デッカー