セレビロという存在を認知した麻中。
だからこそ、彼は、その事をすぐにでも知らせた。
結果的に言えば。
「えっと、麻中、そこにいる人は?」
「お前が教えて貰いたいと言った人だろ」
「この姿では初めましてかな。
ヒビノミライだ、よろしくね」
今回の騒動に対して警戒を高めた光の国は、麻中の元に、ウルトラマンメビウスこと、ヒビノミライを派遣してくれた。
セレブロが取り憑いた際の精神状態の変化は既に観測済みであった為、何かあれば、すぐに対応できるようになっている。
だからこそ、それらはメビウスに任せる事にしていた。
「すいません、わざわざ来て貰って」
「別に構わないよ。
何よりも、セレブロはこれまで多くの宇宙を破壊してきた存在だ。
さらには、Zも1度はセレブロに精神が乗っ取られている。
警戒をしなくてはいけない相手だ」
その言葉と共に頷きながらも、ディメンションナイザーに反応があった。
「ここは僕に任せて、麻中は」
「分かりました!」
その言葉と共にすぐに戦いの舞台へと向かった。
そこには既に巨大な影が2つあり、そのままディメンションナイザーを構える。
『ディメンションロード! ウルトラマンジード!』
その音声が鳴り響くと同時に現れたジードは、そのまま正面にいる2体の怪獣に目を向ける。
一体は、その名は悪魔の名を意味をする宇宙悪魔ベルゼブ。
そして、そのベルゼブに操られている怪獣であるクグツツインテールがいた。
ベルゼブは、そのままジードに向けて、襲わせるようにクグツツインテールに指示を送る。
そのままクグツツインテールが、真っ直ぐとジードに向かって襲い掛かる。
それに対して、構える。
アクロスマッシャーへと変身している影響もあり、その手をゆっくりと構える。
それと共に、襲い掛かってきたクグツツインテールから放たれる鞭に対して、ジードは受け流す。
「ふっ!」
そして、そのままジードはクグツツインテールに向けて、両手を向ける。
「スマッシュムーンヒーリング」
その言葉と共にクグツツインテールに向けて放たれた光の粒子。
それは、ベルゼブによって操られたクグツツインテールの毒を消し去り、浄化させる。
だが、それだけでは終わらない。
続けて、ジードはそのまま、流れるような動きと同時に、ベルゼブに目を向ける。
「アトモスインパクト!」
そのまま、ジードは、真っ直ぐとベルゼブに向けて、光輪状の波動光線
を放つ。
それが直撃した瞬間、爆発が起きる。
「よし……これで」
しかし、そう思った時だった。
「ふん!」
煙の中から聞こえてきた声。
それは、操られていたクグツツインテールに向けて放たれていた。
同時にクグツツインテールは、そのまま爆散すると共に、消え去った。
「「なっ」」
状況について来れない麻中とジードは驚きに目を向けている間にも、それを行った人物へと目を向ける。
すぐにその場から離れようとした様子を見ると共に、麻中はすぐにその後を追う。
だが、追いついた先には既に、それを行った人物は姿を消していた。
「どこに……」
そう思いながら辺りを見渡そうとした時だった。
僅かに見えた魔方陣。
それが、麻中の視界に入った。
「魔方陣?
あの形は一体?」
疑問に思う麻中。
そんな麻中の疑問を余所に、魔方陣を通り抜けた先にいたセレブロは、手元にあるメダルを確認する。
それは、先程、殺したツインテール。
そしてそれ以外にもバキシムとアストロモンスのメダルがあった。
「材料は既に揃った。
舞台も揃った。
あとは、お前達の絶望する時だ」
そう、気味の悪い笑みを浮かべるのだった。
麻中と一体化しているウルトラマンは
-
ギンガ
-
ビクトリー
-
X
-
オーブ
-
ジード
-
ロッソ
-
ブル
-
タイガ
-
ゼット
-
トリガー
-
デッカー