ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

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ウルトラマンとは

ロスヴァイセとの再開した麻中。

 

そのまま麻中に興味を抱いたオーディンによって、そのままアザゼルやリアスと合流する事になった。

 

「それにしても、光の巨人を召喚するとはな。

ほほっ、これは面白いのぅ」

 

そう言いながらも、オーディンの目は興味深そうだった。

 

「・・・俺、なんかした?」

 

「あぁ、もぅオーディン様!

麻中君に失礼ですよ、巨人は巨人でも関係ないのですから」

 

「分かっているんだがのぅ」

 

そう言いながら、オーディンは笑みを浮かべながら言う。

 

「儂としてはおっぱいバブの次に光の巨人がどのような存在か気になっていたからのぅ」

 

「もう!オーディン様はもっと北欧の主神としての威厳を持ってください!ましてや他勢力の皆様方の胸を卑猥な目つきで見渡すなどと北欧全体の品位が疑われます!!」

 

「全くお主は固いのう。これだけ別嬪さんが揃っておるのに胸の一つも見なければ逆に失礼というものじゃぞ?っと、そう言えばコヤツの事はまだ紹介しておらんかったの。儂のお付きで彼氏いない歴=年齢の生娘ヴァルキリーのロスヴァイセじゃ」

 

酷い紹介に麻中達は思わず呆れてしまう。

 

ロスヴァイセさんも自らの仕える主神の紹介に半分涙目になってしまっている

 

「き・・・生娘なのは関係無いじゃないですかオーディン様!わ・・・私だって好きで彼氏いない訳じゃないんですよ!?」

 

喰って掛かるロスヴァイセさんだがオーディンは髭を擦りながら諭すように言う

 

「しかしのう、ロスヴァイセや。英雄の恋人の役割も持つヴァルキリーが彼氏の一人も出来んのは問題じゃろう?そんなだからヴァルハラのヴァルキリー部署で職場の隅におったのじゃろ?折角器量は良い上に若いんじゃからもっとがっつかんかい」

 

「そんな事おっしゃられても最近はもう勇者や英雄の魂なんて殆どいないじゃないですかぁ!!そうですよ!どうせ私は仕事が出来ない女ですよ!どうせ私はこの先も一生処女やってくんですよ!うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

主神に直接『仕事が出来ない』に等しい事を言われたロスヴァイセは泣き崩れて蹲ってしまう

 

「あの、ロスヴァイセさん。

そんなに落ち込まないでくださいよ。

ロスヴァイセさんだったら、良い人はきっといますから」

 

「あっ麻中さぁん」

 

それに対して、僅かに泣き止むロスヴァイセ。

 

「あの、質問ですが、麻中さんに、彼女は」

 

「彼女?」

 

その言葉に対して、麻中は

 

「いないよ」

 

即答した。

 

「「・・・・」」

 

それに対して、ゼノヴィアと新条は冷たい目で見る。

 

実際に、麻中の中では、2人は良き友人だと思っている程度。

 

それと共にロスヴァイセは。

 

「よしっ」

 

ガッツポーズをしていた。

 

「まぁまぁ、それよりもお主の光の巨人、ウルトラマンじゃったか?

そいつらは、結局何者なんじゃ?」

 

「俺達は宇宙人だと聞いたけどな」

 

「うぅん」

 

だが、それに対して、麻中は首を傾げる。

 

「えっ、何、その悩み方」

 

「ウルトラマンにも色々あるからなぁ」

 

「それって、どういう」

 

そんな事を言っている時だった。

 

辺り一面に広がる気配。

 

それと共に麻中は感じた気配と共に、外に出る。

 

「あれは」

 

同時に、外を見ると、そこに立っていた二体の存在に、驚きを隠せない兵藤達。

 

「うっウルトラマンなのか」

 

そこに現れたのは2体のウルトラマン。

 

1人は、赤い大地の巨人であるウルトラマンガイア。

 

もう1人は赤いストロングタイプへと変身しているウルトラマンダイナ。

 

2人のウルトラマンが、その姿を現していた。

 

それに驚きを隠せない中で、麻中だけは違った。

 

「本当に、悪趣味な事をしてくれるな、アブソリューティアン」

 

「麻中」

 

同時に、麻中はすぐにディメンションナイザーを構える。

 

同時に2人のウルトラマンは、真っ直ぐとこちらに向けて、攻撃を仕掛けようとした。

 

「なっ」

 

「ご唱和ください!我らの名を!ウルトラマンZ」

 

『ディメンションロード!ウルトラマンZ!アルファエッジ!』

 

鳴り響く音声と共に、襲い掛かる二体のウルトラマンに対して、ウルトラマンZはそのままディメンションナイザーから飛び出し、蹴り上げる。

 

同時に、構える。

 

「麻中、これは一体」

 

「少し黙っていろ」

 

そう言いながら、麻中は、そのまま集中する。

 

その様子を、オーディンは見つめる。

 

「ほぅ、あの少年とウルトラマンが繋がっているのか」

 

その最中、攻撃が始まる。

 

ダイナは、そのままZに向かって、チョップを繰り出す。

 

それに対して、Zは素早く受け止めると同時に蹴り上げる。

 

それに対して、ガイアはエネルギー弾を放つ。

 

しかし、Zは頭部のトサカの横にあるスラッガー状の部位から三日月状の光刃を造り出し、その攻撃を受け止める。

 

「さっさと、その化けの皮を剥がせ!!」

 

そのままヌンチャクのように操り、2人のウルトラマンに向けて放つ。

 

その一撃を受け止め、2人のウルトラマン達の顔に変化する。

 

「なっ、なんだよあれは」

 

そこからはみ出たのは奇妙な物だった。

 

それが、一体何なのか、兵藤達は分からない。

 

だが、それがバレると同時に、2体のウルトラマンの姿が変わる。

 

ウルトラマンガイアだった巨人は全身の金属片が特徴的な金属生命体であるミーモス。

 

もう一体のウルトラマンダイナだった巨人は、内側から造り変わるようにゼルガノイドへと変わる。

 

「ウルトラマンじゃない」

 

「あいつらは、かつてウルトラマンの力やデータを悪用して、その姿を使った奴らだ。

まさか、こうして出会うとはな」

 

「麻中、お前、よく正体が分かったな」

 

「そんなの、目を見れば一発だ」

 

「そっそうなのか」

 

そうしている間にもミーモスはうなり声を上げる。

 

それがさらなる追撃だと思い、Zは構える。

 

実際にミーモスは、その姿を無数のブーメランとなって、別れる。

 

すぐに構えるZだったが、ミーモスが向かったのは、Zではなくゼルガノイドだった。

 

「何を」

 

「なっ」

 

同時に、その光景に驚きを隠せなかった。

 

金属生命体とスフィア。

 

二体の偽ウルトラマン達が融合し、誕生したその姿。

 

それは、まるでウルトラマンZの形態の一つであるガンマフューチャーを沸騰させながらも、歪な姿をした存在だった。

 

「ガンマフューチャーの真似という訳か」

 

そう、新たな偽ウルトラマンZは、そのまま構える。

 

『これは気合いを入れるぞ!』

 

ウルトラマンZの声と共に頷くと同時に、その手にウルトラZランサーを構える。

 

それに対して、偽ウルトラマンZもまた、自身の金属パーツでウルトラZランサーを造り出し、構える。

 

同時に、真っ正面から戦う。

 

本来、ガンマフューチャーは、超能力特化の能力の為、身体能力はウルトラマンZの中でも最も低い。

 

だが、偽ウルトラマンZはあくまでもガンマフューチャーの姿を摸しているだけ。

 

さらには、偽ウルトラマンZの融合元となったゼルガノイドは、元々はイーヴィルティガも含む以前発見された古代の巨人像の破片から建造された石像に、無理やり連れてこられたウルトラマンダイナこと、アスカの光エネルギーを光エネルギー照射装置で照射して完成した人造ウルトラマン。

 

さらにはミーモスもまたウルトラマンガイアやウルトラマンアグルのデータを元に造り出された金属生命体。

 

その為、ガンマフューチャーと同じ条件ではあるが、元々身体能力は高い部類である。

 

さらには、現在、目の前にいるウルトラマンZの戦い方も吸収し、その脅威はさらに高まっていく。

 

「まさか、こんな奴らが、まだ」

 

それに対して兵藤は思わず呟く。

 

このままでは負ける。

 

そう思った時だった。

 

『なかなかに面白そうじゃないか』

 

聞こえた声。

 

それは、鋭い声だった。

 

その声の主を、兵藤達は探る。

 

そうしている間にも、偽ウルトラマンZがウルトラマンZのウルトラZランサーを飛ばす。

 

それによって、危機的状況に陥った。

 

「ウルトラマン!」

 

そう叫んだ時だった。

 

偽ウルトラマンZの前に現れた影。

 

それは、まさに闇、そのものだった。

 

「あれは」

 

「ベリアロク」

 

その正体を、麻中は知っていた。

 

「あれは、ウルトラマンなのか?

いや、剣なのか」

 

それを見た兵藤の表情は微妙だった。

 

なぜならば、ウルトラマンの生首からそのまま剣が生えたような見た目だからだ。

 

しかし、それに反して、木場は目を見開く。

 

「確かに見た目は可笑しい。

けど、ここまでとんでもない存在だなんて」

 

「えっ、そこまでなのか」

 

木場の言葉に、思わず兵藤は聞く。

 

「ほぅ、なかなかに面白い剣じゃな、あれは」

 

そう言いながらオーディンもまた笑みを浮かべる。

 

『ベリアロク!お前、前回なんで来なかったんだ』

 

『そんなの決まっているだろ。

あいつは、既に斬った事がある。

ならば、用はない』

 

それは、前回のファイブキング戦での事。

 

本来ならば、デルタライズクローの時に一緒に現れるはずだったベリアロク。

 

だが、ファイブキングとは既に戦っていた為、興味を示さなかったベリアロクは、召喚を拒否した。

 

だが、今回の偽ウルトラマンZに対しては

 

『今回は、なかなかに面白そうじゃないか』

 

『お前なぁ、とにかく、麻中!』

 

「あぁ、新条!」

 

「あぁ、もぅ分かっているよ!」

 

そう言いながら、新条もすぐに近づく。

 

「これって」

 

「あぁ、あのウルトラマンの最強の姿だ」

 

それを既に知っているアザゼルは笑みを浮かべる。

 

「「闇を飲み込め!黄金の嵐!」」

 

その言葉が、2人が重なると同時に、そのままディメンションナイザーとダークディメンションナイザーを上に翳す。

 

「「ウルトラマンZ!!」」

 

『トゥルーディメンションロード!ウルトラマンZ!デルタライズクロー!』

 

その瞬間、麻中を中心に黄金の嵐が吹く。

 

そして、ウルトラマンZの姿もまた、アルファエッジからデルタライズクローへと変わる。

 

光と闇。

 

二つの巨大な力が合わさったその姿に、その場にいた全員が驚く。

 

「まさか、魔剣を使うウルトラマンがいるなんて」

 

そうしている間にも、偽ウルトラマンZもまた構える。

 

ウルトラZランサーは、そのままベリアロクを模した形へとなろうとした。

 

だが

 

『俺様で、俺様に挑もうとするか、面白い!

やってみろ!!』

 

それに対して、ベリアロクの言葉に合わせるようにウルトラマンZは斬り上げる。

 

すると、ベリアロクを模した武器は簡単に切り裂く事ができた。

 

それに、驚きを隠せない偽ウルトラマンZ。

 

『ちっ、つまらん!

さっさと、倒すぞ!!』

 

「おぉ!!」

 

そのまま、ベリアロクを構える。

 

「そっちばかり喰らってないで、こっちも喰らわせて貰うぞ!」

 

そのままベリアロクの口が大きく開く。

 

「「「「「デスシウムファング!!」」」」」

 

それと共にベリアルの頭部の形をした黒いオーラが、そのまま偽ウルトラマンZをそのまま呑み込む。

 

同時にそのオーラの中で、偽ウルトラマンZは爆散する。

 

「光と闇も同時に使いこなすか。

さて、ウルトラマンとは一体どのような存在か、気になるなぁ」

 

そう、オーディンは笑みを浮かべる。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー

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