彼女だと思われた人物に殺されてしまった兵藤。
彼は、偶然持っていた悪魔の契約書によって、呼び出したリアス・グレモリーによって、悪魔へと転生する事で、なんとか生き残る事ができた。
だが、彼が想像していたよりも大変な悪魔の生活に、少し困り果てていた朝の登校の時。
彼は偶然にもシスターであるアーシア・アルジェントと出会ってしまう。
どうやら、彼女は、教会へと向かう予定であるらしいが。
「でも、教会って、どこに」
「どうかした?」
そう悩んでいた時に、後ろから声が聞こえる。
思わず、驚いて、後ろを振り返ると。
「お前、確か麻中」
それは、クラスメイトであり、あまり影が薄いお人好しで有名だった麻中だった。
「あぁ、いや、実は教会へ行く方法が分からないらしくって」
「……教会だったら、こっちだけど、着いてくる?」
「知っているのか?」
「道案内をしていたら、覚えた」
「あぁ」
よく人助けをしている所を見かけている事もあって、一誠は納得する。
「そっちの君は」
「あっ、私、アーシア・アルジェントと申します!」
「んっ、外国人だったのか」
「はい、あっ」
そうしていると、アーシアは何かに気づいた様子で、公園に向かう。
そこには、丁度転んで怪我をして泣いている男の子がいた。
すぐに駆け寄ると共にアーシアはそのまま手を翳すと、緑色の光が放たれる。
すると、そのまま怪我は無くなった。
「もしかして、あれは」
それに対して、一誠は思わず目を見開く。
そこから考えると、裏の世界の関係者。
察すると同時に、関係者ではない麻中の事が気になっていたが、特に驚いた様子はなかった。
それに疑問に思っている間に、アーシアが戻ってくる。
「えっと、それでは、お願いできますか」
「あっあぁ」
それに対して、動揺している一誠を余所に、3人は歩く。
道中で、先程の出来事に関して、気になっていた一誠。
自身の左腕に反応した力の持ち主であるアーシアとそれを見たのに特に気にした様子を見せない麻中。
「なぁ、さっきのは」
「んっ?」
そんな疑問を思っている時だった。
麻中が何か気になったように、周りを見る。
「どうしたんだ?」
「走れるか」
「どうしたんだよ、いきなり」
「良いから」
それが何を意味をするのか、分からずに困惑を余所に
『モンスロード! バルタン星人!』
「っ!」
聞こえた音。
それは、一誠は聞き覚えがあり、周りを見る。
だが、どこにも巨大な影はなかった。
しかし、確かに聞いた音に対して、警戒している時だった。
「しゅっ」
麻中が、蹴り上げた。
その動作が何を意味するのか、困惑している間に、その蹴った存在の正体を知る。
それは、まるでセミに似た顔を持ち、ザリガニを思わせる大きいハサミ状の手をしている。
「あいつはっ」
先程の聞こえた音から考えても、おそらくはバルタン星人。
そう察した一誠はすぐに構える。
「とにかく、走れ」
「けどっ」
「ここで全員で逃げても、多分、あいつは簡単に追ってくる」
そんな言葉を余所に、バルタン星人は、その鋏を振り下ろす。
だが、それに対して身体を軽く避け、麻中はそのまま正拳突きを放つ。
「お前、それは一体」
「通信教育で習った宇宙拳法」
「宇宙拳法って、なんだよ!」
思わず突っ込みたくなるが、そんな一誠の言葉を余所にバルタン星人からの攻撃に対して、麻中は冷静に避けていた。
明らかに人間である為、その身体能力は一誠よりも低いはずだが冷静に、攻撃を受け流していく。
「さっさと、行け!」
普段では、決して出ない大声で言われて、一誠は悔しそうな思いと共に、アーシアを連れて逃げる。
「兵藤さん」
「分かっているっ、けど今はっ」
逃げる事を先決。
今の自分では何も役に立たない。
そう悔しい思いと共に逃げる。
そんな悔しい思いをしながら、一分は逃げただろうが。
まるで、出口が見えない空間の中で、不安な思いがある。
「なんとか、助けを呼ばないと、麻中が」
だが、そんな言葉と共に聞こえた音。
不気味な声と共に、見れば、そこには、簡単に一誠達を踏み潰せる程の巨大になっているバルタン星人が迫っている。
「なっ」
それを意味するのは、足止めをしていた麻中の身が危険だと言う事。
しかし、そんな思いを余所に、バルタン星人は、その鋏を真っ直ぐと一誠に向けていた。絶体絶命。
その時だった。
『ディメンションロード! ウルトラマンダイナ!』
その音声と共に、見上げた先。
そこに立っていたのは、1人の巨人、ウルトラマンダイナが降り立った。
「この前とは違う巨人」
そう、ウルトラマンダイナの姿を見ながら、呟いた一誠達を守るように、ウルトラマンダイナは目の前にいるバルタン星人と向き合う。
バルタン星人は、その特徴的な鋏を、真っ直ぐとウルトラマンダイナに向けて開く。
それと共に、開かれた鋏から白色破壊光線を真っ直ぐとウルトラマンダイナに向けて放つ。
それを正面から受けてもなお、怯む事無く、逆にバルタン星人に掴みかかる。
そのまま振り回し、投げ飛ばす。
そして、地面に叩きつけられたバルタン星人に対して、今度は光弾を放った。
だが、それは避けられる。
バルタン星人はそのまま飛び上がり、上空へと逃げていく。
それを追いかけるように、ウルトラマンダイナも空へと飛ぶ。
しかし、その先には既にバルタン星人はいなかった。
「っ!」
瞬時に周りを見渡すウルトラマンダイナ。
「後ろだっ!」
そう、一誠の声が聞こえた瞬間、ウルトラマンダイナは後ろを振り返る。
すると、そこには既に攻撃体勢に入っているバルタン星人がいた。
そのまま鋏を開き、そこから破壊光線を放つ。
それに対して、ウルトラマンダイナはなんとか空中で体勢を整えながら、空を飛ぶ。
追撃するように、バルタン星人は口から白色破壊光線を放ち続ける。
しかし、それを躱していく。
だが、一誠は、目の前の出来事に驚く事になった。
「なっ」
それは、バルタン星人が分身した。
その数は3体。
3体のバルタン星人は、一斉にウルトラマンダイナに向かって白色破壊光線を放っていく。
その光景を見て、思わず一誠達は目を見開いた。
「あれじゃあ避けきれない……!」
まさに絶体絶命の状況。
そう思えた時だった。
ウルトラマンダイナは、その両手をクロスさせる。
それが何を意味するのか。
すぐに分かった。
なんと、ウルトラマンダイナの身体の色が変わった。
それは赤と青の2色から、青一色の姿だった。
それと同時に、ウルトラマンダイナに向けて放たれた光線を、全て受け止める。
それだけではなかった。
受け止めた光線を、ダイナの体色と同じ青い光に変えると共に、分身しているバルタン星人に向けて放ったのだ。
青色の破壊光線を受けた分身のバルタン星人は吹き飛ばされる。
「なんて威力なんだ……」
そんな一誠の言葉通り、バルタン星人は全てを吹き飛ばしていた。
それと共に、戦いが終わった事を意味する。
「終わったのか」
そう、安堵すると共に。
「そう言えば、麻中はっ」
「無事だった」
「きゃ!」
そう、思っていた時。
後ろから声をかけられ、思わず、その場で振り向く。
そこには、多少ボロボロになっているが、無事な様子の麻中の姿だった。
「お前、無事だったのか」
「あぁ、ウルトラマンダイナが助けてくれたから」
「そっか、ウルトラマンダイナが」
それと共に安堵しながら言う。
「とりあえず、教会まで案内するよ。
その後は、学校に行かないと、遅刻する」
「いや、こんな時まで、あぁもぅ」
そうマイペースな様子である麻中と共に一誠とアーシアはそのまま教会へと向かう。
そうして、無事に送り届けた後、その出来事をすぐに部長であるリアス・グレモリーに報告する。
「なるほど、まさか2度も怪獣騒動に巻き込まれるなんてね」
「えぇ、けど、ウルトラマンダイナって言う巨人が助けてくれたおかげですよ」
そう苦笑いをする一誠を余所に、リアスは、とある疑問をぶつける。
「イッセー、その時、麻中君は何か、驚いた様子とかなかったかしら」
「驚いた様子?
いや、特には」
それまでの様子を見る限りでも、麻中は常に冷静な態度だった。
しかし、リアスはそれこそが可笑しな点だと気づいていた。
「まずは、そのアーシアという子の力を見ても違和感を感じなかった事もそうだけど、そんな通信教育程度で、怪獣を相手に善戦するのも可笑しいわ」
「いや、まぁ」
それは確かに可笑しな話だと分かる。
しかし、それでも
「何よりも、アーシアという子。
おそらくは海外から来て、日本語も話せていないと思うわ。
なのに、なんで、麻中君は、普通に会話をしていたの。
違和感なく」
「えっ、それは」
その考えと共に、振り返れば、麻中には怪しい行動はあった。
しかし、それが何を意味するのか
未だに分からない事が多すぎた。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー