先日のロキとの戦い。
そのロキとの戦いでは、麻中は目の前でロキがモンスライブしていたイズマエルとの戦いに集中していた為、気づかなかった。
その時には、ロキが放ったフェンリルと戦っていたが、ヴァーリが率いる勢力が助太刀し、無事に終えた。
そして、ロキに対抗する為に、一時的にヴァーリと手を組む事になった。
現在、次に起きるロキとの戦いに備えていた。
「にゃははは、まさか、こうも早く再会できるとは思わなかったにゃ」
そう言いながら、黒歌は変わらず麻中に抱き締めている状態で見ていた。
「あの黒猫が、こんな感じになるとは。
というよりも、着物猫耳って、キャラ濃すぎるよ」
新条はそう呟きながら、頭を抱えている状態でいた。
しかし、そんなカオスの状況の中でも、麻中は特に変わらない状態でいた。
いや、彼の脳裏にあるのはチブルスパークの事だった。
「なっなぁ、麻中」
「なんだ?」
「あのロキが使っていたチブルスパークだったか?
あれは一体何なんだ?」
「あの時に言った言葉のままだ」
「そのままの意味って、まさか造った奴がいるのか」
「まぁ、宇宙人で、チブル星人エクセラーという奴が造り出した」
「なんというか、最近は宇宙人と聞いても驚かなくなったぞ」
そう、ゼノヴィアは自然と納得する中で。
「それにしても、麻中は恋愛に関してはどう考えているんだ」
「恋愛と言われてもな。
その辺りが親愛や友情や愛情との違いがよく分からないからなぁ。
というよりも、なぜ、そんな事を聞くんだ?」
「いや、少し気になったから」
それと共にゼノヴィアの質問を聞いて、新条は何かを察したように頷く。
「あぁ、なるほど。
こいつの鈍感は、主にウルトラマンのせいという訳か」
「なぜ、そこでウルトラマンに?」
それに対して、麻中は首を傾げる。
麻中にとって、生活のほとんどがウルトラマンと共に過ごしていた。
その中で、麻中と関わりのあるウルトラマンの中で女性なのはグリージョのみ。
その事も影響しているのか、彼は、そのような恋愛感情があまり興味はなかった。
むしろ、目の前にいるウルトラマン達と共にいる事を第一目標にしている為、それらは分からない状態である。
「・・・麻中って、もしかしたらウルトラマンの中ではジードに一番似ているかもね」
「なんで、そこでジードさんが?」
麻中は思わず首を傾げる。
そんな最中、アザゼルは、ビートスターライザーを見ていた。
「にしても、わざわざ俺に渡すか、これを」
そう言いながら、目の前にいるヴァーリに尋ねる。
「俺としては、それで召喚されるロボットは中々に歯応えがあって、面白いからな。
出来れば、黒歌の奴に返して欲しいが、しばらくは麻中の奴にべったりの状態が続くだろうからな」
「ふぅん、そうかい。
まぁ、こちらとしても、決戦までに少しな」
そう言いながらアザゼルはビートスターライザーを通じて、とある物を造り出した。
それは、ウルトラマンXのサイバーカードとウルトラマントリガーのGUTSハイパーキーの二つだった。
「これらと俺の研究を組み合わせて、少し切札を造らせて貰うぜ」
「造るって、何を?」
「何、完成してからの楽しみだ」
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー