「はぁ」
修学旅行。
学生にとっては一大イベント。
そんなイベントの最中、麻中はため息を吐いている。
「麻中が、あそこまでため息を吐くとは、やはり先日の出来事か?」
「あぁ、デビルスプリンターね。
確かに厄介だからね」
そうしながら、修学旅行の目的地である京都に辿り着き、観光へと向かおうとしていた。。
思い詰めている様子に対して、新条達はどうするべきか悩み、首を傾げる。
「このままじゃ、リフレッシュできないし、何か手は無いのかなぁ」
そんな悩む麻中を見つめる中で、ふと足が止まる。
「んっ、麻中、どうしたんだ?」
疑問に思い、ゼノヴィアが聞いてくる。
すると、何かに耳を澄ませているのに気づく。
「何か聞こえるのか?」
「んっ?」
それと共に新条もまた、耳を傾ける。
「何かの音色?」
「なんだろう、この音色はって、麻中!」
そう疑問に思っている間にも、麻中はすぐに飛び出した。
その行動にはその場にいたほとんどが疑問に思った。
同時に、その真意に気づいた新条は目を見開く。
「あっあぁ!!もしかして!!」
新条もまた、その音色の正体に気づいた。
耳に残る音色。
それと共に新条も飛び出す。
「おっおい、新条!
あぁもぅ」
そうしている間にも、すぐに兵藤達も飛び出す。
幸い、既に自由行動という事で、問題なく飛び出す事ができた。
そうして、麻中が向かった先。
そこにいたのは、一人の青年だった。
レザージャケットに中折れ帽を被った姿が特徴的であり、その手にはハーモニカがあった。
それを演奏しているのが、兵藤達はすぐに分かった。
「えっと、あの人は」
「嘘、本当に」
その人物を見た瞬間、新条は目を見開き、驚きを隠せなかった。
「新条、知っているのか?」
「知っていると言ったら、知っている。
というよりも、皆も、知っているよ」
「えっ、まさか」
その言葉に、兵藤達はすぐに目を向ける。
「こうやって、会うのは、久し振りだな、麻中」
「お久しぶりです、ガイさん!」
そのガイという名前に、兵藤達は聞き覚えがあった。
同時に、すぐに思い出す。
「もしかして、ウルトラマンオーブ!」
それと共に、兵藤はすぐに叫ぶ。
「んっ、俺の事を知っているのか?
って、よく見たら、お前達はあの時の子達か」
「はっはい!
えぇ、マジで」
それと共に思わず緊張してしまい、そのまま固まる。
「ガイさんは、なんでこの地球に?」
「お前も知っているだろ、この地球でデビルスプリンターが出た事を。
俺はそれの回収の為に来た」
「そうだったんですか。
だったら、俺も「あぁ、大丈夫だ」えっと」
「お前は今は修学旅行中だろ。
それに、今のお前には、必要な時間だろ」
「俺に必要な時間」
その言葉に、麻中は、何も言えなかった。
「そうすれば、使えるはずだ」
その言葉の意味を知る為に、麻中はガイの後ろ姿を見つめる。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー