文化祭が近づいている。
それは、ある意味、麻中にとってはまさに決戦の日が近づいている事を理解させる。
アブソリューティアンの巫女。
その存在が、何を企んでいるのか。
それを知る為の日。
だが、そんな麻中の思いとは別に、怪獣達の襲撃は未だに終わりを迎えない。
『ディメンションロード! ウルトラマンガイア!』
ウルトラマンガイアが、地上に降り立つと同時に、眼前にいる敵を見つめる。
骨と筋肉が逆転した様な姿に扇の様に発達した左腕が特徴的な存在である、デスレムがガイアを見つめる。
「ほぅ、別の次元のウルトラマンか、さて、貴様はどのような戦いをするのか、楽しませて貰うぞ!」
デスレムは、その一言を言うと共に、左腕を真っ直ぐと構える。
それに対して、ガイアが一瞬、構える。
同時に空に変化が起きた。
それに気づき、ガイアが見つめた先は、空間が歪んでいた。
何かが来ると警戒したガイアの答えは、すぐに分かった。
歪んだ空間から現れたのは火球だった。
それも一つだけではなく、複数。
真っ直ぐと襲い掛かる火球に対して、ガイアはすぐにその場で避ける。
それと同時に先程までガイアがいた場所には、火球が爆発し、大きな穴が出来ていた。
一軒家を一つ、軽くできる程の大きさが、火球の威力の高さを分からせる。
それと同時に見上げた先には、未だに火球が襲い掛かってくる。
すぐに避けようとしたガイアだが、火球の狙いはガイアではなかった。
「くくくっ」
『まさかっ!』
ガイアはすぐに走り出した。
火球が向かった先には、麻中が立っていたからだ。
ガイアはすぐに麻中の前に立つと同時に、両手を広げて、赤いエネルギーシールドを形成する。
円形に回るそのシールドは、襲い掛かる火球からガイアと麻中から守る。しかし、数発を防ぐも限界があり、何発もの火球を防ぎきれず、爆発する。
爆煙に包まれた中で、ガイアは両腕で顔を守る様にして耐えている。
その隙を狙っていたかのように、煙の中から一筋の光が飛んでくる。
それはガイアの首に、デスレムの左腕によって掴まれる。
そして、そのまま地面へと叩きつけられた。
地面にクレーターが出来る程の衝撃を受け、ガイアの動きが止まる。
「ふんっ!」
デスレムはそのままガイアを蹴り飛ばす。
地面に大きく転がりながら、建物を壊していく。
そして、転がった先に向けて、デスレムは再び火球が放たれる。
「くそっ」
ガイアは何とか立ち上がろうとするが、ダメージが大きく上手く立ち上がる事が出来ない。
その間にも迫る火球を見て、ガイアが立ち上がる。
それと同時に 両手を縦に大きく広げて光球を作り出す。
そのまま、ガイアは降り注ごうとする火球に向けて、放った。
「その程度の攻撃で、何がっなぁ!?」
光球は、そのまま火球を通り過ぎ、上空で弾け飛ぶ。
それと共に降り注いだのは、水だった。
「どうなっているっ、貴様っ何を!」
『アグルの力を借りた』
それは、ガイアに宿る大地の力、そしてもう一つ。
アグルの海の力が備わっている。
その海の力を使い、作りだした光球。
それを、空で弾け飛ばす事によって、一時的に雨を降らせる。
普通の雨ならば、その火球を消す事はできない。
だが、アグルの海の力が備わったその雨は、デスレムの火球を簡単に消す事ができた。
「ウルトラマンがぁ!!」
そう、デスレムが叫んでいる間に、既にガイアは次の動きに移っていた。
ウルトラマンガイアが自身とアグルの光の力を最大に解放しヴァージョンアップした最強の形態、スプリーム・ヴァージョンに変わっていた。
メインカラーに青が加わったほか、赤や黒部分の面積も増し、何よりも傍目にも分かりやすい特徴として、体格が驚くほどマッチョになっていた。
そんなガイアに対して、デスレムはすぐに反撃に移る。
右手から放つ熱線、左手からは炎を纏った爪による斬撃。
どちらも直撃すれば大ダメージを受ける事になるが、その分威力も高い。
しかし、ガイアは、その左手を掴む。
それと共に、背負い投げを繰り出す。
地面に叩きつけられたデスレムだったが、すぐに立ち上がり、拳を放つ。
それに対して、ガイアはデスレムの拳を受け流しつつ、デスレムの胴体を掴み、そのまま持ち上げる。
そのまま、一本背負いで地面へと叩きつける。
だが、それで終わりではない。
起き上がると同時に殴りかかるデスレムに対し、そのままデスレムの頭を抱えたまま、宙に飛び、そこから勢いよく後頭部を叩きつけたのだ。
これは、プロレスで言うところのブレーンバスターだ。
それによって、完全に倒れ込んだデスレムに向けて、そのまま振り向きながら、大きく構える。
それと共に合掌するように構えながら、合掌した状態から右手を下にずらして生まれた隙間から発射する。
そうした光線を、真っ直ぐとデスレムは受け、そのまま爆散する。
それが、戦いの決着が終わると共に、ガイアはそのままディメンションナイザーへと戻す。
「お見事です、まさかここまでの力を発揮するとは」
「誰だ」
聞こえた声、同時に振り向くと、そこには黒いスーツの男性がいた。
どこにでもいる普通の人間。しかし、麻中は、その異常な気配に警戒する。
「警戒しなくても大丈夫です。私はあなたと戦うつもりは今はありません。戦うとしても、互いにフェアでなければ」
「……一体何者だ、お前は」
「そうですね、自己紹介からしないといけません。互いの事を知る為に」
それと共に笑みを浮かべながら、男は懐から名刺を取り出す。
「私の名はメフィラス。別の宇宙から来た存在であり、現在はアブソリューティアンに雇われ、とある役割に当てはめられた者です」
「メフィラス」
その名を聞くと、さらに警戒する。
ウルトラマンは数多くの敵と戦ってきた。
その中でもメフィラス星人は警戒すべき敵であるのは、間違いなかった。
「……それで、俺に何の用だ」
「何、個人的な興味があって、来たのです。ウルトラマンと同じ力を持ち始めた人間にね」
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー