駒王の学園祭が行われた。
その学園祭において、特に目立っている人物がいた。
駒王学園ではあまり見かけない部類の美人であり、学生服を身に纏っている。
その隣には男子がおり、美人と共にいる事で、デートをしている場面だと、本来だったら誰もが思う。
だが。
「麻中、凄い顔をしているな」
「あぁ、あんな顔の麻中初めてだ」
その人物とデートを行っている人物、麻中は、とても複雑そうな表情をしている。
「なんで、わざわざ学生服で来ているんだ」
「あら、その方が学園祭デートっぽくて、良いと思ったのよ。
それとも、嫌だったかしら」
「嫌に決まっているだろ」
そう、悪態をつきながらも、麻中は、デートを行っているアブソリューティアンの巫女に対して言う。
「あらあら、そんなに私は嫌われているようですね。これは悲しいわ」
「何が悲しいだ。何よりも、お前はこの世界の人達を襲っているだろ」
「この世界の人達ねぇ」
そう、麻中が告げる中で、アブソリューティアンの巫女はため息を吐く。
「あなたは、本当にそう思っているの」
「・・・どういう意味だ」
麻中は、すぐに問いかける。
「この世界、実は他の世界よりもかなり進歩が遅れているの。
それは知っているかしら」
「進歩が遅れているって、何を言っているんだ」
「あなたの知るウルトラマン達がいたどの地球もこの世界よりも多くの技術が進歩しているわ。だけど、この世界ではそれらがない。なぜだと思う?」
「なぜって、何も、そういう世界だからだろ」
「えぇ、そうわ、この世界には、怪獣や宇宙人ではない別の生命体が支配している。それが原因よ」
「・・・それって、まさか悪魔や堕天使の事を言っているんじゃないだろうな」
「その通りよ」
その言葉と共に、アブソリューティアンの巫女は告げる。
「私はね、とても嫌いなのよ。
天使も、堕天使も、悪魔も。
それ以外にも、多くの、この星の侵略者に対してね」
そう、本気の怒りを伝えるように言う。
それと共に、麻中は一つの結論が出たように、アブソリューティアンの巫女を見つめる。
「・・・お前、まさかノンマルトなのか」
「えぇ、そうよ」
麻中の、その一言に対してアブソリューティアンの巫女は頷く。
「そうは言っても、貴方達の知るノンマルトとは違い、元々海の底で暮らしていた種族である。
だからこそ、地上に住む人間と、海底に住むノンマルトは互いに交流をしながら、支え合っていた。
けど、もう数えるのが馬鹿馬鹿しい頃、侵略者が来たの」
「侵略者」
「えぇ、奴は神と名乗り、人間を捕らえた。
それから人間をベースに様々な種族を生み出した。
天使や悪魔などは、その神と名乗る存在が、自身に都合の良いように改造した存在なのよ」
「神がか」
「それによって、我々は海底に追いやられた。
その後、奴は自ら生み出した生命体によって、滅びた。
けど、奴が残した負の遺産でもある奴らは残っている」
それは心底に、憎しみを籠めるように言う。
「その事実を、タルタロス様が教えてくれた。
そして、私は、この地上を再び取り戻す為に活動している。
麻中君、これはいわば、地球を取り戻す為の戦いなのよ」
その言葉に対して、麻中は返答に困っていた。
「確かに、あんたの言う事も納得できるし、理解もできる。
けど、それであいつらに何の得があるんだ?」
「タルタロス様達が?それは私の仲間になってくれたら、教えてあげるわ、どうかしら?」
そう問いかける彼女に対して、麻中は。
「断る」
「断るの、さっきの話を聞いて」
その言葉に対して、彼女は驚く。
「確かに、侵略者から生み出された存在かもしれない。
けど、今は、この星の生きる者として、生きている」
「あいつらは人間を下等と思い、利用している。
家畜のようにね」
「そういう奴らもいる。けど、守ろうとする人達も必ずいる」
「そっ、甘い子ね。
ならば、少し戦わないとね」
その言葉と共に、彼女の言葉を合図に、学園が一瞬で金色の結界が張られる。
同時に、周りには生徒達がいなくなった。
「さぁ、始めましょう、麻中君。
地球人同士、どちらが正しいかを決める戦いをね」
麻中と一体化しているウルトラマンは
-
ギンガ
-
ビクトリー
-
X
-
オーブ
-
ジード
-
ロッソ
-
ブル
-
タイガ
-
ゼット
-
トリガー
-
デッカー