ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

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結界を張られると同時に、麻中の眼前に現れたのは、その存在は、まさに闇が一つの形になった存在。

 

禍々しいその存在の名はエンペラ星人。

 

太陽の消滅に伴い母星や同胞が滅び、その後闇の力を手にしたという過去から、光の戦士であるウルトラマンとは正反対の存在、もしくはもう一つの可能性であるといえる存在。

 

「負けられないよな、この戦いは」

 

その言葉と共に、手に持ったディメンションナイザーを構える。

 

『ディメンションロード!ウルトラマンネクサス!』

 

その音声と共に現れたのは、ウルトラマンネクサス。

 

それを眼前にいるエンペラ星人を見ながら、ネクサスは構える。

 

「こいつもまた、ウルトラマンか。

だが、この程度の奴に何ができるか」

 

その言葉と共にエンペラ星人は強力なサイコキネシスをネクサスに向けて放つ。

 

それに対して、ネクサスはその場を避けて、空中へと飛び上がることで回避した。

 

そしてそのまま空を蹴って加速し、接近戦を挑むために接近する。

 

だが、そんなネクサスに対して、エンペラ星人はその手を真っ直ぐと向けた。

 

それによって、再びサイコキネシスでネクサスを吹き飛ばす。

 

吹き飛ばされたネクサスは、そのまま森に突っ込むと共に木々をなぎ倒しながら地面へと叩きつけられた。

 

身体の節々に痛みを感じながらも、ネクサスはすぐに立ち上がる。

 

「ほぅ、まだ立ち向かうか」

 

そんなネクサスに対して、エンペラ星人は笑みを浮かべる。

 

「ぐっ」

「麻中、無事なのか」

 

聞こえた声、見ると、そこにはゼノヴィアがいた。

 

「ゼノヴィア、なんで、ここに?」

「これだけ騒ぎがあれば、気づくだろ。」

 

その言葉と共に、ゼノヴィアは、そのまま麻中を支える。

 

「あれは」

「エンペラ星人、最強の闇の皇帝だ」

「闇の皇帝、確かに禍々しいな、だが」

 

ネクサスは、そのまま真っ直ぐとエンペラ星人に向かって、走る。

 

それと共に、ネクサスの身体は赤く、肩には鎧の肩当てのような板状のパーツがある姿、ジェネッスに変わる。

 

ネクサスはジェネッスへと姿が変わると共にエンペラ星人に殴りかかる。

 

エンペラ星人は、そのまま変わらず、手で受け止める。

 

「ふむ、先程よりも力が上がったが、その程度」

 

そう言うと同時に、エンペラ星人はそのまま手に力を入れて、ネクサスをそのまま握り潰そうとする。

 

それに対して、ネクサスは右手を開いて、エンペラ星人の腕を掴んだ。

 

それにより、多少は動きが鈍くなるものの、それでもエンペラ星人は全力を出すほどでもない。

 

そもそも、例え腕を掴まれたところで、大して意味は無いのだ。

 

ただ単に、攻撃手段として邪魔なだけに過ぎない。

 

そんな考えの元、エンペラ星人はただ前へ進もうとするネクサスを押し出そうとする。

 

ネクサスは、未だに諦めない様子で、必死に耐えようとする。

 

しかし、エンペラ星人の力によって押し出されそうになる。

 

「ジュワァ!!」

 

それと共にネクサスは、エンペラ星人を蹴り上げて、そのまま後ろに大きく跳ぶ。

 

両腕を下方で交差させてからゆっくりと広げつつエネルギーを生み出し、両腕をL字に組んで放つ。

 

「ふんっ」

 

その光線を受けて、エンペラ星人は鼻息を鳴らす。

 

それは特に何も感じていないということだろう。

 

ネクサスも、それは承知の上だ。

 

それでも、ネクサスは諦める事なく、果敢に攻めていく。

 

「ぐっ」

 

そうして、麻中は、ネクサスからのダメージと共に吹き飛ぶ。

 

それはゼノヴィアも驚いたが、それを支えた人物が2人いた。

 

「いやぁ、なんだか、とんでもない事になっているにゃ」

「麻中さん、大丈夫ですか!」

 

そんな麻中を支えたのは、ロスヴァイセと黒歌だった。

 

「黒歌、なんでここに?」

「あれだけ、とんでもない気配があれば、すぐに気づくにゃ。

それよりも、勝てるのかにゃ」

「あぁ、いけるよ」

 

そんな中、不意にエンペラ星人は小さく声を漏らす。

 

そして、気付く。目の前にいるジェネッスが今までとは違う事に。

 

今のジェネッスは、エンペラ星人の記憶にある姿とは異なっている。

 

「ほぅ」

 

それは、先程まで赤い姿であるジュネッスから、ジュネッスブルーに変わっていた。

 

ジュネッスブルーに変わった事によって、俊敏な動きで前のめりに倒れるような体勢からの跳躍と、そこからの回し蹴りといったアクロバティックな技を使いこなすようになっていた。

 

さらに、空中に飛び上がりながら光弾を放ち、それを足場にして高速移動するなど、まさに縦横無尽の動きを見せていた。

 

しかし、それらを持ってしても、やはりエンペラ星人を倒す事は出来ない。

 

それどころか、徐々に追い詰められている状況だった。

 

そこに来て、ネクサスが放った掌底打ち。それによって、大きく後ろに吹き飛ばされる。

 

だが、それでもまるで何事もなかったように立つエンペラ星人。

 

その姿を見たネクサスは、拳を強く握りしめる。

 

「終わりだ」

 

その言葉と共に、エンペラ星人は、その手から赤黒い色の破壊光線を放つ。

 

放たれた破壊光線に対し、ネクサスは両手を前に突き出して受け止める。

 

だが、それでも威力を殺しきれず、後ろへと押される。

 

「麻中!!」

 

聞こえた声。

 

それと共に見つめれば、そこには新条がいた。

 

それだけではない。

 

兵藤を始め、オカルト研究部のメンバーが見えた。

 

「悪いな、隠すつもりだったけど、これだけ大きな騒ぎだったからな」

 

それに対して、アザゼルは思わず叫ぶ。

 

「そうか、けど、今は」

 

その声が、麻中を、ネクサスに力を与えた。

 

ネクサスはそのまま地面を踏み締めて押し返し、破壊光線を振り払った。

それと同時だった。

 

「なに」

 

ネクサスの姿は大きく変わっていた。それは、ネクサスの本来あるべき姿とも言える姿、ノアだった。

 

ウルトラマンネクサスの本来の姿であり、人々の絆によって誕生するウルトラマン。

 

その力は絶大であり、これまでの麻中だったら、いや、今の麻中1人の力では決してなる事ができない姿だった。

 

だが、これまでの彼が築いてきた絆によって、その姿をを誕生させた。

 

エンペラ星人はその変化を見て、警戒心を抱く。

 

そして、すぐさま攻撃を仕掛けようとするが、それよりも早くノアは駆け出す。

 

ノアの拳。

 

それは先程までのネクサスとは比べ物にならない程の威力であった。

 

その証拠にエンペラ星人の身体に明らかにダメージを蓄積させている事が分かった。

 

それにエンペラ星人も苛立ちを感じたのか、その口元には笑みが浮かんでいた。

 

ノアの攻撃が続く。

 

それに対して、エンペラ星人は両手で防ぎ、反撃を行う。

 

それを回避すると同時に、カウンターの蹴りを叩き込む。

 

しかし、その蹴りすらも受け止められてしまう。

 

そして、その状態で、エンペラ星人は強烈な頭突きを見舞う。

 

衝撃によって、怯んだ隙にエンペラ星人は腹に強力なパンチを打ち込んだ。

 

吹き飛ばされるノア。

 

すぐに空中で態勢を整えて着地した。

 

「ノアアァァ!!」

 

それと共にエンペラ星人は、先程と同じ光線を放とうとした。

 

それに対して、ノアもまた右手首に左拳を打ちつけるように腕を組み、放つ。

 

互いの光線が、真正面からぶつかりあった。

 

一瞬拮抗した後に、そのまま押し合いへと発展した。

 

やがて、ノアの光線が、エンペラ星人の光線を打ち破り、そのままエンペラ星人に激突する。

 

「また、破れるのか、人間と、異形達と、ウルトラマンの絆か」

 

それを最後にエンペラ星人は光の中に、消えていく。

 

「・・・エンペラ星人を倒すんだ。

これは、予想外だったね」

 

そう言いながら、アブソリューティアンの巫女は、そのまま見つめる。

 

「まさか、本当にいたとは」

「まぁね、けど、本当に厄介だね、ウルトラマンというのは。

だけど、私は諦めないよ、地球を取り戻す為にね」

「取り戻す?」

 

その言葉に、ゼノヴィア達は首を傾げる。

 

「・・・なぁ」

「なんだい?」

「お前の名前、結局なんだ」

「ふふっ、そうだね、エンペラ星人を倒した報酬だからね」

 

その言葉と共に

 

「ユメ。

それじゃね、麻中君」

 

その言葉と共にアブソリューティアンの巫女は、その姿を完全に消す。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー
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