ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

77 / 134
夢の中で

麻中は目を覚まさない。

 

その最中、戦いは最悪な方向へと進んでいた。

 

禍の団との戦いの最中、赤龍帝の兵藤一誠は行方不明に。

 

さらには、英雄派の魔獣創造によって、造り出された豪獣鬼と超獣鬼の軍勢、そしてトレギアが召喚する怪獣達によって、大きく劣勢を強いられている。

 

これまで、怪獣達に対抗していたウルトラマン達は、麻中が意識不明の為、駆けつける事ができなかった。

 

しかし、それでも、戦いを諦める者はいなかった。

 

「さて、量産に成功しているから、ある程度まではできるけど、やはり麻中のようにはいかないか」

 

そう言いながら、アザゼルは見つめる。

 

その先には、召喚された怪獣達に対抗するように立ち向かう戦士達がいた。

 

それは、アザゼルが麻中のディメンションナイザーを元に作りだした量産型ディメンションナイザー。

 

これによって、麻中ではない者達でも、ウルトラマンやウルトラマンを味方にした怪獣や宇宙人を呼び出す事ができる。

 

しかし、アザゼルの眼前で戦う戦士達にはカラータイマーはなかった。

 

それは、光の国での一般戦士達。

 

通常の人間と比べれば確かに強く、心強い味方ではあった。

 

しかし、怪獣達の数に押されており、麻中がこれまで呼んでいたウルトラマンと比べても力量は弱かった。

 

「いや、この場合、麻中と一緒にいたウルトラマンが強すぎたと言うべきなのか」

 

そうしている間にも、中央部分に巨大な花のような顔が付いた海星に似た姿に変化する植物怪獣がウルトラマン達を吹き飛ばす。

 

「やっぱりっ、このままじゃ」

 

そう、苦虫を噛んでいる時だった。

 

その怪獣、ガイヤロスに向かって、青い光線が放たれた。

 

それによって、ガイヤロスは、耐えきれず、そのまま破壊する。

 

「まったく、本当に面倒な奴にゃ」

「お前は黒歌か」

 

現状、この怪獣達に圧倒的に優位に立っているのは、ビートスターライザーを持つ黒歌のみであった。

 

彼女が召喚するロボット達は、強く、トレギアが召喚した怪獣や豪獣鬼と超獣鬼にも対抗できる存在であった。

 

「それにしても、本格的に味方をするとはな」

「別にぃ、ただ私個人としてはトレギアの奴はむかつくし、何よりも麻中には借りがあるだけにゃ」

 

そう、会話を行っている間にも、怪獣達がテラフェイザーに向かって、襲い掛かってくる。

 

「という事で、ハネジローちゃん、よろしく」

『了解しました』

 

その言葉と共にテラフェイザーは、そのまま進軍していく。

 

「・・・まったく、早く目を覚ますにゃ」

 

そう、眼前の戦いの場に目を向けていた。

 

そんな戦いの最中、麻中が眠っている部屋。

 

そこでロスヴァイセは、彼の身体の事についてを調べていた。

 

「やはり、麻中さんが目を覚まさない原因は、ディメンションナイザーの過度な使用なのは分かります。

ですが、一体、彼の身体に何が起きているんですか」

 

北欧の魔術に精通しているロスヴァイセは、彼の身体の変化を見つめる。

 

アザゼルから、少しずつ、その身体が人間からウルトラマンに近い身体になっている事は聞いていた。

 

それもあり、肉体面では既に回復していた。

 

だが、何かが足りない。

 

「私は、一体どうすれば」

 

これまで、何もする事ができなかった。

 

出会ってから、助けられた。

 

しかし、ロスヴァイセ自身、麻中に何もできなかった。

 

それが悔しくて、仕方なかった。

 

「早く、目を覚まして下さい」

 

そう呟きながら、ディメンションナイザーに手を伸ばす。

 

その時だった。

 

ディメンションナイザーが光輝く。

 

それは、まるで何かに共鳴するように。

 

「これは」

 

疑問に思った。

 

何かが襲撃した事に察した。

 

「まさか、敵襲」

 

その言葉と共に、ロスヴァイセは眠っている麻中を抱え、飛ぶ。

 

同時に彼女に襲い掛かったのは巨大なドリルだった。

 

それの正体が何か、すぐに見える。

 

「こんな時に襲撃をっ」

 

そう、まるでシマウマを思わせる模様のロボットが、ロスヴァイセ達に襲い掛かる。

 

瞬時に魔方陣を展開したロスヴァイセは、そのままロボットに向けて放つ。

 

しかし、ロボットには大したダメージはない様子であり、そのままドリルを真っ直ぐと襲う。

 

絶体絶命と思われたその時。

 

「やらせるかよ!!」

 

聞こえた声。

 

それと共に、空に巨大な穴が開き、飛び込んできた影が、ロボットを蹴り飛ばす。

 

「もしかして」

 

同時に見つめた先にいた存在。

 

その存在を、ロスヴァイセは確かに知っていた。

 

「ウルトラマンゼロ」

「悪いが、さっさと片付けさせて貰うぜ!」

 

それと共にゼロの姿は変化する。

 

その姿は先程までとは大きく異なり、紫色と銀色を基調にしたカラー。

 

同時に身体の各部が大きく変わっていた。

 

そのゼロの姿の名はゼロビヨンド。

 

4人のウルトラマンの力を借りる事で変身する事ができた姿だった。

 

ゼロビヨンドの姿を見て、ロボットはすぐに構えた。

 

ロボットは、その左腕から次々とミサイルを放つ。

 

それに対して、ゼロビヨンドは、その両手にゼロツインソードを素早く斬り裂く。

 

それはまさに圧倒的な実力差だった。

 

そのままゼロツインソードにエネルギーを流し込み、巨大化させて敵をZ字に切り裂く。

 

「ウルトラマンが、来てくれた」

 

そう、ロスヴァイセが呟く間にも、ゼロは、そのまま麻中に近づく。

 

「何を」

 

そんな疑問を余所に、ゼロの身体は光る。

 

それと共に、ゼロの姿は消えていた。

 

「えっ、どこに」

 

そう、困惑を隠せないロスヴァイセ。

 

だが、そんな彼女とは別に、ゼロは、確かにそこにいた。

 

それは、麻中の精神世界。

 

周りには、暗闇に覆われていた。

 

それはシャボン玉のように幾つも広がっており、その中には、様々なウルトラマン達が戦っている光景が見えた。

 

「よぅ、久し振りだな、麻中」

 

そう、ゼロは、麻中に話しかける。

 

「ゼロさん、お久しぶりです」

「その様子だと、どうやら無事なようだな」

「なんとかと言いますか」

 

そう苦笑しながら言う。

 

「それでディメンションナイザーを通じて、お前が目を覚まさないと知ったから、慌てて来てみたが、これは一体」

「たぶん、俺がまだ知らないウルトラマン。

彼を知る為に、眠っていたかもしれない」

「知らないウルトラマン」

 

その言葉と共にゼロもまた見つめる。

 

シルエットでは目と頭部、カラータイマーが光るウルトラマンの姿が確認できるが、その全貌は明らかにされていない。

 

頭部のデザインは左右非対称となっている。

 

そのウルトラマンは、麻中を見つめると共に、頷き、そして姿が再び消える。

 

同時にディメンションナイザーもまた、より一層強くなる。

 

「どうやら、準備はできたようだな、それで、策はあるのか?」

「策はありません。ただ、信じるだけです。絆の力を」

 




宣伝という訳ではないですが、本日、4月21日はCODE_NAME_ULTRAMANの情報解禁です。
この話を書いている時には、未だに情報は分かりませんですが、どのようなウルトラマンになるのか、これから楽しみです。
皆様も、ぜひ、CODE_NAME_ULTRAMANをお楽しみに。

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。