ビートスター天球での戦いを終わりを迎えてから、数日が経つ。
その日、麻中は、黒歌と共に、夜空を見つめていた。
ビートスター天球が破壊され、爆発が起きたが、未だにその多くの破片は宇宙に残っていた。
だが、それらは地球から遠く離れた場所であり、ワームホールを使用しない限り、接近する事ができない。
故に、地球から見たら、それらの破片は星のように見えていた。
「なんというか、最後はあっけなかったにゃ」
「そうか?」
「そうにゃ、あれだけ強い力を持っていて、これ程の物を生み出せた星が、あそこまで呆気なく、そしてこうして空しく、流れるなんて」
その言葉は、どこか自分と重ねているのか、黒歌の声は、とても暗かった。
「・・・私も、白音も、そうなるかもしれないにゃ」
「どういう事だ?」
その言葉に、麻中は気になり、耳を傾ける。
「私達の母親はとある悪魔の研究者の男と一緒にいた。生まれた後、私達を認知させるようにしていたらしいけど、結局は死んでしまった」
それは、どこか悲しくも自虐めいていた。
「だからこそ、強い力を使えるように生まれても、その程度だったという訳にゃ。これも、私も」
「・・・それは違うぞ」
黒歌の言葉。
それに対して、麻中は否定する。
「黒歌、今回の戦いで、一緒に戦ったジードさんについて、どこまで知っている?」
「さぁ、目付きが悪いなぁという印象はあったけど」
「・・・ジードさんは、ウルトラマンの模造品でしかなかったんだ」
「えっ」
それには、黒歌も驚きを隠せない様子だった。
「ベリアルの新たな肉体となるに十分なだけのウルトラカプセルを必要としていた。
しかし光の国から盗み出したカプセルを起動させるのに必要なリトルスターは、宿主がウルトラマンに祈ることでしか譲渡されない。
だからこそ、その手段として、ジードさんが生み出された」
「ウルトラカプセルとか、ベリアルとかはよく分からないけど。
そうなんだ。
あのジードがね」
その麻中からの言葉に、少なくとも、黒歌は驚きを隠せなかった。
「けど、ジードさんは、それを覆した。模造品を、父親であるベリアルさんを、運命を。
だからさ、黒歌。
お前も変えられるよ」
「変えられるかにゃ」
その一言を告げると共に、黒歌は笑みを浮かべる。
「だったら、麻中。
その言葉にはきちんと責任を持って貰うにゃ」
「責任?」
それに対して、麻中は疑問を感じる。
だが、そうしている間にも、麻中を引き寄せ、キスをする。
それには、麻中は目を見開き、驚く。
「それじゃ、私はここら辺でにゃ」
その一言と共に、麻中の元から去る黒歌。
そして。
「えっ、今の、もしかして、キス」
しばらくフリーズする事になった麻中であった。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー