ハイスクールU✕D   作:ボルメテウスさん

89 / 134
力の意味を知りたくて

「ふむ」

 

その日、麻中と共に食事をしていたゼノヴィアは、悩んでいた。

 

その様子は、かなり分かりやすく、麻中は思わず、首を傾げた。

 

「どうしたんだ、いつもより食べていないが」

「少しな。私が、今、持っているデュランダルを、どうすれば良いのか、悩んでいてな」

「デュランダルを?」

 

麻中は、その言葉について疑問に思う。

 

「麻中が、別の一件で動いていた際に、禍の団と戦っていた。

他の皆は強くなる一方で、私は未だにこの力を完全に使いこなせているか、どうか、少し疑問があってな」

「力を使いこなすか」

 

それに対して、麻中は、頷きながら、とある人物を思い出す。

 

光の力を使いこなす事に悩んでいた。

 

似た悩みをしている人物の事を。

 

そう考えていた時だった。

 

鳴り響くディメンションナイザーが、告げていた。

 

「こういう時にもお構いなしかよ」

「むっ、まさかアブソリューティアンか?」

「そうみたいだ!」

 

その言葉と共に、麻中は周りに人がいない事を確認すると同時に、そのまま走り出した。

 

ウルトラマンに近い身体能力を得た事によって、一目につかず、かつ素早く移動しながら、校門を抜け出した麻中は、そのまま真っ直ぐと目的地まで向かう。

 

目的地近くに向かうと共に、見えた。

 

だが、未だに怪獣の影はなかった。

 

「どこに?」

 

そう考えながら、周りを見ていた時だった。

 

物陰から伸びる手。

 

それを感じた麻中はすぐに避ける。

 

「なっ」

 

直前で、躱す事ができた麻中だが、指先から変化していた。

 

それは、僅かに擦った事が影響であり、徐々に麻中の腕は金属へと変わっていく。

 

「くくっ、まさか、こんなに簡単にかかるとはなぁ」

「お前は、ヒッポリト星人!」

 

その場で立つスーパーヒッポリト星人の姿があった。

 

同時に、その腕がブロンズ化させた犯人だという事が分かった。

 

「ちっ、これはすぐに倒さないといけないなっ」

 

そのまま片手で、ディメンションナイザーを構える。

 

『ディメンションロード!ウルトラマントリガー!マルチタイプ!』

 

鳴り響く音声、それと共にトリガーが、その姿を現す。

 

「ウルトラマンを呼んだか、だが無駄だ!」

 

同時にスーパーヒッポリト星人もまた巨大化する。

 

それに対抗するように、トリガーもまた構え、その手にサークルアームズを構える。

 

だが、片手はだらりと力が抜けたように落ちていた。

 

「なに?」

「お前とウルトラマンが繋がっている事は既に調査済みだ。

つまりは、反対にお前が負傷していれば、ウルトラマンもまた、動きが鈍るという訳だ」

「ぐっ」

 

そうしている間にも、トリガーの身体はその言葉通り、麻中のブロンズ化している箇所で、少しずつ動かなくなっていた。

 

それと共にトリガーは追い込まれていく。

 

「あとは、貴様を倒せば「おっと、そうはさせないぜ」なっ」

 

聞こえた声、それと共にトリガーの間に入ってきたのは、一つの影。

 

それはトリガーに比べたら、まるで骨を思わせる鎧を身に纏っている存在。

 

身に纏っている力は、ウルトラマンとは正反対の闇の性質だった。

 

彼を、麻中とトリガーは確かに知っていた。

 

「トリガーダーク、つまりは」「イグニス!」「よっ、久し振り、にしても、なかなかに厄介な事になっているな」

 

トリガーダークことイグニスは、そう呟きながら、トリガーは地面に落としたサークルアームズを手に取り、構える。

 

「さて、こいつを相手に素手は危険だからな、少し借りるぜ!」

 

それと共に、真っ直ぐと、スーパーヒッポリト星人に向かって、振り下ろす。

 

それに対して、スーパーヒッポリト星人は胸の発光体から放つ赤いビームを真っ直ぐと放つ。

 

だが、イグニスは、その手のサークルアームズを器用に操りながら、切り払う。

 

そして

 

『Maximum Boot Up! Zaigorg!』

 

鳴り響く音声と共にサークルアームズから刀身に赤いトゲを生やす。

 

そのまま、真っ直ぐとスーパーヒッポリト星人の胴体を斬り裂く。

 

「きっ貴様あぁぁ!!」

 

その言葉を最後に、スーパーヒッポリト星人はそのまま爆散する。

 

「なんとか、やれたけど、おいおい、大丈夫かよ、坊主」

「うぅ」

 

戦いが終わり、スーパーヒッポリト星人のブロンズ化は解けた。

 

しかし、その体力は確かに麻中の体力を奪っていた。

 

「危険な状態だ、このままじゃ」

 

それと共にトリガーは何かを決意したように、頷く。

 

「やってみるしかないか」「おい、まさかケンゴ!」

 

その言葉と共にトリガーの身体は光となる。

 

そして、そのまま、麻中の中へと一体化していく。

 

そうしている間にも、苦しんでいた麻中は、目を覚ます。

 

「俺は」「どうやら、無事に成功したようだな」

 

それと共に、トリガーダークの変身を解いたイグニスはそのまま麻中に近づく。

 

「イグニスさん、助けて貰って、ありがとうございます」

「俺は別に。それよりも、今の状況、分かっている」

「今の状況って、ケンゴさん!?」『あははは、どうやら、無事で良かった』

 

それは、体力が切れている麻中を少しでも生かす為に、トリガーことマナカケンゴが一体化した事だ。

 

「まったく、ウルトラマンには、そういう能力があるとはいえ、無茶だぞ」

『ごめん。だけど、今はこれしかなかったから』

「それで、どれぐらいなんだ?」

『1週間ぐらいかな。

だけど、その間は』

「あぁ、麻中もそれは理解しているよな」

「はい、他のウルトラマンを呼ぶ事ができない」

 

麻中のウルトラマンを呼び出すディメンションロードは、ウルトラマンとのシンクロが非常に大事だ。

 

トゥルーディメンションロードなどとは違い、別の意思が入り込んでいる状態では、通常のディメンションロードは不可能である。

 

『そういう事だから、しばらくお願いできるかな』「こちらこそ、よろしくお願いします」

麻中と一体化しているウルトラマンは

  • ギンガ
  • ビクトリー
  • X
  • オーブ
  • ジード
  • ロッソ
  • ブル
  • タイガ
  • ゼット
  • トリガー
  • デッカー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。