その日、麻中はこれまでにない危機を迎えていた。
「初めまして、私はゲンドゥルと申します。ロスヴァイセの祖母です。以降お見知りおきを」
「どっどうも、初めまして」
目の前で挨拶されるロスヴァイセの祖母と名乗る人物。
それは、正面から対面するように座っている。
「それで、ロスヴァイセ。
彼が」
「えっえぇ、彼が私の彼氏で、光の巨人と深い繋がりのある麻中裕太君です」
自分の知らない所で恋人関係になっていた。
その事に関しては、隣にいるロスヴァイセもまた若干混乱している様子で頷いていた。
未だに分からないアブソリューティアンの動きを探る為にも、魔法使い同士の交流会が行われる予定であった。
それはロスヴァイセの祖母も入り、行われる事になったが、そこでロスヴァイセは祖母が挨拶に来ていた。
その際、祖母には既に恋人がいるという事を話しており、その相手の代役として、麻中に頼んでいた。
麻中としても、日々の生活で色々と助けて貰ったという事で、特に否定する事なく受け入れた。
その際、若干3名、睨み付けられたが、特に気にしていなかった。
「正直に言いますと、こちらでの日本で、孫がどのような方と付き合っているのか心配していた所もありました。
それで、麻中さん、恋人関係になって、どれぐらいに」
「んっ、そうですね、えっと「さっ三ヶ月ですよ、そうですよね、麻中さん」んっ、そうだった」
麻中が少し言葉を迷う最中で、ロスヴァイセは勢いを任せるように言う。
「麻中さん。恋人になったら、下の名前では呼び合わないのかしら?」
「えっ、あぁ、それは」
「いやぁ、実は、俺自身、まだまだ未熟な所もありまして、日々の戦いであまり恋人らしい事はしていないので」
実際には皆無であった。
「そうでしたか、確かに光の巨人の噂は多く聞いていますから」
「恐縮です。俺自身はまだまだ未熟で、ウルトラマンの皆さんに多く助けられていますから」
「そうでしたか、しかし、ウルトラマンですか。あなたは今、自分の身でウルトラマンに近いと言っていますが、あなたは、恋人であるロスヴァイセを守る覚悟はあるんですか」
そう、鋭い目で見つめる。
しかし
「恋人の1人、守れなければ、誰も守れません。
俺はそれをウルトラマンから教えられましたから」
「そうですか」
その言葉に対して、多少納得するように頷く。
だが、それと同時に麻中が脳裏に浮かんだのは、ユメの言葉。
(別の世界での俺は、別の世界の彼女と恋人同士か)
その疑問が脳裏に一瞬、思い浮かぶ。
「それでは、将来的には結婚も考えているんですね」
「けっけっ結婚っ」
それに、反応したのは麻中ではなくロスヴァイセだった。
「何を動揺しているんですか」
「えっいや、結婚は、まだ早いというか」
「結婚ですかぁ」
その言葉と共に麻中は腕を組む。
「俺自身、未だに就職もしていない未熟な若者ですので、結婚はまだ早いと考えています。
何よりも、俺自身、未だにウルトラマンに返しきれない恩があるので、それもまた」
「そうでしたか、責任感がありますね。
ですが、それは同時にロスヴァイセを蔑ろにする考えですが」
「それは決してありません」
その時、麻中の脳裏の中で、幾度なく駆け巡る。
この場合、どのような答えが合っているのか。
多くの危機を乗り越えてきたウルトラマン達。
その中で、1人のウルトラマンの言葉を思い出す。
「誰よりも何よりも、いつまでもどこまでも、彼女だけを守りたいから」
「ひゃぅ」
その言葉に、ロスヴァイセは顔を真っ赤にし、ゲンドゥルも、口元に手を当てる。
「まぁ、以外と情熱的ですね」
「えぇ、まぁ、その心を教えてもらったので」
そう、麻中は言う。
そして、その一言は、盗み聴きしていた新条は。
「TDG方面で聞けば良かったぁ!!」
麻中と一体化しているウルトラマンは
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ギンガ
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ビクトリー
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X
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オーブ
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ジード
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ロッソ
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ブル
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タイガ
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ゼット
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トリガー
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デッカー