その日のデートが終わった後、ロスヴァイセはどこか落ち込んでいた。
それは彼女自身が、禍の団に狙われている理由。
それが、過去に彼女が論文として研究していた事が大きく関係しているという報告を受けたからだ。
禍の団が、どのような事を行うのか。
それと同時に、彼女がアブソリューティアンに狙われる可能性が大きくなった。
だからこそ、その事もあって、彼女は、どうすれば良いのか悩んでいた。
深夜。
その事で、思い詰めていたロスヴァイセは、空を見つめていた。
「隣、良いですか?」
「麻中君」
そんな彼女の横に、麻中は座る。
「・・・狙われている事、気にしていますか?」
「・・・えぇ、私自身が、昔興味があって、調べた事。
結果的に、無意味でしたけど、もしも、その中で彼らが求める物があり、それを利用されると思いますと」
それと共に、顔は沈んでいた。
どこか晴れない表情。
それと共にぽつりと漏らす。
「麻中さん、もしも、彼らに利用されそうになったら、私を「守りますよ」えっ」
ロスヴァイセの呟きよりも早く、麻中は答える。
「ロスヴァイセさんが目的だと言うんだったら、俺達が守ります」
「だけど、私が利用されたら、多くの人が死んでしまうかもしれませんっ」
「だったら、あいつらには絶対に渡しません。あの時に言った言葉を、違えるつもりは一切ないですから」
「麻中さん」
それと共に、ロスヴァイセさんは少し安堵した表情が見せる。
そんな時だった。
上空から来る4つの影。
それに気づいた麻中はすぐに立ち上がる。
「麻中さん?」
「大丈夫」
同時に、それらは一つになる。
その正体が、キングジョーである事はすぐに分かった。
それも、キングジョーの強化体であるキングジョーブラックだった。
その銃口は、既に麻中達に向けていた事もすぐに分かった。
「俺達が守る」『ディメンションロード!ウルトラマンコスモス!コロナモード!』
鳴り響く音声と共に、コロナモードとなっているコスモスはそのまま空を飛びながら、真っ直ぐとキングジョーブラックに向かう。
キングジョーブラックは、真っ直ぐとコスモスに向かって、右腕に装備された大口径ライフル・ペダニウムランチャーを向ける。
ペダニウムランチャーの銃口は、完全にコスモスに向かっており、そのままビームが放たれた。
『ハァ!』
だが、そのビームは、コロナモードとなっているコスモスの力強い叫び声と共に弾かれる。
ビームは完全に外れてしまったが、それでもキングジョーブラックの攻撃は終わらない。
次々と、ペダニウムランチャーから放たれるビーム。
それに対して、コスモスは、攻撃を弾きながら、真っ直ぐとキングジョーブラックに向かって接近し、拳を放つ。
鋼鉄の身体を持つキングジョーブラックは、僅かによろめく。
決定的なダメージにはならなかったが、コスモスはそのまま続けて、拳を放つ。
力強くも、無駄はなく。まるで踊っているかのように、華麗な動きでキングジョーブラックに攻撃を加えていく。
しかし、そんなコスモスに対して、キングジョーブラックの方も負けてはいない。
キングジョーブラックは、コスモスの連続攻撃を全て防ぎきると、そのままペダニウムランチャーで殴りかかる。
その銃身自体も、かなり長く。重量もあるため、威力はかなりあるだろう。
コスモスはすぐにその攻撃を後ろに飛びながら、避ける。
そして、すぐに光線技であるネイバスター光線を放ち、反撃をする。
キングジョーブラックはネイバスター光線を避けるように横に飛び、直撃は免れる。
『ハッ!』
しかし、コスモスはその隙を逃さず、素早く近づき、今度は蹴りを入れる。
それは、さすがにキングジョーブラックにも効いたようで、わずかに後退する。
それとコスモスは同時に両手を合掌の形に転じ、その間に発生させた気を炎の圧殺波動として一気に放つ。
その攻撃に対して、キングジョーブラックは避ける事ができず、そのまま爆散する。
空で起きた戦い。
それに対して、ロスヴァイセは困惑していた。
「大丈夫ですか?」
同時に空には、キングジョーブラックの爆発によって明るくなり、こちらを見る麻中の顔。
「はいっ」
それは、麻中と初めて会った時の事を思い出させた。
(やっぱり、諦めきれないな)
そう、先程まで、どこか自分を犠牲にしようと考えていた彼女の考えは消えた。
何よりも麻中と共に過ごしたい。
そう、まるで太陽を思わせる思いが、彼女の中に広がっていた。
麻中と一体化しているウルトラマンは
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デッカー