ゲームよりも登場が早いですが、これを逃すと出すタイミングが難しくなりそうな感じがしたので、このようにしてみました。
また、普段は後書きにコメントを書いていますが、最後まで読んだ時の雰囲気を壊したくなかったため、今回は前書きに移しました。
カルカドを占領しようとたくらむモンスター達の数はやがて減っていき、この日は昼近くになっても全く戦闘にならなくなった。
リベラ「一体どうしたんだろう?」
ハッサン「もしかして撤退したのか?」
バーバラ「それならいいけれどな。」
ミレーユ「もしくはまた手はずを整えているのかもしれないわね。」
彼らが話し合いをしていると、アモスとホイミンが偵察に出かけることを申し出た。
チャモロ「大丈夫ですか?」
「心配しないでください。私は変身して行動しますから。」
「僕も相手と戦闘せずに行動する自信はあります。」
彼らは胸を張って言い切った。
「じゃあ、よろしく頼んだよ。」
リベラの後押しを受けて、彼らはカルカドから出発していった。
残った5人はその間、各自で稽古やトレーニングをしながら過ごしていた。
アモスとホイミンが戻ってくると、モンスター達はカルカドに来ることをあきらめたことを報告した。
「じゃあ、もうここでの警備をしなくて良さそうだね。」
「そういうことです。町はどうやら救われたようですね。」
リベラはホイミンからの情報を聞いてほっとした。
そして一行はカルカドを後にしてアークボルトに向かっていき、ブラスト達にそのことを伝えた。
町が救われたのは確かに喜ばしいことだったが、一方で戦闘の機会が減ったため、リベラ達は熟練度をどのように上げるのかが課題となった。
この時点でハッサンは戦士の熟練度がもうすぐ8になり、バーバラはベホイミ習得が秒読み段階になっていた。
さらにミレーユとホイミンは早くおたけびを覚えて転職したい気持ちでいっぱいだった。
しかしリベラが口笛を吹いても効果がなかったため、結局稽古やトレーニングに頼らざるを得なくなった。
この日の夕方。彼らはブラスト、ガルシア、スコット、ホリディ、サラと合流し、これからどうするのかについて話し合った。
その結果、幸せの国に行ってしまった人達に会いたいというカルカドの町民の願いを叶えるために、誰かがひょうたん島でその場所に行くことになった。
リベラとハッサンはそれぞれもうすぐ通常攻撃とせいけん突きが問題なく出来るようになる状態だったが、ここで無理をしてはいけないという声を受けて辞退となった。
それに追随する形で、ミレーユとバーバラも辞退となり、最終的にチャモロ、アモス、ホイミン、ガルシア、サラが向かうことになった。
彼らは少しでも強化した状態で旅立てるように、まず職業を解除した。
その上で持っているお金や持っている武器、防具の下取りという形で月の扇や銀の胸当て、さらには鉄仮面などを購入した。
その結果、彼らの装備品は次のようになった。
チャモロ … モーニングスター、身かわしの服、魔法の盾、かいがら帽子、星降る腕輪
アモス … 炎のツメ、銀の胸当て、魔法の盾、鉄仮面
ホイミン … 月の扇、いかずちの杖、身かわしの服、鉄仮面、おしゃれなバンダナ
ガルシア … バトルアックス、はがねの鎧、魔法の盾、鉄仮面、金のブレスレット
サラ … はがねのムチ、ゲントの杖、身かわしの服、魔法の盾、銀の髪飾り、はやてのリング
参考までに
リベラ … 破邪の剣、貴族の服、鉄の盾、鉄かぶと、金のブレスレット
ハッサン … バトルアックス、銀の胸当て、鉄の盾、鉄かぶと、金のブレスレット
ミレーユ … 破邪の剣、身かわしの服、銀の髪飾り、金のブレスレット
バーバラ … はがねのムチ、身かわしの服、魔法の盾、銀の髪飾り、金のブレスレット
4人と一匹がカルカドで準備を整えた時、辺りはすっかり暗くなっていた。
彼らは気合を入れながらひょうたん島に乗り込み、幸せの国と呼ばれる場所に向かっていった。
翌日。リベラ達4人は商人から食料や水などを受け取った後、カルカドにやってきた。
そして町民に配給をした後、念のため町の警備をした。
しかしそのまま待っても、リベラが口笛を吹いてもモンスターは現れなかった。
「何か、皮肉にも平和ね…。」
「それが町の人にとっては一番いいんだけれどね。」
バーバラとミレーユは退屈そうな表情を浮かべていた。
一方、リベラはこの時間を利用して破邪の剣の素振りを繰り返して、通常攻撃が出来るように備えており、ハッサンははやぶさぎりやせいけん突きの練習と、まじんぎりの予習をしていた。
それに即発されて、バーバラはアークボルトでやっていたトレーニングを行い、ミレーユはグランマーズのもとでやっていた修行をすることにした。
その結果、バーバラは僧侶の熟練度が4になり、ベホイミが使えるようになった。
彼女はひとまず目標を達成したため、ダーマ神殿に行こうとしたが、ハッサンが自分の熟練度が8になるまで待ってほしいと言ってきたため、その場に留まることにした。
その頃。幸せの国と言われていた場所に到着したガルシア、サラ、チャモロ、アモス、ホイミンは、その場所の正体がジャミラスの居城であることを突き止めた。
城の内部を進んでいくと、モンスターや呪いをかけられて操られている人間との戦闘が待っていた。
モンスターはそれまで戦ったことのない連中が多かった。
そのため、どう戦えばいいのか分からない状況だった。
それでも素早さはサラが最も高かったため、彼女はイオラやメダパニダンスで先制攻撃をした。
星降る腕輪を身に付けたチャモロは彼女の次に行動し、メラミやバギマで援護をした。
その後は敵の攻撃を受けながらもホイミンがいかずちの杖を使い、そしてガルシアとアモスが強烈な攻撃をくらわせる形で決着をつけた。
人間が相手の場合はラリホーで眠らせたり、チャモロとアモスが突き飛ばしをくらわせる形で戦闘から退場させた。
さらにサラは時々マホトラ踊りを選択し、ラリホーやイオラの使用で減っていたMPを補充した。
城の奥深くまでやってくると、カルカドからやってきた人達がいけにえになっており、さらにはジャミラスが大勢のモンスター達を前に演説をしていた。
演説を聞いた後、モンスター達は大声で「ジャミラス!ジャミラス!」と声をかけ、ボスをたたえていた。
するとジャミラスはガルシア達一行の中にホイミンがいることに気づいた。
「お前、なぜ人間と一緒に行動している?」
「えっ?ぼ、僕?」
「そうだ、お前だ。おろかなる人間にくみする、魔族にあるまじき、哀れなる者よ。人間と同じくいけにえになったこのスライムナイトとともに果てるがよい!」
ジャミラスはそう言うと、右手でとある方向を指さした。
するとそこには捕らわれの身となっているスライムナイトがおり、切り裂きピエロが剣を突き立てていた。
ホイミン「えっ?モンスターもいけにえに?」
「そうだ。彼の名はピエール。敵である人間に忠誠心を持ち、人間と一緒に過ごそうとした愚か者だ。これから人間もろとも彼を始末する。むざんに串刺しにされる姿をしっかりと目に焼き付けるがよい!」
「そんな目には合わせたくない。何とか助けなきゃ…。」
ホイミンがピエールを見つめると、ピエールもこちらをじっと見つめた。
それはお互いが何か以心伝心で言葉をかけあっているようだった。
ガルシア「ホイミン、彼を助けに行ってくれ。」
「えっ?」
「頼む。このままでは彼の命が危ない。」
サラ「隙は私達で作るわ。だからお願い。」
「分かりました。どうか注意を引き付けてください。」
彼らが小声で会話を交わした後、いよいよジャミラスとの戦闘が始まった。
すると星降る腕輪を身に付けているチャモロがまずメラミを唱えてヒットさせたが、強耐性のため、ダメージを軽減されてしまった。
次にサラがはがねのムチで攻撃したが、高い守備力が響いてそれ程のダメージにはならなかった。
ジャミラスは炎のツメを使い、アモスにヒットさせた。
そのアモスは通常攻撃やメラミでは厳しいと判断し、思い切ってモンストラーに変身した。
ターンの最後に行動したガルシアは通常攻撃をヒットさせた。
その間、ホイミンはそっとチャモロ達から距離を取っていき、ピエールのところに向かっていった。
次のターンでサラはゲントの杖を使ってアモスのHPを回復させた。
続いてチャモロはバギマを唱え、これならまともにダメージが入ることを見抜いた。
するとジャミラスはサラにわしづかみを仕掛けてきた。
「きゃあっ!」
「危ない!」
ガルシアはとっさに彼女の前に立ちはだかり、身代わりとなってダメージを受けた。
アモスはキバ攻撃で通常攻撃を上回るダメージを与えた。
「ガルシアさん、私の代わりにどうして!?」
「君を守りたいんだ。守れてよかった。」
ガルシアはかつて彼女の両親を守れなかったという苦い経験があるだけに、その顔にはどこか満足感があった。
それを見た彼女はすかさずゲントの杖を使い、傷を回復させた。
そのかたわら、ホイミンは切り裂きピエロにそっと近づいていき、不意打ちという形でメラミをヒットさせた。
そして相手が身構えるのとほぼ同時に月の扇で通常攻撃をヒットさせて、ノーダメージでKOさせた。
戦闘が終わると彼は切り裂きピエロが持っていた武器で縄を切り、ピエールを救出した。
一方、ジャミラスは通常攻撃と炎のツメでHPの最も低いサラをターゲットにしてきた。
「彼女には1ダメージたりとも与えさせんぞ!」
ガルシアは再びサラのダメージを肩代わりした。
それを見たチャモロはベホマを唱え、ガルシアのHPを全回復させた。
そしてアモスはしんくうはでダメージを与えた。
「お前達、なかなかやるではないか。だが、残念だったなこうしている間にあのスライムナイトの命は…!」
ジャミラスがそう言ってその方向を見た時、切り裂きピエロはすでに気絶しており、ホイミンがピエールを助け出したところだった。
「お見事です、ホイミン!」
チャモロはそう言って気持ちに弾みをつけた。
「おのれ!愚かな者達よ!生きては返さぬ!全員に地獄を見せてやる!」
ジャミラスは怒りの表情を浮かべて連続で火炎の息を吐いてきた。
ガルシアはサラをかばっていることもあって、彼だけ2倍のダメージを受けた。
(このままでは彼がやられてしまう。お願い。何とか頑張って!)
サラは祈るような気持ちでゲントの杖を使い、彼のHPを回復させた。
チャモロはベホイミで自身のHPを回復させた。
そしてアモスは地響きでダメージを与えた。
一方、ジャミラスの攻撃は非常に強烈で、しかも本気を出したのか、2回行動が当たり前になった。
そのため、チャモロとサラは回復に追われていた。
しかしチャモロはベホマが使えるとはいえ、一度に一人しか回復が出来なかった。
全体回復の手段はサラのハッスルダンスだけだったが、彼女は心理的にとても踊れる状態ではない上に、回復呪文もホイミしかなかったため、ゲントの杖が頼みの綱となっていた。
一方の攻撃面ではガルシアがなかなか攻撃に参加出来ないため、アモスがほとんど一人で攻撃している状態だった。
「みなさん、大丈夫ですか?」
「私も微力ながら力になります!」
ホイミンとピエールは彼らのところにやってくると、早速戦闘に加わってくれた。
「ありがとう。それじゃピエール君、これを使って!」
サラはそう叫ぶと、持っていたゲントの杖を彼に渡した。
「それで誰でもベホイミが使えるわ!回復役、頼んだわよ!」
「分かりました。少しでも貢献してみせます。」
ピエールは早速アモスのHPを回復させた。
ゲントの杖を手放したサラは自身も攻撃役にまわり、耐性を覚悟の上でメラミをヒットさせた。
続いてチャモロはバギマを唱えてダメージを与えた。
一方のガルシアは、今度は仁王立ちをしてみんなの前に立ちはだかった。
「そんなにやられたいのであれば良かろう。貴様をまず地獄に送ってやる!」
ジャミラスは不敵な笑みを浮かべると、ガルシアをわしづかみにしてかなりのダメージを与え、さらに至近距離から火炎の息を浴びせた。
「ぐああああっ!」
ダメージを一身に受けたガルシアは大声で叫び声をあげ、その場にバタリと倒れ込んだ。
「きゃあーーーっ!!ガルシアさーーん!!」
彼の姿を至近距離で見ていたサラは、顔を真っ青にしながら悲鳴をあげた。