リベラ、ハッサン、ミレーユ、バーバラの4人はパーティーとして活動しながら、時には各自で行動もしていた。
その中で、リベラはアークボルトに行って医師の診察を受けた結果、ついに通常攻撃が出来るようになった。
「本当に今までありがとうございます。この恩は忘れません。」
「こちらこそ。よく今まで頑張りましたね。これからの活躍を期待していますよ。」
「はい。絶対に活躍してみせます!」
リベラは立ち上がって深々とお辞儀をしてから、診察室を後にしていった。
現在彼は僧侶だが、ベホイミを覚え次第、踊り子に転職する予定を立てているため、今度はサラに会うことにした。
彼女から教えてもらったものは誘う踊りとハッスルダンスだったが、どちらも効果を発揮しなかった。
「うーーん。本当にサラさんのようになれるのかな?」
「私だって最初からうまくいったわけじゃないから、気にしないで。熟練度を稼いでいけばそのうち自然に身に付くわよ。」
「本当に?」
「ええ。私自身がお母さんのもとで練習を重ねて、時間をかけて身に付けたの。それに私のハッスルダンスだってまだ30ポイント程度の回復量だから、未完成の状態なのよ。」
「じゃあ、どれくらいになったら完成って言えるの?」
「お母さんの場合は最終的に70から80の回復量になったから、それを目標にしているの。」
「分かった。じゃあ僕も頑張るよ。」
サラからのアドバイスを受けた彼はその後、徐々に踊りの練習をするようになった。
ハッサンはこれまでの治療の甲斐もあって、腰の状態はすっかり良くなった。
「よし。これなら鎧を装備しても問題なさそうだ。」
彼は銀の胸当てを装備した状態ではやぶさぎりやしっぷう突き、せいけん突きの練習をした。
「確かに痛みは無い。この調子ならしっかりと戦力になれるぜ。絶対に今までの分を取り返してやる!」
彼は気合を入れながら、パーティーのアタッカー役として活躍することを心に誓った。
ミレーユは賢者になるべく、魔法使いの熟練度を上げていた。
現在HPは激減しているため、まともに戦うと苦しい状況だったが、そこはおたけびで相手からの攻撃頻度を減らすことで切り抜けていた。
(このまま熟練度を上げて、まずはイオラを覚えたいわね。そしてバーバラと一緒にダブルイオラを放って、大活躍をしていきたいわね。)
彼女はグランマーズのもとで修業をしながら、地道に熟練度を稼いでいた。
武闘家のバーバラは熟練度が3になってから、かまいたちを使うようになっていた。
(よし。あの時はまだ弱かったけれど、徐々にメラミの威力に近づいてきたわね。これならメラミの使用頻度を減らせるからMPを節約出来るし、その分をイオラやベホイミに回せる。今のあたしのHPはミレーユよりも多いし、彼女がほとんど補助専門である以上、攻撃面で絶対に活躍しなくちゃ!)
彼女はトレーニングをしながら気合を入れた。
4人はトレーニングと並行しながら、グランマーズに小さなメダルの場所を聞きに行った。
するとこれまでいくつか見逃していることが分かったため、彼らはその場所に行って懸命に捜索をして、一つたりとも取りこぼすことなくメダルを手に入れた。
その後、彼らはホルコッタ北の関所、ホルコッタ、ホルストックに行き、熟練度上げをしながら探索を続けた。
結果、ついに25枚に達したため、力のルビーを手に入れた。
ハッサン「やったぜ!これで通常攻撃の火力が飛躍的に上がるぞ!」
バーバラ「そうね。あたしも使いたいから、よろしくね。」
「もちろんだぜ。まずは俺からでもいいか?」
「いいわよ。次はあたしに渡してくれる?」
「ああ、分かった。」
2人が話し合いをしているとそこにリベラも加わり、自分も使わせてほしいと申し出た。
そのため、まずハッサンが力のルビー、バーバラがはやてのリング、リベラが金のブレスレットを装備し、戦闘の度にローテーションで持ち替えていくことになった。
(ミレーユは星降る腕輪を身に付けており、主におたけび役。)
洗礼の洞くつに入っていった4人は、まず悪魔の鏡3体、どれい兵士一人、デビルアーマー2人と戦闘になった。
数が多いため、リベラとハッサンは一瞬どうしようか迷ったが、ミレーユが覚えたばかりのイオラを唱え、さらにバーバラもそれに続いたため、あっさりと決着がついてしまった。
「あのな、俺の出番がねえじゃねえか。」
「あっ、ごめんねえ。ミレーユとダブルイオラやってみたかったから。」
「じゃあ、次の戦闘でもハッサンが力のルビーを装備したままにしましょう。」
「分かったぜ。」
ハッサンは自分が攻撃する機会がなかったことで、少し不満顔だった。
次に現れたのはラリホーン4匹だった。
ミレーユは真っ先におたけびをあげて全員をひるませた後、バーバラが全員に通常攻撃をした。
次にリベラは通常攻撃をAにヒットさせた。
(本当に久しぶりだ。こうやって武器を振れるようになる時をどれ程待ち続けたことか…。)
ダメージそのものはまだ納得出来るものではなかったが、彼は思わず懐かしい感覚に浸っていた。
ハッサンは力のルビーを合わせた通常攻撃を繰り出し、Cを降参させた。
その後はミレーユがおたけびをあげた後、リベラは通常攻撃でAを、バーバラはかまいたちでBを降参させ、残ったDはハッサンの力自慢の通常攻撃がヒットし、結果的にノーダメージで戦闘が終了した。
今度はバーバラが力のルビー、リベラがはやてのリング、ハッサンが金のブレスレットを装備した。
次に出会ったのは切り裂きピエロ2匹とさまよう兵隊2人だった。
ミレーユはおたけびでさまよう兵隊の動きを止め、続いてリベラが破邪の剣の道具使用で切り裂きピエロにダメージを与えた。
次にバーバラは攻撃力85アップの通常攻撃で切り裂きピエロを一気に倒した。
ハッサンはまわし蹴りでさまよう兵隊を攻撃した。
次のターンではミレーユが再度相手の動きを止め、リベラの通常攻撃(Bにヒット)に続いて、バーバラの通常攻撃で戦闘が終了した。
次にリベラが力のルビー、ハッサンがはやてのリング、バーバラが金のブレスレットを身に付け、ユニコーン3匹と戦った。
ミレーユのおたけびは失敗だったが、バーバラのイオラに続いてリベラが通常攻撃をBにヒットさせ、KOさせた。
ユニコーンAは自分にホイミを唱え、Cは通常攻撃をしてきたが、ミレーユはうまくかわした。
ハッサンはAにはやぶさぎりをヒットさせた後、間髪入れずにしっぷう突きを仕掛けてダウンさせた。
そしてミレーユの通常攻撃はかわされたが、リベラの通常攻撃がCにヒットして戦闘終了となった。
これらの戦闘で力のルビーの効果を実感した3人は、ぜひこれからもこれを使い続けたいと考えていた。
彼らが階段を下りていくと、そこにはホイミンとピエールに加えて、フレイムマンのフレミンがいた。
リベラ「あれ?どうして君達がここに?」
ホイミン「実は地底魔城でフレミンと話をしていた時、彼がどうしてもお金が欲しいと言い出したんです。」
ハッサン「何でお金が必要なんだ?」
フレミン「命の木の実を植えて、木を育てるためです。」
彼は命の木が何者か(犯人はテリー)に焼き払われてしまい、再び育てていきたいと考えていることを打ち明けた。
ピエール「そのためにはどこかを旅して再び実を手に入れないといけませんし、見つけたら時間をかけて育てなければなりませんから。」
そしてフレミンは試練を与えるモンスターとして人間と勝負し、勝てば賞金がもらえるという募集要項を見つけたため、試練その1としてここにやってきたということだった。
ホイミン「というわけで恐縮なんですが、彼と勝負をお願いしてもいいですか?」
バーバラ「いいけれど、フレミンだけであたし達と勝負するの?」
「それでいかせてください。相手が多いほどもらえるお金が増えますから。」
ミレーユ「分かったわ。でも手加減はしないからね。」
「はい。僕も新たに覚えた特技を使わせていただきます。」
フレミンはそう言うと、気合を入れて戦闘態勢に入った。
最初に行動したミレーユのおたけびは失敗してしまったが、リベラとバーバラが通常攻撃をヒットさせた。
ここまでは順調だったが、フレミンが新たに覚えたメダパニダンスを使うと、リベラと力のルビーを身に付けたハッサンが混乱してしまった。
このままではまずいと考えたミレーユはとっさにラリホーを唱え、リベラとハッサンを眠らせた。
続いてバーバラはかまいたちで攻撃をした。
フレミンはギラを唱えたが、リベラ達のダメージは少しで済んだ。
かまいたちが有効であることを見抜いたミレーユは、次のターンでてんばつの杖を道具使用してダメージを与えた。
次にバーバラはマホトーンを唱えて呪文を封じ込めた。
しかしこの後、フレミンがメダパニダンスに加えて激しい炎を吐いてくるようになってしまい、リベラ達はどんどん追い詰められてしまった。
そしてホイミンとピエールがTKOを宣言して止めに入ったため、勝負は試練その1ことフレミンに軍配が上がった。
「まいりました。それでは賞金です。」
正気に戻ったリベラは礼をした後、お金を差し出した。
「ありがとうございます。これで資金の足しにさせていただきます。」
フレミンは礼儀正しくお辞儀をして、それを受け取った。
「でも、出来ることならもう一度チャンスをくれませんか?」
実力も出し切れずに負けてしまったリベラはフレミンにお願いをした。
「俺からも頼むぜ。何も出来ないまま引き下がりたくはないからよ。」
ハッサンも続けざまにお願いをすると、フレミンは減ったHP全回復させることや、今度勝ったらさらに賞金をもらえることを条件にOKを出してくれた。
そしてホイミンに回復をしてもらうと、再度勝負が始まった。
しかしフレミンのメダパニダンスで今度はミレーユとバーバラが混乱してしまった。
ピエール「あの、リベラさん、勝負してくださいよ。」
「だってくい込んでくるんだもん、しょうがないじゃん!」
「何がですか?」
「そりゃ、バーバラの」
(※この後のセリフはカットさせていただきます。)
ホイミン「ハッサン、戦えそうですか?」
「無理だぜ。ミレーユの腕のせいで動きを封じられてよ…。」
一方、フレミンは攻撃も忘れてしばらくの間その光景に見とれていた。
しかし、事実上4人全員が混乱状態になり、これでは勝負にならないため、ホイミンとピエールの判断で再度フレミンの勝利になった。
結局、リベラ達は大金を手に入れて喜ぶフレミン達を見届けながら引き返していった。
なお、フレミンがこのお金を使って育てた命の木が、後にバーバラを救うことになるのを、この時はまだ誰も知らずにいた。
(※詳細は前作のQuest.15参照。)
後日。チャモロが踊り封じを覚えると、直後に盗賊に転職した彼を加えた5人は再びフレミンと勝負し、今度は勝利をした。
それでもリベラ達はお金を差し出そうとしたが、フレミンはそれを断った。
「負けた以上、受け取るわけにはいきません。それよりこの先にいる試練その2と3に渡してください。」
チャモロ「それはどうしてですか?」
「病気で闘病中の女性モンスターの治療費にあてたいと言っていますから。実は僕も前回もらったお金の半分をすでに彼女のために寄付しました。」
フレミンはそのお金のおかげで彼女が手術を受けて一命をとりとめたことや、これからも治療のためにお金がかかることを話してくれた。
「そうですか。では、彼らにそのお金を渡すことにします。」
チャモロはフレミンの頼みを受け入れることにした。
一行はフレミン、ホイミン、ピエールと一緒に階段を降り、試練その2と3に出会った。
彼らはリベラ達と真っ向勝負を挑もうとしたが、フレミンがこれまでの経緯を話したところ、無条件でお金をもらえることになった。
リベラ「どうかこのお金で彼女を助けてあげてください。」
試練その2「分かりました。ありがとうございます。」
試練その3「こんなに優しい人間が本当にいるんですね。」
彼らは事前にフレミンからリベラ達のことを聞いてはいたものの、それまでは半信半疑の状態だった。
しかし彼らとの話し合いを通じて迷いは無くなり、お金を受け取るのと引き換えにこの洞くつを通してあげることにした。
「それじゃ、僕は彼らを連れてその女性モンスターのもとに向かいます。本当にありがとうございます。」
フレミンがお礼を言うと、試練その2と3も深々とお辞儀をした。
そしてホイミンがリレミトを唱えて、彼らは洞くつを後にし、さらにルーラで彼女のところに向かっていった。
洗礼の洞くつを抜けた後、一行はホルストックに向かっていき、待望の魔法のカギを手に入れた。
そしてクリアベールに到着した彼らは、まどろみの剣とシルバーメイルを手に入れるために、お金をためていくことになった。
今回、下書き段階では試練その2と3との戦闘も書いていましたが、尺の関係上、カットしました。
試練その2との戦闘ではバーバラが集中攻撃をされてしまい、それを見かねたリベラが彼女をかばってけがをしてしまうシーンを書いていました。