僕は前作のQuest.2で彼が登場するバージョンとしないバージョンの両方を作りましたが、前者を採用したため、今作でもそのようにしました。
リベラはオルゴーの鎧、スフィーダの盾、セバスのかぶとに加えてさびた剣を手に入れた後、ロンガデセオにやってきてサリイという女性に会った。
母親を亡くした彼女は当初、きつい口調を浴びせながら断っていたが、彼や父親のコブレの懸命な説得のおかげで徐々に心を開き、最終的にさびた剣の打ち直しに同意をしてくれた。
「じゃあ勇者様、伝説の剣を貸してくれ。」
「リベラと呼んでくれればそれでいいです。」
「分かった。じゃあ、リベラ。この剣はあたし達が責任もって打ち直すよ。鍛え直すには少し時間がかかるけれど、いいよね?」
「はい。よろしくお願いします。」
リベラが同意をしてお金を支払うと、コブレが作業の手伝いをしてくれないかと依頼をしてきた。
「えっ?僕は仲間達と一緒に冒険の旅をしている最中ですけれど。」
「そうか。でも、出来ることなら君もここにいてほしい。最高の剣を生み出すためには、君の強い気持ちが必要なんだ。お願いしてもいいか?」
「そうですねえ…。」
リベラはその場で応えることが出来ず、仲間達に相談に行かせてほしいと申し出た。
「分かった。じゃあ、あたし達は準備をしながら待つことにするよ。」
「ありがとうございます。」
リベラは深々とお辞儀をすると、ルーラでハッサン達のところに飛び立っていった。
彼らは熟練度上げやアイテム集めをしながら、リベラの帰りを待つことにしてくれた。
それを受けてリベラはロンガデセオに戻ってきて、作業の手伝いをすることにした。
「ありがとう。それじゃ、火をつける作業をするから一緒にやってくれ。」
「はい、分かりました。」
彼はコブレの頼みを快く引き受けた。
しかし暑い室内での休みなしでの作業は、戦闘よりも大変なものだった。
(ある程度予想はしていたけれど、それ以上にきついな。一体いつ終わるんだろう…。早く完成してくれればいいんだけれど…。)
最初はやる気満々だったリベラには次第に疲れがにじみ出ていた。
「君、気持ちに乱れが出ているようだね。」
彼の顔に焦りがにじみ出ていたのをコブレは見逃さなかった。
「えっ?あっ、その…。」
「それではだめだ。きついのは分かるが、そこは冷静さを見失わないでくれ。気持ちが大事なんだ。」
「本当ですか?」
「ああ。この剣が完成すれば、いかなる相手とも互角以上の戦いが出来るようになる。そのためにも、ここにいて一緒に頑張り抜いてほしい。」
「分かりました。」
リベラはそう答えると気持ちを立て直し、休むことなく金槌で剣を叩き続けるコブレとサリイを見ながら手伝いに励んだ。
すると、バーバラが仕事場にやってきて、何か出来ることが無いか問いかけてきた。
「じゃあ、食事の準備をお願いしてもいいかな?」
「分かったわ。じゃああたし、(上の世界の)ターニアのところに行くわね。」
「頼んだよ。」
リベラの依頼を受けて、バーバラはルーラで飛び立っていった。
その後、彼女が水とターニアと一緒に作ったサンドイッチを持って戻ってくると、彼らは交代で食事をとることにした。
それから時間は過ぎていき、3人は極限状態になるほどに疲労がたまっていた。
すでにサリイはあちこちに走る体の痛みと戦っており、顔をしかめながら剣を叩き続けていた。
一方、コブレは脱水症状のような状態になりながらも、表情は徐々に明るくなっていった。
(もうすぐ出来上がるのか?)
リベラははやる気持ちを懸命に抑え続けていた。
「よし。それじゃ、サリイ。その剣を水の中に入れてくれ。」
「分かった、親父。」
彼女は叩く動作をやめて金槌をその場に置くと、火ばさみ越しに剣を持ち上げて水の中に入れた。
それからしばらくして、見事な光沢を放つ姿になったラミアスの剣が完成した。
「ありがとう、コブレさん!サリイさん!」
リベラは涙ぐみそうになりながら彼らに感謝をした。
「なあに。感謝をしたいのはこちらですよ。」
「あたしも役に立ててうれしいよ。これで母さんも喜んでいるはずだ。」
「そうだな。元気になったら、お墓参りに行こう。」
彼らは疲れ切っている状態になりながらも、その表情は明るかった。
すると家の扉が開き、バーバラが姿を現した。
「お疲れえっ!たくさんの食べ物と水を持ってきたわよ!」
「おおっ!これはありがたい。」
「お腹もすっかり減っていたんだ。」
「バーバラ、ありがとう。遠慮なくいただくよ。」
コブレ、サリイ、リベラは早速水をゴクゴク飲み、続いて食事の時間になった。
その様子をバーバラはニッコリしながら見守った。
彼らは作業場の片づけをして着替えた後、たちまちぐっすりと眠ってしまったため、その間の家事仕事はバーバラが担当することになった。
後日。コブレ、サリイ、リベラは元気になった後、バーバラと一緒にお墓参りに出かけていき、伝説の剣が完成したことを報告した。
それが済んだ後、リベラとバーバラは何度もお礼の言葉を述べて、ルーラで仲間のところに飛び立っていった。
仲間達に合流すると、2人は仲間達がカルベロビュートを持っていることに気が付いた。
バーバラ「あれ?いつの間に手に入れたの?」
ハッサン「実は、ミレーユの提案を受けて、みんなでお金を集めて手に入れたんだぜ。」
リベラ「ミレーユ、本当に?」
「ええ…。わだじが…ごんなごどに…なっだぜいで…、バーバラに…、めいわぐ…がげだがら…。」
(ええ…。私がこんなことになったせいで、バーバラに迷惑かけたから。)
ミレーユが懸命にしゃがれた声を出すと、それ以降はハッサン達が会話を代行してくれた。
彼女はバーバラが本来ならパラディンの状態でカルベロビュートを装備し、アタッカー兼回復役として活躍していたはずだったのに、自分のせいでその機会を奪ってしまったことを申し訳なく思っていた。
そして、お詫びとしてどうしてもその武器を買ってあげたいと言い出したため、みんなで協力しながら金策をすることにした。
ハッサンとミレーユはアークボルトにやってきて、ガルシアに相談を持ち掛けた。
すると彼は自身が持っていたバトルアックスや毒針などの装備品を売ることを提案した。
ハッサン『本当にいいのかよ。』
『いいんです。僕には炎のツメがありますし、これらが誰かの役に立つのであれば、喜んで差し上げましょう。』
彼はまだ現役をあきらめてはいなかったが、サラがこの度現役を引退し、コーチに専念することを受けて彼女のサポートをすることにしたため、一旦戦いから離れることにした。
隣にいる彼女の顔を見ながら幸せそうに微笑むガルシアを見て、ハッサンとミレーユはありがたくアイテムを受け取ることにした。
そしてミレーユはガルシアの耳元で『どうかサラさんと幸せに過ごしてください。』とささやいた後、道具屋に向かっていった。
ハッサン達から金策に関する話を聞いたチャモロとアモスはトルッカに行き、エリザと町長に会ってリベラ達の近況について話した。
カルベロビュートを買うためのお金を集めていることを知った彼らは、何と転職を申し出てきた。
その要望を受け入れたチャモロとアモスは彼らを連れてダーマ神殿に行った。
商人になった町長とエリザは穴掘りなどを駆使して金策をすることにした。
チャモロとアモスは彼らと別れた後、二手に分かれて金策をすることにした。
アモスは893風のおっさんや、かわいいふりして割とやる感じのちゃんねー、下の世界のランドとジャンマーをして大勝ちをした。
一方、チャモロはハッサンとミレーユを誘って全員盗賊になり、アイテム集めをすることにした。
戦闘では炎の剣と星降る腕輪を装備したチャモロが先制でおたけびをしたり、まわし蹴りやせいけん突きを駆使した。
ミレーユはきせきの剣と力のルビーを身に付け、サラ仕込みの通常攻撃を駆使してエースアタッカーとして戦った。
そして、まだ通常攻撃を控えなければならないハッサンは炎のツメやゲントの杖を使いながら、ラリホーやニフラム(に加えてワキガや靴のにおい)を駆使して相手の攻撃を阻止した。
チャモロ「こうしてみんなで金策をした結果、予想外の大金が手に入ったので、はがねのムチの下取り無しでカルベロビュートが買えるようになったんです。」
アモス「これでバーバラさんの攻撃力は大きく上がりますよ。」
「みんな、あたしのために、本当にありがとう。それじゃこの武器、大事に使わせてもらうわね。」
バーバラはみんなの優しさに心から感謝をしながらカルベロビュートを受け取った。
「じゃあ、あたしが今持っているはがねのムチと氷のやいばを売ることにするわ。そうすれば10000ゴールド以上のお金が手に入るから、ミレーユにもっといい武器を買ってあげるわね。」
「えっ?ぞごまでじなぐでも(そこまでしなくても)…。」
「大丈夫よ。気にしないで。」
バーバラはそう言うとルーラを唱えて飛び立っていき、町をまわりながら武器屋をチェックしていった。
その結果、9800ゴールドの誘惑の剣に目をつけ、ミレーユにこの武器を勧めた。
そして彼女から了解を得ると、バーバラは氷のやいばに加えて長い間お世話になったはがねのムチを売って現地に行き、その剣を持って戻ってきた。
その後、ピエールはきせきの剣、プラチナメイル、プラチナシールド、鉄仮面、星降る腕輪を装備してスライム格闘場のGランクに挑んでいった。
しかし最初の戦いで返り討ちに会ってしまい、一旦仲間達のもとに戻って体制を立てなおすことにした。
その時、メダル王の城から駆けつけてきたチャモロがメタルキングヘルムを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。これで守備力が大幅に上がるので、有利に戦えます。」
ピエールは早速それを装備し、会場に向かおうとした。
すると今度はアモスが彼のところにやってきて、やいばの鎧を装備することを勧めてきた。
「えっ?でも、守備力が下がってしまいますけれど。」
「その分はメタルキングヘルムで補えますし、さらにこの鎧の効果が発動すれば反射ダメージを与えられますので、事実上、攻撃回数が増えることになりますよ。」
アモスの説得を受けるとピエールも次第に納得し、この鎧を身に付けて挑むことにした。
その結果、せいけん突き、ばくれつけん、しんくうはに加えてやいばの鎧の効果もタイミング良く発動してくれたことに加え、先制ベホマで回復が間に合ったこともあって、ピエールはどうにかGランクを勝ち抜いた。
「みなさん…、ほしかった品…、手に入れてきましたよ…。」
ギリギリの戦いを制した彼は疲れ切った表情でメタルキングの盾を手渡した。
「ありがとう。よく頑張ったね。」
「ご苦労さんだぜ。後は任せてくれ。」
リベラとハッサンは彼をねぎらった後、ハッサンがその盾を装備した。
そしてピエールは応援に来ていたホイミン、エスカ、ドランゴと一緒に魔術師の塔に行き、しばらくの間ゆっくりと休むことにした。
彼らを見届けた後、6人は次の目的地を聞くためにマーズの館にやってきた。
「分かった。では、お前さん達が行くべき場所を占ってしんぜよう。」
彼女が水晶玉に手をかざすと、そこに映し出された場所は聖なるほこらだった。
そこには青い服を着た人間の剣士がおり、彼はキラーマジンガとランドアーマーをはじめとするモンスター達と一緒にいた。
そして彼らは何か情報交換をした後、一緒にワープするようにその場から姿を消していった。
「この少年、私が命の木の場所で遭遇した人ですよ。」
アモスはその時のことをしっかりと覚えていたため、彼に対して浅からぬ因縁を感じていた。
一方、ミレーユはその少年の姿を見て表情が一変した。
(テ、テリーーーッ!)
思わず叫ぼうとした彼女だったが、ショックのせいか声にならなかった。
(あ、あれ?私、声が!?)
ふと我に返った彼女は、もう一度テリーの名を叫ぼうとしたが、やはり声が出なかった。
(うそ…。やっと会話が出来るようになり、呪文もわずかに発動するようになったのに、またしゃべれなくなってしまうなんて…。)
受け入れがたい現実をダブルで突きつけられてしまい、ミレーユは両手を口の辺りに当てたまま、崩れるようにその場にひざをついてしまった。
Quest.30の後書きで、バーバラが自分の部屋にやってきたエピソードを書きました。
その際、彼女が来ていた服について検索してみたら何と「男性も着られる」ということを知りました。
それを受けて、今回こんなおまけストーリーを作ってみました。
DQ9の世界にやってきたうp主は現地で主人公達のパーティーに加わり、その途中でバーバラの服を手に入れた。
すると新人の洗礼として、主人公をはじめとするメンバーからそれを装備した状態でリッカの宿に泊まり、翌朝まで着続けるように言われてしまった。
最初は恥ずかしがっていたうp主だったが、部屋で一人になるとバーバラのことを思い出しながらドキドキしていた。
そして翌朝。
主人公「あれ?まだ着ていたんですか?もう着替えてもいいのに。」
うp主「僕、この服を装備し続けることにします。」
「ええっ!?マジで!?」
「マジです。」
「いつまで着続けるつもりなんですか?」
「出来れば、ラスボスのところまで。」
「ちょっと!おかしくなったんですか!?」
驚いたのは主人公だけでなく、他のメンバーも同じだった。
そしてみんなから「気が狂ったか!」「これは病気ね。」「病院に行け、お前。」と言われる始末だった。