天馬の塔の件を終えた後、一行はグランマーズに会い、次の目的地について聞いてみた。
「とりあえず、行くのが必須のところはなくなってきたから、新たな目的地を目指すのであれば、狭間の世界に行くことになるじゃろう。」
リベラ「そうですか。じゃあ、ゼニス王に会いに行くことになりそうですね。」
「しかし、この世界にもまだモンスターの残党がおるし、もう少し装備を整えることも出来るはずじゃ。じゃから、お金集めをしてダーマ南の井戸で炎の鎧を購入したり、天馬の塔にもう一度行ったり、海底宝物庫に行ったりすると良いぞ。」
バーバラ「海底宝物庫?」
「そうじゃ。そこには最強の攻撃力を持つ武器が隠されておる。お前さん達の誰かが装備すれば、通常攻撃で大活躍出来るようになるぞい。」
ハッサン「それって、もしかして俺か?」
「それは行ってみてのお楽しみじゃ。しかしその前に入念な事前準備が必要じゃがのう。」
ミレーユ「分かったわ。では、なるべく最強の状態でそこに向かえるようにするわね。」
「その調子じゃ。では、色々やってみると良い。」
グランマーズの提案を受けて、彼らは一旦パーティーを解散し、各自で行動をすることにした。
リベラは自身が持っているラミアスの剣をさらに鍛えるために、バーバラとアモスと一緒にロンガデセオにやってきた。
「コブレさん、サリイさん。そういうわけで、この武器をもっと強化したいんです。お願いしてもいいですか?」
「そうか。料金はそれなりにかかるが、それでもいいかね?」
「はい。お金はすでに用意してきました。お願いします。」
リベラはコブレの提案をすぐに受け入れた。
サリイ「では、君達も手伝ってくれるかい?」
「はい。今回は私も手伝います。」
アモスはやる気満々だった。
「じゃあ、あたしは料理やお風呂の準備などを担当するわね。」
「ありがとう。頼んだよ。」
「任せといて。」
バーバラは笑顔でそう言うと、4人を陰から支えることになった。
一方、ハッサン、ミレーユ、テリー、チャモロ、ドランゴは魔術師の塔にやってきて、前者の3人はホイミンに面会した。
ハッサン「よお、ホイミン。ホイミンじゃないか。久しぶりだなあ。」
「久しぶりです。みなさん、ご心配をおかけしました。」
テリー「まあ、俺はこうやって会話をするのは初めてだがな。それで、元気になったのか?」
「エスカちゃんをはじめ、みんなが支えてくれたおかげで日常生活なら何とか送れるようになってきました。」
ミレーユ「それは良かったわ。本当に心配していたから。」
彼らがほっとする中で、ホイミンはまだめまいに悩まされており、まだ塔の周辺を歩く程度しか出来ない状況だった。
テリー「じゃあ、旅に出るにはまだまだ時間がかかるってわけだな。」
「はい。自由に外出が出来るようになれば、ホイミタンクとして移動中に回復役になれるんですが…。」
ハッサン「そんなの気にするなって。ここまで回復しただけでも十分だ。」
ミレーユ「私達はあなた達の元気な姿を見ることが喜びなんだから。」
テリーは不愛想な表情を浮かべる中で、他の2人は笑顔でホイミンと会話をした。
するとそこにエスカがやってきて、「ホイミン君、リハビリも兼ねて一緒に外を散歩しましょう。」と提案してきた。
「うん、行こう。」
ホイミンは笑顔で同意した。
そして2匹はお見舞いに来てくれたハッサン達にお礼をした後、仲良く並んで外に向かって歩いていった。
(こいつら、本当に仲良しなんだな。)
(いいパートナーになりそうね。)
ハッサンとミレーユは遠ざかる彼らを温かい目で見つめていた。
一方、チャモロとドランゴはピエールのところにやってきた。
彼の腕はガチガチに固定されている上に三角巾で吊り上げられていた。
チャモロ「これでは治るまで、まだまだ時間がかかりそうですね。」
「はい。本当にごめんなさい。」
「気にしない…。Hランク…、突破…。すごかった…、ギルルルン…。」
「でも、それと引き換えにこんな目に…。」
ピエールはこれからどうすればいいのか分からず、さらには気持ちが切れかかっているため、引退を考えていることを打ち明けた。
「あなたには本当に申し訳ないことをしてしまいました。」
「でも、チャモロさんが無事にドラゴン職に就けましたので、私としては本望です。」
「そんな…。本望だなんて言われても…。」
チャモロは自分ばかりが恵まれてしまったことに自責の念を抱いていた。
「でも…お前…。ドラゴン…。私…、お前の…、先生…なる…、ギルルルン…。」
「はい、ドランゴさん。よろしくお願いします。そしてピエールさん、この恩は忘れません。」
チャモロはピエールに向かって深々とお辞儀をした。
「どうか私の分まで頑張ってください。魔術師の塔から応援しています。」
「分かりました。頑張ります。あなたのことは忘れません。」
彼は涙ぐみそうになりながら今後の活躍を心に誓った。
ハッサン達は魔術師の塔を後にした後、ダーマ神殿に向かっていき、テリーがパラディンに転職した。
(※ハッサンは僧侶、ミレーユは賢者、チャモロとドランゴはドラゴン。)
次に彼らはまだ手に入れていないアイテムを求めて天馬の塔にやってきた。
現地ではまだモンスターの残党がおり、何度も戦闘になった。
相手はかなりの強者であるため、きせきの剣とスライムピアスを装備したハッサンは回復との兼ね合いを考えながらせいけん突きやはやぶさぎりに加えてゾンビぎり、岩石落としなどを有効活用し、僧侶でもアタッカーであり続けた。
(※その後、彼は熟練度が4になってベホイミを覚えました。)
ミレーユはおたけびこそ封印しているものの、豊富なMPをいかしてラリホーマ、マホカンタ、フバーハ、バイキルト、マジックバリア、ベホマラーなどを駆使し、パーティーに無くてはならない存在になった。
力のルビーを装備したテリーは通常攻撃に加えてしっぷう突き、せいけん突き、はやぶさぎり、ライデイン、ベギラゴン、まじんぎりなどを駆使しながら、アタッカーとして活動した。
(※彼はベホマやバイキルト、マホカンタを使えますが、自分にしか使わないため、まだまだパーティーになじめていないようです。)
そして彼は途中でしんくうはを覚えたため、早速攻撃のレパートリーに加えることにした。
呪文の使えないドランゴは攻撃専門として激しい炎に加えて途中で凍える吹雪を覚えたため、無耐性の相手にはイオナズン級のダメージが与えられるようになり、文句なしの最強キャラになりつつあった。
(※後にこの姿を見たアモスは攻撃では到底太刀打ち出来ないことを実感したため、ターン最後での回復役に活路を見出すことにしました。)
チャモロはまだドラゴンとしての熟練度が低いため、星降る腕輪を身に付けた状態でおたけびを使うことが多かった。
その中で彼はドランゴのアドバイスを受けながら、タイミングを見計らって炎や吹雪を吐き続けた。
その後、4階の隠し部屋にやってきた彼らは宝箱からドラゴンキラーを手に入れた。
「おおっ!これは見るからに強力な武器だな。」
「装備出来ればきっと役に立つわね。」
「早速誰が使いこなせるか試してみましょう。」
「俺にはこのらいめいの剣があるから必要ないけれどな。」
ハッサン、ミレーユ、チャモロが目を輝かせる一方、テリーは相変わらず不愛想だった。
彼らが試しにこの武器を使ってみた結果、最終的にドランゴが装備することになった。
その後、残党が撤退したのを確認し、塔を後にした彼らはゼニスの城に向かっていき、ゼニス王から狭間の世界について教えてもらった。
チャモロ「なるほど。そこではさらに強力な武器や防具が販売されているのですね。」
「その通り。しかし、これらは20000ゴールド以上しますし、それに一度行ってしまったら簡単にこの世界には帰って来られません。その点を注意してください。」
ハッサン「じゃあ、俺達だけでこのまま行くわけにはいかねえな。」
ミレーユ「そうね。私達はリベラ達と離れ離れで行動しているから。」
「フンッ!まあ俺はいつ行っても構わんがな。」
「お前行くなら…私も…。ギルルルン…。」
テリーとドランゴはこのまま行こうとしたが他の3人が止めに入ったため、結局取りやめになった。
ロンガデセオにいるリベラとアモスは、コブレとサリイと協力しながらラミアスの剣を鍛え続けた。
サリイ「アモっさん、なかなか腕力あるじゃないか。」
アモス「そうですか?」
「ああ。あんたはあたしが思っていた以上に役に立っているよ。」
「ありがとうございます。」
「もし良かったら、ここで働かないか?」
「それはうれしいです。でも、私はリベラさんやバーバラさん達と旅をしているので、今はごめんなさい。」
「そうか。残念だな。」
「でも、他に何か武器を鍛える機会があればまたやってきたいと思います。」
「おおっ!そうか!その時はぜひ来てくれよな。」
「分かりました。」
彼らは会話を重ねるうちに次第に親しくなっていった。
その様子をコブレはうれしそうな目で見つめていた。
その後、4人はフラフラになりそうになる程疲労しながらも、無事にラミアスの剣の鍛錬が終了した。
結果、剣の攻撃力はさらに上昇し、リベラは文句なしのエースアタッカーになった。
(いいなあ…。あたしの持っているカルベロビュートも決して低くはないけれど、出来ることならその剣くらいの攻撃力を持った武器を手に入れたいなあ…。そんなのは夢かもしれないけれど…。)
バーバラはラミアスの剣を持って素振りをするリベラの姿がまぶしくてたまらなかった。
再び集結した7人と一匹は残り少なくなった下の世界での熟練度上げの場所で修業をしながら金策をした。
その結果、炎の鎧を手に入れられるだけのお金がたまったため、ダーマ南の井戸でこれを購入し、ドランゴが装備した。
そしてグランマーズに指示された場所である、海底宝物庫に向かっていった。
そこで彼らを待っていたものは…。
海底宝物庫にはバーバラ最強の武器であるグリンガムのムチがありますが、みんなはまだその存在を知らないという設定にしています。
下書き段階ではバーバラがマダンテを覚える前(当然テリーとドランゴは未加入。)に一度現地に行き、キラーマジンガに返り討ちにされる場面を書きましたが、後にボツにしました。
そのボツシーンの一部をここに掲載します。
海底宝物庫で、左側の宝物庫の前にやってきたリベラ、ハッサン、ミレーユ、バーバラの4人は2人の兵士の前にやってきた。
兵士1「お前達、何者だ?」
ハッサン「見りゃ分かるだろ。お宝をもらいにきたんだぜ。そこを通してもらおうか。」
兵士2「それは出来ぬ。もしこの先の宝が欲しいのなら、この私を倒していくがいい。それでもいいか?」
「ああ。絶対に勝つぜ!」
兵士1「ならば、やむを得ぬ。行くぞ!」
すると彼らはキラーマジンガ2匹の姿になった。
「えっ?ちょっとどういうこと?」
リベラはてっきりスコット&ホリディのような感じの勝負を予想していただけに、ビックリ仰天だった。
しかし隙を見せてはいけないと思い、素早く気持ちを立て直した。
戦闘が始まると、星降る腕輪で素早さを極限まで高めているミレーユはすぐにスクルトを唱えた。
全員の守備力が上がった次の瞬間、キラーマジンガ2匹の恐ろしいまでの攻撃が始まり、あっという間にパーティーが崩壊しそうな状態になった。
(ふう…。危なかったわね。スクルトがあと少し遅かったら、本当に崩壊していたわ。)
ミレーユは自分がダメージを受けずに済んだものの、その表情は青ざめていた。
(※この後の展開はまだ下書き段階だったとはいえ、さすがにやり過ぎたかなと思ったため、封印作品にします。)