ダンジョン都市で正義を騙るのは間違っているだろうか 作:kuku_kuku
一週間前に突如ギルドを通して告知された
場所はオラリオ東部の大草原。
演目は【
連合軍にとっての勝利条件は唯一つ、迷宮都市を焼き滅ぼさんとする【業火】の討伐のみ。
そして敗北は、それ即ち迷宮都市と世界の崩壊を意味する。
そしてロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアを含む都市の全ての派閥の冒険者へ発せられた連合への参加という
神ロキを通して伝えられた【業火】本人からの提案という
たった一人で都市全てと敵対するなどと言う最早罠と疑わざるを得ない状況に、ギルドは当初敵の誘いに乗らずにLv.6以上の第一級冒険者による討伐隊を組み対処すべきという案を出した。
しかし、
「は? アホちゃうか? あの闇討ちゲリラ戦暗殺に混戦何でも御座れやったガキ相手に同じ土俵で戦ったって、どうせ一般人や低レベル帯の冒険者を人質に取られて結局は混戦になるんやから、それならまだ都市の外で覚悟決めた総力戦で決着つけた方が遥かにマシに決まっとるやろ。それに陽動とかが狙いなんやのうて
と、かつての【業火】の凄惨な所業とその
あまりにも異例の戦争に対する迷宮都市連合総勢千五百以上の冒険者から成る討伐隊の布陣は至極明快、物理的かつ指揮系統的な独立三層構造の編成。
第一層、最前線は都市最大戦力の一角フレイヤ・ファミリア。その使命は最大火力による最短決着。
第二層、もっとも人数が厚いその中間層は、
そして第三層、都市の市壁前に陣取るロキ・ファミリア。その使命は、最終防衛線である迷宮都市の市壁の死守。
ガネーシャ・ファミリアの一部が指揮するその他幾つものファミリアが市壁上部と内部で市民の安全確保のために動きはするが、事実上はこの三層の布陣が破られれば、それが即ち都市の敗北だった。
複雑怪奇に絡み合う各派閥の関係をそのまま引き継がざるを得ない巨大すぎる連合軍の総指揮を取ることになった【勇者】は、そもそも連合軍を統括することを諦めた。
大前提からして戦争の名を冠すれど敵はたったの一人。そうであれば都市連合は軍隊として戦うよりも、派閥単位の独立した個の戦力として局所戦を展開した方が圧倒的に効率が良かったのだ。
冒険者が集う主戦場たる大草原と市壁にも、住民たちが静かに息を潜める迷宮都市内の至る所にも、戦場を映し出すための大量の『神の鏡』が配置され、人々も神々も
──そして、
『時間や』
空に浮かぶ神の鏡より、静かにその声は戦場に響き渡る。
今回の
神の鏡によって映し出された都市を背負うロキの姿に、戦場はざわつく。
打ち倒すべき敵は、未だ冒険者達が睨み据える草原の先には現れていない。
『戦場におる冒険者も震えて蹲っとる子らも自棄酒しとる阿呆も、そんで呑気に笑っとる神共も覚悟せえや』
しかし女神の神託は止まらず、そして一片の迷いもない。
『泣いても笑っても世界の命運が決まる
そしてその宣言と同時、草原の先に巨大な真紅の火柱が出現した。
『神の鏡』を通して確認するまでもない巨大な火柱。かつて都市を恐怖のどん底に叩き落としたその【業火】の出現に、一瞬にして世界にどよめきが溢れ全ての者達の視線が火柱に集まる中、
「え……?」
第二層の中心部、数いる後方支援部隊の中核たるディアンケヒト・ファミリアが展開する救護拠点。補給の要であるが故に超長文詠唱級の魔法にすら耐えられる幾重もの防御魔法で保護されたはずのその中心地点で、オラリオが誇る『二大治癒師』の一角【銀の聖女】アミッド・テアサナーレの間の抜けた声が、小さく静かに戦場に放たれ、そして直ぐに空に消えた。
瞬間、第二層に布陣していた後方支援部隊の全てが、突如出現した幾つもの火の津波に飲み込まれた。
* * *
「……は? え、え、な、何が起きたんですか!?」
オラリオ市壁前。ロキ・ファミリアの布陣の後方で、突如大草原に出現した巨大な火の柱と幾つもの火の津波に、レフィーヤ・ウィリディスは唖然として思わず師であるリヴェリアを振り返る。
「開幕と同時の陽動と奇襲。それも超長文詠唱級の攻撃魔法による、連合側の補給の要である後方支援部隊への攻撃。しかし……」
一見冷静だがしかし冷や汗を浮かべながら淡々と状況を言葉にするリヴェリアは、隣のヴァレッタに視線をやる。
「ありえない……」
小さくなりつつある草原を焼き尽くした火の津波を見ながら、ヴァレッタは小さく呟いて返す。
「不可能じゃありません。ですが、それは自分の記憶や感情を犠牲にして、更に何十人も殺した後にやっと到達できていた威力です。こんなことが出来るなら、そもそも
かつての【業火】ニルス・アズライトを最も知るヴァレッタがそう結論を出すが、しかし現実問題として先程の超大規模かつ高威力の魔法は何の前触れもなく後方支援部隊を焼き尽くした。
「ディアンケヒト・ファミリア含む後方支援部隊、全滅してます! 生死は不明、ですが、……誰も、誰も立っていません……!!それと、第二層中央部に【業火】の姿を確認! 今は……今は、第二級を含む冒険者の、その、束を……、まとめて薙ぎ払ってます……」
齎された斥候からのあり得ない報告にロキ・ファミリアに動揺が走る。
そして遅れて上空の神の鏡に映し出された光景が切り替わる。
草原に展開された第二層目の布陣、千を超える冒険者達の群れのその中央付近。
協力派閥単位で構成された三十前後の大隊と、各大隊の内部で自由に組織され運用される無数の部隊がひしめき合う戦場のど真ん中。
武器を構え敵を圧殺せんと迫る近接小隊、魔法の詠唱を始める後衛魔道士中隊、隙を狙い獲物を狩ろうとする個人戦力。
千差万別全ての戦略戦術を以ってたった一人の敵の抹殺を成し遂げんとする千の軍勢の中心で、【業火】が荒れ狂う。
正しい殺意と研ぎ澄まされた技で得物を振るったはずの上位冒険者達は、長大な刃先を持つ黒槍によってまとめて吹き飛ばされた。
何条もの閃光となり放たれた怪物の大群すらも屠る魔法の一斉掃射は、しかし解き放たれた【
敵の隙を狙い槍の間合いを潜り抜け全方位から強襲する狩人達は、しかし【業火】纏う五爪によってその得物ごと焼き抉り切られ倒れ伏した。
上位冒険者達の束を吹き飛ばす黒槍。戦場を縦横無尽に焼き貫く千の炎の武器。近づく全てを焼き抉る業火の鉤爪。
一つの動作で十以上の上位冒険者が蹴散らされて行く、その蹂躙と表現するしかない光景に、レフィーヤ自身を含む誰もが言葉を失った。
「……少なく見積もってもLv.7以上は確実か。ロキの言葉を、僕自身が舐めていたよ。確かにこれは総力戦で討伐すべき化物だ。全員、敵に釣り出されずに作戦通り待機。僕達が出るのは本当の最後の手段だ。そうじゃないと、今、さっきの魔法を何度でも相手が打てるのなら、耐火装備を十全に用意できた僕達でも耐えきれないかもしれない。だから都市の全てのファミリアがあの化物を消耗させ、そしてフレイヤ・ファミリアですら打ち破れなかったその時にこそ、ロキ・ファミリアの総力を以って討伐にあたる」
動揺が広がる中、しかし冷徹にそこまでしないと勝てないと断言したフィンの覚悟に、レフィーヤは強制的に冷静さを取り戻す。
確かにそれは女神ロキから聞かされていた事だった。
相手を人間と思うな。迷宮深層の未踏破領域の未知の化物、それこそ三大冒険者依頼級の怪物と殺し合うつもりでやれ。相手はそれくらいぶっ飛んどる奴や。
レフィーヤはその言葉を思い出しながら、ふと、自分の瞳から涙が流れ落ちたことに気づいた。
「レフィーヤ、どうした? なぜ泣いている?」
「えっと、分かりません……あれ、でも、リヴェリア様も……」
問いかけられリヴェリアに向き合えば、しかし、尊敬する師の目からも涙がこぼれ落ちるのが見えた。
「……? ああ、確かに。どうしてだろうな、あの炎を見ていると……忌まわしいとしか思えないはずなのに、何故か、何故か分からないが涙が出てくる」
無言で涙を拭うリヴェリアの視線の先で、炎はただただ猛々しく戦場を燃やし尽くしていた。
* * *
鎖を力任せに振り回し、先端の黒槍で冒険者達の群れを薙ぎ払う。
同時に、回転する槍の間合いを潜り抜けてきた冒険者達の武器が背に突き刺さる。
血潮が吹き出て、殺意で研ぎ澄まされた刃が己の肉を掻き分け命を削り貫くその間際、しかし無理やり体を旋回させて外套で武器を絡め巻取る。
そして武器を通して送り込んだ炎熱に動揺し体を硬直させた五人の冒険者を、白炎が灯る五爪で焼き抉り、体に刺さる剣を掴み眼の前に迫り来る冒険者に投擲、命中。
──これで、七百八十五人。
鎖を手繰り黒槍を引き戻せば、熱と力に耐えきれず槍は柄の半ばで折れてしまっていた。
もはや武器として使えなくなった黒色の槍を地に突き刺し、倒れ伏す冒険者から奪い取った
「…………っ」
円形に開いた空白地帯の向こう側、冒険者達の壁の奥で魔力が高ぶるのを感じた。
一瞬飛びそうになった意識を三本の炎槍を創り出す過程で生じた激痛によって覚醒させ、高ぶる魔力の発生地点に投擲。
詠唱をしていた冒険者が爆炎によって周辺ごと焼き崩れるのを意識の隅に、そこら辺に落ちていた剣を二振り拾い上げ、迫りくる冒険者へと叩きつける。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
そして呻き声と共に沈み逝く冒険者達を踏み台に、再度冒険者達の波の中へと飛び込んだ。
──さっきので、八百人目。
周囲で倒れ伏す名前も知らない冒険者達から武器と薬を奪い取りながら、ただひたすら切り捨て燃やし尽くし続ける。
初手で狙い通りに、連合側の命綱でもある【銀の聖女】を含む後方支援部隊を全滅させることができたのは大きかった。
このまま第二層に陣取る冒険者達を火に焚べ、次は迷宮都市連合が誇るもう一人の規格外の治癒師ごとフレイヤ・ファミリアを狙う。
そして最後にロキ・ファミリアを贄とし、以上を以ってあの日の高位の精霊と怪物と人間が混じり合った
神様の協力もあり順調に進行する作戦の状況とは別に、朦朧とする意識とぽっかりと心に穴が空いたような空虚感に、少しだけ焦燥を覚えてしまう。
初手で強力な火力を出すために燃やしてしまった大事だったこの五年間のナニカの記憶に思いを馳せながら、我武者羅に数秒で溶解する武器を冒険者達に叩きつける。魔法を打ち込んで来る相手には時に発動前に炎の剣を打ち出し、時に発動された魔法そのもの直接を焼き払う。
そうしてただただ目の前に現れる全てを焼き尽くして征き、意識を正常に保つために数えていた打ち倒した冒険者の数すら良くわからなくなって来た頃、視界が開け緑の草葉が茂る草原が見えた。
さっきまでの冒険者達の群れが転がる焼け野原とは全く異なる、草原のみが広がる空白地帯。あまりの落差に一瞬処理が追いつかず、無防備に足を止めてしまう。
ああ、クソ。いま、どういう状態なんだ……?
まともに回らない思考とは別に、耳が鳴り響く
ゴォーン、ゴォーン、と。
草原の奥に広がる約百五十の軍勢の先頭から、大鐘楼の音と共に二人の冒険者が静かに歩み出て来る。
「まさか……都市の全ての派閥を打ち払い、ここまで来るとはな。想像以上だ」
「……あなたが、【業火】ニルス・アズライトさんなんですね」
【
【
片や黄金色の魔力に染まる大剣。片や純白の炎雷に染まる大剣。
膨大な威力を内包した番の双剣を構え俺に向き合う二人に対し、俺は焼け溶けた剣を投げ捨て、足元に落ちていたまだ質がましな長槍を一本拾う。
この二人のことは、まだちゃんと覚えている。知っている。
オッタルとは、闇派閥時代から今に続くまでの因縁だ。ベル・クラネルは、■■を救ってくれた恩人だ。
……■■? あれ? 誰だっけ、それ……? ちがう、名前がわからないだけだ、俺はまだちゃんとあの子のことを覚えている。あの子は、大切なもう一人の妹だ。
「一手、相手願う」
「オッタルさん! 僕達は────」
「わかっている、ベル・クラネル。だが、これは必要なことだ。俺達の想いを証明するには、火を灯す必要がある」
何やら揉めているようだが、今は構っている場合ではない。
都市最強のオッタルと未知の塊であるベル・クラネル。
すでに魔法の詠唱とスキルによる
「俺にはお喋りに付き合ってる余裕はないんだよ。最初から全力で焼き尽くす」
オッタルとベル・クラネルだけではない。まとめてこの一撃でフレイヤ・ファミリアを消し飛ばす。
「【我が記憶を燃やせ】」
追加詠唱により、
ああ、また、大切な記憶が消える。
蜂蜜と香草で煮込まれた白兎と、珍しいドワーフの火酒を出してもらったあの日、俺はあの人とどんなことを話したのだろう。あの日の料理と酒の味も、交わした言葉も、あの日確かに感じた
槍の先端に、炎を収束させる。そして炎が純白に輝く。
まだ、足りない。今までと同じだ。敵対する二人の記憶を焚べろ。もう名前も分からないかつての知人達の中の【業火】の記憶すら燃やせ。
白炎が、蒼炎へと至る。
そして槍を振り被り瞬時に蒼き稲妻と化したそれを投擲した俺に、二人は叫んだ。
「【ヒルディス・ヴィーニ】!!」
「【
瞬間、光が轟く。
蒼炎、金光、白光。三条の軌跡が衝突した空間は一瞬歪み、そして遅れて轟音と衝撃が発生する。
巻き上がった粉塵の向こうで、今出せる全力の火力を注ぎ込んでもなお、二人の冒険者は生きていた。そればかりか背後のフレイヤ・ファミリアすら健在だ。
確実にフレイヤ・ファミリアを全滅させる火力を持った蒼き稲妻を、この二人は完全に防ぎきったのだ。驚愕に値する。
片膝を付く二人に、この迷宮都市で最も手強かったとだけ記憶している二人に止めを刺すために、俺は蒼炎の剣を生み出し、
「……ッ!?」
そして、その場に膝から崩れ落ちた。
何だ、今のは……? 何かまた記憶が燃え尽きた。だが、俺は今、何の記憶を失った……?
込み上げてくる吐き気と焦燥を噛み殺す。
ああ、これは良くない。想定よりも消耗が激しすぎる。無尽蔵に上昇する火力に、俺の体力も制御も追い付いていない。そして俺の存在と記録を蒼炎は出鱈目に食い散らかして行く。
この蒼炎を俺はまだ扱いきれていないのだ。なんて不甲斐ないのだろう。
立ち上がることすらままならない俺の様子を見逃さずに、草原の向こうでフレイヤ・ファミリアが戦闘態勢を取る。
「……どうやら、俺達の命の使い方は決まったようだな」
「……はい、僕も確信しました。あの蒼炎は、きっとこの世界を焼き尽くします」
そして隊列に動きを見せたフレイヤ・ファミリアに加え、目前の二人の冒険者が静かに立ち上がった。
決意に満ちた目でこちらを睨み歩み寄って来る二人に、しかし俺は動くことができない。
そして大柄な
「俺の負けだ。【業火】ニルス・アズライト、俺はやはりまだあの日の蒼炎を超えることができていないらしい」
「僕達はこの世界が何か得体の知れない力で塗り替えられたことに気づいています。そして、明確な記憶は残ってませんが、ニルスさんがこの
そして二人は、力なく垂れ下がっていた俺の手を取り、
「──故に、俺はこの偽りの世界をお前と共に滅ぼす。正しく貴様の最後の敵へと至るために」
「──だから、今度は僕がニルスさんを手伝う番です。あなたに救われた一人として」
そう言って、俺を地面から立ち上がらせた。
は? 何なんだ、この状況は……。
なぜこの二人は記憶を失っていないんだ。ついさっき確実に【
「何を呆けている。お前の敵はヴァレッタ・グレーデだろう。早く行け」
「フレイヤ・ファミリアは僕とオッタルさんが引き受けます。今のニルスさんの力なら、フレイヤ・ファミリア全員を相手にしなくても、この歪んだ世界をどうにかできるはずだって、火を司る神様もそう断言してくれています」
「お前ら、何だ……? 何を言ってるんだ……? ……確かに【
あまりにも意味のわからないことを告げてくる二人に、動揺を隠せずに思わず聞き返してしまった。そもそもこの二人は、誰なんだ……?
「!?」
呆然としたように絶句して俺を見つめる二人。そんな二人の手を振り払い間合いを確保し、戦闘態勢を取ろうとして、
「うっ……」
込み上げてきた吐き気を抑え切れず、その場で血反吐と胃液の混じった吐瀉物を撒き散らした。
違う。
一瞬記憶が混濁したが、誰かはもうわからないこの二人が言っていることは正しい。
蒼炎の代償か、記憶が曖昧になっている。
だが、俺は
「悪い……。そうだ、あんた達の言う通りだ。俺はこの間違えた世界を焼き殺す。状況は良くわかってないが、味方をしてくれるならありがたい」
朦朧とする意識と激痛でまともに働かない思考をどうにか覚醒させようと
このままフレイヤ・ファミリアと戦えば、俺はこの戦いの目的すら見失ってしまう可能性が高い。理由も経緯も何一つ理解できないが、二人の提案に乗ろう。もし油断を誘うための罠だとしても、その時はその時で燃やし尽くせば済む話だ。
そんなことを考える俺に、二人は一瞬だけ少し寂しそうな目を向けたように見えた。しかし次の瞬間には俺に背を向け、迫り来るフレイヤ・ファミリアの軍勢に向き直った。
「……御託は不要だ。もう行け」
そしてそんな猪人の短い言葉だけを確認し、俺はロキ・ファミリアが守護する市壁へと駆け出した。
これからが、最終局面だ。
ロキ・ファミリアとの戦闘によってかつての最高到達点である蒼炎を凌駕する火力を手に入れ、【
「……ニルスさん!」
そう自分に言い聞かせるように決意を新たにする俺の背に、小さく
「──風は、きっと風は吹きます!」
しかし、少年のその言葉が何を意味しているのか、俺にはよくわからなかった。
* * *
ロキ・ファミリア。
派閥が保有する個人単位の戦力の単純比較であれば、もう一つの最強派閥フレイヤ・ファミリアに軍配が上がるだろう。
しかしこと集団戦においては、間違いなく三首領が指揮するロキ・ファミリアという軍団が個で勝るはずのフレイヤ・ファミリアに勝利すると断言できる。
それほどまでにロキ・ファミリアの集団としての戦力は洗練されており、ひいてはその根幹を成す総指揮官たる【
更にロキ・ファミリアには三首領が己が手足の延長として操る第二級を含む多くの上位冒険者達に加え、全員がLv.6の戦闘の申し子達とも言える四人の幹部陣がいる。
Lv.2以上の軍隊として正しく機能するの数の戦力、都市最高峰のLv.6の四つの個人戦力、そしてそれらを束ねるLv.7の三首領。
全て揃えばこの迷宮都市においてすら敵はいないロキ・ファミリアは、市壁まで三〇〇
解き放たれしは、ロキ・ファミリアが誇る
スキルと薬によって担保されたほぼ無尽蔵の魔法の掃射に対して、足を止めて炎による防御壁で耐えるのはむしろ悪手。しかしだからと言って炎剣で迎撃しつつ駆け抜けるにしては、計算し尽くされた包囲網を突破するには圧倒的に火力が足りない。
「【我が記憶を燃やせ】」
故に、俺はその詠唱を紡ぐ。
燃え尽きるのは、彼女のお手製の果実漬けの葡萄酒と、分厚い牛肉の鉄板焼を食べたあの日の記憶。そして、■■と再会して、思い出のエールと共に猪鍋を食した記憶。
どちらも、大切な記憶だった。何か大切なことを大切な人たちと話して喜びあったはずなのに、もう俺にはその実感すらない。焦燥と同時に言いようのない恐怖を覚えるが、それを振り払うように、より強く輝く蒼炎を全周囲に解き放つ。
たった一人の人間なんて跡形もなく消し去るような大量の魔法は、蒼炎に触れた瞬間全て燃え尽きた。
あと一拍の後に後衛魔道士達を補足する間合いに入った瞬間、しかし一人のドワーフが俺の眼の前に立ちはだかった。斧を構えるその人影は、ガレスさんだった。
疾走の速度そのままに右手で叩きつけるようにして振るった大剣が、しかしガレスさんが轟音と共に下から振り上げた斧によって砕かれる。
そして返す刃で肩口を狙い袈裟懸けに振り下ろされた斧をどうにか右手で掴み、熱と握力で圧し砕……こうとして、想像以上の強度に一瞬怯んだ。
数瞬遅れて斧を破壊するも、それは致命的な遅れだった。ロキ・ファミリアの領域で足を止めてしまう事は、それ即ち死が目の前に近づいている事を意味していた。
反射的に大きく跳躍して後退しようとするが、しかしガレスさんがその隙を見逃すわけがない。破壊された斧を放棄したガレスさんは、ガントレットで覆われた大きな手で、火傷するのも厭わずに俺の両手首を掴み吠える。
「捕まえたぞ……! やれ!!」
斧もこのガントレットも、不壊属性と耐火属性が付与された
そして、ガレスさんの合図と同時に、不壊と耐火の輝きを放つ武具を構えたロキ・ファミリアの二軍メンバーが俺に踊り掛かる。
ラウル・ノールド。まだ俺がロキ・ファミリアから受け入れられていなかった頃に、気不味そうにしながら、だけどたぶん一番最初に話しかけてくれた心優しい
アナキティ・オータム。闇派閥だった俺をある意味一番純粋に警戒し続けてくれて、情に流さることなく俺の行動を評価し続けてくれた、家族思いの
そしてその二人を、次代のロキ・ファミリアを率いる中核達を支える、数多くの団員たち。
銀光を煌めかせて迫り来る死の刃に、絶体絶命の状況に、しかし俺は恐怖ではなく寂寥を以って相対する。
みんな、いい人たちだった。闇派閥として悪逆の限りを尽くした俺なんかを受け入れてくれて、何時も守ってくれてありがとうなどと慕ってくれて、俺に居場所を与えてくれた。
眼の前で今は決死の覚悟を決めるガレスさんに至っては、密かに「もしも彼が本当の父親であれば」などと思ったことすらある。
だけど……否、だからこそ、蒼炎は燃え盛る。
もはや俺の意志とは無関係に、蒼炎は俺の記憶から彼らの存在と思い出を、そして彼ら自身の記憶から【
名前も知らない眼の前のドワーフの男の拘束を高熱で物理的に溶解させ強引に振り解き、体を旋回させながら両の五爪に灯した蒼炎で迫りくる武器ごとロキ・ファミリアの団員たちを焼き切り裂いた。
地に伏せる彼らを置き去りに、間髪入れずに魔法を放ってきた魔道士部隊を屠るために再び一歩を踏み出す。
「……グッ、ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァッ!!!」
が、その瞬間、まるで制御できずに体の内側から蒼炎が溢れ出し、体中を蝕む激痛と思考を蝕む熱に叫び声が漏れる。
地に蹲る俺に、ロキ・ファミリアの団員達が迫り来る。
貫き切り裂く数多の刃によって血が吹き出るが、しかし同時に炎熱によって体の芯に到達するまでに刃が蒸発し、それらは致命傷にはなり得ない。
近距離で叩きつけられる魔法すらも、その魔法を構成する魔力ごと消し炭となる。
だが、しかし、着実に俺の生命は削られていた。
故に、俺の命すらを焚べて、蒼炎は更に輝きを増す。
「ギャッ……!!」「嘘だろ……」「このバケモノめが……!」「あ、熱い、無理だ……」「武器が、通らない……」
俺を囲っていた数十のロキ・ファミリアの団員達を、その記憶ごと体から漏れ出る蒼炎で焼き払い、俺は再び一歩を踏み出した。
ああ、そうだ……。思い出した。
これが、これこそが火だった。かつての俺が憧れ求めた【火】という存在だった。
最初から制御なんて出来るはずがないんだ。操ろうとする事自体が間違えていたんだ。
それは、始まりのあの時から何も変わっていなかったんだ。その光で歩むべき道を照らし、その熱で鋼鉄の鎖だろうが柵だろうが分け隔てなく溶かし、そして炎は全てを平等に燃やし尽くして無へと還す。
火はただ其処に在って、火だけが唯一変わらず此処に在り続けた。ああ、そうだ。俺は何で忘れていたんだろう。
もう忘れてしまっていたそんな簡単な真実を思い出しながら、俺は、蒼炎を纏って戦場を歩む。
* * *
蒼い炎を纏い戦場を歩むソレは、異質だった。
一度は
生粋の
アノ存在の、意味が分からない。まったく理解できない。
ふらふらと、しかし確実に歩み寄って来るソレは、迫り来るロキ・ファミリアの精鋭達を確実に地に沈めて征く。
ソレが体内に内包する熱によって、そもそも武器は致命傷を与える前に溶解して蒸発する。
魔法ですらも、ソレが纏う蒼炎によって触れた傍から魔力ごと燃やし尽くされる。
──今、ロキ・ファミリアは確実に追い詰められていた。
第二級冒険者以下の戦力では、敵の歩みを止めることすらままならない。
唯一、Lv.6以上の正真正銘の人外のステイタスを、更に回復魔法と補助魔法と付与魔法と
しかし振るう武器はすぐに使い物にならなくなり、それどころか近づくだけでも炎熱によりその体力を削られ、反撃されればLv.7とLv.6の体力と強度をもってしても致命傷になるような有様。
まともな戦いにすらなっていなかった。
そんな消極的な戦術を選択したフィンの狙いはただ一つ。都市内部の残存戦力をも須らく投入した全遠距離攻撃の掃射による、自滅覚悟での相打ちだった。
無敵にも思える蒼炎を得た代償なのか、ソレの機動力は劇的に下がり、今はただゆっくりと歩むことしかできない状態。フィンの作戦は、その唯一とも言える付け入る隙にのみ勝機を賭けた博打染みたものだ。しかし本来なら命中するはずのない全火力の同時一点集中などという荒唐無稽な戦術に対して、迷宮都市連合はしかし誰一人疑うことなくそれを最後の切り札として認め、満場一致で希望を託しているような状態だった。
最後の作戦のためにリヴェリアを中核とする妖精部隊も市壁ぎりぎりまで後退し、その瞬間に備えて
「リヴェリア様、本当に大丈夫ですか……!? まさかあの炎、
止め処なく流れ続ける涙を拭っては悲痛な面持ちを敵に向けるリヴェリアに対して、レフィーヤは数回目になる質問を投げかける。だが、リヴェリアは答えることができない。
リヴェリアだけではない。そもそも【
更に自分の横では同胞のアリシアも同じように涙を流し、後ろでは市壁に背を預けたヴァレッタが頭を抱えて呻きながら蹲っている。
そして、戦場も例外ではない。
長槍を振るう小人族の【
風を纏い敵の炎をどうにか抑え込む【
繰り返し入れ替わり強襲するアマゾネスの姉妹は、狼狽を打ち消すように武器を振るっていた。
皆が皆、まともな精神状態ではなかった。
そしてそれは、レフィーヤ自身も例外ではなかった。
本当はわかっていた。何か、今、取り返しが付かないことが起き続けている。
ロキ・ファミリアは、今この瞬間、何か大切なモノを喪失し続けている。それが何かは、わからない。だけど、何か大切なことを忘れ続けている事だけはわかった。
だって、だって、こんなにも悲しくて、苦しくて、淋しいのだ。わけも分からず、それでも喪失した何かに涙が流れ続けるのだ。
答えを求めるように、レフィーヤは何時だって困った時には、そっと手を差し伸べて背を押し続けてくれた女神の姿を探してしまう。
遥か市壁の上。戦場に最も近いその場所で腕を組んで立つロキは、しかし見た事もないような鋭く張り詰めた眼光でソレを睨み続けるだけで、答えを返してはくれなかった。
そして、戦場の均衡が崩れる。否、もともと傾いていた戦線が、決定的に崩壊した。
フィン、アイズ、ヒリュテ姉妹が、ついに倒れたのだ。
同時に、機械的にリヴェリアは号令を出す。涙を流しながら、まともな精神状態でない中で、リヴェリアはしかし使命を全うした。
ロキ・ファミリアが総力をかけて稼いだ時間で統率、準備、展開した迷宮都市連合の残存勢力による全力の魔法、呪詛、魔剣、魔道具、遠距離物理攻撃。
この近距離で解き放てば都市にも甚大な被害が及ぶ最後の一撃が放たれ、そして、────世界は光に包まれた。
* * *
倒れ伏す四人の冒険者達に、視線をやった。
二人のアマゾネス。かつて俺には、戦いを通して互いに信頼関係を結ぶことができた、憎しみも憐憫もなく対等に接してくれる大切な戦友がいた記憶が残っている。
長槍を振るっていた小人族の男。俺には確か、師のような、兄のような存在がいたはずだった。
風を纏っていた
ああ、だけどもう、たった今この四人を見て、何を想ったかも忘れてしまった。
記憶も、想いも、そして俺という存在そのものが炎に変わって行く。
朦朧とする意識の片隅で、
見なくても明確に認識できる、殺意と魔力の奔流。
ああ、そういうことか。
これがおそらく最強にして最後の一撃なのだろうと、何となく理解した。
市壁の上下、数百の冒険者たちが各々の武器を構えている。
「燃えろ」
だから俺は、もはや詠唱ですらないその言葉を紡ぐ。
ロキ・ファミリアで冒険者として過ごしたあの大切な日々の思い出。あの酒場で彼女と過ごした幾夜もの思い出。今の俺を俺たらしめていた記憶が、大切な思い出が、全て炎へと変わって逝く。
そして、解き放たれた迷宮都市からの最後の一撃。もはや視覚情報としては眩い閃光としか認識できないそれは、しかし、世界にそれ以上の変化を何も齎さなかった。
蒼炎が、回帰する。この世界に俺が火を灯した時、最初に出現するのと同じ赤い炎。
ただの炎が、解き放たれた眩い閃光を包み飲み込み、そして世界に残ったのは、俺の右手で小さく揺れる始まりの灯火だけだった。
俺に向かう全ての殺意は一瞬で燃え尽き、そして俺は静まり返った世界をただただ歩む。
そして市壁の前で呆然として立ち竦む名前も知らない冒険者達に、必要最低限の炎剣を放射し、そしてようやく俺は滅ぼすべき最後の敵をこの目に収めた。
もうその名前すらも忘れてしまった、【
「な、私は、私は誰なんだよ……。なんだこれ、なんで、なんで何も思い出せないんだ……! 何なんだよ……、何なんだよ、おい……!!」
今や頭を抱えて蹲り呻くだけの赤髪の女の姿を見て、しかし、俺は何の感情も抱かなかった。その無様な姿を見ても喜びも怒りも哀しみも楽しさも何一つ感じないが、しかし、俺はこの女を燃やし尽くさなければならない。
そのためだけに、この戦争を始めたんだ。そのためだけに、俺は全てを忘れてここまで来たんだ。
「と、まれ……これ以上先には、行かせない……」
赤髪の女を殺すためにだけ歩む俺を止めたのは、そんな小さな掠れた声だった。遅れて、もうまともに感覚のない足首を掴まれている事に気づく。
見れば、炎に焼かれた翡翠色の長髪のハイエルフの女が、息も絶え絶えに倒れたまま這いずって俺の右足首を掴み、そして涙を流しながらただ真っ直ぐにこちらを見ていた。
「……邪魔するな。もう後はあの女を殺すだけで、それ以上何かをするつもりはない。関係ないならさっさと離れろ」
「関係……? わからない……だが、だが、私は……」
問いかけた俺に、エルフは止まらない涙を拭うこともできず、何かを必死に繋ぎ止めるような顔で続ける。
「私は、私はお前を止めなければならない……! あの冒険者が誰だったのか分からないが、だが、……だが、私にとってアレは大切な存在だったはずなんだ! ……そうだ、息子……? いや、娘……? ちがう、ちがう……そうだ、【
支離滅裂にそんな意味のわからない事を叫びながらも、しかし俺の足を離さないエルフ。話に最後まで付き合う義理はないと、左足でエルフを蹴飛ばそうとして、
「ダメです……!」
そして、横からの小さな衝撃に、動きを止めてしまった。
俺の腰に抱きつくようにして妨害したのは、小人族の少女だった。まだどこかに敵が潜んでいたのかと辺りを見渡せば、市壁の上で数人の低位の冒険者達が少女に「戻って来い」と叫んでいる。
「その人を、その人をあなたが、あなたが蹴ることだけは、絶対にダメです……!」
「……?」
「それにリリは……! リリも、あの人をあなたに殺させる訳にはいきません……! そうです、ロキ・ファミリアには、【
まとわりついて意味のわからない事を叫び続ける小人族の少女。
ああ、何なんだ、これは。キモチワルイ。なにか、致命的に間違えた事をしようとしている気がする。
一瞬、意識にノイズが走る。かつて存在した妹と母を幻視してしまう。
だが、俺は覚えている。ニルス・アズライトの妹と母は、もうその顔すら思い出せないけど、かつての俺達が二人の思い出を火に焚べてしまって何も覚えていないけど、ただもう死んでしまっている事だけはちゃんと覚えている。
だから、エフルと小人族のこの二人が、俺の母と妹であるはずがない。
俺の足を止めようとしがみつく二人を、しかし俺は強引に引き剥がし、少し離れた場所で未だに呻き続ける赤髪の女の前に放り投げた。
「邪魔するなら、お前達も一緒に燃やす。仲良く焼け死ぬか、さっさと逃げるか、好きな方を選べ」
きっと俺は、何か致命的に間違えた事をしようとしているのだろう。
だけど俺は、もう止まれない。
だって、せめて俺だけは、過去の俺の遺志を裏切ってはいけない。
あの女を殺す事だげが、今、俺に残された唯一の行動原理なんだ。
過去の俺がここまでして、全ての記憶を代償にしてまで願ったはずの事くらいは、叶えてやりたい。そうでないと、消えていった俺が、俺達が、救われない。俺は、俺達は、今までだって、そうやって生きて来たんだから。
手に、火を灯す。
炎は、綺麗な赤色をしていた。
俺は、きっと間違えている。
だけど、俺にはもう時間がない。
赤髪の女を守るように、ハイエルフと小人族はその身を盾にして俺の前に立ちはだかる。
理由は分からない。でも、逃げて欲しい。何故かそう願いながらも、【
世界が、業火に包まれる。
そして──
「【アストレア・レコード】」
──疾風が吹き、まるで炎を切り裂くように、空から星々の輝きが振り注いだ。
* * *
【登場人物】
■■■■■■■■
| 年齢 | 種族 | 所属 | 二つ名 | Lv. |
|---|---|---|---|---|
| 18歳 | ヒューマン | ■■ | ■■ | ■■ |
| 基本アビリティ | ||||
|---|---|---|---|---|
| 力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
| D525 | C641 | F312 | F302 | ■ |
| 発展アビリティ | |||
|---|---|---|---|
| 炎熱 | 耐異常 | 鉤爪 | 火炎 |
| ■ | E | F | ■ |
| 魔法
| ||
|---|---|---|
| 【イデア】
| ・使用条件付き変身魔法 ・理想を不可逆に体現する | |
| スキル
| ||
| 【千遍万火】
| ・火は其処に在る
| |
| 【業炎劫火】
| ・火だけが此処に在った | |
リュー・リオン
| 年齢 | 種族 | 所属 | 二つ名 | Lv. |
|---|---|---|---|---|
| 21歳 | エルフ | アストレア・ファミリア | 【疾風】 | 6 |
| 基本アビリティ | ||||
|---|---|---|---|---|
| 力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
| G245 | G245 | G297 | F300 | G271 |
| 発展アビリティ | |||
|---|---|---|---|
| 耐異常 | 魔防 | 魔導 | 連攻 |
| G | I | I | I |
| 魔法
| ||
|---|---|---|
| 【ルミノス・ウィンド】
| ・広域攻撃魔法 ・風、光属性
| |
| 【ノア・ヒール】
| ・回復魔法 ・地形効果。森林地帯における強力補正。
| |
| 【アストレア・レコード】
| ・継承魔法 ・眷属の使用した魔法を継承し行使できる。正義は巡る。 | |
| スキル
| ||
| 【
| ・魔法効果増幅 ・夜間、強化補正増幅
| |
| 【
| ・攻撃時精神力を消費することで『力』を上昇させる ・精神力消費量含め、任意発動
| |
| 【
| ・疾走時、速度が上昇すればするほど攻撃力に補正 ・攻撃時、威力が上昇すればするほど疾走力に補正
| |
| 【
| ・器力共鳴 ・発現者の一定範囲内に存在する同神血の眷族への所持スキル効果増幅 ・発現者の一定範囲内に存在する同神血の眷族への『魔力』及び精神力加算 ・発現者の一定範囲内に存在する全眷族への精神汚染に対する中抵抗付与 ・常時発動 ・増幅値及び加算値及び付与率及び効果範囲は
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| 【
| ・ ・ ・故に、 | |