1922年10月1日、インドシナ沖に日本の大和戦闘団が進出、同時刻にドイツ植民地艦隊が出撃。「こちら101、シュレーディンガー。我、開戦の火蓋を切り、勝利への号砲となる。」ドイツ植民地艦隊が発砲を開始し、ここにアジア最大級の戦いであるトンキン湾海戦が開始された。
「全艦、戦闘開始。」大和戦闘団はドイツ植民地艦隊に向け攻撃を始めた。ここで旗艦敷島の秘密兵器が活躍することになる。「三号弾、撃て!」敷島から放たれた三号弾はドイツ艦隊の直上に達すると、急降下し、その弾頭が分離し、鋼鉄の雨が降り注いだ。「うわー!大変だ。」ドイツ艦船の中小構造物は大破し、自慢のレーダーが破壊されたことで司令官は衝撃を受けた。「これでは、通信ができないではないか。」更にそこに不幸が襲う。「南の方向より新たな敵艦影を見ゆ!」「なんだあれは!」彼らの視線の先には無数の煙が立ち込めている。「あれは、大艦隊!全軍、セイロン島へ撤退せよ!」ドイツ艦隊は戦線を放棄、離脱しようとする。大和戦闘団司令は檄を飛ばした。「大勢は決した。これより敵ドイツ植民地艦隊を殲滅する。全軍、最大船速!」
その頃、日本本土で一大事件が勃発する。戦争反対を叫ぶ集団が国会議事堂を占拠したのだ。「私たちは、共産党。We are 共産党。繰り返す。私たちは共産党。We are 共産党。」永遠と続く街宣に国家議員は意識を失い、その場に倒れた。そこに突然、黒い装甲に身を包んだ武装集団が現れた。デモ集団は薙ぎ倒され、蹂躙された。
「ふふふ、彼らは少しやりすぎましたね。」結城は嘲りの笑みを浮かべる。「首謀者及び取り巻きを1000名検挙し逮捕。初めてにしては上々の戦果かと。」黒い部隊の長、首都警察特殊攻撃隊司令は応じる。「アカどもは危険です。戦時体制なら尚更のことです。」結城は戦争を指揮する為に横須賀行きの電車に乗る為にその場を後にした。特殊攻撃隊司令は戸惑う。「彼は何故、車じゃなくて電車を使うんだ…」そこには、まっとうな理由があったが、それはまた別の話である。
10月2日、ドイツ領セイロン島にあるドイツアジア総司令部は混乱の渦中にあった。「なに!インドシナ艦隊が全滅⁈」「馬鹿な、アジア最強だぞ!」そこに1人の軍人が現れる。「貴様ら、事実を受け止めるのだ。まずは、一刻も早い敵戦力の把握。」見慣れぬ顔に参謀が怒鳴る。「お前は、誰だ!」周りも同調する。「お前は、誰だ!」その軍人は自らの名を、高らかに、そして誇らしげに叫ぶ。「俺は、ゲーリング!!!」