BLUEARCHIVE ANOTHERーSKIES DISTANTー   作:星野優季

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chapter One 連邦捜査部第一航空小隊《イーグル》
MISSION 0ーking of the sky「大空に君臨する者」ー


─────本当に、ごめんなさい。結局、また貴女に押し付ける事になってしまいました

 

それは、どこかのセカイ。我々のあったかもしれない可能性。あるいは、神秘蔓延る遠きセカイ(神代より決別せしセカイ)

 

貴女こそ、あの怪物を───あの地に住まう子供たちの、未来(ヒカリ)を喰い尽くす()を撃ち倒せる、たった一つの、希望でした

 

ヒトは其の名を忘却した(主を崇めよ)

故に、彼の者は在る(主を崇めよ)

さあ、人よ。神を繋ぎ止めよう(主を、崇めよ)

 

貴女は、特異点(シンギュラリティ)だった。だから、私たちの……彼女たちの希望を、託すことができた

 

7つの嘆き(7の災厄)ジェリコの古則(古都の定め)

大凡総てを打ち砕く(守り抜く)事が叶う、彼方の空から舞い降りた、現代の天使(異世界の異物)

 

再び戻ったとき、あなたが私のことを憶えているとは思えない。なぜなら、そのように()()()()()。私はそうなると、識っている

 

鋼鉄の巨鳥(灰色の鷲)のみが為せる、大空の戦い。

 

ですが……どうかお願いします。もう一度、もう一度だけ、あの空へ飛び上がってくれませんか?

 

果てしなき空を夢見て、そこへ飛び立つ天使(ヒト)

 

───!、ふふっ、ああ、そうでした。貴女は、そういう人でした

 

例えそれが謳われない戦い(The Unsung War)だとしても。

 

私のちっぽけな願いなど関係ない。ただひたすらに空を目指す、『大馬鹿野郎』、でしたね

 

例え目指すものが、誰かに砕かれし空(Shattered Skies)だとしても。

 

教えてください、アカバさん。

 

その夢がある限り、このエースには誰も、追いつけない(Nothing Else Comes Close)。この空は私のものだ。

 

貴女の見ている空は、

 

彼女の見る世界が、空が、大地が、色彩が。そう、

すべてが変わる。再び(It's Changing Everything Again)

 

何色、ですか?

 

願い、救い、痛み、恐怖。

 

 

────どうやら、ここまでのようですね

 

 

空とは、ひとつにつながらないものである。

 

 

また再び、逢いましょう

 

 

────けれども。

 

そこにまだ、私の知らぬものがあるのなら。

いまだ知らぬ、光があるのなら。

 

あの夏の日で、貴女を待っています

 

私は飛び立とう、君の願いも乗せて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未だ届かぬ、未知なる空(SKIES UNKNOWN)へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

PROLOGUE

king of the sky

《大空に君臨する者》

 


 

 

 

 

 

 

 

 

《こちら管制塔。イーグル1、離陸を許可する》

 

キヴォトス(Κιβωτός)。それは、数千にも及ぶ学園が、連邦となり生まれた、超巨大学園都市である。

 

「イーグル1、了解。これより離陸する」

 

キヴォトスの生徒は皆携帯電話のように銃火器を持ち歩く。

自動販売機やコンビニで当たり前のように銃弾や手榴弾を買うことができ、学校の備品に戦車や戦闘ヘリが平然と並ぶの超銃器社会である。

 

《こちら対策委員会!『アカバ』、至急航空支援を!そっちの到着予定は?》

 

『ヘイロー』を後頭部に浮かべているキヴォトスの住民は非常に頑健で、基本的に銃撃を受けようが砲撃を喰らおうが死ぬことはない。そのため、銃火器等への危機感がかなり薄く、ちょっとした揉め事が即銃撃戦に発展するという独特な習俗が存在する。たとえそれがお嬢様であろうと例外ではない。それは園児ですら同様であり、喧嘩になると手榴弾を投げる有様だ。

ただ、その感性は我々のような人間とほぼ変わらない。彼女らもまた、人間である。

 

「こちらイーグル1。3分だ。2分で行く」

《了解!》

 

つまり、何が言いたいのかというと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《こちらイーグル1。スモークでもレーザーでもなんでもいい。目標を指示せよ》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくら身体が無事だろうと、空から強襲されて、地面もろとも吹き飛ばされてしまえば、恐れ慄き逃げていくものだろう?

 

「こちら対策委員会!みんながスモークを焚いた!お願い、『アカバ』!」

 

《……イーグル1だ。cleared attack(良視界攻撃).fire.ready……now.(発射。準備……今。)bombs Away.(投下完了。)Danger Claus(極限着弾に注意)

 

───航空機とは、いつの時代も戦場に変革をもたらして来た。

 

《こちらイーグル1。オードブルを平らげた。(敵車両を破壊し、歩兵も多数撃破した。)だがまだメインディッシュ(敵主力戦車)が残ってるようだ。再度進入し、爆撃を行う。退避せよ》

 

それはこの時代でも同じ。

 

fire.ready……now.(発射。準備……今。)bombs Away.(爆弾投下。)

 

自身の保有する強大な力を削がれてしまえば、敵は瓦解し、為す術なく蹂躙される。

 

《こちらイーグル1。敵主力戦車を撃破。第一目標クリア。物資投下を行い、着陸する》

 

 

「───ねえ、先生。あの飛行機に乗ってる人は、何者なの………?」

 

 

────彼女は何者なのか?

 

今まで幾度も問いかけられた言葉。

 

その度に、彼女はこう答えた。

 

 

《私?………そうだな、空を目指した馬鹿、或いは──────》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────ヘイローを持たない、『渡り烏(異物)』さ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

これは、ifですらない。

 

外の世界より舞い降りた、とある兵士(パイロット)の物語。

 

遥かな空を渡り()()()、旅人の。

 

或いは、遥かな空よりやってきた、星渡り(迷い人)の物語。

 

 

 

とある、旅の物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まだ途中の作品がありながら書いてしまった。

激しく後悔している。
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