どうもどうも〜!!ワタクシ、隠と申します。
ワタクシはですねぇ、今どこに来ているかと言いますと、福岡県の会津地方に来ています!
誰もいない電車の中1人で無理にテンションを上げる。
しかし、無常にも観客はガタガタと電車の揺れる音だけ。
スマホから顔を上げれば、目の前に広がるのは森、草、草、森、田んぼ、、、、
早々に代わり映えのしない景色にも見飽きてスマホにまた視線を落す。
スマホにはせっかく実家に帰るのだから自分の名前の由来ぐらいは調べておこうと検索した結果がずらずらと書かれていた。
この、雅楽川という苗字は本家が歌川だったのを分家した時に漢字を変えたんだそうだ。
へぇ〜。
「次はぁ〜次はぁ〜。」
しばらくして、聞き慣れた駅名が呼ばれた。
立ち上がり電車を出ると、8月のまだ暑さの残る空気が出迎えた。
確か、今ぐらいにちょうど虎杖と真人が戦っているのではないだろうか。
そして、9月に入ると姉妹校交流会が始まる。
なら、それまでに術式を完成させなければいけない。
そう思いこの懐かしの故郷に降り立ったがもう正直言って泣きそうだった。
階段から落ちて前世を思い出したあたりから多分高専行きになることは想像していたが実際にそうなるとストレスがすごい。
もう、ずっとお家に帰りたかった。
見慣れた坂を上り、俺は家のイヤホンを鳴らした。
ピンポーン
しばらくして母の声が聞こえた。
「あら、帰ってきたの。おかえり。」
ドアを開けて出てきた母は記憶の中と変わりなく既に目がうるっと来てしまった。
家に入れば、少しゴチャついたキッチンに、リビングにある木でできた食卓。
何もかもが懐かしい景色だった。
もう今ならこんな理不尽な世界も愛せる気がした。
「おとうさーん。あなた、なばりが帰ってきてますよー。」
「おっ、帰ってきたのか。どうだ!?可愛い子いたか?青春できたか!?」
前言撤回。
俺がこんなに、苦労して死にものぐるいで頑張った日々を、、、、。
よくも、、、許さん。
そのまま俺は父にドロップキックをかましたが父はそれをやすやすと避けるとそのまま俺に続きを聞いた。
「もう30年も昔のことだがパパが高専にいた頃は女子がいなかったからなぁ。
で!?どうなんだい?我が息子よ。彼女できt」
「できねぇぇぇぇよ!キックかましてる時点で察しろ??
、、、、、、、、、、、ん?てか、え?こ、高専、、、?高専ってあの?あれですか。呪術使うやつ。」
「あー。言ってなかった?許してっちょ。てへぺろ。」
ここで衝撃の事実発覚。
なんと俺のパパンは呪術師でした。
ゑ、何?つまるところはじめから俺の高専行きは決まってたってこと!?
脳内パパン 「そゆこと コッ☆彡」
うわ、、、、、、うわ、、、、、、。
そして俺は、夕飯には帰ってこいよーそう言われたのを聞き流しながら蔵の中に入ったのだった。
一応電気が通っているのかスイッチを押せば明るくなり蔵の内部がわかった。
中にあるのは、バーベキューセットやら、ダンボール、俺の小学校の時隠したテスト、、。
いや、ろくなもんないな。
てっきり、本、本、書類、、、とかそういうのを期待していたがどうもココ最近世界は俺の期待を裏切るのにハマっているらしい。
雑貨で溢れている蔵の中も奥の方に進んでいけばそうでもなく、たくさんの黒っぽい紙が散らばっていた。
大きい蔵に1人は結構怖い。
早めに資料だけ見つけて帰ろうとして、足元にある紙から一枚めくってみたときだった。
「え」
その紙に書かれていたのは
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
ふとあたりを見渡せば周りのすべての紙にそう書かれていた。
黒っぽく映っていたのは全部文字が書かれていたから。
そして、更に奥へ進む。
心は帰りたいと叫んでいたがどうしても今見ないと行けない気がして足が勝手に動いた。
周りはもう元の床の色が見えないほど紙でぎっしりと埋まっている。
そして、すべてその一言で埋まっていた。
歩くたびにカサカサと音を立てるのがさらに緊張感を煽る。
やがて蔵の一番奥までたどり着いた。
そこにはビリビリに破かれた本と、倒れた棚が連なっていた。
ホコリを軽く手で落とし、少しの呪力で体を守りながらゆっくりと中を見てる。
表紙には「記録」とだけ書かれていた。筆で書かれた字の隣には誰かが訳したのか現代語で訳が書かれていた。
慶長捌年
我々歌川家にもついに相伝の子が生まれた。
先日五条家当主と禪院家当主が御前試合によって相打ちとなった。
お陰様で我々の本家である加茂家は御三家の中でも確固たる地位を獲得した。
五条家と禪院家が中が致命的に悪くなったことにより地位を落とした両家に恩を売ることができる。
これで加茂家が安泰なれば歌川家も安泰であろう。
ただ、そうなるとより呪術の世界に足を踏み入れることに成る。
しかし、一般家系としての力もほしい。
どうすれば良いのだろうか。
慶長玖年
今年から歌川家と、雅楽川家とで分けることとした。
それまでにも何度も反対の意見があったが最終的には私の意見が通って嬉しい限りだ。
歌川家は一般の家系として、雅楽川家は呪術界の家系としてそれぞれ根を張ることになった。これで、より一層加茂家と近づけるようになる。
相伝の子の躾もうまくできている。
前の時は使いこなせなくて死んでしまったが今回はどうだろうか。
正直体全体を変化させるようにならなければ特級にはなれないだろう。
慶長壱拾年
ついに、相伝の子が七個すべての術式を使えるようになった。
早く、もっと強くさせなければ。
慶長拾壱年
相伝の子が発狂した上で死んだ。
なぜだ?今回はうまく言ったと思ったのに。
これを次読む人に向けてこれを書いておく。
7つすべて使うと発狂してしまう。
かといって一つを強化させても弱い。
少し、術式を変化させたほうがいいのかもしれない。
人から人よりも人から物の方が戦いに使えるのかもしれない。
さっそく、物に变化するのに特化した家と繋がりをもたせた。
慶長拾弐年
やはり体に合わないのか、術式を持つ子が次々と死んでしまう。
しかし、やらねばならぬ。雅楽川家を安泰させるためにも。
慶長拾捌年
ついに、うまい配合で術式が完成した。
しかし、あまりにも相伝が現れる数が少ない。
こんなのは、御三家の相伝と同じレベルだ。
このままでは加茂家に縁を切られてしまう。
そこから先はページが破れていて読めなかった。
きっとこの後は加茂家に縁を切られてしまうのだろう。
そして、俺の家以外に雅楽川なんて呪術師はいない。
祖父母は結構前に死んでしまった。
つまり、これが記録に書かれていた末路だ。
きっとあの散らばった紙に書かれていたのは縁を切られてことに対する怒りか、家の犠牲にされたことに対する嘆きか。
俺には知るよしもないがただ、俺はその場で暫く動けなかった。
夕飯を食べに家に戻らなければならなかったが今の状態で親に会う自信がない。
結局折れはラインで軽く連絡をして蔵を出た後家には戻らずそのまま電車に乗った。
これが親と顔を合わせる最後の機会になるなんて知っていれば家に戻っていたのだろうか、、。
呼んでくださりありがとうございました。
術式のネタが結構きれているのでもしこんなのはどう?などがあればぜひ感想で書いてくださると助かります。
術式が人工的に作れるのか、、など色々疑問点はあると思いますがそこは目をつぶってください。
次回も、よろしくおねがいします。