桂木桂馬
クラス:デビルサマナー(DIO式)
Lv:80
元ネタ:神のみぞ知るセカイ
概要
『ピンクダークの少年』を連載終了させないために世界を救うという目的に共感して参加した割と初期から活躍しているキリギリスガチ勢のデビルサマナー。
生活費と装備消耗品代除いて稼いだ金の大半を全部ギャルゲー(R-18,ソシャゲ含む)に突っ込むヤバい奴だった。
それでも1年くらい前はLv40くらいの、死神ペルセポネー(愛称:エルシィ)が主力の普通のサマナーだった。
……だがキリギリス情報とシロエwikiを得たことで、奴は弾けた。まるで『思い出した』かのように。
今はLv80に達し、金こそ正義なアメリカに渡って金を貰って超高難易度の悪魔退治を専門に請け負うフリーのデビルサマナーをやっている。
指揮官としても超一級であったが、最近、足りなかった最後のピースである『DIO式悪魔召喚プログラム』を手に入れたことで『完成』した。
そして彼は今日もまた世界を救うために戦っている……『滅びかけたギャルゲ業界を救う』ために。稼いだ金の大半を突っ込みながら。
……『メキシコの荒野』事件を再び起こさないために。
アメリカ、ウィスコンシン州知事は、目の前の少年がじっと考え込むのを固唾を飲んで見守っていた。
ほんの数日前、彼の故郷、ウィスコンシン州にあるとある地方都市が、丸ごと異界化した。推定Lv80にも及ぶ強大な悪魔の出現と共に。
それは、州知事にとっては決して許されざる大事件であったが、先の全米軍反乱事件ほか、無数の危機が日常的に起きている現代のアメリカでは、
……地方都市一つ、数万人の尊い犠牲など、もはやアメリカでは日常茶飯事となっていた。
だが、愛する故郷の危機をただの
州知事はありとあらゆる伝手を使い、怒鳴りつけ、懇願し、死に物狂いでフリーのデビルバスターを集めた。
だが、中心部にいると目されるボスは推定Lv80を越えるという恐るべき脅威度を誇る異界に誰もが尻込みし、もはや最後の一人まで滅びるのを絶望と共に待つしかない。
そう悟り、すべてを諦めようとした時だった。
『金と戦力をありったけ用意しろ……なんとか出来そうなやつに、アポが、取れたぞ』
死に物狂いで出した救援要請に旧知の友人が答えてくれた。莫大な報奨金を払えば、この仕事を受けてくれる奴がいると保証されたのだ。
一体誰が?そう思い名を尋ねると、答えが返ってきた。
『ケーマ・カツラギ……そう『本物のキリギリス』だ』
「ケーマ・カツラギだって!?」
その名には覚えがあった。ここ半年ほどで全米に名を轟かせた、恐ろしいほどの難事件を解決してきた異界攻略の専門家だ。
もはやアメリカの政治家やオカルト関係者では知らぬものがいないとまで言われる有名人。
クリーンな依頼しか受けない高潔さと、その依頼の正当な報酬として莫大な金銭を要求するフリーサマナー。
『勝利鑑定人』『アメリカ最強のフリーサマナー』『ハーレムマスター』『12使徒の指揮者』『エンディングが見える男』そして……『本物のキリギリス』
数々の異名を持った生きる伝説が、姿を表そうとしていた。
*
それから6時間後、ケーマ・カツラギは時間通りに姿を現し、あいさつもろくにかわさずにこちらが死に物狂いで用意した資料をじっと読み込んでいた。
(この少年が、本当にケーマ・カツラギなのか?)
腰には剣、背中には銃、古式ゆかしいハンドヘルドコンピューターに、眼鏡にオカルト装備で固めた外見。
それは確かにデビルサマナーではあったが……あまりにも、若い。
アジア人は若く見えるとは言うが、ローティーンにすら見える童顔の少年に見えていた。
(だが、連れているデビルは本物か……)
こんな子供になんとかできるのか、そう思いそうにるがつい先ほどの出来事を思い出して頭を振り、思わず現代のアメリカではおよそ役に立たなくなった古い常識を振り払う。
自らの実力の証明としてケーマ・カツラギは、己をアナライズする許可を出した。
州知事お付きの、Lv50にもなる老デビルサマナーは、そのアナライズ結果を見た瞬間、恐怖すら込めて叫んだ。
ーーーバカげている!?こんなの、おかしいだろう!?
何事かと思い見た州知事も、老デビルサマナーが震えながら差し出したアナライズ結果を見て驚愕した。
『人間 ケーマ・カツラギ Lv80』『死神ペルセポネーLv80』『造魔 HMX-13 Lv80』
「……ちなみに僕の仲魔にはあと10体、完全に調整を済ませたLv80がいる。それでは不満か?」
追撃の如く放たれた言葉の前には二人そろってがくがくと首を横に振るしかなかった。Lv80の悪魔というのはアメリカにおいては1柱だけでも都市を壊滅させることが出来るほどの大悪魔だ。
それが12体ともなれば、総戦力は如何ほどになるなるか。流石に合衆国大統領に勝てるほどではないにせよ、州の一つや二つ、壊滅させてお釣りがくるだろう。
州知事は黙ることにした。あと、この事件が終わったら引退しようと強く誓った。
そして、沈黙。政府関係者の間で
ケーマ・カツラギは徹底した現実主義者でもある。
もし、こちらの要請を『無理』と判断した場合は、得られた情報から最大限『現実的なプラン』を提案される。
そうなってしまえばその『現実的なプラン』を受け入れるしかない。出来ないならば、それまでだ。
ーーーお見積りは無料。
彼の故郷に伝わる言葉らしいが、その意味の重さは分かる。つまりは、まだ『依頼は承諾していない』ということなのだから。
そして、審判の時は訪れる。
「セリオ。資料はこれですべてか?」
「はい。マスター」
情報処理に優れ、秘書としての役割を兼ねた造魔を『愛称』で呼び、資料の追加は無いかを確認する。
「エルシィ。他のみんなの様子は?」
「もちろんやる気充分ですよ!かみにーさま!ようやく『全員が一度に』出られるようになったんですから!」
ピクシー時代からの付き合いとなる最古参は、彼女らの取りまとめを司る死神は『愛称』で呼ばれ鼻息荒く答えた。
「そうか……」
それから静かに考えを深め、ついに『判決』を下す。
「ーーーエンディングが、見えたぞ」
「おお……おお!」
その言葉に、州知事は感動すら覚えて手を掴んだ。
エンディングが見えた。その言葉がさす意味は『依頼を受諾する』すなわち『この依頼は完遂可能である』ということを指す。
そして、一度完遂を約束した仕事は必ず完遂することでも知られている。
それゆえの、アメリカ最強のフリーサマナーなのだ……民族も国籍も生粋の日本人だが。
「報酬は、成功報酬で頼む……これなら最大限に不確定要素を見積もってもLagoonのナイトメアバサ6絶神乱舞デウスエクスマキナノーリセよりは楽に行ける」
キリギリスらしく宣言し、ついに仕事に取り掛かる。
ケーマ・カツラギ……本名『桂木桂馬』
アメリカにおいてキリギリスのエージェントとされる男が動き出したのである。
*
問題の街から3km離れた集合地点。
そこには大量の悪魔業界関係者が集められていた。
(突っ込むのか……)
(本物のキリギリスが現れたと聞いたが……)
(あそこには娘と妻がいるんだ……)
(やるしかねえさ。たとえもうすぐ紙くず予定のドルでもあんだけ貰っちゃあな)
(主よ、どうか我らに救いを……)
金、家族、使命感、功名心……理由は様々だが、実力は足りていない連中だ。
というよりもあのレベルの異界を突破できるのは、アメリカには大統領かシュバルツバース突破者入りのデモニカ部隊、あとはそれこそケーマ・カツラギくらいしかいないだろう。
……だからこそ、ケーマ・カツラギという名が売れてからの依頼達成率100%を誇る、鉄板中の鉄板である勝ち馬がいるなら、と招集に応じた者たちだ。
Lv問わず、異能者なら使いようはある、参加者しただけで1万ドル、その他功績に応じて追加報酬あり。
ケーマ・カツラギと州知事の連名でそんな募集がなされ、ウィスコンシン州中の悪魔関係者がこぞって参加した。その数およそ1,000。
ケーマ・カツラギがいるなら、安全なはずとは思うが、それでもLv80の化物がいる異界に突っ込めと言われれば恐れを覚えもする。
「今回の作戦の指揮を執る、桂木桂馬だ。この仕事に参加した以上、僕の指揮に従ってもらうぞ。文句は言わせん」
そして、その不安はさらに増した。現れたケーマ・カツラギが、日本人の少年だと知って。
あちこちで顔を見合わせ、ささやき声がかわされる。本物なのか?いや、だが連れてる悪魔は両方Lv80らしい……
あと10体いる?調整済で?それは流石にハッタリなんじゃないか?
そんな声を聞きつけ、桂馬はため息をつき『分からせる』ことを選んだ。
最も堅牢な悪魔召喚機器と呼ばれるアームターミナルの悪魔召喚プログラムを走らせて、一斉召喚コマンドを送り込む。
……つい最近手に入れた漂流者から提供された最高の悪魔召喚プログラムは、本当にいい仕事をすると思いながら。
ーーー召喚。
その言葉と共に周囲に一斉に召喚陣が現れた。その数、10。
全員が驚愕した。既にいる2柱に、追加で10だと!?
常識が破壊された瞬間であった。
だが、それは現実であった。10の召喚陣から、全部種族が違う10の悪魔が現れた。死神の少女と造魔の少女を入れれば、12。
種族も、出身神族も、アライメントすらバラバラな彼女らは『全員が美女ないし美少女』である。
『ハーレムマスター』の異名の由来となった12の女悪魔が一斉に姿を見せたのだ。
「12体同時召喚……これが『12使徒の指揮者』……」
関係者の一人である敬虔なエクソシストが思わず膝をつき、涙を流しながら主への感謝の祈りをささげる。これなら、勝てると。
12使徒の指揮者。カトリックの強いアメリカにおいて、桂馬が従える強力無比な12体の悪魔を畏怖していつしか言われ始めた言葉であった。
一柱一柱が神に匹敵する悪魔。12柱にも及ぶそれを指揮するもの。その実力は本物である。
「さあ、始めるぞ……ボス突破を担当する僕のパーティーは今回、一気呵成のプレスターンスタイルを採用する。メンバーはいつも通りエルシィ、セリオあとは……そうだな。あゆ。一緒に来てくれ!」
「わーい!頑張るね!桂馬!」
桂馬の言葉に喜び勇んでLv80の天使が桂馬の傍に駆け寄る。
「残りの9人は、他のチームの援護。プランは、言わなくても大体分かるだろう?いつも通りだ」
その言葉に、他の9人は少し不満そうにしながらも、口々に承諾の意を告げる。
「……悪かった。この戦いが終わったら、一人ずつデートでもしよう。プランを考えておいてくれ」
その言葉と共に全員がやる気を取り戻し、喜び勇んで各チームに加わる。
あるものは圧倒的なパワーでもって敵陣に穴をあけるアタッカー。あるものは避難民の集められた避難所を守り前衛を担当するデビルバスターを癒す回復役。
またあるものは異界を駆け巡りマップを完成させる偵察をしつつ隠れている市民の発見、安全な場所まで運ぶ探索者。
またあるものは異界に張り巡らされた障害物を取り除く、美少女型重機。
そしてまたあるものは悪魔の大軍をひきつけおびき寄せる囮であり、おびき寄せた悪魔を大魔法で一掃する砲台。
それぞれのチームに振り分けられた悪魔業界関係者もここまでの流れで理解していた。これは、Lv80の悪魔などという生易しいものではない。
彼女ら全員が、桂馬にこそ及ばぬが自分と他の11人の強み・弱みを徹底的に理解した一流のリーダーである。
それが恐るべき連携でもって襲い来るのだ。12人全員よりなお指揮官として優れた桂馬の指揮のもとに。
(12使徒の指揮者は、人間を巧みに動かすとは聞いていたが……)
悪魔業界関係者は、その恐るべき力の一端に触れ、同時に理解した。
(もはや日本語なんて地方言語を何故覚える必要が?などと言ってる場合ではないな)
帰ったら日本語を学び、そしてシロエwikiと掲示板に出入りしよう。幸い90年代ハリウッド映画ならそれなりに、分かる。
それは参加者全員に共通した想いであった。
本物のキリギリスとは、完成されたキリギリスとはこれほどまでに強く恐ろしく、賢いものだと知ってしまったのだから。
*
都市の中心である市役所に陣取った魔王ベルフェゴールは、何事かと目を見張った。こんな、このようなことが!
彼の領域、彼の国がまるで玩具か何かのように蹂躙されていく。
生贄予定だったゴミが助け出され、容易に近づけぬように作ったバリケードは破壊され、大した実力もないはずの人間どもが水を得た魚の如く暴れまわっている。
ーーーおのれ!人間ごときが、わからせてくれるわ!
思わず立ち上がり、蹂躙せんとしたとき、4人の男女が立ちふさがった。
「……Lv80が、4体!?」
Lv90にも及ぶ自分であっても、危険な相手が現れたことに警戒する。
「ああ、今はな」
ただ一人混ざった男が宣言する。
「早期決着をお勧めするぞ。仕事を終えた順から、こっちに来る」
「小癪な!」
いきり立ち襲い掛かる魔王ベルフェゴール。
襲い掛かろうとして、投げつけられた小石……ぶつかった瞬間弾けた破魔の光に一瞬ひるむ。
「なんだ?まさか魔王系のくせに破魔なんてわかりやすい弱点を残しているのか?……まあいい。いつも通りだ」
それだけで他の3人は悟ったように動く。つい先ほど判明した弱点をついて隙を増やし、バフを重ね、デバフを重ね、テトラジャを掛ける。
たった一瞬の間に、ベルフェゴールの勝ち目が、一つ潰れる。
「く、クソ!死ねぇ!【獣の眼光】【コンセントレイト】【マハブフバリオン】!」
大量のマグネタイトを消費するベルフェゴールの必殺技、これで死ななかったものは……
「ふん。流石に人間相手に呪殺で攻めるほどの馬鹿ではなかったようだが……この程度で倒せると思っていたのか?」
いま、0人から一気に4人に増えた。必殺の一撃が凌がれたことに驚愕した。
「所詮はお前も、地方のボス猿か……」
わずかな失望と焦燥を覚えながらも、桂馬は、言う。
「
そして淡々と勝てる理由を積み上げる作業ゲーに入った。
思いつく端から試す様々な手をことごとく防がれ、時間を追うごとに絶望に染まるベルフェゴールの顔色など知ったことかというように。
結論から言うと、増援は来なかった。その前に、準備を万端に備えた4人にすり潰されたのだ。
「まさかデカジャデクンダすら用意していないとは素人め」
そう言い放つ桂馬は、少し寂しげだった。
*
かくて、戦いは終わった。
地方都市の異界化は解除され、その住人の7割以上が生きて帰還することに成功したという快挙。
その程度の被害で済んだ。それは、今のアメリカにおいてはとびっきりの『吉報』なのだ。
「あの、先ほどから祝賀パーティーと式典への参加要請が……」
「無視しろ。依頼と報酬振り込み報告のメール以外は全部スパムだ」
「……了解しました。いつも通りに」
無表情に淡々と仕事をするセリオが愛おしくなり、思わず頭を撫でる。
「マスター……?」
「気にするな。僕が撫でたいから撫でてるだけだ。お前は僕の所有物なんだから、これくらいは許されるはずだ……やめた方がいいなら、やめるが」
「いえ。やめな……辞める必要はありません」
無表情なまま、セリオは返した。顔が赤かった。
「かみにーさま!ついさっき報酬が振り込まれましたよ!」
バーンと扉が開け放たれ、エルシィが入ってくる。その手には一台のスマホ。報酬振り込み用の口座には桁がおかしい貯金額が記されていた。
「うん。流石はアメリカ、金で解決できることを金で解決することに躊躇がないな」
そのことに満足しながら、いつも通りに命じる。
「全額、寄付だ。世界を救うために使ってくれと」
「は~い♪」
命令通りにエルシィはその口座の金をすべて送金する。口座の貯金額は、0になった。
「これでまた、少しだけ世界が復興した……荒れ果てたメキシコの荒野に水をバラまくようなものかもしれんが」
今回の一件、彼に真に足りなかった『DIO式悪魔召喚プログラム』の提供者の嘆きを思い出し、決意を新たにする。
メキシコの荒野。それは彼が何を救いたかったのかを鮮烈に思い出させたのである。
『多仲先生から話だけ伺っていたアレをプレイすることをずっと楽しみにして参りました……たとえそれが『メキシコの荒野』だと言われていたとしても』
同行の士であり『委員会』のライバルでもあるエルネスティ・エチェバルリア氏から聞いた、情報提供者が残したという言葉に疑問を覚えたのが、きっかけであった。
メキシコの荒野とはなにか?現代人である彼はググり、すべてを悟った。
ーーーメキシコの荒野。それは
情報提供者は嘆いていたという。自らの周回では世界の終了と共に強制終了したタイトルだったが、新しい時代でなら遊べるはずだと。
……だが、すでに遅かった。この時代でも既に滅んでいたのである。きっとなにか恐るべき世界崩壊勢力の陰謀のせいだと情報提供者は主張していた。
すべてのギャルゲはクソゲですら愛するという桂馬は、優しき男であった。すでに失われてしまった数々の
具体的にはそこで情報提供者に自分なりにググった結果たどり着いた結論である『残当』などという言葉を投げかけない程度には。
元よりこのオタク業界、世界の危機など関係なしに勝手に滅びるメーカーやタイトルが多すぎるのだ。
時代にあってないとか資金繰りが適当すぎるとかかつての名作タイトルを安易にソシャゲ化するなとかそもそもメーカーの頭おかしいとかなんでシイタケ栽培始めた?とか色々あるわけではあるが。
キリギリスはオタク文化を守るために協力し、世界を守る正義の組織というライトな組織ではある。
だが彼らも彼らで立派に『陰謀』を企み『侵略』する組織としてのダークな側面の所持者でもあるのだ。
キリギリスの最深部には無数の暗部が存在する。そして競い合うように、『侵略』し『発展』させている。
『地球人口』という限られたパイを少しでも広く己の文化で『侵略』するために。
キリギリスはオタク文化を守ると同時に広める組織でもある。そう『己の愛した文化』を。
その暗部の名を……通称『委員会』という。
『究極の昭和ライダー部』『至高の平成ライダー部』『裏円谷プロ』『大人の変身アイテム開発部』『小学生が乗るスーパーロボットアニメ復興委員会』
『ガンプラのクオリティを上げる会』『みんなプリキュア』『DASH部』『マイナーソシャゲ課金ランカーズ』『昭和懐かしアニメをリバイバルしたいジジババの集い』『艦これリアル課金部』
『推しの漫画をアニメ化させ隊』『東京ラーメンズ』『虚淵アニメ愛好会』『庵野に仕事させる集まり』『セガガガ』『フロムゲーに脳を焼かれたものたち』……
上記のような既に『実績』を出している大手の委員会もあれば、まだ実績のない所属者数人程度の小さな委員会もある。
悪魔業界関係者だからこそ稼げる、億単位にも及ぶ莫大な資金。それらは彼ら信頼される委員会により注意深く『推しの業界』に注ぎ込まれる。
生態系を乱さぬように、例えばアラブの石油王のごとき資金でごり押しして清楚なお姫様キャラを黒ギャルにするとかいうバカな試みをさせないように、慎重に。
今、オタク業界はキリギリスガチ勢による闇の資金注入ですさまじいまでの発展を遂げていた。なにしろ10年ぶりにAC6が出たのもキリギリスのお陰なのである。
桂木桂馬。彼もまたそのうちの一つ『商業ギャルゲ復興委員会』に属するガチ勢である。
商業ギャルゲ業界はかつてオタク業界に絶大な影響力を持っていながら、現在は滅びかけている文明の一つである。
時に紙芝居と揶揄され、時になんでエロ見るのに20時間プレイせなあかんのや?と言われ、なんでエロゲーのくせにエロシーン連打で飛ばすような難易度高いSLGつくってんだよぉ!?と言われながらも発展してきた。
だが、今は違う。数多の、名作、傑作を出したメーカーが消えていき、市場規模は縮小の一途をたどっている。
インターネット文化の発達によりお手軽にエロが見れる時代になったことと同人エロゲの敷居が下がったためである。生き残らせるためには莫大な資金が必要となる。
昨今は海外向けの英訳版を出す方向で海外のキリギリスからの資金を募ったり、アニメ化や映画化で知名度を上げたりもしている。
個人として破格であっても、企業や都市としてみれば雀の涙ということはよくあること。文化とは金食い虫でもあるのだ。
だからこそ、桂木桂馬はこの道を選んだ。稼いだ金で滅びかけた世界を救う。実にキリギリスだろう。
……漫画好き氏は、もう駄目だ。ただでさえギャルゲやエロ同人への理解はあまりない男だったが、今では三次元に走り、20人を越える女を囲って毎日いやんばかんうふんしてるらしい。
ソースは、米軍のとある高官だ。なんでもその拠点に、米軍と関係深いデビルサマナーがいるらしい。教育に悪いと嘆いていたそうだ。未確定だが囲ってる女の半数が児ポ法に引っかかる少女とも聞く。
それを聞いてしまえば、桂馬から、本場であり故郷である日本に戻って、死闘を繰り広げ、限界を突破してLv81を目指すという些細な目的は消え去った。
そういうのの相手はどうせ今度は4体同時とかだろ?と予想できるセプテントリオンの時にすればいいと、割り切った。
そう、桂木桂馬には分かってしまったのだ。漫画好き氏。
彼は世界を救うかもしれないが、商業ギャルゲを救わないであろうと。
(だからこそ、これは僕にしかできない……)
そう思いながら、彼は悲鳴の如きメールの数々を見て、効率のいい次の依頼を物色するのであった……
世界救済オタクサークルキリギリス。
彼らはオタク業界の守護者であり、侵略者である。
これだけで終わるとどこがやり直しになるのだ?ってなるのでネタバラシも兼ねて追加紹介だ!
九頭竜桂馬
クラス:デビルサマナー
Lv:80
元ネタ:神のみぞ知るセカイ
概要
九頭竜一族三男。バランス型の戦闘能力を持ち、編成と戦術、用兵に長けた、最強の前線指揮官。
九頭竜一族の一人であり割とモテたが二次元史上主義かつ悪魔ガチ勢だったので、全部振り倒してた。
DIO式のデビルサマナーの完成形の一つと言われていて、完全に以心伝心レベルに極まった12体がサマナーと共に連携して襲って来るのは割と悪夢だった。
……その12体が全部女性型悪魔だったのは運命力の悪戯。種族こそバラバラだったがまるで姉妹のように強く結束していたという。
最後はそこそこ悲惨で、ティンダロス相手に『詰んだ』際、全員の仲魔契約を解除し殺される覚悟で「お前たちでも逃げ……いや、好きにしろ」と命じた結果、
彼女らは好きにした。「その場で桂馬を殺し魂だけでもティンダロスから逃がす」という暴挙に出た。忠誠度=愛が強すぎたのが原因と思われる。
遠い未来に12体の女悪魔を従えた『桂木桂馬』なるDIO式デビルサマナーが産まれたのだが、その関係性は謎である。
九頭竜シロエ
クラス:魔術師
Lv:30
元ネタ:ログ・ホライズン
概要
この周回でも活躍している九頭竜一族の次男。狭い世界の情報を集めることを好んでいて得意としており、あらゆる情報を収集することに血道を上げた。
一族では九頭竜まいんと仲が良かった。ちょっとコンプレックスも感じていた。
検証大好きだったため、彼とその仲間はひたすらに情報を集めて学園に提供する『黎明の祈り手』みたいなことをしていた。
主な任務は『未知を暴くもの』を完成させるのに必須な『旧校舎魔界堕とし』の術式の完成。
ティンダロス襲撃後に急ピッチで進めた結果、術式を完成させたその日に過労死した。成し遂げたぜ……