クマ
クラス:合法サマナー
Lv:51
元ネタ:どーなどーな
設定
日本の地方にある田舎街で生まれ育った時代遅れ感漂うサマナー。
仇名みたいな名前つけたのは師匠である外人のおっさんだったが、生まれも育ちもこの周回の日本人である。
住んでた街が割と唐突に滅んだ後、別の田舎街でLv51まで鍛えて上京してきた。
オタク趣味がなく、キリギリスのことにも疎い。
チンピラみたいなノリをしてるが、とりあえず捕まらない程度には色々せせこましく生きている。
一応は地元の街ではお嬢様として知られていたらしい嫁の大学進学についてきて、田舎から上京してきて1か月がたった。
「そろそろさあ。東京行ってみない?」
この街から東京の大学に通うオレの嫁からそんなことを言われた。
「いや、でも東京ってやべーって聞くじゃん?
唐突にLv90のボス悪魔とエンカウントするとか、やべー奴じゃん?」
そんなところ、死んでしまうわ。そう思ってる。
オレたちが倒したことのある最強の悪魔というかなんというかな奴でもLv80だったんだぞ!?Lv90とかぜってえ勝てねえよ!?そう思わないか?
「大丈夫。東京の悪魔はヤバいけど、東京のデビバスはもっとヤバい。
Lv90くらいおやつ感覚でかる」
オレの妹は楽観的に言う。結構コイツ、命知らずだからなあ。
うん。知ってる、Lv50や60が当たり前らしいもんね?
なんかすげえ知識で謎パワーアップもするっていうじゃん?
オレらみたいな、カビ生えてるような頑丈なことくらいしか売りがないガラケーな携帯電話COMPと普通の装備で戦ってる地味サマナーとは違うのだ。
「それにさあ、シロエwiki?とか言うの読みこむの大変だしさあ」
最近は家事を終えたらややこしすぎて頭がこんがらがるアレを読んでいる。
オレの嫁の兄、つまりは義兄から読めと言われて教えられた攻略本的存在。
なるほど、オレの知らん知識がアホほど載ってる。
勉強になる。なるんだけど……情報が多すぎると思うの。
オレの悪い頭では理解しきれない。
これ全部理解できる奴らが『普通』だって言う東京には追いつけないと思う。
なんだよ合体法則複数に基づいて考えられた順番チャートって!?そんなん考えたこともねえよ!?
精々が造魔のスキルにちょっと凝ってみただけのただのサマナーでは多分通用しないのだ。
「ほら、キリギリス掲示板でも東京のが安全って言ってるし?」
うんそうだね。あそこ、謎言語というかオタク知識無いと大分難しいけどね?
この前初めて困ってスレ立てした時にも、あっという間に相談無視されて脱線してた。
【ドラクエ5】どっちにするかで嫁と妹が喧嘩し始めたんだがどうすればいい?【嫁選び】
嫁がフローラ派で、妹がビアンカ派だった。
どっちかしか選べないので最終的に殴り合いになった。
タフさの差で嫁が勝ったのでフローラと結婚したことを報告したらなんか外道呼ばわりだった。
なんかリメイクだともう一人増えるらしいが、家にあるのスーパーファミコンだから関係ない。
なんかこう、くだらねえスレでも立てて良いって義兄から聞いたから立てたのに!?
てか関係ないじゃん!?妹と血がつながってるかどうかなんて!?繋がってないって正直に書いたらひでえこといわれるし。
もういっそ両方と結婚できるようにしとけよ!?って文句言ったら外道とかヤリチンとか言われた。そこは否定しない。
そんなわけで、東京は怖い。
なんかこう、行っただけで変なことに巻き込まれそうな気がする。
地元の街でもトラブルが勝手に降ってくるレベルとか言われてたオレが言うんだから間違いない。
「まあまあ!ちょっと東京出て喫茶店でお茶して帰る!それだけだから」
「アキバ行って新しいソフト買う。今どきスーファミのソフトはアキバ以外じゃ通販でしか売ってない」
クソが!?結局お前ら遊びたいだけじゃねーか!
そう思いながら、結局行くことになった。こういう時は、男の意見は弱いのだ。
というわけで東京の秋葉原まで電車一本で行ける駅でありオレらの最寄り駅である『筑波駅』まで行く。
普通につくばエクスプレスの切符を買い、電車に揺られて40分で着いたのが、秋葉原駅である。
「よし。用心だ……SUMMON 造魔ノーラス・トルバカイン」
駅の中の目立たないところで街中で呼んでも目立たないことに定評ある『シベリアンハスキー型造魔』であるノーラスを呼ぶ。
元々はただのノーラスだったんだが、嫁の親父。つまりは義父に名前変えろって言われたので変えた。
速くてタフで色々魔法が使えるくらいしか取り柄がないが、何せ目立たないので重宝してる。
マグネタイトもいらないから出しっぱなしでも結構安心だし、首輪とリード付ければただの犬好きに見えるのがありがたい。
「さもん 造魔エンヴィー」
妹もオレに合わせて自分の造魔を呼ぶ。
エンヴィー。やっぱり目立たないことに定評ある『黒猫型造魔』だ。
ノーラス並に早くて魔力が高い。バッステ魔法詰め込んでるので結構強い。
「ばう!」「にゃー」
「よし!行くか!」
二体の造魔が出て街歩き用の準備が整った瞬間だった。
「みぃつけた♪」
なんか知らん子に話しかけられた。猫みたいな帽子を被った、ピンクの髪の女の子だ。
目の焦点がなんか微妙にずれてるというか……キジルシな空気を感じる。
これやべーやつじゃん!?こんなのと唐突にエンカウントするとか怖いよ!?
なにこの街!?
「え、えっと……」
「初めまして!私は八十稲羽高校学園生活部部長の丈槍由紀です!」
聞いてないのに名乗られた!?めっちゃ不気味だ。
地元には普通にいた地底人が可愛く見えるレベルだ。
「あの、何か用ですか?ボクたち、ちょっと急ぐんですが」
故郷で培った処世術で乗り切ることを試みる。こう言うキジルシには無難に対応するべきだ。
下手に刺激すると何するか分からん。
「うん。君さあ『ダーヴィド・エルンネスト』って人のこと、知ってるよね?」
「えあ!?な、なんで……?」
なんで義父の名前を知ってるの!?帰化して全然別の名前名乗ってるのに!?
「おーい!こっちこっち!タナちゃん!流石は東京だね!早速、お兄さんのこと、知ってる人見つけたよ!」
「ええ!?」
嫁が自分の愛称呼ばれたことに思わず声を上げた。
妹は戦闘態勢に静かに入った。危険な空気を感じたらしい。
キジルシは仲間を呼んだ!仲間が4体現れた!
最近ずっとドラクエやってたせいか、そんなメッセージが思い浮かんだ。
同じ制服着たやつが4体。全員、可愛い女の子なんだけど、キジルシと同じ制服の時点でめっちゃ怖い。
「あ、あの!すいません!うちの部長が唐突に!」
「その、この子ちょっと走り出したら止まらないというか、色んなものが見えるっていうか」
「ゆき!だからいきなり話しかけるの辞めろって言ってんだろ!お兄さんビビってんじゃねーか」
あ、コイツらはもうちょっとマシそうだ。そんな感じがする。
そう、思ってた時だった。
1人の女の子が一歩踏み出した。そこはかとなく故郷の義父を思わせる外人の女の子だ。
更に身にまとってる空気がなんていうか……ヒルトリア人なのも気になる。
……まさか、義父に隠し子でもいたのか?そう思った時だった。
「あ、あの!私はヒルトリアって国から八十稲羽に亡命してきた『ターチヤナ・エルンネスト』といいます!
生き別れになった兄を……『ダーヴィド・エルンネスト』のことを知ってたら、何でもいいので教えてください!」
流暢な日本語でそんなことを言われた……
え?ヒルトリアから来たってことはマジでヒルトリア人!?
「人違いです!同じ名前でヒルトリア人だって人は知ってるけど、絶対違う人だと思います!もう60過ぎてるし!」
反射的にそう叫んだら、部長以外の顔色が変わった。
「ひ、ヒルトリア人!?ってことはやっぱりタナさんの『この世界の』お兄さんで間違いないですよ!?」
なんか向こう的に確定したらしい。
……それがオレが宇宙怪獣フェクダ倒された後に湧くようになったとか言う『漂流者』とか呼ばれている『異世界人』と知り合うきっかけとなった出来事だった。
ちなみに女の子たちは全員ペルソナ使いらしい。いやまずペルソナってなんだよ?ってなったが。
東京は怖いところだ。オレみたいな普通のサマナーでも簡単に事件に巻き込まれる。
それはまるでオレの故郷である『合法都市』みたいだった。
というわけで合法都市出身サマナー2人が頑張る『合法サマナー』もよろしく!