秋風にのせて、南は歩夢と侑としずくと一緒に東京発8時00分の東北新幹線「やまびこ」に乗っていた。
「秋の東北も楽しみですね。」
「うん、せつ菜ちゃんも来ればよかったのにね。」
「昨日から風邪をひくなんて。」
「そうだよね。」
「秋の東北の旅は、田沢湖と角館なんだよね。」
「うん、「やまびこ」と「たざわ」で行くと3時間22分だよ。」
「へぇー。」
「東北新幹線って、結構便利になったのね。」
「そうだよ。」
10時36分、新幹線「やまびこ1号」は定刻通り、盛岡へ到着した。
「やっと、盛岡か。」
「そこからは、特急に乗り換えよ。」
「わーい。」
そう言って、特急「たざわ」が停車していた。
「じゃあ、乗ろうか。」
「うん。」
ファーン!
10時48分、南と歩夢達が乗った特急「たざわ5号」は盛岡を発車した。
東北新幹線が大宮~盛岡間で開業した年、1982年の11月に盛岡~秋田・青森のL特急として急行格上げで登場した。ヘッドマークには、田沢湖が描かれておりひらがなで「たざわ」と書かれてあり、辰子像が描かれている。歩夢達が乗った特急「たざわ5号」は10時48分に発車し、雫石、田沢湖、角館、大曲、終着秋田へは12時34分に到着する。
「単線になってるね。」
「本当だわ。」
と、歩夢と侑は車窓を眺めていた。
「新幹線で行くと、3時間で行けれるなんて。」
「本当だよ。」
11時28分、特急「たざわ5号」は田沢湖に到着した。
「うわー、美しいわ。」
「本当だわ。」
「ねぇ、写真撮らない。」
「うん、いいわね。」
そう言って、しずくはカメラで歩夢と侑の田沢湖の辰子像で記念撮影した。
「ん、何あれ。」
「どうしたの、侑ちゃん。」
「えっ、何これ。」
キャーッ!
と、歩夢と侑は叫んだ。
「どうした。」
「ん、何だあれは。」
近づいてみると、それは何と女性の水死体でした。
暫くして、秋田県警のパトカーが到着した。
「で、あなたが第一発見者ですね。」
「はい、私は上原歩夢です。」
「そして、私は幼馴染の高咲 侑です。」
「私が写真を撮っていた時に、死体を発見したんです。」
「ほう、なるほど。」
そして、部下の野上刑事は言った。
「警部、被害者の身元が分かりました。」
「おう、本当か。」
「はい、被害者は東京在住の二長節子さん23歳です。」
「それで、死因は。」
「恐らく溺死でしょう。」
そして、南は言った。
「彼女、どうして田沢湖へ行ったんですかね。」
「うん、私はそう考えると。」
「その女は自殺するのかな?。」
と、しずくは言った。
カシャッ。
と、記念撮影をした。
果たして、女は自殺なのか。
特捜班は謎を解けるのか、次回もご期待ください